今日は久々にV&Aまで足を運びました。
V&Aとはヴィクトリア・アルバート美術館のことで、人の手で作られた美しいものが集まっているところです。
もとは産業博物館として作られました。
「実際にモノを作っている職人や、勉強中の学生が、外国に行かなくても素晴らしいデザインの数々を見ることができるように」そんな趣旨のところです。
ガラスの部屋、銀細工の部屋、陶磁器の部屋といった風に、モノ別の展示もあります。
そうかと思えばブリティッシュ・ギャラリーのように、英国の内装の移り変わりを年代ごとに見せている、テーマを持たせた部分もあります。
私はここのカフェが好き。
サウスケンジントンでお昼ご飯というときには、V&Aにわざわざお昼を食べに行きます。
前にランチを紹介しました。
その時の記事はこれ。
今日もお昼を食べようとカフェに向かって歩いていると、その手前の特別展示のお部屋で人だかり。
ちょっと覗いてみると、いきなり黄色いケープ。チベットかどこかのお坊さん用かと思って(笑)よく見たら全く違いました。
これね、何と「クモの糸」で織られているんです。
英語では「スパイダーのシルク」と書かれていました。
普通のシルクは蚕の繭を解いて作ります。
じゃあクモの糸はどうするかと思ったら、クモの巣を解すんじゃないんですよ。
クモのお尻から、まだ出てきていない糸を引っ張り出すんですって!!
「なんだかカワイソー、痛そー」とかって思いませんか?
デモね、この作品を作るのに、クモは虐待してはいないそうです。
V&Aのビデオを見たい方はこちら。Golden Spider Silk Cape / Exhibitions & Galleries / Happenings / V&A Channel
これが糸巻きになったクモの糸。
この写真、縦に入っているラインは展示のガラスケースの角から撮ったためです。
人がいっぱいで、ちゃんと角度とか考えてってできませんでした。普通のシルクよりも丈夫なんですって。
クモの糸を24本で1本のより糸にするそうです。
クモの種類はマダガスカルのジョロウグモ。
蚕と違って共食いするので、密集した場所での飼育には適さないそうです。
そして糸の採取に時間と手間がかかるために、商業ベースでは採算が取れないそうです。
このケープを作るのには8年がかり、百万匹以上のクモの糸が使われたそうです。
すごいなー、とは思いましたが「もっと他にすることあるんじゃないの?」というのが正直な感想。
この展示は、2012年1月25日から6月5日まで。
入場は無料。
「ランチのついでにどうぞ(笑)」は冗談ですが、これだけの物はきっとまた作ろうとは思わないんじゃないかな?
そういった意味では、ぜひ見ておくといいと思います。
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