2010年6月2日水曜日

フローレンス・ナイチンゲール博物館


イギリスを観光先に選ぶ理由は人それぞれですが、医療関係のお仕事についている方は、フローレンス・ナイチンゲールに興味を持っている場合が多いようです。

フローレンスナイチンゲールは、イギリスの医療に多大な影響を与えた女性です。
それまでは認識されなかった「看護」という職業を、プロの域に高めた功績は本当に素晴らしいものです。
国会議事堂のテムズ川をはさんだ向かいに、セントトーマス病院が建っていますが、この一角に、彼女を記念した博物館があります。
長らく改装でクローズだったのが、やっと先月オープンしました。

早速どんな風に変わったのか、お友達のガイドと見に行ってきました。
以前の博物館をご存知の方は、あまりの変わりように、びっくりすると思います。

まず入り口(出口も兼用で、おみやげ物も少し置いています)で入場料を払うと、聴診器を渡されます。
これ、何かというと、展示品の前に丸いボタンみたいなものがあって、そこに聴診器を当てると、説明が(英語で)流れてくるのです。

ということは混んでる時ってどうするの?
と、当然の疑問がわきましたが、のんびり時間をかけて回るしかないようです。
ここだけで半日なんていう、イギリスの子供たちならいいんだけど、半日のロンドン観光の中に、ここの入場が入っている、なんて日本の忙しいお客様にはちょっとかわいそうなつくりかも。

最近のイギリスの博物館の流行りは「イントラクティヴ」
ただ見るだけじゃなくって、いろいろなボタン操作をしたり、パネルを開けたりといった「試してみて」タイプが人気です。
コンセプトとしてはとっても面白いんだけど、少人数で時間のある人以外にはあまり親切ではありません。

でも本当に興味があって時間が使えるなら、とても充実した時間が楽しめます。
ナイチンゲールにゆかりのある、様々な展示品や、その時代背景など、細かな配慮が感心させられる博物館に生まれ変わりました。

ウィンストンチャーチル博物館もそうなんですが、展示されているものを見る、お勧めの順番というものがなくて、思い思いにフロアスペースを動き回ることが出来ます。

ランプを持った貴婦人と呼ばれたナイチンゲールですが、これがクリミア戦争の時代のランプです。
私が聴診器で案内を聞いているのがわかりますか?これは彼女の時代の看護婦の制服。他にもたくさん興味深いものが並んでいます。

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