2025年11月18日火曜日

バッキンガム宮殿の東翼

バッキンガム宮殿の正面は東向きです。
ロンドンを訪れる観光では最も人気のスポットのひとつ。
衛兵の交代式の時間に合わせる人たちが多いから、そんな時には人でいっぱいになります。

でも普段はこんな感じで写真を撮っている人たちが周りにいる程度。
前庭は飾りがある柵で厳重に取り囲まれていて、門は合計3つあります。

王家の人たちが儀式で使うのは正面の大きな門。

その両脇に比較的小さめの門があって、それらは人用と車用のペアになっています。
こちらはそんな通用門の北側のもの。
つまり正面を向くと右手の通用門です。
宮殿で働いている人たちはこちらの門を使うことも多いです。


この日は東翼のツアーに参加してきました。
待ち合わせはこの北門。
夏の一時公開で見学する西翼は何度も訪れたことがありますし、公認ガイドなので無料で入ることができるのですが、こちらはガイドの私も有料です。
今回はチケット代100ポンドを支払って勉強に行ってきました。
門が開いて名前を確認されます。
チケットの有無ではなくて名前の確認。
既に誰なのか調べてあるってことなんでしょうね。

この時は10人ちょっとでしたが少し遅れてきた人たちも中で加わってグループは20人でした。
宮殿ガイド3人と一緒に東翼ツアーの開始。
ロイヤルコレクショントラストの動画を載せておきます。

このアイコニックな正面のバルコニーの後ろのお部屋にも行くんですよ。

もちろんバルコニーには安全上の理由で出ることができませんから、実際は中からカーテンを通して見るだけです。
それでも普段行くことができない場所なので、参加してよかったと思いました。

このツアーでは建物の右側でファーストフロアー(日本で言う2階)に上がり、そのフロアーの端から端までのギャラリー(廊下部分)に加えて3つのお部屋を見学しました。

一番北側の朝食の部屋、一番南の黄色の部屋、そして正面のバルコニーがあるお部屋の3つです。
他に地面階ではセキュリティーの後にブリーフをするコートや荷物を預かってもらうお部屋もあります。

それらを1時間半ほどで回るのですが、一か所ごとの話が長く、たくさん観るというよりは深く観ることになります。
バックグラウンドの話も長め。
例えば肖像画の前でその人の家系だとか。
その割に装飾品の話はサラッと何年ごろに作られたで終わったりしました。

この間紹介したパゴダ(リンクします)もこの時に見せてもらったのですが、天井に届きそうだったので「高さはどれくらいですか?」って質問したんですが「さぁ?」という答えでした。
ま、自分で調べるきっかけになったので良かったですけどね。

全体を通してシノワーズリーがテーマです。
壁紙を含むたくさんの装飾品がジョージ4世の時代に彼の宮殿「ロイヤルパビリオン」のために購入や注文がされています。

私はこのシャンデリアがとても素敵だと思いました。

ウイリアム・ペリーというガラス作家がジョージ4世のために製作したものです。
バルコニーの後ろのお部屋にもかかっているのでロイヤルがお出ましの際にはちらっと見られるのではないかと思います。
ほら、この写真にも写っていますよね。

この東翼のツアーは王様が許可した日にちしか催行されないので今年分はすべて売り切れ。
もしかしたら1月2月に再興されるかもしれないそうですが、今のところはまだ未定です。

売り出されてもすぐに定員に達してしまうので、見かけたら是非どうぞ。
正直に言えば、西翼のツアーの方が豪華(そして入場料も安い)です。
でも希少価値ということで考えるとこっちに軍配が上がるかなぁ。
また前者がオーディオガイドなのに対してこちらは生きているガイド(笑)答えが返ってくるかどうかは別にして、会話できるのがいいですね。


屋内の写真は撮影禁止です。
今回、屋内の写真とバルコニーの写真はロイヤルコレクションのサイトからの転載です。




イギリスの観光ガイドはライセンス制です。ご予約の際は英国政府公認ブルーバッジガイドを雇用しましょう。(リンクします)





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