「新しい和食のレストランが出来たから、そのうち行こうか」
ティムちゃんが、先々週だったか、そんな話を持ち込んできました。
最近、ロンドンには、国籍不明のお弁当屋さんやおすし屋さんが軒並み。
つまんない所には行きたくないので、お返事の前にちょっとウェブで調べてみました。
ヤシンというレストランです。
YASHIN と書かれています。
日本語の野心なのかなぁ?
まだ新しいので、あまり評判が載っていません。
肝心のお店のサイトも「この秋オープン」くらいの情報しか載っていません。
ここのコンセプトは「Without Soy Sauce but if you want to」
おしょうゆを使わずに食べるおすし屋さんです。
ウェブから得た情報では、和食の割烹ではロンドンでも老舗の「弓」の元シェフと「UBON」の元シェフが共同でオープンしたと書かれていました。
ということは味は間違いないはず。
場所もケンジントンの大通りから、ちょっと入ったところ、といいカンジ。
今日、早速ティムちゃんに連れて行ってもらいました。
この辺りは駐車するのがなかなか難しいのですが、ラッキーなことに、隣の道に止めることが出来ました。
公共の乗り物なら、ハイストリートケンジントンが最寄。
お店に一歩はいると「いらっしゃいませ!!」と威勢のいい声。
いいなぁ、おすし屋さんに来たって雰囲気で。
カウンターはすっきり、セッティングはこんな風。ランチの時間に入ったのですが、カウンターの中のシェフは3人とも日本人でした。
後で聞いたら、うち二人が上に書いた経営者。
「オーナーシェフのお店なんだー」ってティムちゃんも感心していました。
ロンドンは、どうしても店舗やなにかの費用のために、オーナーシェフが少ないのです。
とりあえずお水とシャブリを1本ずつ注文してからメニューに目を通しました。
ランチタイム用のメニューだったので、おすしのセットがいくつか。
10ポンドちょっとから60ポンドまで、幅があります。
細かく何が入っているかとは書かれていなくって、おすしがいくつ入っているか書かれています。
多分、苦手なものを言えば、ちゃんと見繕ってくれるんじゃないかな?
それに、お勧めのお魚とかって、その日や時間でも変わるのだろうから、予算とおなかのすき具合で決めればいいかも。
ランチのセットにはお味噌汁が付いています。
こんな風に、かわいいサイズ。
きのこと三つ葉のお味噌汁でした。
美味しかった。お味噌汁が下げられた後には、サラダが出てきました。
メニューをちゃんと見てなかったので、サラダが付いていたのはうれしいサプライズ。
たまねぎのドレッシングだそうです。
これ、ティムちゃんはすごく気に入ったみたいで、「最近食べたサラダの中で一番美味しいかも」だって。私は「お任せ8カン」というのを注文しました。
ティムちゃんは「初めてのお任せ」というのを注文。
名前からして「初心者向きなのかなー」と思っていたら、やっぱり「定番を少しひねりました」って感じのものが出てきました。
奇をてらったものが好きでなくても大丈夫だと思います。
こっちが「初めてのお任せ」それで、こっちが「普通のお任せ8カン」違いはボタン海老とはまちと(たぶん)とろ。
二つ並べてお互い好きなものを食べたのですが、ティムちゃんははまち(ジャラピーノペッパーの味付け)が一番気に入ったそうです。
私はサーモンの土佐酢ゼリー乗せかな?
たくあんみたいに見えるのは、自家製のしょうがです。
これがとってもフレッシュで気に入りました。
メインの途中でシャブリが終わっちゃったので、日本酒も飲んでみました。
日本酒のお試しセットというのがあって、50ccずつ2種類のお酒の味見が楽しめます。
ソムリエのオダさんに、辛口のお勧めを選んでもらいました。
こんな風に出てきて、かわいい。
試験管みたい。
ピンクのほうがさっぱりして、気に入ったけど、高いのはもうひとつの方なんですって。
名前はメモしなかったので、忘れてしまいましたが、なんでも相談に乗ってくれる人当たりのいいソムリエさんなので、聞いてみるといいんじゃないかと思います。隣のグラスはお水です(念のため)
私たちはカウンターでシェフの包丁捌きを楽しみながらランチしたのですが、一番面白かったのは、このシーン。これ、おすしの仕上げにバーナーを使っているところ。
絶対これ写真に撮りたいと思って、見計らっていたんですが(だって目の前だし、迫力あるし)なかなか撮れません。
で、シェフに写真撮りたいんですけどって聞いてみたら、タイミングを目配せしてくれました。
うれしい。
これは他の人が注文したツナのおすしのセット。
ティムちゃんは、今度来た時にこれが食べたいって。次に来た時に食べたいものの話をしていたら、ティムちゃんが、ディスプレイケースに和牛発見。
そこで、ちょっと食べてみようかということで、カルパッチョにしてもらいました。
こんな風に、ランチのメニューになくても、シェフに頼むと作ってくれるって、すっごく素敵。
口の中で、とろけるようで、さすが和牛。
ステーキの時は和牛って頼まないけど、生とかで食べるなら、やっぱり和牛は美味しい。
デザートは柚子のシャーベット。
食感がすごく面白くって、一寸もちっとしていました。
ロンドンにもこんなお店が出来たなんて、すごくうれしいです。
ティムちゃんは私が気に入ったのがわかったので、連れてきてよかったって。
そんなに大きくないので、絶対に予約したほうがいいと思います。
そのうちもっと知られるようになったら、予約も難しくなると思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿