ここは、アイスランドのヘリトスヘイジ発電所(Hellisheiði Power Station)の入り口。
現在700メガワット(300メガワットの電力と400メガワットのお湯)を生産しているそうです。
アイスランドの暖房の90%が、地熱発電から得られる電力でまかなわれています。
残りの10%のうち、8%は電力が使われ、2%のみが石油その他のエネルギー。
それってすごい数字だと思いませんか?
そしてその中核になる技術は日本製。
ということは、日本でもこういった電力を作るのは十分可能なのでは?
「いや、日本には地震があるから」
そんな言い訳は使えません。
だって、アイスランドも地震大国(この言い方があっているかどうかは別だけど)なんですよ。
実際、私が到着した翌日にも、マグニチュード5ちょっとの地震がありました。
体感、無感、ものすごい量の地震が年間を通してあるそうです。
しかも加えて活火山。
2010年の4月のエイヤフィアトラヨークトル火山の噴火は記憶に新しいところ。
「アイスランドには津波がないから」
この言い訳もダメです。
氷河の下にある火山の爆発で、溶けた氷が水になって溜まります。
その水が、ある日突然決壊して、大洪水を起こすのです。
今回の旅行で荒涼とした黒い砂漠(火山灰なので)をたくさん見ました。
全て過去の洪水によってできているのです。
違いは人口かな?
アイスランドには32万人しか住んでいないし。
でも、アイスランドって北海道と四国をあわせたくらいの面積しかない。
だから、発電所を作る場所は日本のほうがありそう。
どうやって地熱発電が行われているか、きちんと解説されたビデオも見ました。
今回のお客様は、九州の地熱発電所に近いところに住んでいる方たちなのです。
だから、今回の旅行は観光なんだけど、ご興味を持ってご覧になられていました。
「日本でも、どんどんやればいいのに」
私がそう言ったら、お客様が「そんなに簡単じゃないんだよ」ですって。
「そんなことしたら、石油関係の会社が儲からなくなるからね」
シェルガスなんかよりも、ずっと持続性があると思うのは私だけ?
もちろん費用や大企業の利権など、たくさんの要素が技術以外にも関わるとは思います。
それでも、アイスランドにできて日本に出来ないことはないと思うんですけど。
外国で、いろんなものを見る時に、日本製のものがあると何となくうれしい。
というか、自分が作ったわけでもないのに「すごいでしょ、私たちって?」みたいな気分(笑)
じゃ~ん、これがタービンとジェネレーターです。
これは建物の中に飾られていました。
日本の三菱から贈られたものだそうです。
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