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ロンドンにはたくさんの素晴らしい美術館や博物館があります。
そんな中で、ちょっとだけ他と比べると知名度が低めなのが「国立肖像画美術館」
英語では、National Portrait Gallery の頭文字を取ってNPGと略されます。
何年か修復のために閉館していましたがやっと6月の末に再オープンしました。
オープニングにはこんな人たちが館内を歩いていて写真撮影に応じていました。
エリザベス女王とネルソン提督?
正直、2年以上閉館していた割には構造はあんまり変わってなかった(笑)
でもトップフロアにあったレストランはリチャードコリガンが仕切るらしくて楽しみ(まだこちらは開いていません。7月半ばオープン予定)
肖像画博物館というだけあって、美術館の中はほぼすべてが肖像画。
なので画家よりも描かれている人に焦点を当てる場合が多いです。
そういった意味では見やすい美術館のひとつじゃないかと思います。
何枚か撮ってきた写真を紹介しますね。
チャールズ3世は実物よりもかなりかっこいいんじゃないかな?
どう思いますか?
皇太子と奥様のケイトさん。
こちらは写真。
躍動感があって、すごくいい感じに撮れていますね。
こちらはアーティストのグレイソン・ペリー一家。
個性的な衣装もセットで楽しめます。
肖像画だけではなく、所々にいろんなアートがちりばめられているのも興味深い。
これは、映画「V for Vendetta」に登場したマスク、
匿名のためのマスクが肖像画美術館にあるということがおもしろいと思いました。
これは誰かわかるかな?
18世紀の王様、ジョージ3世の奥様のシャーロット王妃です。
ネットフリックスのブリジャートンでおなじみですね。
まだ若かった時の肖像画。
彼女はジョージ3世が精神病に侵されて苦労した人生の後半は一気に老け込んでしまいます。
これはね、オスカルさまですよ(笑)
フランス革命の少し前に男装の騎士としてスパイ活動をしていた女性。
イギリスにも何回か訪れて、男性として住んでいた時もあれば、女性として生活していた時期もありました。
名前は騎士ディオン。
マリーアントワネットとも顔見知りで、男装しているのはドレスがないからと同情されてステキなドレスをプレゼントされたこともあったとか。
騎士ディオンの下には黒人のボクサーの肖像画。
19世紀にロンドンに住んでいたジェム・ワートンという人です。
可愛い(かどうかは別にして)女の子だと思ったでしょう?
この肖像画か書かれた17世紀には男の子も小さな時はドレスを着ていた時代だったんです。
のちにチャールズ2世となる王子様、4か月くらいのころだそうです。
左手に持っているのは赤いサンゴが銀の大に取り付けられている「歯固め」のためのもの。
今でも時々アンティークマーケットなどで見ることがあります。
これがこんな大人になるんですよね。
王政復古で亡命先から戻ってきて、イギリスの王様になりました。
贅沢三昧で愛人も多く、庶子もたくさんいましたが、奥様には子供がいなくて弟が王位を継ぎました。
そんな彼の愛した女性の一人がこの人、ネル・グイン。
共和制の時には閉鎖されていた劇場をまた庶民に開放したチャールズ2世は演劇が大好きだったようです。
そんな劇場でオレンジを売っていて、のちには女優にもなったネルに王様は一目ぼれ。
長く彼の愛人だった彼女は美貌と頭の良さで宮廷でも人気だったそうです。
さて、国立肖像画美術館は入場無料、ロンドンの中心トラファルガー広場からもすぐです。
ぜひ訪れてください。
3階に上がってぐるっと時代に沿ってみた後、階下を見るのがお勧めです。
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