2025年10月15日水曜日

イギリスのお薬は何個入り?


これ、イギリスのお薬です。
ティムちゃんが飲んでいるコレストロールのお薬。
めっちゃ半端な数ですよね。
左右対称とか好きな人はイラっと来たりするかも(笑)

でも、これって実用的なんです。
裏を見れば一目瞭然。
曜日が書かれていて、左上から右に向かって月、火、水、木。
下の段は金、土、一つ飛ばして日。

どうして土曜と日曜日の間が空いていて日曜日の後にしないのかは謎ですが、たぶん日曜日から飲み始める人たちのためじゃないかな。
私の勝手な想像で根拠はありません。

こんな風に14個入りのシートもあります。
こういったシートが複数枚入って一箱になっていて、私が一番よく目にするのは28個入りの箱。
日本はどうだったか覚えていないのでネットで探したら10個とか30個とかがたくさん見つかりました。

28という、ひと月にはちょっと足りない半端な数字がイギリスらしい(爆)
でもイギリスだと一般的な会話に出てくるひと月は4週間。
例えば「次のアポイントメントは1か月後にね」みたいな話の時には4週間後の同じ曜日という場合が多いです。
だったら12か月で48週だから数が合わないじゃんって思うんですけどね。

それでもイギリス人に1年は何週って聞いたら即座に52という数字が返ってくると思います。
日本人に聞いたらきっと計算してから答えると思う。
逆なのが月で、日本人なら12か月ってすぐにわかると思うけれど、イギリス人は数えてから答える人もいるかも。
こんなところにも文化の違いがあって面白い。

色々な場面でイギリスでの生活の基本は週に基づいているんだなぁと気づかされます。
週がどれくらい大事かというのは聖書の創世記のはじめに書かれていることでもわかります。
聖書(旧約の方)はキリスト教のものだけではなくて、それ以前のユダヤ教やその後のイスラム教にとっても基本になるものです。
なので、それらのどの宗教にとっても7日間のサイクルというのは大切なのです。

そして聖書よりも前に週7日のコンセプトを打ち出したのは現在のイラク、バビロニアの人々です。
大英博物館にはたくさんのバビロニアの遺跡が展示されていますが、粘土板の中からおそらく聖書の元ネタになったのではという物語がいくつも見つかっています。
バビロニアで有名なのは苦情のお手紙(リンクします)だけじゃないんですね。
自分たちが目にする星の名前が週の各日に当てられたということで、望遠鏡がないと見えない天王星や冥王星、自分たちが住んでいる地球を外した7つになったそうです。

さて日本で曜日の習慣が定着したのは明治時代。
でもね、実はもっと以前から知られてはいたんですって。
ただし、一般庶民にではなく貴族階級と僧侶たちの間でですが。
空海が中国(唐)から持ち込んだということなので、9世紀に入ってすぐのこと。
その後は主に占いに使われていたそうです。
明治9年3月の官報で公務員の休日が日曜日に制定されてから一般にも広く使われるようになりました。


イギリスに週を持ち込んだのは約2000年前にやってきたローマ人たち。
ただ、イギリスには土着のケルト教があったので、ローマの神様(ラテン系)に呼応する自然の神様(北欧系)の名前になりました。
そしてローマ人たちもバビロニアの惑星の神様の名前を自分たちの神様の特性にあてたようです。

日曜日 Sunday 北欧の太陽神 Sun 
ラテン語では Sol 、バビロニアの Shamash 太陽神

月曜日 Monday 北欧の月の神 Moni 
ラテン語では Luna、バビロニアの Sin 月の神、暦を司る神

火曜日 Tuesday 北欧の軍神 Tyr 
ラテン語では Mars、バビロニアの Nergal 火星を象徴する神、戦争と死と疫病の神

水曜日 Wednesday 北欧の死者の神 Woden 
ラテン語では Mercurius、バビロニアの Nabu 水星を象徴する神、知恵と書記の神

木曜日 Thursday 北欧の雷神 Thor 
ラテン語では Jupiter、バビロニアの Marduk 木星を象徴する神、神々の指導者

金曜日 Friday 北欧の美の神 Freyja 
ラテン語では Venus、バビロニアの Ishtar 金星を象徴する神、愛と美と豊穣の女神

土曜日 Saturday 北欧の大地の神 Sif 
ラテン語では Saturnus、バビロニアの Ninurta 土星を象徴する神、大地の神






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2025年10月13日月曜日

お仕事で使うスーツケースを買い替えたよ!

前回の出張で伸縮する取っ手の部分がおかしくなってしまった私のスーツケース。
取っ手がちゃんと下がらない時がある。
車に入れる時とかにそんなことになったら大変なので買い替えを決めました。
以前から車輪の部分のゴムが擦り切れて転がすと異様に大きな音がするようになっていたし、そろそろ替え時かと思っていたので取っ手の不調子で背中を押された感じです。

右手がこれまで使っていたもの。
左手が新しいもの。
イギリス製で評判が結構いいのでこの会社に決めました。


評判がいいのはそのお値段(笑)
私はこれまでスーツケースはサムソナイトしか買ったことがありません。
比べるとすごく安いです。
キャビンタイプのケースはどれも99ポンド。

そのままでも十分安いのに、これは特にクリアランスで70%オフだったんですよ!!

見えます?

29.50ポンドですよ!!
大阪人なので、安いものを買ったら自慢せずにはいられない(爆)
黄色なのも目立っていいでしょ?
黄色だから安かったんじゃなくて、このシリーズはどの色もこのお値段でした。
スーツケースは目立つ色の方が便利です。
実は以前の黒いのは壊れたケースの代わりに英国航空でもらったものです。
ブログを調べたら2013年11月。
10年以上前だから、まったく不満はありません。

今回実はソフトケースにしようかハードケースにしようか迷ったんですよね。
ソフトケースのいいところは外付けのポケットがあること。
本体を開けなくても荷物の一部にアクセスできるのは便利。
でもソフトケースはきれいな色がなくて、結局色優先で決めてしまいました。
似たようなタイプのピンクと最後まで迷ったんですが、ピンクは結構見るのでやっぱり黄色に決定!

さてこちらは何年持つのか、また買い替えの時にブログでチェックするんだろうなぁ(笑)


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2025年10月11日土曜日

メイフェアチッピーの支店に行ってきた!

ロンドンには有名なフィッシュ&チップスのお店がたくさんあります。

このブログでもいろいろなお店を紹介してきました。

今日紹介するのはメイフェアにある人気店「メイフェアチッピー」のナイツブリッジ店。
メイフェアにあるメイフェアチッピーには何回か行ったことがあって、美味しいし人気があるのも頷けますが、難点がひとつ。
狭いんです。
それがこのナイツブリッジ店で解決。
オープンしてまだ1年経っていません。
春頃にはサービスが悪いとかレビューが良くなかったので静観していましたが、最近は改善されたようなので出かけてきました。

場所はハロッズのお向かい。
ということでナイツブリッジの地下鉄駅やバス停からもすぐです。
V&Aからも歩いて10分かからないので観光の人たちには大変便利な立地。

入り口は広くて客席がずらり。
予約も取りやすかったです。
階段を数段上がったらバーエリアがあってそこからさらに数段上がると奥のエリア。
今回はそのアリアで食事をしました。

定番のフィッシュアンドチップス。
金属製の籠に入って出てきます。
一緒に出てきたのは左からカレーソース、マッシーピー、タルタルソース。
テーブルにはケチャップとヴィネガーが用意されています。
これで26.50ポンド
サービスを入れたらひとり30ポンド。
ロンドンでフィッシュアンドチップスを食べるなら、この辺が相場。

バーエリアから階段を降りるとキッチン、そしてお手洗い。
キッチンではみんな忙しくフィッシュアンドチップスを準備していました。
揚げたてのフィッシュアンドチップス、衣は軽くてサクサク。
カレーソース、最近よく見ます。
人気なのも分かる。
すごく後を引く味なんです。
お魚はタラを注文しました。
あまり大きすぎずに食べきれるサイズ。
もちろんチップスは食べきれないほど盛られています。

サービスは早めなので急いでいても大丈夫っぽい。
お勘定の時に紙袋に入った小さな飴ちゃんが付いてきました。

メイフェアチッピー、これからはメイフェアじゃなくてこちらに行くことになりそう。


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2025年10月9日木曜日

餃子の皮が厚かった件


イギリスに住んでいると日本では考えないことに直面することがあります。
特に食材…。

この間アジアンショップで餃子の皮を買いました。

ここは最近できたお店で、しかも場所はウェイトローズ(イギリスのスーパーマーケット)の前という立地。

リッチモンドに以前あったアジアンショップは町はずれ(といっても徒歩圏)だったのでかなり便利になりました。

写真を紹介します。
餃子の皮と書いてあります。

白菜を茹でて豚ひき肉に調味料を混ぜて。。。

皮がいつものよりも厚いのに気が付いたのは包むとき。
もう手遅れです。

いつもの倍くらいの厚さだったので、初めは2枚くっついていたのかと思って剥がす努力をしましたが、もちろん無駄に終わりました。

仕方がないのでそのまま包んで焼いたらやっぱり皮が厚すぎ。
ティムちゃんは残念がる私の気分を盛り立てようと、彼が大嫌いな(そして私が大好きな)ペットショップボーイズの音楽をスピーカーでかけてくれました。
「みきちゃんのせいじゃないし、皮は厚いけれど美味しい」と言ってくれましたがめっちゃ残念!!!

このお店で他にもいろいろ買ったのですが、湯葉もどきのお話もそのうち書きたいと思っています。


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2025年10月7日火曜日

プレミアムボンド今期の結果は?


さて、一昨年の秋から持っているイギリスのプレミアムボンド。



お待ちかねの今期の結果発表です!
誰も待っていませんよね(笑)
でもね、私はこういった統計とかまとめるのが好きなのでお付き合いください。


2024/25年の結果
11月 賞金無し
12月 賞金無し
1月  3つの賞金
2月  1つの賞金
3月  2つの賞金
4月  2つの賞金
5月  1つの賞金
6月  3つの賞金
7月  1つの賞金
8月  4つの賞金
9月  1つの賞金
10月 賞金無し

11,12月と続いて賞金がなかったのでかなりがっかりしました。
やっぱりきちんと利子が付く口座に入れようかとも思ったのですが、面倒でそのままにしていたら、今年に入ってからは毎月何らかの賞金が入ってきました。
今期は賞金の最少額が25ポンド、最高額が1000ポンドでした。
関係ありませんが、現在のイギリスのお札、最高額紙幣はこちら、チャールズ3世の50ポンド札。
イングランド銀行のウェブサイトからの写真です(リンクします)

1000ポンドの時はちょっとテンションが上がりましたよ。
たまにこういった金額が当たると、賞金がなかった月のことはさっぱり忘れて希望が湧いてくるというか、また次も、みたいな気持ちになってこのボンドのギャンブル性が確認できます(笑)
合計賞金を預入額で計算すると年利が6.17%なので、去年の3.25%から比べるとずいぶんよくなりました。
英国銀行の利子が4%なので、それよりも少し良い。

ということで来年も続けるつもりです。
来年の10月の結果発表をお楽しみに!←誰も待っていないって!(爆)



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2025年10月5日日曜日

着られなくなったワンピースをお直しに出してみた!

イギリスにはストーンという重さの単位があります。
これは主に体重を計る時に使います。
1ストーンは14パウンドで6.35kgらしいです。

私がこのブログを始めたころには 8.5ストーン程度だった私の体重。
長らく9ストーン前後をさまよっていましたが、コロナの時期に一気に10近くまで上がって以来全く落ちる様子がありません(涙)

太ったのは主にお腹周りと背中です。
お洋服のサイズも10から12に変わって、場合によっては14なんてこともあります。
もちろんお気に入りの服の大半は着ることができなくなってしまいました。

かなりの服をチャリティーショップに寄付したりしたんですが、思い入れのあるものをいくつか残しています。
例えばティムちゃんが初めて買ってくれた服とか。

それはジャケットとスカートといったスーツで、かなり体のラインにフィットしているので、きっともう着ることはできないと思います😭
でも20年以上気に入って着ていましたから、十分にその役目は終えています(笑)
残念なのは2019年前後に買ってもらった服。
ワンシーズン着ただけといったものが何着もあって、これらもチャリティーショップに持っていきました。
いくつかは「ちょっとタイトだけど入らないわけではない」というもので、このあたりが悩みどころ。
処分するには惜しいけれど、着てもカッコよくない(笑)

そこで、そんなひとつをお直しに出してみました。

妹のスペイン旅行に合わせてランチした時の写真も出てきた!
これは厚手のコットンでできたワンピース。
脇の下からヒップにかけて横にジップが付いています。
ウエストまではジップが上がるんだけど、その上のところで止まるので息を止めて一気に上げる感じで着ます🤣

全体をサイズアップするだけの持ち出し分は無さそうだけど、タイトな上の部分を取るだけでスカートにできるんじゃないかと思いつきました。

お直し屋さんに持って行ったら20ポンドでやってくれるというのでお任せしました。

出来上がったのがこちら。


上の部分はもう着ないけれど、同じ生地なので捨てずにもらってきました。

これでしばらくは新しいスカートとしてまた着ることができるようになりました。
着られないものをチャリティーに活かしたりするだけじゃなくて、お直しして新たな使い方をしたりするのもイギリスらしいリフォームだと思いました。



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2025年10月3日金曜日

正統派のアフタヌーンティー@クラリッジーズ


先日クラリッジーズでお茶をいただく機会がありました。
ここは正統派のアフタヌーンティーを楽しむことができます。
でもね、よくアフタヌーンティーが提供される3段のお皿ではありません。

まずテーブルに着くと分厚いメニュー。

お茶の種類がいくつもあるので選ぶのも楽しいです。


高級なアフタヌーンティーと安価なアフタヌーンティーの違いはいろいろあるけれど、私が感じる一番の違いはサービス。
そしてサンドウィッチかな。


サンドウィッチは作りたてをいただくのが一番。
安いところではパンが少し乾燥していたりすることもあります。
また、サンドウィッチのパンの種類が少ない。
高級なところだと具材に合わせたパンを使っていますから最低でも3種以上。
プレーンな白いパン以外に胚芽入りやライ麦を使っていたり、バターロールだったり。
いつだったかリッツでいただいたトマトが練りこまれたパンもおいしかったなぁ。
他にも具の細かな気配り。

どういうことかといえば、たとえばスモークサーモンはとても一般的なアフタヌーンティーのサンドウィッチの具材です。

クラリッジーズでは軽くたたいた(と思う)みたいな感じで噛んだ時の跡がきれい。
きちんと嚙み切れる工夫がされています。
キュウリやハムもそう。

サンドウィッチというのはバター(など)を塗ったパンに挟む具に水分が多いとパンの上を滑ってしまう。
すると噛み切る時にベロって出てしまう時があるんです。
クラリッジーズのサンドウィッチでそんな思いはしたことがない。
とても食べやすいんだけど、見た感じが大きく違わないのでほとんどの人は気が付いていない配慮。

5種のサンドウィッチは右から;
①ライ麦のパンに挟んだスモークサーモンとディルが入ったクレムフレッシュ。
②レモンクリームチーズとキュウリ、これは白くて柔らかいパン。
③ローストチキンはタラゴンマヨネーズを胚芽入りパンに挟んで。
④卵のサンドウィッチも柔らかい白いパンが合います。
⑤玉ねぎパンに挟んだのはローストハムとマスタード入りのマヨネーズで、もう15年以上同じサプライヤーからハムを仕入れているそうです。

一番右端のタルトは季節で変わります。
この時はサンドライトマトとチーズのタルトでした。
係員の案内やメニューの記載では、最初に出てくるサンドウィッチ類にはほうじ茶が合いますって。
でも、今までいろんな人をここのアフタヌーンティーにご案内したけれど、紅茶以外のものを注文した人はいません(笑)
私はイギリス、コーンウォール産の紅茶がメニューにあったのでそれを選びました。
アールグレーということだったんだけど、それほどベルガモットの香りはしなかったです。
逆にアッサムの香りが強くて私の好みではなかった。
アールグレーがお好きなら普通のアールグレーの方がいいと思います。
人気なのはクラリッジーズのブレンド。
それはミルクティーでいただくのがおすすめ。

サンドウィッチはほとんどの高級ホテルでのアフタヌーンティーでおかわり自由になっています。

クラリッジーズでもそうなんですが、いくら美味しいといってもそんなに食べられません(笑)
食べ終わることを見計らっておかわりはいかがですかと聞きに来て、要らないといえばスコーンがやってくる。
プレーンなものと干しブドウ入りのものの2種にクロテッドクリームとジャムが添えられています。
ここのスコーンは小ぶりでカリッとしています。
手でふたつに割ってクリームとジャムを乗せていただきます。

わかりやすいように、二つのスタイルを並べてみました。
左がクリームを先に塗ってジャムをドロップするデヴォン式。
左がジャムを塗ってクリームを乗せるコーンウォール式。

私はいつもコーンウォール式です。
スコーンも欲しければいくらでも持ってきてくれますし、ジャムやクリームもたっぷり用意されています。
でもきっともうお腹がいっぱいじゃないかな。
なのでケーキ類は小さくて軽い方がいいですね。
これで二人分だから一人4つ!!
食べきれないなら最後に包んでくれます。
どれもそれほど甘くないし、軽めだからか完食するのが難しいわけではありません。
普通はフルーツタルトやチョコレートケーキなどが含まれています。

さてこんな感じで2時間ゆっくりとおしゃべりを楽しむアフタヌーンティーですが、クラリッジーズは安くはありません。
午後のお茶のお値段は95ポンド。
もちろんシャンペンを付けたりするともっとします。
そして95ポンドにはサービス料が付くので実際はふたりで行けば約220ポンド(44000円)。



このお値段だけあって、とっても優雅な気分に浸れます(笑)
お勧めはフォイエーといってロビー入ってすぐのところ。
音楽を楽しみながら他の人たちを観察したり、自分たちが見られるのもアフタヌーンティーの一部です。
なのでおしゃれしていくと気持ちがいい。
でもそういったのが落ち着かないというなら正面から左奥の席もあります。
そちらは少し暗めでゆったりできますから好きな方を選べばいいと思います。
公式のドレスコードはスマートカジュアル。
だけどおしゃれして目立つのも楽しいです。


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2025年10月1日水曜日

サファイヤの指輪を持っていれば・・・


最近食べ物の話題が続いたので、今日はちょっと観光のお話を紹介します。

イギリスだけに限らず、歴史で有名な人や聖書や神話の登場人物を見るとほぼ必ずその人に所縁がある「モノ」が一緒に描かれたり彫られたりします。
シンボルといえばわかりやすい。

その人の顔かたちがわからなくても、シンボルがあれば特定できるというわけです。

ロンドンのウエストミンスター寺院にはたくさんの美しいステンドグラスがあります。
ステンドグラスって、写真に撮るのが難しい。
私は写真が下手だからなおさら(笑)
こちらは西入り口の上に位置する大窓。

こちらはクロイスターの東にあるチャプターハウス。

身廊にもたくさんのステンドグラスがあって、昔の王様や聖職者がずらり。
王冠を冠っていれば王様、長い杖を持っていれば聖職者だってわかります。
でもいっぱいいるからどの王様でどの聖職者かというのにはやはり特定するためのシンボルが必要!

こちらはウエストミンスター寺院をゴシック建築に建替えたヘンリー3世。
なので左手には新しい教会を持っています。


じゃあこの人は?
王冠があるから王様。
そして左手には指輪。
これはサファイアの指輪なんです。

以前このブログでも紹介したウィルトンディプティッチにも出てきます。

あれ、このあと3番目の記事で詳しい内容を書いたと思ったんだけど、どうやらまだのようです(笑)

今日紹介するのはウィルトンディプティッチの登場人物の一人、聖エドワード。
この人!


イギリスにはエドワード王というのは8世まで存在します。
じゃあ全部で何人だと思いますか?

「8世までいるんなら当然 8人でしょ」

それだと全く面白くないのでわざわざ聞きません。
全部で9人が正解。
エドワード1世から8世までで8人+聖エドワード王で9人なんです。
この聖エドワードは1066年に即位したウイリアム征服王の前、アングロサクソン時代の王様。
信心深い人ということで聖人になりました。
逸話がいろいろあって、そのひとつが彼が手にしているサファイアの指輪。

大きなサファイアですね。
これ、5.5カラットあります。
カラット数が出てくると、いきなり現実味を帯びるのが不思議(笑)

王様は建築中のウエストミンスター寺院を毎日見守っていましたが、ある日そこに貧しい身なりの巡礼者がやってきました。
彼は本当はローマに巡礼に行きたいのですが、その費用がないと言います。
それを聞いた王様は自分の手から指輪を外して巡礼者にあげたそうです。

私がよくお客様に紹介するのは、このあとその巡礼者が天使の姿に変わって「王様の信心が深いことが分かったからこの指輪は代々あなたの一族が持っているように」と指輪を返してくれたというもの。

他のバージョンも紹介しておくと、その巡礼者は実は使途ヨハネで、ローマでイギリス人の巡礼者に指輪を託し、エドワード王に死期が迫っていることを伝えさせたというもの。

もともとは彼が戴冠した時の指輪で、とても大切なものなのに貧しい巡礼者にあっさりとあげてしまうエドワードは無欲で信心深い人ってことです。
なので、王冠を身に着けた人がサファイアの指輪を持っていれば、それは聖エドワード。

彼が亡くなった後、指輪は彼とともに埋葬されましたが、ヘンリー3世がウエストミンスター寺院を建て替えた時に指輪からサファイアが取り除かれたと言われています。

その後、話によればそのサファイアは戴冠式の冠に組み込まれ、現在では帝国王冠の中に入っているそうです。

こちらはロンドン塔の中で本物を見ることができます。

ま、長い歴史のことだからどこまでが真実なのかはわかりませんが、宝石にまつわるロマンがあるお話のひとつです。



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2025年9月30日火曜日

パブでのんびりしてきたよ!

 

パブでおしゃべりしながらのんびり飲みたい。

そんな時にはどんな風に注文すればいいか。

私だったら前菜をいくつかとって楽しみます。

パブで注文する飲み物はビールの場合パイントという容量があって、568ml

パイントで注文してもいいけれど、その半分のハーフパイントでいろんなビールを試してみるのも面白いと思います。

この間もマリボーンのロイヤルオークというパブでいろいろなワインを楽しみながらおつまみとおしゃべりであっという間に3時間過ごしてしまいました。

ワインはメニューに書いていなくても125mlという容量があります。

スモールグラスと注文するときに125と念押しすると確実です。

こちらはバラッタチーズのサラダ、12ポンド。


スモークサーモンはイギリスの定番おつまみで15ポンド。
ここのスコッチエッグはエンドゥーヤ(イタリアのスパイシーで柔らかいサラミ)を使っていて9ポンド。
最近周りのお肉を凝ったものにするスコッチエッグをガストロパブで見かけることが多くなりました。

こちらはムール貝。
そしてパイとチップス。
温かいものは温かいうちに食べないと美味しくないので出してもらうタイミングを伝えておくといいです。

初めに冷たいもの、しばらくしてから温かいものといった風に出してもらうと食べやすいと思います。




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2025年9月28日日曜日

精米したてのお米がロンドンで買えるようになったよ!

この間 X でロンドンで精米したてのお米が手に入ると聞いたので注文してみました。

お米以外の食品の取り扱いがあったので、いろいろ注文してみました。
わ~い、いっぱい入ってる!!

ほろ酔い気分の時に注文したので(笑)何が入っているのか開けながらサプライズがいっぱい!!

お味噌が3つも出てきた!
ま、全部違う種類だからいいけど。
未開封のものがパントリーにあるけど、それよりも美味しそう!

なめ茸なんて食べないのに3本も入っていました。
桃太郎君にあげようかな。

これなんて、我が家には電子レンジがないのに何のつもりで買ったんだろう?
これも桃太郎君行きだなぁ(笑)←彼のおうちには電子レンジがある。

一番びっくりだったのはこれ。
北海道のななつぼし 5㎏。

パントリーにまだ未開封のあきたこまちが 5㎏ あるのに。
きっと食べ比べでブログの記事にしようとか思ったんじゃないかな。
ほろ酔いでネットショッピングはよくないなぁ、いくらだったんだろう?
そう思って明細を確認したら、この5㎏のお米が載っていません。
間違って配達されたのかな。

で、お米屋さんにメールしてみました。
「注文していないお米が 5㎏ 入っていました、返品してもいいし、(食品だからそれがかなわないのなら)追加で支払いますから金額を教えてください、私はどちらでも構いません」

そうしたらすぐにお返事が来て、何と60ポンド以上買った人に無料でプレゼントですって!

嬉しいサプライズですね!

さて、精米したての方は早速その日に炊いてみました。
お米には透明感があって、ワクワク。
こちらがその炊きあがり。
とっても美味しかったです。

でもね「普段食べているお米と比べて格段に美味しい」とまではいきませんでした。
多分、期待しすぎだったせい。
そして自分の腕不足の可能性も。
お鍋で炊くので機械のように同じ条件ってわけではないですからね。

ま、それほど差がないということは、いつも美味しいご飯を食べているってことだし。

それにしてもロンドン、いろんなものが手に入ります。
便利になったなぁ。
昔は日本種でもカリフォルニアとかスペインで作られたお米とか食べていたのに、精米したての日本米が自宅に届く時代が来るなんて。

60ポンド以上買ったらお米を5㎏プレゼントはいつまでやっているのか知らないので要確認。


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