2025年11月26日水曜日

アカウント課のレイチェル

今日はお昼に秋の予算演説がある予定です。

いつもよりずいぶんと時期が遅いです。
普通は10月中に秋の予算演説があるので、例年と比べると1か月ほど遅い発表となります。

現在のイギリスの大蔵大臣はレイチェル・リーブスという女性です。
イングランド銀行やイギリスの大手銀行グループといった経済界で活躍してきた背景を前面に押し出した履歴書の中身がかなり誇張されているといった一部の批判から、最近では「Rachel from accounts(アカウント課のレイチェル)」というあだ名で呼ばれることがあります。
他には「Rachel Thieves(泥棒のレイチェル)」とかもある。
両方とも労働党に反対する人たちの間でのあだ名ですから、イギリス人がみんなそう呼んでいるわけではありません。

泥棒のレイチェルに比べたらアカウント課のレイチェルの方がマシだと思いますか?

これが結構ひどいあだ名なんです。
銀行アナリストとかの専門職ではなくて、会社の会計部門で簡単な仕事をしている職員といった響き。
特に大手銀行ではカスタマーサービスの部門にいたということで、経済のことはわかっていないという示唆も含まれているからです。

もちろん本当に彼女がこの重荷を背負うだけの度量があるかどうかは時が経ってみないとわかりません。
でも今回の予算演説はいろいろな増税を危惧している人たちが多いのは事実。
特にミドルクラスや年金生活者、高額所得者といった、普段から労働党が搾取のターゲット(笑)にしている層からは恐れられているのです。

実際にロンドンの住宅価格はこの1年で2%弱下がっています。
特に高額な住宅が多い旧市街地では15%、ケンジントンチェルシー区では11.3%も下がっているそうです。
税金がかけられる前に売りたい持ち主はいるのに、経済的な先行きがわからないから大きな買い物はしたくないという買い手不足がそのままマ-ケットに反映されています。

これ、日本の人に言うとびっくりされることのひとつなんですが、実はイギリスには固定資産税がありません。
家にかかる税金といえば、地方税の一種でカウンシルタックスという税金があって、これが物件の広さや場所によって金額が変わる仕組み。
このカウンシルタックスは地方自治体の収入になります。
以前、地方自治体がどんなことをしているか紹介したことがありましたよね?
今期の予算演説でその辺りの改正や高額な物件に対する税金なども盛り込まれると思われています。

無税で積み立てができる預金口座の上限(現在は1年あたり2万ポンド、約400万円まで)が下げられるという噂もあるし、節税に役立つ個人年金への振り込みの額(現在は1年あたり6万ポンド、約1200万円)も減らされるようだし、一生懸命努力してお給料が高くなってもいいことないみたいな風潮にならなければいいけど。
既に雇用者側が支払う社会保険費なども値上がりしているうえに、今回の予算では最低賃金も上がるようですから中小企業は雇用を控えざるを得ないということで失業率も上がりそう。
やっていけなくなる会社も出てくるんじゃないかと心配です。
そうなると福祉にお金が(更に)かかるようになるので逆効果だと思う人も多いようです。

ということで今日はお昼からテレビの前を離れない予定。
色々なテレビ局で予算演説のための特番が組まれていますから、普段政治に興味が薄い人たちも今日くらいは政治的になるかもしれませんね。




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2025年11月24日月曜日

天才とテディーベア


この間、第二次世界大戦時のエニグマの解読基地だったブレッチリー・パークを訪れました。

ロンドンからはユーストン発の列車で30分強といった距離です。
各駅停車だと1時間くらいかかってしまうので、どの列車が早く着くのかチェックした方がいい。
こちら、ブレッチリーの鉄道駅。
エキナカに子供が描いたようこその標示。

駅を出ると徒歩数分で標が見えてきます。
結構地味な建物に国旗がかかっています。
中に入るとかなり広い。
昔のお屋敷+庭園がブレッチリー・パークになりました。

そしてこれが昔のお屋敷部分。
ブレッチリー・パーク内ではマナーハウスとよばれています。
このお屋敷の前に噴水がある池があって、戦時中たくさんの人たちがここで働いていた時にはオアシスのような存在だったそうです。
ベンチやピクニックエリアがあります。
ベンチにはいろんな記念碑が入っているのが、イギリスらしい。
ここから見える景色を楽しんだ人たちの名前が刻んであったりします。
In Memoriam  
Elsie Joyce Mary Fawcett 1926 - 2012  
WRNS 93641  
Served here in the Newnham 1944 - 1945  
Mum to Liz
1944年から1945年までここで働いていたエルシー・フォーセットさんの記念。

このマナーハウス含め、戦時中に使われていた場所がそのまま博物館になっています。
建物の入り口にはグリフィンが飾られています。

ここで働いていた有名な人といえばアラン・チューリン。
映画「イミテーションゲーム」でベネディクト・カンバーバッチが演じた人です。

エニグマの解読とか、AIの元祖とか、もう難しいことが好きならたっぷり楽しめる場所なんですが、私に一番ぐっと来たのはこのクマちゃん。
アラン・チューリンのテディーベア「ポーギー君」
人前が苦手だった彼がこのポーギー君を練習台にしてレクチャーの練習をしたんですって。

彼の5歳になる姪があるクリスマスにお母さんからお手製のスカートをプレゼントされたそうです。
青いチェック柄に肩紐と赤いボタンのスカート。
翌朝彼女が驚いたことにポーギー君もおそろいのズボンを着ていてアランのユーモアにほほえましく思ったそう。
ポーギー君はそれ以来ずっとそのズボンを身に着けているんですって。

彼はその当時は犯罪だった同性愛の罪で摘発されて収監よりも薬での治療を選びました。
でもその後服毒自殺をしてこの世を去っています。

時代が違ったらもっと多くの功績を治めたことは疑いない天才。
今、イギリスの最高額紙幣50ポンド札には彼の肖像が含まれています。
英国銀行のウェブサイトでもっと詳しくお札のことを知ることができます(リンクします)

ブレッチリーパーク、ロンドン中心地から簡単にアクセスできるので是非どうぞ。
AIのコーナーとかも面白かったし、詳しく観るのには時間が必要。
3時間くらいは見ておいた方がいいです。



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2025年11月22日土曜日

映画のロケ地を探してみよう!

イギリスでは、古い町並みが多く残っているところで、映画の撮影に出くわしたりすることがあります。

私が住んでいるリッチモンドも6月、7月といった陽の長い時期に撮影隊をよく見ます。
200年位前のピリオドドラマ(時代劇のこと)だったり、コマーシャル撮りだったり、コンテンポラリー物も。

撮影の時はトラックがたくさん停まっていたりするのですぐ気が付きます。


もしくは駐車可能な場所に「何月何日はここは予約されているので駐車できなくなります」みたいな看板が出ているので前もって知ることもできる。
ただし、必ずとは限りません。
行ってみたら引っ越し会社のトラックだったりすることもありますから(笑)

ロンドンの金融街などは週末に撮影がよく入るようです。

他には天文台で有名なグリニッチ。
ここは現在グリニッチ大学になっている建物がよく撮影に使われます。

カリブ海の海賊とか、ジェームスボンドとか、他にもいろいろ。

ORNC(旧海軍士官学校)が催行しているロケツアーなんかも人気のようです。
この間はCPD(専門職継続学習プログラム) でそんなツアーに参加してきました。

偶然にも撮影が行われていました。
消防車もいたから爆発のシーンとかもあるのかな?


バックドロップに最近の建物が入ってしまう時は後の編集で消したりするらしいです。
ほかにもCGで新たな建物を加えたりすることもあるので、なんとなく見たことはあるけれど、ちょっと違うといったシーンが最近の映画らしい。

今回案内してくれたORNCのスタッフ。
このツアーは人気がある時代劇ツアー(ブリジャートンとか)に加えてつい数か月前に始まったばかりだそうです。

スパイものに焦点を当てていて、まぁ好きな人には面白いツアーなんだと思います。
ただ、この日は撮影のために入れない場所がすごく多くてルートもかなり遠回りさせられました。

この左側の建物は中にチャペルが入っています。
でもこの日はアメリカ関係の建物という設定らしい。
星条旗が翻っていました。

Bee Keeper 2 の撮影ですって。
1も知らないし、たぶんこれも観ないと思いますが、ロケ地のひとつはグリニッチという知識は得ました(爆)

グリニッチはロンドン中心部からそれほど遠くありません。
私はジュビリー線でノースグリニッチ駅まで出て、そこから188番の路線バスでアプローチすることが多いです。
船着き場もあるので、地下鉄よりも高いけれどテムズからアプローチするのもいいかも。
天文台やクイーンズハウス、海事博物館やカティーサークといった観光地をじっくり観るのもいいし、お散歩を楽しむのもおすすめです。

ツアーに参加してみたいという人はORNC の公式サイトからどうぞ(リンクします)


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2025年11月20日木曜日

掃除機で有名なダイソンが作っているイチゴ???


そうなんです。
ダイソンってイチゴも作っているんですよ!!
私はデリバリー専門で店舗がないスーパーマーケット、Ocado から買っています。
でも Ocado 以外にも Harrods、 Sainsbury’s 、M&S 、そして Co-op でも購入が可能だそうです。
これらのイチゴはリンカンシャーの農場で作られていて、そこのファームショップでも売られています。

英国産のイチゴは有名ですが、季節限定。
これまでは初夏の旬の時期に楽しむものというイメージでした。

もちろんスーパーマーケットには年中並んでいますが、産地を確認するとエジプトやケニアといった遠い場所から運ばれているものも珍しくありません。

それが国内で年中生産できるなんてすごいことです。
大粒で色もきれい。
Ocado では1パック4.50ポンド(日本円で900円くらい)。
食後のデザートにちょっとというなら一人分で大体1/4~1/3パックくらいの量かな。
なので日本に比べると全然高価ではありません。
甘酸っぱいイチゴらしい味でティムちゃんも私も気に入っています。

ダイソン・ファーミングは効率的でハイテクな農業技術を使って持続可能な食料生産、食料安全保障、環境問題に取り組んでいるそうです。
Yuotube の動画を紹介しますね。

ダイソンは他にも持続可能なアイディアを活かしたホリデーコテージとか、いろんな業界に参入しています。
掃除機を作っているだけじゃないんですね。

コッツウォルズでのんびり環境に配慮したホリデーを楽しむなんて素敵なアイディア。

お値段を見てもそんなに高くないです。
例えば来月1週間くらいコテージ滞在のお値段が600ポンドちょっと(大人ふたり)ロンドンだと2泊で足が出そうってお値段です。

次回の英国訪問にいかがですか?



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2025年11月18日火曜日

バッキンガム宮殿の東翼

バッキンガム宮殿の正面は東向きです。
ロンドンを訪れる観光では最も人気のスポットのひとつ。
衛兵の交代式の時間に合わせる人たちが多いから、そんな時には人でいっぱいになります。

でも普段はこんな感じで写真を撮っている人たちが周りにいる程度。
前庭は飾りがある柵で厳重に取り囲まれていて、門は合計3つあります。

王家の人たちが儀式で使うのは正面の大きな門。

その両脇に比較的小さめの門があって、それらは人用と車用のペアになっています。
こちらはそんな通用門の北側のもの。
つまり正面を向くと右手の通用門です。
宮殿で働いている人たちはこちらの門を使うことも多いです。


この日は東翼のツアーに参加してきました。
待ち合わせはこの北門。
夏の一時公開で見学する西翼は何度も訪れたことがありますし、公認ガイドなので無料で入ることができるのですが、こちらはガイドの私も有料です。
今回はチケット代100ポンドを支払って勉強に行ってきました。
門が開いて名前を確認されます。
チケットの有無ではなくて名前の確認。
既に誰なのか調べてあるってことなんでしょうね。

この時は10人ちょっとでしたが少し遅れてきた人たちも中で加わってグループは20人でした。
宮殿ガイド3人と一緒に東翼ツアーの開始。
ロイヤルコレクショントラストの動画を載せておきます。

このアイコニックな正面のバルコニーの後ろのお部屋にも行くんですよ。

もちろんバルコニーには安全上の理由で出ることができませんから、実際は中からカーテンを通して見るだけです。
それでも普段行くことができない場所なので、参加してよかったと思いました。

このツアーでは建物の右側でファーストフロアー(日本で言う2階)に上がり、そのフロアーの端から端までのギャラリー(廊下部分)に加えて3つのお部屋を見学しました。

一番北側の朝食の部屋、一番南の黄色の部屋、そして正面のバルコニーがあるお部屋の3つです。
他に地面階ではセキュリティーの後にブリーフをする、コートや荷物を預かってもらうお部屋もあります。

それらを1時間半ほどで回るのですが、一か所ごとの話が長く、たくさん観るというよりは深く観ることになります。
バックグラウンドの話も長め。
例えば肖像画の前でその人の家系だとか。
その割に装飾品の話はサラッと何年ごろに作られたで終わったりしました。

この間紹介したパゴダ(リンクします)もこの時に見せてもらったのですが、天井に届きそうだったので「高さはどれくらいですか?」って質問したんですが「さぁ?」という答えでした。
ま、自分で調べるきっかけになったので良かったですけどね。

全体を通してシノワーズリー(ヨーロッパで流行った中国風デコレーション)がテーマです。
壁紙を含むたくさんの装飾品がジョージ4世の時代に彼の宮殿「ロイヤルパビリオン」のために購入や注文がされています。

私はこのシャンデリアがとても素敵だと思いました。

ウイリアム・ペリーというガラス作家がジョージ4世のために製作したものです。
バルコニーの後ろのお部屋にもかかっているのでロイヤルがお出ましの際にはちらっと見られるのではないかと思います。
ほら、この写真にも写っていますよね。

この東翼のツアーは王様が許可した日にちしか催行されないので今年分はすべて売り切れ。
もしかしたら1月や2月に催行されるかもしれないそうですが、今のところはまだ未定です。

売り出されてもすぐに定員に達してしまうので、見かけたら是非どうぞ。
正直に言えば、西翼のツアーの方が豪華(そして入場料も安い)です。
でも希少価値ということで考えるとこっちに軍配が上がるかなぁ。
また前者がオーディオガイドなのに対してこちらは生きているガイド(笑)答えが返ってくるかどうかは別にして、会話できるのがいいですね。


屋内の写真は撮影禁止です。
今回、屋内の写真とバルコニーの写真はロイヤルコレクションのサイトからの転載です。




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2025年11月16日日曜日

イギリスで有名なインテリアコーディネーター といえば?

イギリスで有名なインテリアコーディネーター 、それはずばり、メアリ女王です。

誰それ???

イングランドの女王として君臨したのはメアリ1世(在位1553‐1558、エリザベス1世の姉)メアリ2世(在位1689‐1694ウイリアム3世との共同統治)が知られています。
スコットランドではメアリ女王といえばジェームス6世の母。

それ以外には、王様の妻という立場の女王が何人かいます。
チャールズ1世やジェームス2世の妻もメアリ女王として知られています。

でもインテリアコーディネーターとして有名なのはジョージ5世(在位 1910-1936)の妻であるメアリ女王。

メアリ女王はジョージ3世のひ孫、英国王家のマイナーなメンバーでした。
血筋の割にはさほど裕福な家庭ではなかったので、一家は節約のためにヨーロッパにお引っ越しもしています。
イタリアに住んで、フィレンツェで芸術に目覚めたのは16歳のころ。
その10年後には遠い親戚であるイギリスの王位継承者ジョージ(のちのジョージ5世)と結婚します。
彼が英国王になった後は彼女はバッキンガム宮殿やウインザー城、それ以外の場所でも家具や壁紙、装飾品の配置などに熱心でした。

倉庫に眠っているいろいろなものを見つけては、それらを修復させたりもしています。

たくさんの王家の所蔵品はそのころまだカタログ化されていなかったのを彼女の影響でまとめる動きがスタートしました。

現在ロイヤルコレクションが管理している所蔵品のことです。
RCINで始まるコレクションには何万点もの所蔵品があります。
ではその1番目な何かというとジョージ4世がブライトンの宮殿「ロイヤルパビリオン」に飾るために購入したり作らせたりした4つのパゴダです。
これらは中国製の部分だけではなく、イギリスで作られた部分もあって、かなり複雑なつくり。


パゴダというのは仏教やヒンドゥー教の影響を受けた建物や装飾品で重なる塔の形をしたものです。
これはバッキンガム宮殿の中に飾られているもので、何と高さは5m以上!
ロイヤルコレクションが組み立てのビデオを出しているのでちょっと紹介しますね。

ロイヤルコレクションのページも載せておきます(リンクします)

ロイヤルコレクションのカタログナンバーは古い順というわけでもないし、飾られている場所別になっているわけでもないようです。

ざっと見てみたら、若い番号はジョージ4世が集めたり作らせたコレクションが多いようですが、それだけというわけでもないようです。

それではこのロイヤルコレクションからいくつかを数回に分けて紹介しようと思います。
実際に観ることのできるもの、ということで展示場所も含め紹介できたらいいなと思っています。

ちなみにこのパゴダが飾られているのはバッキンガム宮殿の東翼。
通常の夏の一般公開で見ることができるのは西翼なので東翼のツアーも色々ご紹介したいと思います。


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2025年11月14日金曜日

ワンピースが好きなら行ってみて!

先日 CPD でゴールデンハインドに行ってきました。
CPD というのは、専門職のライセンスを取った後、継続して行う自分磨きのための勉強です。

10月の終わりから3月くらいにかけて行われるものが多いので、イギリスの冬時間とほぼ一致。

お仕事が終わるくらいの時間に設定されていたりすると、真っ暗になってから向かうことも多いです。
ゴールデンハインドに行ったのも夕方暗くなるころ。
まだ少しだけ写真を撮ることができる明かりが残っていました。

ゴールデンハインドはチューダー時代の船の複製です。
エリザベス1世の時代、16世紀後半にドレイク船長が世界を一周したという船。
ちょうどアニメのワンピースとかの時代なのかな?
私は詳しくは知らないのですが、ワンピースは大航海時代の幕開けが設定と聞きました。
だとすれば、ぴったりだと思います。

ロンドン橋のそば、ドライドックで見ることができます。
ハインドというのは雌のシカのこと。
なのでお船には金色のシカの絵が。
実はイギリスから出向した時にはペリカンという名前だったこの船。
途中で船長のドレイクが名前を変えています。
帆船には帆先があって、そこにはマスコットが付けられました。
フィギュアヘッドといいます。
もちろんこの船のフィギュアヘッドはハインド。

もともと5隻で就航しましたが、イギリスに無事に帰ってきたのはこの船のみ。
世界を一周したということで、ドレイクはエリザベス1世からナイトの称号を受けました。

この当時はスペインの方が海軍の力は上だとされていました。
接舷させて相手の船に乗り移って戦うスペインの戦術はたくさん乗れる大きな船が有利です。
でも大きなスペインの船と違って小回りが利く小さなイギリスの船は、船から大砲を使って敵を打つという方法をとりました。

ゴールデンハインドではそういった戦術や実際の船での生活を勉強することができます。
大砲を打つときに使用されたいろんな道具。
この船が素晴らしいのは本物ではなくてレプリカだということ。
「え、それっていいこと?」
そう思いますよね。
いいことなんです。
理由は何を触ってもいいこと(笑)
だってレプリカだから、傷むこととか考えなくてもいい。
もちろん常識の範囲内ですよ!

結構リアルにできています。
ただ、サイズもリアルなので甲板にいる時以外は腰をかがめる必要があることがちょっと辛い。
腰が悪い人にはお勧めしづらいなぁ。
元気な子供たちにはお勧めです!

どんなものを食べていたとか、長旅でどんな問題があったとか、いろいろ面白い話が多いです。
係の人がいろんな案内をしてくれる時もあるし、QRコードから案内を聞くのもあり。
貸し切りでパーティーすることもできるので、ワンピースのファンを集めて仮装で楽しむのもいいかも!

11月から3月は 10:00 - 17:00、
4月から10月は 10:00 - 18:00。
これからの季節はパーティーも多いので貸し切りで閉鎖されていないか事前にチェックした方がいいと思います。
今のところ、すでに以下の時間が閉館。
15th Nov 15:00 - 17:00
16th Nov 15:00 - 17:00
22nd Nov 12:00 - 17:00
23rd Nov 15:00 - 17:00
29th Nov 15:00 - 17:00
13th Dec 15:00 - 17:00
16th Dec 16:00 - 17:00
24th Dec 16:00 - 17:00
25th Dec All day
26th Dec 16:00 - 17:00
31st Dec 16:00 - 17:00

入場料はひとり6ポンド、家族4人で20ポンド、3歳以下は無料です。





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2025年11月12日水曜日

スープが特に美味しいラーメン屋さん


先月ブリストルに行った時に紹介したラーメン屋さんの記事(リンクします)の中で、今度はスープが美味しいところを紹介すると書きました。

なので今日の話題はそのお店。

実はここ、スーパーマーケットなんです。
地下鉄のホランドパーク駅から徒歩すぐ。
奥に進んでいくとカウンターがあって4人ほど座っています。
そう、こんな規模なんです。
多分もう一人くらいは座れた気がします。

で、お店の前にベンチと小さなテーブルがあるからそこで食べてもいいです。
特に背が低い人はその方が安全。

カウンターのストールがすごく高いからです。
私、身長が165㎝なんだけど、ストールの高さは私のウエストよりももっと高い位置。
特に降りる時、危ないです。

私はディナータイムに行ったことはないのでわかりませんが、ランチタイムはメニューの選択無し。
座るとこんなメニューが置いてあります。
で、カードで支払いが先。
何のサービスがあるわけでもないけれど、なぜかサービスチャージが12.5%付いている(笑)
「カウンターの人から受け取って、出されたものを食べるだけなのに」というのはみんな思っているかもしれないけれど、誰も何も言わない(爆)

きたー!
麺は堅めで好みが分かれるかもしれませんが、とりあえずスープが美味しい。
チャーシューも美味しい。
煮卵もおいしい。
これで10ポンドは安い(実際は11.25ポンド)

ごちそうさまでした。
座れる人数が少ないので、並ぶ可能性はあります。
夜は予約が取れるみたいで他のメニューもあるようですが、行ったことがないのでどんな様子かはわかりません。

ランチタイムにサクッとラーメンを食べたいならぜひどうぞ。






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