2025年7月7日月曜日

ロンドンの同時テロ記念日



日本では七夕の今日。

私がこのブログを始める前のことだったので、記事にしたことはありませんが、今日はロンドンの同時テロ記念日です。

朝、Xを見ていたら、フォローしている地下鉄掲示板のポストが目に入りました。

TODAY WE REMEMBER THE 52 PEOPLE WHO WERE KILLED IN THE LONDON BOMBINGS ON 7TH JULY 2005, 今日、私たちは2005年7月7日のロンドン爆破事件で亡くなった52名を偲びます。
THEY WILL NEVER BE FORGOTTEN, 彼らは決して忘れられることはありません。
FOREVER IN OUR HEARTS AND MINDS THEY WILL STAY; 私たちの心と記憶に永遠に刻まれるでしょう。
TODAY WE REMEMBER THE PEOPLE WHO WERE INJURED AND THOSE WHO SUFFERED, THE HEROES WHO HELPED AND THE PEOPLE WHO LOST THEIR LOVED ONES, 今日、私たちは負傷した人々、苦しんだ人々、助けに来た英雄たち、そして愛する人を失った人々を偲びます。
WE WILL NEVER FORGET THAT TERRIBLE DAY.あの恐ろしい日を、私たちは決して忘れません。
 @allontheboard
翻訳はグーグルの自動翻訳です。


この日、私はお休みで、ティムちゃんとおうちのリビングでテレビを見ていました。

ニュース速報で事件を知って、前日のお祭りムードが一瞬で吹き飛んだのをとても良く憶えています。

お祭りムードというのは、前日にロンドンオリンピックの誘致が決まったとの発表のことです。


トラファルガー広場で大きなイベントがあって、ロンドンが沸き立っていたそんな余韻のある日でした。
地下鉄だけではなく、ロンドンのアイコンでもあるダブルデッカーのバスも爆破されて、痛ましい写真がニュースに流れました。
私もよく利用するバスの路線。

皮肉なことにバスの爆破があった場所はタビストック広場の横。
ここにはガンジーの像が置かれています。
無抵抗主義で独立を勝ち取り、暴力を伴わない不服従を訴えた彼。

カムデン区から贈られた日本の桜の木もこの広場にあります。
こちらは世界平和を願って広島と長崎の被害者のために植えられたもの。
毎年、春になると美しい花を咲かせてくれます。

20年経った今でも、この日のことを考える時があります。
地下鉄のピカデリー線に乗って、キングスクロスとラッセルスクウェア間にいる時。
そしてタビストック広場のそばを通る時。

昨日も大英博物館の観光後、高校生たちを滞在先の大学に送り届ける時にこの脇を通りました。
ガンジーの像があることを話しただけで、テロの話はしなかったけれど「20年前にこの子たちはまだ生まれていなかったんだなぁ」と思うと少し不思議な感じ。
もしかしたら何人かの子供たちのご両親は、まだ結婚すらしていなかったのかも。

このテロが無ければ、その後出会って結婚して生まれてくる命もあっただろうにと思うと、直接亡くなったりケガをした人たちだけではなく、どんなにたくさんの人たちに影響があったんだろうと思い知らされます。


この日、お昼頃だったか、桃太郎君の学校から電話がかかってきました。

被害者の中に子供たちの家族がいないかどうかの確認で、スタッフが手分けして一軒ずつ連絡を取っているとのことでした。
また、子供に事件の話をするときには細心の注意を払って心のケアに気を付けること、できれば今日はお手伝いさんではなく保護者が学校にお迎えに来てほしいとの要請もありました。

桃太郎君にテロのことを憶えているか聞いたことがあります。
連日ニュースで報道されていたので何となくは憶えているけれど、それよりもティムちゃんと私が揃って学校にお迎えに来たことの方をよく憶えているそうです。

あれから20年、いまだに世の中はテロや戦争が続いています。
短冊に世界平和を願うって書いて笹の葉に結びたいです。




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