ひとくちに英語といってもいろんな国でアクセントは全く違います。
そして英国で話されている英語は、地方の訛りに加えてその人達のクラスも反映されています。
自分のアクセントを変えたい人は、エルキューションレッスン(Elocution Lessons)を受けて、訛りや語彙までも変えるわけです。
ティムちゃんはロンドンを南西に出た、サリー県とハンプシャー県で生まれ育ちました。
イギリスは北部と南部では気候や風土も全く異なります。
北にもいいところはたくさんありますが、南に比べると自然も厳しいし、訛りもすごく強くなります。
ジェーンオースティンとブロンテ姉妹が似たような環境で育って、作品にあれだけの違いが出るのは北か南かということです。
ティムちゃんは神様ではないので欠点をたくさん持ち合わせていますが、そのひとつが自信過剰です。
イギリスのことをけなしてばかりいますが、本当はイギリスのことが大好きです。
地球はイギリスを中心に廻っていると考えていますし、イギリスのこれまでの功績をまるで自分の手柄のように話したりします。
そしてそのイギリスの、更にロンドン南西部の英語が、世界の標準だと思っているわけです。
だから最近のメディアのキャスターが、地方訛りでニュースを放送したりすると、すっごく怒るわけです。
スコットランド訛りやアイルランド訛り、ジョーディー(ニューカッスル訛り)なんかも大嫌いみたい。
リバプールやバーミンガムに至っては癖を真似てバカにしまくりです。
私の英語は外国人訛りがあるので昔はよくからかわれました。
最近は私を怒らせたくないのでやらなくなりましたが、他の人にはやってるみたいです。
桃太郎君は昔からそんなティムちゃんの元で育ったので、とてもきれいな英語を話します。
ポッシュな英語だけれど、フーレーまでは行かない感じ。
(これってイギリス人以外にはわからないかもしれません、鼻につかないぎりぎりの上品なラインです)
ところが、ですね。
子供ってすごくまわりに影響を受けるんです。
イギリスではかなり長い間アメリカのアニメが人気です。
シンプソンズ、フューチャーラマ、アメリカンダッド・・・。
桃太郎君は発売されている全てのシリーズを持っています。
そしてこのクリスマスにはドラマのフレンズの全シリーズを手に入れました。
・・・・・
どうなったかお分かりですね。
桃太郎君は最近アメリカ英語を話すようになりました。
以前はお友達のマイケル(アメリカ生まれ)の訛りをまねて冗談を飛ばしていた彼が、アメリカ英語を話すなんて!!
ティムちゃんは全く面白くないようで、DVDを全て没収するといっていますが、どうなるでしょう。
「ヨークシャー訛りよりはいいじゃない」と慰めても無駄なようです。
4 件のコメント:
あードイツも訛りがありますから、よくわかります。
私の知っているイギリス人のお母さんが、CNNのキャスターが話している英語は英語ではないから聞き取れないって言ってました。実は聞き取ってやる気がないんじゃないかと思うんだけど・・・
みきさんの英語はきれいなブリッティシュイングリッシュなんですね!
私は残念ながらアメリカ英語です…。もう今更変えられないかなぁ。
ベッカム夫妻がアメリカに住んでいても子供たちにはブリッティシュイングリッシュを話させるとか何とか言ってませんでしたっけ?気持ちわかるなぁ~。でもそれってむずかしいと思うなぁ。子供ってすぐ影響受けるものね(桃太郎君みたいに!)。
アクセントのために聞き取りにくいというのは頷けますが、言い回しに理解し難いところがあるのも否めません。
アメリカ英語はイギリス英語に比べると声が大きいので、イギリス人の声に慣れていると耳(音量)の調節が大変です。
表現も大げさなので少し間引く必要もあります。
でも同じ英語なので理解しようと思えば絶対に無理なわけではありません。
ゆき珠さんの言うように、やる気がないのが第一の理由なのはあきらかです。
マダム、私の英語はかなりアメリカ訛りがありました。
初めイギリスに来た頃はみんなから「何でアメリカ語なの?」とうるさく攻められました。
今はクイーンズイングリッシュを目指していますが(笑)、ロンドン訛り(+日本訛り)です。
コックニー(東ロンドン訛り)ではありません、念のため。
ベッカムがブリティッシュイングリッシュ!!
ブリティッシュにもいろいろありますからねぇ。
ポッシュもディビッドもエルキューションレッスンを受けていたことは有名な話です。
あれだけお金があればヒギンズ教授を雇うことも可能なので問題はないでしょう(爆)
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