2025年4月13日日曜日

気持ちいい~!ハマムであかすり体験!





ちょっといいホテルには普通スパが併設されています。

今回ボーモントにお泊りした(リンクします)のも、ここのスパに行きたかったから。

プールとかジャグジーがある大き目のスパではなくて、ボーモントのスパはすごく小さいです。
私は計3回利用しましたが、いずれもゲストは私だけでした。
他に誰もいなかったので写真が撮れて良かった!(笑)


スパは地下にあるのでお部屋からリフトでまっすぐ下りればいい。
宿泊しているとバスローブで行くことができるので楽チンです。
着換えのお部屋にあるロッカーは他のスパに比べると多少小さめでした。
多分ほとんどのゲストが宿泊客なんじゃないかと推測します。

大きなホテルだとスパに到着するまでに会ってしまう行きかう人が気になるけれど、そういった点でも小さなホテルは気兼ねが無くて楽ですね。
お化粧しなくても髪の毛も寝起きみたいなままでも大丈夫(?)です。
朝9時から夜の9時まで開いているので、ランチの後ゆっくり寛いでお昼寝をその後に持ってきてもいいし、朝マッサージしてもらってシャワーの後お散歩に出るのも気持ち良かったです。

マッサージやあかすりなどのトリートメントは有料ですが、スチームバスやジムだけなら宿泊客は無料で利用することができます。
無料部分の設備の利用だけなら予約もいらない。
ジムは24時間開いています。
でもティムちゃんも私もジムには1回も行きませんでした(笑)

スパの入り口に入ると予約の確認をされて着換え室に案内されます。
入り口にはスキンケアの製品が並んでいて見ているだけできれいになった気分になります。
でも私はこんなにたくさんの種類のスキンケアを、いつ何のために使うのか覚える自信がありません(笑)
このスパで使われている製品はOSKIAというブランド(リンクします)で何とウェールズで作られているそう。

こちらが着換えのお部屋。
お手洗いの個室がふたつとシャワールームがふたつ。
ヘアドライヤーも二つ、ストールも二つあったけれど、二人で並んで髪を乾かすのには狭そう。
ロッカーは15個くらいあった気がします。

こちらのお部屋はリラックスルームです。
もちろんもっと広いですよ。
寝椅子の数は6台くらいだったかな?
飲み物をいただいたり、雑誌を読んだり。
お友達と来たらおしゃべりするのにもいいかも。
このお部屋にシャワーやスチームバスも揃っています。

ロッカーの中にフリップフロップ(私が履いているグレーのもの)/ 使い捨てパンツ / バスローブが入っているので、スパの中はそれを着ればオッケー。
シャワーキャップはあちこちに置いてあります。
スチームバスに入るならバスローブではなくてバスタオルの方がいいと思います。

これがスチームバス。

中は L字型の座る場所で4人くらい入れるサイズ。
かなりパワフルなので5分くらいで十分効果が出ます。

スパ内は唯一リラックスルームに監視カメラが入っているそうです。
なので、バスローブからタオルに替える時なんかは着換えのお部屋で。

さて、いろんなスパでマッサージの経験がある私なんですが、実はハマムは初めて。

あかすりも初めてです。
スクラブマッサージ(ふき取りタイプ)はリゾートホテルで体験したことがあるんですが、あかすりはお湯を流しながら身体をきれいに洗ってもらうという感じ。

こちらがハマムルームです。
このお部屋に通される前にスチームルームで少し汗を流す時間があります。

石の台は温かくて、処置の時はその上にバスタオルが敷いてありました。
その上に乗って処置をしてもらいます。

最初はブラックソープを全身に。
そしてしばらくしてからあかすりが始まります。
ざらざらしたミトンでこするので痛いかもしれないと心配しましたが、まったく痛みはありません。
却って気持ちのいい刺激って感じです。

全身をゆっくりきれいにしてもらって、顔は蜂蜜とショウガが入ったクリームで簡単に拭きとってくれました。

ハマムはこの一回だけだったんだけど、本当に気持ちよかった。
また行きたいな。
あかすりミトンは使用後は捨ててしまうそうで、欲しかったら持って帰っていいですって言われたのでありがたくもらってきました。

でもその後自分のお部屋に戻ってバスルームに置いたつもりがいつの間にかなくなっていたので、間違って捨ててしまったようです。


ネイルサロンのやすりもそうだけど、捨ててしまうから持ってかえる?みたいなものってお土産みたいでうれしいけれど、結局使わないんですよね。

あかすりの後はシアバターをたっぷり使ったマッサージで ハマムと併せてトータル2時間、お肌が本当に生き返ったみたいでした。



マッサージはこんなお部屋。
あかすりと全身のマッサージで230ポンド。
今回チップは置きませんでした。
スパに行くと担当してくれた人に普通は10%くらい置くんだけど、ボーモントホテルはスタッフのチップは必要ありませんというポリシーらしい。
なので代わりに宿泊費に5%のサービス料が加算されるタイプ。
また、ホテル全体がキャッシュレスです。

マッサージのみなら時間も費用ももっとお手軽なコースがあります。

フェイシャルマッサージと首周りのマッサージも別々に体験しました。
それぞれ30分くらいの短いコースでお値段も100ポンド以下です。

フェイシャルマッサージの後は少しお肌をリラックスさせた方が効果が長持ちするそうなので、リラックスルームでちょっと寛いでからお部屋に戻ることもできます。
私はまっすぐお部屋に帰ってお昼寝しました(笑)
もちろんマッサージの後ヘアサロンで髪を整えてもらったりメイクしてもらうこともできます。

首回りと肩のマッサージもすごく気持ちいいです。
ただ、そういったのは結構どこででもやってるので、特にホテルのスパである必要はないかなと思います。
ということでイチオシはハマムと全身マッサージのコースかな。







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2025年4月11日金曜日

素敵なホテルで寛いできたよ!


ティムちゃんとプチホリデーを楽しんできました。

オリジナルの予定ではマドリッドに1週間。
美味しいものをたくさん食べてのんびりしようと思っていましたが、結局キャンセルしました。
ホテルも飛行機も予約済みだったのでキャンセルチャージを払うことになってかなり残念。
乗り気だと思っていたティムちゃんが、実は行きたくないと言い出したのがキャンセルの理由。
どうしても飛行機に乗りたくないって(笑)

結婚記念日のささやかなお祝いのつもりだったので、行き先を変えてプチホリデーは実施しました。

どこに行ったか知りたい?

ロンドンです。

ホントに?

はい。

住んでいる街だけど、時々ホテルに泊まって優雅に過ごしてみるのも気分転換になっていいものです。
でも流石にロンドンはマドリッドよりも高いので旅程は半分に縮めました。

お邪魔したのはメイフェアのボーモントホテル。
サービスに定評がある、こじんまりしたところです。

デザインはアールデコ。
今回はスーペリアというカテゴリーにお泊りしました。
ボーモントは2年ほど前に増築された部分があって、それは裏側。
電気系の設備はそちら側が優れています。
実ははじめにお泊りしたのはそちら側。

でも窓が開かないことと景色が良くないことで1泊した後表側に替えてもらいました。

こちらが窓からの眺め。


メイフェアのブラウン・ハート・ガーデンが見えます。
表側の方が微妙に狭くなったとティムちゃんは言うのですが、窓からの景色があるので開放感があって、私は全く気になりませんでした。
少しだけ窓が開くのもうれしい。

ロンドンの5つ星ホテルではティーやコーヒーはルームサービスで注文するものといったスタンスのホテルも多いのですが、ボーモントはネスプレッソマシーンとお茶用のケトルがお部屋に揃っていました。

ルイボス・グリーンティーと緑茶のティーバッグは自前です。
マヌカハニーとレモンも持ってきました。
ホテルにあったのはアールグレイとペッパーミントティーとイングリッシュブレックファストの3種。
グラスのジャーに入ったティーピッグのティーバッグです。
ネスプレッソのカプセルはいろいろな種類が10個くらい缶に入っていました。
ミルクは小さなボトルが冷蔵庫に入っていました。

こういったアメニティーはうれしいけれど、やっぱりホテルで肝心なのはベッドのクオリティー。
とっても寝心地が良かったです。
キングサイズで十分な広さがあったし、マットレスや枕の硬さも好みのものでした。
毎晩ぐっすり眠れたので大満足。

お泊りする少し前にゲストリレーションの係からお部屋の好みや宿泊の目的なんかを聞かれていたので、結婚記念日のお祝いだと伝えていたらシャンペンとチョコレートケーキが差し入れされていました。
こんなちょっとした気遣いってうれしいですね。
手書きのメッセージも入っていました。

シャンペンはビルクラットサモンリザーブ。

美味しくいただきました。


私たちはお部屋でのんびりするのが目的だったからあまり出歩かなかったけれど、セルフリッジーズもすぐそこだし、レストランも徒歩圏にたくさんあります。

ロンドンでサービスがいい小さめのホテルを探しているならお勧めします。
ドアマンからレストランのウェイティングスタッフ、ターンダウンの係までみんな気持ちのいいサービスでした。


宿泊費は季節やお部屋のカテゴリーで大きく変わります。
ロンドンの高級ホテルは週末に安くなる傾向にあるので週末をはさんだり、長くステイすると割引があったりします。
巷の予約サイトを利用するよりもホテルの公式サイトから予約する方がおすすめです。




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2025年4月9日水曜日

ナショナルギャラリーのワークショップに行ってみよう!



イギリスの主だった美術館や博物館が無料で楽しめることは広く知られていると思います。

物価が高いと非難されることが多いロンドンでも、そういった場所や公園ではお金をかけなくても良い時間を過ごせる。

でも美術館や博物館や公園の本来の目的は国民の教育や余暇の充実。
1824年にできたナショナルギャラリーでも、そのポリシーは受け継がれています。


さて、今日紹介するのはそんなナショナルギャラリーの北側にある別館のお話。
ローデンセンター(The Roden Centre)という名前で今年2月末にオープンしました。
私はナショナルギャラリーのメンバーになっているので、メンバーイベントなどによく顔を出すのですが、この時も建築や内装を担当した人のトークがあるというので出かけてきました。
記事にしようと写真もいっぱい撮ってきた(一応ブロガーだしね)
その割に記事が4月って遅くない?
いや、別に旬の話題ってわけでもないし(笑)

これ、入り口すぐのところの壁なんですが、面白いので紹介させて。
実はナショナルギャラリーの名画のいくつかからとられたモチーフがちりばめられている。
どのコーナーが何の絵からインスパイアされているのかクイズみたいに楽しめます。
(でも正解は載っていないから自分で考えないといけないけれど(笑)


その壁に向かって右側奥にはカラフルなドアが並んでいます。
ドアに白い文字で何か書かれているのがわかりますか?
その色の歴史など、説明が入っているんです。
そしてこのドア、ふつうは閉まっています。
中にはトロリーが入っていて、学校で来たときに子供たちのバッグやコートなどをまとめて預かる場所として利用されています。

階段やエレベーターで3階まで上がると広いスペース。
この建物は以前からあったものを改築したものです。
以前は窓がほとんどない建物だったのですが、北側の壁のあちこちに大きな窓をたくさん作ってかなり広く明るくなりました。
トークではそんな工事中の苦労話や改装されてよくなった部分、特に工夫した部分も含めいろんなお話が興味深かったです。

例えば以前は小部屋に分かれていたために狭く暗かったので、子供たちの創作意欲には良くなかったとか、特別支援の子供たちを受け入れるために(音が響くので)他の教室を全く使えなかったとか。
特別支援学校には音に敏感な子供たちもいますからね。
今は建物に防音材をたくさん使っているのでそういった問題はなくなり、隣の教室の音をまったく気にしなくてよくなったそうです。
天井に防音効果のあるものが利用されています。

お弁当を食べるスペースもある。
いろんな場所にリサイクルされた材料が使われています。
この洗面台の周りはヨーグルトのパッケージを再利用した素材でできています。
よく見るとパッケージの一部がちゃんと入っている。

このフロアの一つ下はレクチャールームでトークがあったのもここでした。
天井が高いのと、窓の大きさがわかると思います。
立っている二人はローデンセンターの建築家とデザイナー。


さて、今日紹介したいのは終わってしまったイベントの話や、予約がないと入れない学校単位のクラスの話ではなくて、このブログを読んでいる人たちが参加できるプログラムのこと。

え、今までのはイントロ?
ちょっと長すぎない?
はい、反省しています(笑)

学期中は月曜日から金曜日の 10am–6pmまで、予約された学校や個人の貸し切りクラスがあります。 
もう秋ごろまで予約でいっぱいだそう。

でもそんな貸し切りが終わった時間、6pm–9pm(現在、金曜日のみ)
そして週末や学校のお休みシーズンは 10am–6pm の間一般に開放されて、予約の必要なく入場できます。
ワークショップなどもあって楽しそうだし勉強にもなる。
ワークショップは主にこのセンター。
でも、無料のギャラリーツアーなどもあって、観るのは本館だけど、ローデンセンターで受付。
予約制のものもあれば、当日早い者勝ちなんていうものも。
是非行ってみてください。
入り口はオレンジストリートでトラファルガー広場ではありませんから要注意。
こちらがローデンセンターの建物とその入り口です。


近々行く予定はないという人でも、アプリをダウンロードして遊ぶプログラムがあります。







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2025年4月7日月曜日

木に触らなかったから?




先週は風邪をひいていました。
3日くらいパジャマでのんびり過ごしました。

原因はわかっています。
木に触らなかったから。

その前の週に髪を切りに行って美容師さんと色々おしゃべりしていたのですが、その時に私は健康でラッキーなことに風邪も中々ひかないって言っちゃったんです。

すぐにアッと思って周りに木を探したんだけど、シャンプー台にいて髪を洗ってもらっていたところだったので木製のものが何もなかったんです。


イギリスでは自分が幸運だっていうことを言葉に出したら「Touch Wood」と言って木を触らないと、その幸運が逃げてしまうと言われています。
迷信だろうとは思っても、私は今までこんな時には必ず木を触っていました。
でも、木に触ることができなかった私は、なんとその翌日から調子を崩してしまったのです。
私は特に迷信家ではないと思うんだけど、こういったことはちょっぴり気になります。
他にもおうちの中で傘を広げないとか梯子の下はくぐらないとか、守っていることはいくつかあります。
この写真、この間セントジェームス公園で撮ってきたもの。
実は今日の記事はこの写真を使いたかったのも理由のひとつ(笑)
こんな木に触っていたら風邪なんてひかなかったかもね!



風邪は引いてしまいましたが、ラッキーなことに、ティムちゃんがスパイスをいっぱい入れたワインのお薬を作ってくれたり、大好きなスパゲッティーのミートソースを作ってくれたりして、たまには風邪を引くのも悪くないなと思ったり(笑)
これを書きながら、ちゃんと木に触りましたよ!!
学習した私、エライ😀

お熱が無かったのは幸いだったけれど、おかげで食欲が減退しなかったのはちょっと残念。



ところでワインのお薬というのはイギリスで冬に楽しむマルドワイン(温かいワイン)の親戚みたいなもの。
ティムちゃん特製で効き目ばっちり。
風邪をひいたら試してみてください。

マグ2杯分の材料は;

赤ワイン ボトル半分
ブランデー 100ml
ショウガ 5㎜程度のスライスを数枚
シナモンスティック 1本
クローブ 10個
黒コショウの粒 10個
オレンジ 2こ
マヌカハニー(無ければ普通の蜂蜜)大匙2~4杯

作り方は蜂蜜とオレンジ以外の材料をお鍋に入れて沸騰させたら弱火でふつふつさせたまま10分ほど煮てアルコールを飛ばします。
火を止めて30分くらいそのままにしてスパイスの香りを十分に移します。
その後もう一度沸騰させてから絞ったオレンジをお鍋に加えて火を止めます。
マグに大匙1~2杯の蜂蜜を入れてワインのお薬を注いで溶かしたら出来上がり。

葛湯もいいんだけど、こっちの方が効きそうでしょ?


木に触る理由というのは、おそらく大昔の自然信仰に由来しているんじゃないかな。
確証はありませんが。
髪を洗っていたのでなければ頭に触っていたのになぁ。
イギリスでも頭の回りが遅いことを木の頭(トウヘンボクみたいなかんじ?)って言うんです。
なので周りに木が無ければ頭で代用もできるんですけどね。




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2025年4月5日土曜日

ウエストミンスター寺院の見どころ 詩人のコーナー




前回の記事、ウエストミンスター寺院の見どころ(入場編)(リンクします)の中で紹介した、ダイアモンドジュビリー・ギャラリー。
そこへ行くには詩人のコーナーからアクセスします。


ウエストミンスター寺院の中には3000以上のお墓があると言われています。
どんな人が多く埋められていたり記念されているかで、そのエリアに名前がついていう場所があります。

そんなひとつが詩人のコーナー。
こちらはそのエリアにある壁。
圧巻でしょう?

詩人だけではなく、文学の世界で活躍した人たちがこのエリアに集中しています。
もちろん他の場所に埋められていないわけではありませんし、そういった業界に関係がない人もいないわけじゃない。

こんな風に集まった理由の一つといわれているのがこちらのお墓。
ジェフリー・チョーサーのお墓です。

チョーサーはカンタベリー物語の著者として有名です。
彼、晩年はウエストミンスター寺院のクロース(境内みたいな感じ)に住んでいた。
そんな所縁があって、ウエストミンスター寺院に埋葬されることになりました。
詩人、作家として知られてはいますが、エドワード3世やリチャード2世に仕えて外国へ密使として何回も旅行したり、百年戦争にも行ったし、波乱万丈な人生を送った人。
そして彼の功績の中でも最大のものは英語で詩や物語を書いたこと。

「え、イギリスなんだから、英語以外何を使うの?」
そう思いますよね。

実は彼が生きていた14世紀後半という時代は、読んだり書いたりできる身分の人たちが公用語と考えていたのはラテン語だったんです。

1066年のノルマンの征服以降、それまで領主だったアングロサクソン人に代わってノルマン(北フランス)人がイギリスを治めるようになって、当然言葉も彼らの話したラテン系の言葉に代わりました。

今でも英語では働く人たちとそれを享受する人たちの言葉が違う場合があります。
わかりやすい例を挙げれば、世話をする人たちにとって牛はOX(牡牛・古英語由来)か COW(雌牛・古英語由来)ですが、食べるだけの人たちにとっては牛はBEEF(ラテン語由来)なのです。

ということで、完全に庶民の言葉となった英語で物語や詩を書いた彼が「英文学(または英国詩)の父」とよばれるようになったわけ。

そんな彼のお墓の近くには、文学で有名な人たちが埋められていたり記念されていたりします。
ほら、チャールズ・ドジソンもここ!
え、誰?
チャールズ・ドジソン?
ペンネームでいうと知ってるはず。
不思議の国のアリスを書いたルイス・キャロルです。

彼はここには埋められずに、記念碑だけ。
彼が埋められているのは、晩年妹と住んでいたギルフォードにある墓地です。

他にも埋められていない有名人といえば、この人、シェイクスピアです。
写真の中、中央に位置する一番大きなモニュメントがそう。
彼も亡くなった場所である、故郷ストラットフォード・アポン・エイボンに埋められています。

亡くなった時には有名人だと自覚していた彼、故郷の小さな地区教会に埋めてくれと言ってはあるものの、埋め替えされることを懸念していました。

そこで、教会の墓石に「この石に触るものに呪いあれ」と刻ませています。


さて、ここでクイズです。
3000体以上埋められているとご案内したウエストミンスター寺院の中で、一番長生きした人は何歳だったでしょう?




正解はこの墓石に刻まれています。
真ん中の白くて細長いお墓。

「え、なんて書いてあるの?」
大きくしますね。
THO: PARR OF YE COUNTY OF SALLOPBORNE.
IN AD: 1483. HE LIVED IN YE REIGNES OF TEN
PRINCES VIZ: K.ED.4. K.ED.5. K.RICH.3.
K.HEN.7. K.HEN.8. K.EDW.6. Q.MA. Q.ELIZ.
K.JA. & K. CHARLES. AGED 152 YEARS.
& WAS BURYED HERE NOVEMB. 15. 1635.

サロップボーンのトマス・パー
1483年に生まれ、10人の王様の時代を生きた。
エドワード4世、エドワード5世、リチャード3世、ヘンリー7世、ヘンリー8世、エドワード6世、メアリ女王、エリザベス女王、ジェームス王、そしてチャールズ王。
152歳だった彼は1635年11月15日にここに埋葬された。

オールド・パーのニックネームで知られている彼、これが彼のお墓です。
これを見ると長生きのご利益があるかも!!



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2025年4月3日木曜日

ウエストミンスター寺院の見どころ 入場編




ウエストミンスター寺院に写真を撮りに行ってきました。

普段はお客様と一緒なので、写真が撮れないんです。
というか、撮れないわけじゃないけれど、観光地では余程のことがないとやりません。
本当にその時だけっていう珍しいことでもない限り。

ロンドンの観光地は無料のところも多いから、そういった場所だけでも十分満足できる観光ができます。
有料の場所も行程に入れて観光するなら、ウエストミンスター寺院はお勧めのひとつです。


ネットで検索すればで写真はいっぱい出てくるけれど、せっかくなので自分で撮った写真で紹介しようとわざわざ出かけてきました。
ブロガーの鏡ですね(笑)←誰も言ってくれないから自分でほめる。
実はちょっと中で調べたいことがあったので、ついで。


私は公認ガイドなので、ウエストミンスター寺院には好きな時に無料で入ることができます。
お客様と一緒の時はもちろん、下調べだとか、ちょっと見たいものがあるっていう時にふらっと入場できるのです。
観光客としての入場料は大人が30ポンド、シニア割引や学割が27ポンド、5歳以上の子供は13ポンドです。

ロンドンで有名なもうひとつの教会といえばセントポール大聖堂。
そちらの入場料は、大人が26ポンド、シニア割引や学割が23.50 ポンド、5歳以上の子供は10ポンドです。

両方、有料メンバーになることができます。

メンバーになると優先レーンがあるのでスムーズに、そして無料で入場できます。
そしてショップでのお買い物は10%引き。
年に2回以上来られるのならお勧めです。
重要な礼拝やイベントなどでは一般の人たちより一足早い予約枠があったりもします。

一般の観光客としてウエストミンスター寺院を訪れる際は北入り口からの入場です。
こちらも写真を撮ってきました。


教会の壁に沿って人が並んでいるのが見えますか?


この人数は別にびっくりするような行列ではないです。
ゴシックの建物で中は狭い場所も多いし、安全のためにも無制限に入れられるわけではないです。
一旦入ったら「何時までに出ないといけない」とかの制限もないし。


ガイド付きグループには別の入り口があります。
私がお客様と入場するのはこちらから。
公認ガイドと一緒でなければこの入り口は使えません。
アーチをくぐったところに小さな売店があってそこでチケットを購入するか、既に持っているチケットをリストバンドに交換します。
予定が決まっているなら事前に購入がおすすめです。


どちらの入り口から入るにしても手荷物検査があります。

ガイドが案内すると効率よく見ることができるので30分から1時間というグループが多いです。
私はお手洗い休憩も入れて1時間というケースが多いけれど、もっとゆっくり観たいという場合に2時間近くいたこともあります。
特に上のギャラリーに行くならトータル1時間だときついです。

上のギャラリーというのはダイアモンドジュビリーギャラリーのことで、2018年にオープンした新しい部分です。
中は博物館のような雰囲気。
そこからウエストミンスター寺院の内部を見下ろすことができるので、高いところがお好きならお勧めします。
どんな感じなのか公式ビデオだとわかりやすい。


私は高いのがちょっと苦手なのであんまり近くにはいきませんが、ガラスも何もないから本当に真上から教会を見ることができるちょっと珍しい場所なんです。

このギャラリーと聖エドワードの棺の周り、そして聖フェイスチャペルでは写真撮影が厳禁なので気を付けて。
その他の場所での写真は大丈夫です。

ちょっと長くなってきたのでウエストミンスター寺院の中はまた次回!


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2025年4月1日火曜日

コベントガーデンのイタリアン LUCI



ティムちゃんとは知り合ってすぐの頃からお食事デートが多かった。
ふたりとも食べることが好きだから、共通の楽しみ。
近所に住んでいたのでおうちにお迎えに来てくれたこともありますが、お互いロンドン中心地が都合がいい時の方が多くて、待ち合わせによく使っていた場所がコベントガーデンにありました。
Le Palais Du Jardin という名前のバー・レストラン。

残念ながら、もう閉めてしまったので写真はありません。
あの頃は今みたいにスマートフォンじゃなかったし、写真はカメラで撮るものだった。

レストランで撮影なんて、ふつうは誰もしなかったです。
ごくまれに観光中のお食事でカメラを出してお料理の写真を撮る人がいなかったわけじゃないけれど、ふつうの人は観光でもなければカメラをもって食事にはいかなかった。

ウェブに Le Palais Du Jardin の写真があるかもしれないと思って、探してみたら出てきた。
緑ののれん😂のお店。
写真ではお店の前が工事中なのでよく見えないかもしれないけれど、このお店、開店している時はドアが無くて、かなり忙しい通りであるロングエーカーに面した部分がすべて開いた開放的なつくりでした。
そこから店内に入ると中央に大きなくつわ型のカウンター。
そのカウンターでシャンペンを注文して、ティムちゃんが来るのを待っていた。
レストランで働いている人たちや飲んだり食べたりしている人たち、通りを行きかう人たちを見ているのが楽しかったので待つのも苦にならなかった。
カウンターの中の人がディッシュウォッシャーから取り出したグラスをきれいに拭いて並べていたのを今でも覚えています。


先週、お友達とご飯の約束をした時に「イタリアンのLUCI(リンクします)に行こう」という話になって、お店には覚えがなかったけれど、住所を確認したら、元 Le Palais Du Jardin だったところ。


懐かしかったので、少し早めに来たら、入り口は造花で飾られて以前の面影はゼロ。


このレストランになる前はお洋服屋さんだったので、内装もすっかり変わっていました。
ショーケースにはケーキもあります。
でも主なメニューはフォカッチャのサンドウィッチや
切り分けるタイプのピザ類。

デリとイートインの部分がグラウンドフロアー。
ピザの窯もこのフロアーにあります。


階段を降りるとお手洗い(男女共用の個室が3つ)
階段を上がるとレストランです。
レストランの階にもお手洗いがある。

階段そばからの写真がこちら。
窓からの明かりが入るので暗いと感じるかもしれません。
でも窓際から同じお部屋を撮るとこんな風。
同じ時間に同じお部屋でも光の入る方向でずいぶん印象が変わりますね。

さて、ここではアラカルトでも注文できますが、ランチタイムやプレシアターにはセットメニューがあります。

私たちはセットメニューでオーダーしました。


こちらが12時から7時までのセットメニュー。
2コースで £26 、3コースで £29。 
前菜とメイン、もしくはメインとデザートといった2品か、前菜、メイン、デザートの3品かを選べます。

STARTERS 前菜(の中から一つを選びます)

POLENTA FRITTA ポレンタのフライ
Deep-fried polenta, pecorino cheese, truffle oil 

TAGLIERE MISTO ITALIANO イタリアハムの盛り合わせ
Cured meat board with coppa, finocchiona
salami, pecorino calcagno, olives

CRISPY ARTICHOKE アーティチョーク
Salsa verde


MAINS メイン(の中から一つを選びます)

TAGLIATELLE RAGÙ タリアタッレのラグー
Slow-cooked bolognese sauce, grana padano

HOME-MADE SPAGHETTI CACIO E PEPE スパゲッティーのチーズソース
Pecorino cheese, black pepper

MARGHERITA マルガリータピザ ビーガン対応可
Tomato sauce, fior di latte mozzarella, basil, extra virgin olive oil
PICCANTE 2.0 ピカンテピザ
Tomato sauce, fior di latte mozzarella, nduja, spianata salami, spicy honey, basil

DESSERTS デザート(の中から一つを選びます)

TIRAMISU ティラミス

CHOICE OF PANNA COTTA パンナコッタ
with wild berries or salted caramel

AFFOGATO AL CAFFÉ コーヒー・アフォガート


本当のことを言えば、アラカルトでピザだけ注文しようかなって思っていたのですが、複数人でのお食事であれば、お料理が出てくるタイミングとかもあるだろうし同じパターンのものを注文した方がいいかもって考えて、私もセットメニューにしました。

そこで、ハムの盛り合わせを前菜にマルガリータピザメインに選びました。
前菜のハムはみんなでお味見できるし、余ったらマルガリータに乗せて食べようというわけ。


今回のランチ仲間はほかでもないブログ仲間のねこなすさんとロンパラさん。

ねこなすさんは前菜にアーティチョークを注文したんだけど、品切れってことでアスパラガスが来ました。


そしてメインにはタリアテッレのラグー。


ロンパラさんは前菜にポレンタ。
テーブルに来た時には3人で大笑い。
どう見ても厚揚げに海苔!!

めっちゃ重そう!
そう思ったんですが、一口貰ったら意外に軽かったです。
中はふんわり、外はカリッと。

ロンパラさんが選んだメインはピカンテピザ。


私が注文した前菜のハムの盛り合わせはこちら。
オリーブが付いています。

メインのマルガリータはこちら。
これにハムとルッコラを後乗せしてデコレーション。

わーい!おいしそうにできたね!!

ピザカッターに気が付かなくてナイフで切っていたんだけど、途中で見つけました。
ピザの下に入っていて、取っ手は見えていたんだけど、お皿の一部だと思って気が付かなかった。

セットメニューはそんなに高くないと思います。
お味もふつうに美味しい。
ただ、ワインがすごく高い。
最近、おなじような事ばっかり書いている気がする!!
一番安いワインは42ポンド。
だけど注文したら品切れだった(笑)

そこでメニューにはない安いワインを代わりに持ってきてもらって、それをみんなでシェアしました。
おうちに帰ってティムちゃんに写真を見せたらこのワインでこの値段はあり得ないと言われたけど、最近のロンドンはどこもこんな感じです。

卸の値段じゃなくて、市価は12ポンドから13ポンド、このレストランでは44ポンドだったので、最近のレストランではこんなものだと思います。



ということでこちらがお勘定。

私たちがいた間、他のお客さんは男性一人。
セットメニューをさっと食べて帰っていきました。
平日のランチタイムはこんな感じなのかな。

レビューにはプレシアターのサービスが遅いって書き込みがいくつもあったので、ランチタイムにゆっくり行くのがおすすめなのかもしれません。

でも忙しくて活気のあるレストランを期待しているのなら週日のランチはがっかりかも。

サービスは悪くなかった。
でもワインとアーティチョーク、一回のランチでふたつも定番のものが品切れというのはマネージメントが今ひとつだと思います。
レビューにあったサービスが遅いというのもスタッフ不足なのかも。
オープンすぐとかならともかく、もう開店して1年ほどになるわけだし。
ヒマなのはそんな積み重ねのせい?
マーケティング用の写真を撮っている人達がいたから 春の新しいメニューとかなのかな。
それとも一般のレビューみたいに載せる用の写真かな?
どのお料理にも手はつけていなかったので写真だけって感じでした。

これだけヒマだと思い切りおしゃべりできるので仲のいいお友達とのんびり食べるのがおすすめなレストランです。






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