今朝9時過ぎに、桃太郎君が起こしにきました。
「マミィ、まだ寝てるの?」
日曜日の朝なんだから、そっとしておいて欲しいんですけど。
「ねぇ、お花を買いに行くのに、付いてきてくれない?」
今日、桃太郎君が「お友達」のところに遊びに行くのは知っていましたが、それが「女の子」だということで、ティムちゃんが余計な口を挟んだのが昨日のこと。
「Momo、女の子のおうちに遊びに行くのに、手ぶらで行くもんじゃないよ。その子のお母さんに、何か持っていきなさい」
びっくりしたのは桃太郎君が反対しなかったこと。
「そうだね、お母さんにいい印象を与えるのは大事だよね」
何、この会話!!!
「何がいいかな? アイディア、ある?」
「普通は花かチョコレートだけど、豪華なのはだめ、Ostentatiousになっちゃうから」
「OK、ありがとう」
ostentatious というのは、わざとらしいとか、これみよがしなって感じ。
イギリス人はこういうの嫌いです。
ささやかだけど、品がいい、というのがいいそうです。
会話はそこで別の話題になったので、すっかり忘れていたのですが、今朝、起こされて思い出しました。
「ねぇ、マミィ、僕どんなお花を選べばいいかわかんないから、一緒に来て」
仕方がないので起きてあげることにしました。
今日はお昼までゆっくりベッドでシャンペンでも飲んでいようと思ったのに。
イギリスで日曜日の朝にお店を開けているのは、大概インド人の経営する小さなお店です。
私のおうちの近くには新聞+雑貨を扱っているところが3軒、オーガニックの食品を扱っているお店が1軒あります。
そのうちの2軒がお花を扱っています。
私と桃太郎君はオーガニックの食品を扱っている「ピンディーの店」に行くことにしました。
ここを経営しているのはピンディーと呼ばれるケニア系インド人と奥さんのミセスTです。
二人ともとても親切で、買い物の時にはおしゃべりをしたりします。
店先にはラッパ水仙のつぼみとか、菊、ユリ、ガーベラ、いろんな花があります。
売れ残りのバラの花も数本。
一番多いのはチューリップ。
たくさんの色があって、5本ずつまとめてあります。
「チューリップがかわいいんじゃない?」
と言ってみたら、
「なんか、安っぽくない?」
「じゃあ2束買って、大きくすれば?」
ということでオレンジ色のチューリップを買うことにしました。
レジにはミセスTが居たのですが、
「ガールフレンドにあげるの?」と嬉しそうに聞いてきました。
桃太郎君は「お友達のお母さんにあげる」
ミセスTはにっこり笑って、
「じゃあキレイに包んでリボンをかけてあげるわね」
桃太郎君、小さな声で「ありがとう」
さっき出掛けていきましたが、大きなリュックを担いでいきました。
何が入っていると思います?
もしお泊りするって聞かれたときのために、着替えとか洗面道具とか、ですって。
そんなこと聞かれるわけないじゃん!
男の子って面白い・・・。
6 件のコメント:
<女の子のおうちに遊びに行くのに、手ぶらで行くもんじゃないよ。その子のお母さんに、何か持っていきなさい>
さすが紳士の国イギリスのお父さんならではのお言葉。そしてそれに素直に従う紳士予備軍のもも太郎君。
みきさんのところって、うちのようながさつな家庭に比べるとホント、何もかもお上品だわー。
↓のロブスターもおいしそう!
そういうものをササッとお料理しちゃうみきさんもすごいなー。
でもヴァレンタインの日ってそんなに特別な日なんだとは知りませんでした。
桃太郎くんもそういうお年頃なんですね~
↑の方のコメントと同じでさすが紳士の国なのですねぇ。
ステキなチューリップ!
娘のボーイフレンドにもらったら、すごくうれしいわ。
でもリュックのなかみには笑えました。
桃太郎くん、ちゃんとおうちに帰ってきました??
以前、うちの泊まって悪さをした子が『ママ、ごめんね』って花束を持ってきたことがあったけど、息子ばかりの家庭ではいただく事が少ないですねー。
兄たちの友達には可愛がってもらっているんだけど…それって微妙ですよね。
Pharyさん、こんにちは。
こういった教育を「紳士の国」と思っていただいて嬉しいです。
私は「プレイボーイになるための教育」だと思ってしまいました(爆)
我が家は全然お上品じゃないですよー(笑)。
全員子供ぽい性格なので、まるで友達同士が寮に住んでいるみたいです。
よく、もっと躾をきちんとしないとって意見されます。
でもPharyさんのおうちみたいに、桃太郎君は何でも私たちに話してくれるので、こういった子育てもいいかなと思っています。
ロブスター!!
でも、書いてあるように、ケチャップとマヨネーズを混ぜただけなので、実は載せるのをためらったんですよ(笑)
Rossoさん、こんにちは。
今回はおうちに呼ばれたのは桃太郎君だけではなくって、他にも5人くらいいたみたいです。
ガールフレンド(英語では恋人に相当)じゃなくって、女の子のお友達って私には念押ししていました(爆)
結局ね、桃太郎君はお泊りしてきました。
でも他の子達も一緒なので、二人きりとかじゃないですよ、もちろん!
次の日もみんなで動物園に行って、それから帰ってきました。
ゆき珠さん、こんにちは。
我が家も桃太郎君だけだから、同じですね。
生まれたときは、やっぱり女の子と違って着せ替え人形みたいにできないので、ちょっとがっかりでしたが、今になれば、男の子でいいこともたくさんあるので満足しています。
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