2008年9月26日金曜日

カデット


イギリスには徴兵制度はありません。
最近の若者の堕落はそこから始まったという人もいますが、それとこれとは別じゃないの?というのが私の意見です。
でも桃太郎君をはじめ、イギリスの子供たちは、最近目上の人たちを尊敬するということが難しいようです。
非はどちらにあるのか分かりませんが、学校でも先生に対する口答えなどの話をよく耳にします。

桃太郎君は学校の課外授業に参加していないのが前から気になっていたのですが、この学期からカデットに入ることになりました。
これは以前は防衛庁のリクルート的な意味合いが強かったのですが、最近では団体行動や躾の一環として捉える人が主になっています。
毎週金曜日に放課後トレーニングを受けたり、休暇中にキャンプに行ったりと、まぁボーイスカウトの「そんなに良い子じゃないよ版」だと思うと近いものがあります。
ティーンエイジャーの男の子っていい子ぶるのが嫌みたいで、カデットもやっていることは殆どボーイスカウトですがイメージ的に「こっちは大人」みたいな感じらしいです。
最初は制服が防衛庁からの寄付なので、もろに軍服なのに抵抗がありましたが、ちゃんと調べてみると、軍みたいな規定はもうなくなってしまっているので、躾の一環と割り切ることにしました。
イギリスは個性重視でいいところがたくさんありますが、一歩間違えると、わがままをそのまま通してしまうことにもなりかねません。
特に桃太郎君はスポーツ関係のクラブに入っていないので、団体行動に慣れていません。
そして少しシャイな面もあるので、ちょっと自信をつけたりするのにもいいかな、と思いました。
今晩は私はちょっとお出かけしていて11時ごろに帰ってきたのですが、桃太郎君がカデットの制服でお玄関に出迎えてくれました。
何だかどんどん大きくなってきちゃった。
もう私よりも2cm背も高くなっちゃったし。
でも、日本語だから書くけど、朝起きた時と学校から帰った時、そしてベッドにはいる時は「マミィ、抱っこして」と寄ってきます。
ティムちゃんはそれも後もう少し、なんて意地悪を言いますが、抱っこは一生続けて欲しいな・・・。
まぁせめて、彼女が出来るまでは、かな?

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

まぁ、桃太郎君のいきなりの軍服写真がでてきたのでちょっとびっくりしました。
でもお顔はまだあどけなくてかわいいですね♪(マダムみきにそっくり!)
理由を読んで、そういう訳かと納得しました。うちの娘も今課外授業を何もしていないので気になっています。
運動クラブに入って体力精神ともに鍛えてもらいたいのですが…諸事情でね、なかなか。
桃太郎君のその後のレポート楽しみにしてます。(こんなかわいい子に抱っこしてって言われるなんてうらやましい(おばさん発言))。

Miki Bartley さんのコメント...

マダム今晩は。
ちょっとベレーのかぶり方がまだいまいちなんです。
私に似てますか?
ティムちゃんは桃太郎君は私のお腹から生まれたのではなくって、私がつばを吐いて出来た、といいます。
これって瓜二つのことを英語で表現する言い方です。
たぶんマダムのだんな様がアメリカ人だから知っていると思います。

まあそれぞれいろんな事情があるので、運動系のクラブは無理には勧めませんが、これは1つのことだけではなくって、いろんなアクティビティーに参加できるみたいなんです。
例えばロッククライミングとか、キャンプ、ご飯を外で作ったり、カヌーを漕いだり。
お隣の女子校からも参加があるそうなんですが、桃太郎君曰く、「かわいい子は一人もいなかった、ちょっと見られる程度もゼロ」
残念でしたね。
10月の半ばに日帰りでフィールドディというのに参加するそうなので、また報告します。

匿名 さんのコメント...

だんな様はそうおっしゃいますけど、私の知っている限りでは一人っ子の男の子っていうのは結構大きくなるまでお母さんと仲がいいんですよ。だから安心してベタベタしてください。
うちのオレ様おにいちゃんも私としては奉仕活動じゃなくて兵役についてほしかったんですよね。本来の訓練のほうじゃなく、規則正しい生活とか目上の者に対する礼儀とか、何かを最後までやりぬく力とかを養ってほしくて。

Miki Bartley さんのコメント...

Pharyさん、こんにちは。
最近なんだか桃太郎君にガールフレンドがずっとできなければいいのに、とかって思いはじめました。
ちょっとまずいですよねぇ・・・。
ドイツは兵役があるので、微妙なところですよね。
デモ躾という意味では、何かに所属するっていうのはプラスになることが多いと思います。
おにいちゃんは日本でいろんな経験をつんで、「お世話になる」というのを体感できたからすばらしいと思います。
桃太郎君にもギャップイヤーのアイディアとして、勧めています。

あ、忘れてた。
この間の質問ですが、ギャップイヤーというのはイギリスで大学に入る前に1年間好きなことをする年のことです。
ストレートに大学には入らずに、(入学許可はもちろん取った上で)世界旅行をしたり、ボランティアでアフリカやインドで英語を教えたり、いろんな活動をして社会勉強をします。
私立の学校(11ないし13から18歳までストレートの学校)から大学に進学する子は普通ギャップイヤーを経験するみたいです。
ちょっと休憩、みたいな感じ。
公立の学校は16歳でいったん終わってそれからカレッジへ進むので、ギャップイヤーは取らない子が殆どです。

匿名 さんのコメント...

ドイツはpharyさんがおっしゃっているように徴兵があるから、ドイツってそういうのがないのかな?
うちの場合、実生活が集団生活で男ばっかりだからどこに行ってもあまり変わらないんだろうけど。
うちの場合、日本国籍の純血日本人ということもあるけど、できる事なら息子たちを徴兵に行かせたいと(いざという時に役に立ってくれそう)思っていました。

Miki Bartley さんのコメント...

ゆき珠さん、今晩は。
社会のルールというのは、一人っ子の場合どうしても体験しにくいみたいです。
3人もいると、やっぱり上下関係とか、暗黙の了解みたいなことを自然に覚えられるみたいですね。
カデットがいい体験になってくれるといいけど。