週末にお肉屋さんのアームストロングで、イースターのためのラムを注文してきました。
復活祭という、キリスト教にとって大切なお祭なので、クリスマスと同じようにご馳走を食べます。
復活祭関係の行事はこちらやこちらもどうぞ。
田舎の方へドライブをすると、2月の終わりごろから徐々に、生まれたばかりのかわいらしい羊の赤ちゃんを見ることができます。
イギリスにはいろんな家畜がいますが、自然な方法で子供を増やしているのは羊さんぐらいです。
まず子供が生まれると雄と雌に選別します。
雌は子供を産んでもらうので、大切にとっておきます。
雄は50等に1頭だけ種羊(!!)にするために雌と一緒にします。
残りの雄羊は少しずつお肉屋さんへ。
ハーレム生活を送っている雄羊の方ものんびりはできません。
しっかりとパフォーマンスをモニターされます。
まさか農家のおじさんが、双眼鏡を覗いて1頭づつ見張るわけにも行かないので、これには合理的な方法が採用されています。
雄羊のお腹に袋をぶら下げて、この中に色粉を入れておきます。
この羊が雌に乗りかかると、袋から色粉が漏れて、雌羊のお尻の上の方に色が付きます。
例えば、太郎君のお腹には赤い色粉を、次郎君には青、三郎君には緑、という具合に各羊で色を変えておくと、それぞれの元気具合が判るというわけ。
種付けの終わったメスも見分けることができて便利です。
そして「最近、赤い色が増えないねえー」となると、かわいそうに太郎君、お役目ご苦労様、お肉屋さんに向います。
まだ草を食べていないミルクだけで育った子羊をMilk Lamb と呼んでいます。
本当の赤ちゃんはナカナカ市場には出回らないので、馴染みのお肉屋さんに注文しておくか、手に入ったときに電話をくれるようにしておくと良いでしょう。
日本ではあまり食べる機会のないラム、イギリスで是非試してみてください。
年中手に入りますが、一番おいしいシーズンは3月から5月です。
4 件のコメント:
今日、ミルク・ラムが行き付けの肉屋さんで売ってましたよ。
やっぱりラムのトラウマのせいで、仔牛のレバーを買っちゃったけど・・・。
このトラウマ、きっと治らないような気がする・・・。
へぇ~って感心。
色粉を使うのね。
大変だな、羊さんの世界も。
元気でいることが、必須なんだもの。
うちの夫が歯が生えるまでの羊がラムだよ、と言ってました。そういう意味なんですね。
でも、こちらではラムって売ってるものの、どのくらいが本物か怪しいけどね。
初物好きのゆき珠さんだけど、ラムは買わなかったみたいですね。
江戸っ子とトラウマの格闘?
あっさりとローストすれば、口の中でとろけるくらい柔らかいお肉。
一度食べると毎年春が楽しみになりますよ。
是非この季節に!!
Rossoさんは北海道だから、ラムは手に入りやすそうですね。
イギリスの法律では生後12ヶ月未満がラム、それ以上はマトンと呼んでいます。
春から夏にかけては英国産やウェールズのもの、秋から冬にはニュージーランドのものが主流になります。
日本では草だけを食べさせている羊はあまりいないそうですね。
主にアメリカ産の加工飼料を食べさせるので、肉に臭みがあるんですって。
だから臭みの苦手な人は飼料をチェックしてから買うといいそうです。
これは英国に視察に来られた、北海道の畜産農家の方から聞いたお話です。
羊一頭あたりの農地面積が小さいのが原因だそうです。
英国では飼料を買って与えるよりも、牧草を勝手に食べてもらう方が、手間も経費も掛からないそうです。
国が違えば色々事情も違いますね。
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