2026年9月19日土曜日

イギリスのディナーパーティー

イギリス料理は美味しくない!
そう言われるたびに「かわいそうに、美味しいイギリス料理を食べたことがないんだなぁ」と思うことにしています(笑)

イギリスでは東京のように自国料理だけではなく、各国料理を楽しむことができます。
昔はお金持ちのお屋敷にはシェフがいて、パーティーともなれば腕を振るってゲストを楽しませることもその家の評判にかかわることでした。

そういったお屋敷でのパーティーの様子は映画やドラマでもよく見かけます。
そしてイギリス式のお料理のサーブの仕方なども独特のもので、とても興味深いです。

今日はそんなディナーパーティーのメニューのひとつを紹介してみようと思います。
ダウントンアビーとかに出てくる感じを想像してください。

そういったお屋敷では普通フランス料理が供されました。
一流のシェフといえばフランス料理を作ることが求められたのです。



さて、こちらは1896年11月27日、ヴィクトリア時代後期のブレナム宮殿での夕食です。
  1. 温かいコンソメスープ
  2. グリルしたラムのカトレット
  3. マスタードで下味をつけた雌の若鶏
  4. アスパラガスの穂先のサラダ
  5. キューブ状のフルーツサラダ
  6. 鶏肉のゼリー寄せ
  7. タンバル型に詰めたロブスター
  8. 鶏むね肉のクリームソース
  9. 詰め物をしたヤマウズラ
  10. 冷製の仔七面鳥
  11. 詰め物をしたヒバリの冷製
  12. 冷製牛タンと鶏肉のゼリー寄せ
  13. ティー・サンドイッチの盛り合わせ
  14. ゼリーの盛り合わせ
  15. プティ・フール
  16. 飾り菓子
  17. アイスクリームやシャーベット
なんだかすごい量ですね!
こんなに何種類も、手の凝ったものをヴィクトリア時代のキッチンで作っていたなんて!

何となく想像できるようなメニューの翻訳をしたつもり。
でも飾り菓子は少し説明が必要かもしれません。
これは、お砂糖、パイ生地、ヌガー、マジパンなどで作られた、精巧で巨大なセンターピースでお料理のハイライトです。
実際に食べるためというよりはみんなをびっくりさせる規模のものが求められました。
建物の形とか、動物をかたどったものとか、そんな感じ。

もちろんこんなに凝ったメニューを毎晩食べていたわけではありません。
これはブレナム宮殿が美食家で有名だった皇太子夫妻を招いたときのものですから特別中の特別。

そしてなんと給仕の見栄えももてなしの要素だったというから驚きです。
ブレナムでは給仕につく召使は身長180㎝くらいの人たちが集められたそうです。
身長を揃えるのには見栄え以外にもう一つ重要な理由がありました。

それは、お仕着せが高価だったために服にぴったりな人選が行われたのが理由だそうです。
今度ドラマで食事のシーンが出てきたら別の視点から眺めることになりそうです(笑)










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