今週の初めに、オペラ座の怪人を観てきました。
実は初めて。
かなりのロングランなので、今更、という気持ちもあって観そびれていました。
ミュージカルのチケットを手に入れる方法はイロイロあります。
劇場に直接アプローチする方法。
当日BOXオフィスに出向くと、チケットを売ってくれます。
ただし、あるかないかはその時次第。
無駄足になる可能性もあります。
公式エージェントを通して買う方法。
SEEとチケットマスターが公式エージェントです。
ウェブサイトか電話で予約、決算します。
チケットはウェブの場合はプリンターで印刷、電話の場合は劇場で受け取ります。
これは確実だし、お値段は劇場卸の値段に事務手続きのフィーが加わるだけです。
ただし英語。
旅行会社を通して買う方法。
旅行会社が公式エージェントから買ったものを、お客様に売るわけですから、そこに手数料が発生します。
ただ面倒な手続きをやってくれているわけですから、手数料がかかるのは当然。
一番楽で安心な方法だと思います。
今回私が用意したチケットは、少し違った経路から手に入れました。
オペラ座の怪人も含めて、アンドリューロイドウェバー系のミュージカルは、劇場経営と併せて、「
The Really Useful Group Ltd 」という会社が持っています。
その会社で、通常の経路では手に入らない、VIPパッケージが用意できるのです。
今回のパッケージは、「プライベート・バトラー(執事)つき」というもの。
まず劇場には開幕の1時間ほど前に足を運びます。
そこで専用の執事(オペラ座の怪人の劇場には、執事が2人います)に案内されて、プライベートルームへ。
その部屋はヴィクトリア女王が休憩に使ったお部屋で、こじんまりした8角形のお部屋です。
お部屋の入り口には66という数字。
お部屋の中にもドアが幾つかあるのですが、そのひとつには67と書かれています。

何の部屋だと思いますか?
実はお手洗いなんです。
中はこんなカンジ。

特に豪華なわけではありません。
ソープとクリームはロンドンのサンクチュアリーというブランドのものでした。

このお部屋で、シャンペンを飲みながらゆっくりと開幕を待ちます。

シャンペンのおつまみには、カナッペが出てきます。
執事はいろんな質問に答えてくれたり、飲み物や食べ物の世話をしてくれます。
「お土産を買いたいから、どんなものがあるのかちょっと持ってきて」
なんていうリクエストにも応えてくれます。
面白いな、と思ったのは、黒いマグカップ。
お湯(というか熱いものなら何でもいい)を入れると仮面が浮かび上がるそうです。
先週はこの部屋で、フットボールのイングランドチームの監督、カッペロがもてなされたそうです。
「フットボーラーとかも来る?」との質問には「フットボーラーとミュージカルって、あまりよく聞く組み合わせではない」との応えでした。
何となくわかる気がする。
いよいよ幕が上がるときには、執事に連れられて、席に行きます。
ストールの中ほど。
ボックスとかではありません。
オペラ座の怪人に限らず、劇場の座席にはいろんな種類があって、特に2階席(サークル)と1階席(ストール)どちらがいいか聞かれます。
でもそれぞれの良さがあります。
ただ、2階席はステージから遠くかんじるので、かなり前の席を取らないとつまらないかもしれません。
ステージとの一体感を楽しむなら断然ストールがお勧めです。
それよりもとりあえず真ん中(左右からみて)に近いところ、という方が前か後ろかということよりも大切。
これまでいろんなミュージカルを見てきましたが、オペラ座の怪人はその他のミュージカルとは全く違うのが印象的でした。
いい意味で、観客との一体感がありません。
ステージの上は全く別世界なのです。
これほど親近感の無いものを、息を詰めて2時間以上ひきつけることの出来る技量というのは素晴らしいと思いました。
バレエあり、オペラあり、そして舞台全体の緊張感。
正直言って、感動しました。
映画やミュージカルで、Feel Good(ちょっと癒し系?)」というのがありますが、これは逆です。
今度、続編「Love Never Dies」が2月からはじまります。
場所はアデルフィー。
オペラ座の怪人の10年後、舞台はアメリカに移ります。
是非観にいこうと思います。