2008年12月22日月曜日

入国審査と検疫

検疫は英語でQuarantine といいます。
ラテン語の「40」から採られました。
これはローマ帝国時代の法律で、外国から来た船は、伝染病の侵入を防ぐために40日間接岸できなかったことに因みます。
西暦2000年まで、島国であるイギリスでは、ペットの入国がとても大変でした。
ホリディから帰ってきたら、検疫のための施設で6ヶ月を過ごさなければならなかったそうです。
イギリスには狂犬病がないために、外国から持ち込まれることを恐れたわけです。

日曜日にフランスでご飯を食べていたときに、お隣のテーブルの人たちはワンちゃんと一緒でした。
英語が聞こえてくるので「イギリス人だなぁ」とは思っていたのですが、フランスに犬ごと来る人たちだけのことはあって、とてもフレンドリーなカップルでした。
ワンちゃんが私のそばにいたので話が始まって、最近リタイアしたこと、ワンちゃんといつも旅行に行くこと、以前は大変だったことなどいろいろ話してくれました。「今はパスポートができたから楽になったわ」
と言うので、「見せていただけますか?」
ついでに「写真もとっていいですか?」
ワンちゃんのパスポート。
存在は知っていたけれど、私は初めて見ました。中身はこんな感じです。イギリスって人間だけじゃなく、ペットの入国も大変なのね。

ところで今回びっくりしたことがひとつ。
今回の旅行は日帰りなので、柔軟に対応できるようにチケット手配をしたのですが、ヨーロッパのチケットは日付や時間を決めれば割引になるケースが多くあります。
そこでロンドンーリール間は割引率の高い、変更不可能なチケットを買って、リールーブラッセル間は変更可能なチケットにしました。

ブラッセルから出国の際は、駅の中でイギリスの入国審査があります。
上の写真のようなブースの横を通るわけです。
私のチケットはブラッセルーリールと書かれていますが、バッグの中には同じユーロスターのリールーロンドンのものが入っています。
ということは私がリール(フランス)までのチケットを見せれば、パスポート検査はなし?

結果
私は入国管理を通らずに、イギリスに入国することができました。
まあ永住権も持ってるし、「イギリスには行かないんですか?」と聞かれたわけでも、うそをついたわけでもないので、悪いことをしたわけではないのです。
でもこんな抜け道悪い人が知っていたら問題じゃないのかなぁ?
それとももう悪用されているのかなぁ?

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