イギリスでは毎年春にBudget Dayと呼ばれる日があって、大蔵大臣が国家予算などについての発表をします。
その中でも各諸税についての項目は、イギリスで生活している人達にとても大きな影響があります。
ガソリン税や酒税といった、生活に関わる税金の(普通は)値上げです。
労働党が政権をとってからろくなことはないBudget Dayですが、きっと今日もミドルクラスいじめが予想されていて、ティムちゃんはご機嫌ではありません。
例えば酒税ですが、最近イギリスではBinge Drink が問題になっています。
これは浴びるようにお酒を飲むことですが、問題はティーンエイジャーの飲むアルコ・ポップ系(軽くて甘いお酒)やアル中の人が飲むサイダー、そして度数の強いスピリッツ系です。
スーパーマーケットが、客寄せのために原価以下でアルコールを売るのも、更に問題に拍車をかけています。
それなのに労働党の支持者層を考えて、これらの税金は据え置きか上がっても大したことはありません。
ところがワインとシャンペンは年々上がる一方です。
おかげでワインからの利益が大切な個人レストランでは、度重なる値上げのために客離れが起こっています。
そこで大量仕入れが可能なチェーンのレストランがはびこります。
車両税もそう。
がんばってお仕事をして折角いい車を買った人が高い税金を払って、排気量こそ小さいとしても古くて汚い排気ガスを撒き散らしている車の持ち主が少ない税金というのは納得できません。
環境を考えているなら、燃費や排気ガスの質まで計算すべきだし、大きな車=悪い車というのは単純すぎます。
リッチモンドなんて排気量で駐車代まで変えようとしています。
その前に公共の乗り物を何とかしてからにすれば???
今回のBudgetはブラウン内閣の初めてのもので、大蔵大臣の名前はダーリン!!
ミスタービーンで有名なローワンアトキンソンのコメディーに「ブラックアダー」というシリーズがあるのですが、登場人物の一人が同じ名前でジョークになっています。
まじめなシーンでその人を呼ぶ時に「ダーリン」
恋人なんかを呼ぶみたいでしょう?
ティムちゃんはてっきりおうちでお昼の発表をテレビで見ると思っていたら、ビジネスランチにお出かけだそうです。
ガーキンのクーツ銀行でお昼だって。
いいなあ。
このビルはロンドンのランドマークのひとつですが、セキュリティーが厳しいことでも有名です。
一度中に入ってみたいのですが、ナカナカ上手くタイミングが合いません。
ティムちゃんは既に何回か入っているのですが、高いところは嫌いなので、お誘いがクーツ銀行からでなければ断っていたと思います。
シティーのビジネスランチではシャンペンの値上げが話題になるんだろうなー。
Budgetに興味のある方はニュースで見ていただけます。
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