生まれて初めて歌舞伎を観ました。
市川海老蔵さんの「義経千本桜」です。
ロンドンに住んでいるおかげで、日本に住んでいても、なかなか観られないものを観る機会に恵まれます。
日本に住んでいたらいつでも観れるかって言われると、ちょっとね、っていうものも、こちらで。
たとえば「流鏑馬」は2001年の日本祭りの際に見て、そうそう見られるものじゃないなーって実感しました。
博物館や美術館でも、日本展となると、すばらしい作品を並べてくれます。
今回は歌舞伎。
結構カタク構えていたら、面白いんですね。
これは意外でした。
観ていて思い出したのが、スペインのフラメンコ。
外国の観光客が思い浮かべるフラメンコではなくって、本物のフラメンコ。
三味線と語りはまさにそのもの。
そして、それにヴィジュアルなものが加わって、なんとも豊かな見世物に仕上がっています。
主役の市川海老蔵さん、ファンも多くて、日本から、この公演のために来られている人たちも多かったようです。
歌舞伎を知っている友人は「古典的で、わかりやすい作品だから、イギリス人にもウケるんじゃないの」と教えてくれました。
舞台の色がとてもきれい。
桃太郎君はすべて男性が演じているといった予備知識がなかったので、終わった後に、あれはみんな男の人よって教えてあげたらびっくりしていました。
「あー、だから、みんな声が変なんだー」だって。
でも身のこなしは私よりずっと女らしいかも。
ストーリーもわかりやすいし、喜劇的で、歌舞伎って、もとは庶民のものかしら?
日本では、伝統芸能ということで、少し高級なカンジらしいのですが、観た感想は庶民的で、親しみの持てるものです。
私も桃太郎君も、英語の解説を片耳のイヤフォーンで聞きながら観劇しました。
意外に笑いのシーンが多かったのですが、周りがあまり笑わないので、少し、気を使いました。
海老蔵さんは、まだ若いそうで、身のこなしがとても軽やか。
何度も「あっ」っというシーンがありました。
2週間ほどの短い公演なのですが、ロンドンの北、サドラーズで演じられています。
0 件のコメント:
コメントを投稿