2008年6月5日木曜日

姉弟ごっこ

この間暇だった時、ブログをサーチして遊んでいました。
日本語のブログで「桃太郎」を検索すると、私のブログ以外は皆犬か猫です。

「犬につける名前なのねー」
そのせいかどうかはわかりませんが、桃太郎君は14歳半なのに子犬のようです。

学校から帰ってきたらかばんをホールに放り出して
「マミィ、マミィ、どこにいるの?」
で、探し当てるとおやつとか食べながら、今日学校であったことを私の膝の上で話します。

・・・重いんですけど。

今ちょうど身長は私と同じくらい。
体重は桃太郎君のほうがずっと軽いみたいだけど、乗ってこられると重いです。

おやつを食べ終わると次は「姉弟ごっこ」
これ「子犬のじゃれあいごっこ」に変更した方が想像しやすいと思います。
捕まえてくすぐったり、追い掛け回したり隠れたり。
私がお姉ちゃんで桃太郎君が弟、という設定でふざけまわります。
やってる時は気がつかないんですが、後で見ると爪が欠けていたり、引っかき傷が付けられていたり、最近ダメージが大きいので、あまり気が向きません。
でもやらないと「僕のこと嫌いになったの?」とか言ってくるので仕方ありません。

実は犬も子供も苦手な私ですが、なぜか両方私にまとわりついてきます。
遊んでもらえることが、勘でわかるんでしょうか?

ティムちゃんは「姉妹ごっこは今年のクリスマスまで持たない」と断言しています。
だから「今のうちに十分楽しんでおくように」だって。
どんどん大人になっていくから、そのうち頼んだって膝の上なんて乗ってこないそうです。

そうかなぁ?
でもこれ以上大きくなったら押さえつけてくすぐるのは難しそう。

2008年6月4日水曜日

お気に入りの美容院

最近ずっとお天気が悪かったのに、今日は晴れ間が覗いていい感じです。
ティムちゃんがロンドンに行く用事があるというので、私も髪を切りに行くことにしました。
ロンドンの中心まで往復するなら、ワンディトラベルカードが一番便利です。
よくロンドンの交通機関に関して、初乗り1000円だとか、悪いイメージが先行してしまいますが、割引切符やプリペイドカードを使いこなすと、それほど悪くはありません。
リッチモンドはロンドンの郊外、中心のピカデリーサーカスからだと9マイル弱の距離です。
日本風に言えば、15kmくらいかな?
鉄道や地下鉄は、1番の中心地から円を広げていくように、ゾーン1からゾーン6に分割されています。
リッチモンドはゾーン4にあります。
そこで、ワンディトラベルカードのゾーン1-4を買うと、午前9時半以降は乗り放題で5.90ポンドです。
これでバスも地下鉄も鉄道もOKです。

私が行く美容院はいくつかありますが、お気に入りはマリボーンレーンにある「J.MORIYAMA」というところです。
いつも指名するのはヒロコさん。
彼女が希望の時間に空いていなかったら、彼女の同僚もうまい人ばかり。
殆どの美容院はカットしてくれる人の肩書きや値段が4段階くらいに分かれていますが、あれって私、苦手です。
以前はそんなところで「一番うまい人をお願いします」なんて頼んでいましたが、緊張して疲れます。
下手な人はいくら安くても嫌だし。
何でそんな分け方にするんでしょうね?
ここはみんな同じ料金。
「腕のいい人しか雇っていませんから」だって。
そうあるべきだと思います。

ティムちゃんは私の着る物とか髪型とかにとてもうるさいんですが、ここで切るといつも褒めてくれます。
すごく寛げるし、何と言ってもカットの後のマッサージは日本の美容院でないとね。

今日もとても素敵に仕上がりました。
日本の美容院は高いところもありますが、ここはすごく良心的な料金設定です。
シャンプーとカットとセットで、たったの35ポンド。
リッチモンドの、英国人の経営と比べると、半額に近いお値段です。
ロンドンで美容院をお探しならどうぞ。

2008年6月3日火曜日

デンランド

桃太郎君は、今週毎日学年末試験です。
昨日はフランス語(1時間半)、宗教(1時間半)、美術(1時間20分)。
長い一日でした。
今日はスペイン語、数学、テクノロジーだそうです。
数週間前から私やティムちゃんに、外国語のクイズを出したりして、あまり緊張はしていない様子です。

ティーンエイジャーの家庭とか、試験の時期って、緊張感が漂う雰囲気がイメージとしてありましたが、実際桃太郎君がこの年になっても、我が家は何となくのんびりです。
ティムちゃんと桃太郎君の会話は、試験とは全く関係のない話で、馬鹿みたいなことばっかり。
二人の会話をいつか隠し撮りしてみようと思っています。
すっごく面白い。
べらべらといつまでもおしゃべりしていて、それだけでコメディー番組みたい。

土曜日か日曜日の話なんですが、いつものようにそんな調子で、二人がおしゃべりしているのを何気なく聞いていました。
「MOMO,イングリッシュを話すのはイングランド。フレンチはフランス。じゃあデーニッシュは?」
「エーなんだろう?」

・・・絶句、桃太郎君、知らないの?
ティムちゃんも「デンマークに決まってんじゃん」という答えを期待していたようで、驚いていました。
そこで私は「スカンジナビアの4つの国って言えるかな?」

助け舟を出したつもり。
「エーッと、スェーデン、ノルウェー、あとなんだっけ?」
そこでティムちゃんが、(待てばいいのに)横からバカなことを・・・
「よく考えてみて、Momo。フィンランドがあるだろう?フィニッシュでフィンランド、じゃあデーニッシュは?」
「・・・デンランド?」
ホーラ訳がわかんなくなったじゃない!
ティムちゃんは桃太郎君を怒っても仕方がないので、
「あんなに高い授業料を払っているのに教育がなってない」だって。
お金とは全く関係ないと思うんですが・・・。

イギリスでは歴史とか地理とか、基本教科に入っていないものの教育はあまり徹底されていません。
桃太郎君はこの期末試験が終わったら、もうこの先一生、地理の授業を受けることも試験もないわけです。
このまま大人になってしまうんですね。

桃太郎君に限ったことではありませんが、最近の子供ってあまり努力とかしないのかな?
昔、私が子供の頃って、クラスに世界の都市を全部いえる子とか、スポーツカーの名前を全部知っている子とか、プラモデルの好きな子とか、コツコツひとつのことに取り組むことがもっとあったような気がします。
それとも取り組むだけの好奇心が欠けているのか?

デンランドの後にティムちゃんは「じゃあダッチを喋るのは?」
桃太郎君はティムちゃんを見て、「・・・ダッチランドじゃないよね?それはわかるよ。」
その後二人で大笑いをしていました。
笑い事じゃないと思うんだけど。

2008年5月31日土曜日

ミネラルウォーター


ここ2-3日、おなかの具合がよくありません。
思い当たることはただひとつ、ミネラルウォーターです。
私は日本にいた時から水道の水には抵抗があって、いつもミネラルウォーターを飲んでいました。
日本にいた時は「六甲の美味しい水」
カリフォルニアでは、あまり水は飲まずに、ひたすらオレンジジュースを飲んでいた記憶が・・・。
ロンドンに来てからはヴォルヴィックです。

ティムちゃんと知り合った時には、彼が水道の水を飲んでいたことに絶句して、すぐさまミネラルウォーターに替えさせました。
普段から飲んでいるせいで、ミネラルウォーターは味でどの銘柄かすぐにわかります。
ヴォルヴィックは甘口。
プラスティックに負けない味で、私は好きです。
エヴィアンは、グラスのボトルは美味しいけれど、プラスティックのは今ひとつ。
ヴィッテルは硬くて好きではありません。

最近になって、環境のために出来ることを真剣に考え始めた私。
思い切って、家庭での飲み水をフィルターで濾した水道水にすることに決めました。
フランスから運んでくるエネルギーや、プラスティックボトルのゴミ、そしてプラスティックのボトルが水に与える影響を考えて、味を犠牲にする決心をしたんです。
Britaというブランドのフィルタージャグを買いました。
そんなに高くありません、30ポンドくらいだったかな?
ヴォルヴィックは1.5リットルのものが60-65ペンスくらいで、うちでは1週間に12本使っていました。
フィルターは4週間に一度取り替えなくてはいけないとしても、かなり経済的です。

でも味はやっぱりヴォルヴィックではありません。
桃太郎君がまず初めに気がつきました。
「マミィ、この水、変な味がする」
冷蔵庫で冷やしたらわからないかも、と思っていたけれど、甘かった。
そこで環境のこととかを説明したら、ちゃんとわかってくれました。
「それほどひどい味でもないから、僕はこれで我慢するよ」
「でもフィルターで何が取り除かれるの?」

Britaのウェブでお勉強してください。
でもこのジャグはプラスティックなので、濾した後はガラスのボトルに入れ替えて冷蔵庫に入れています。
これが結構メンドウ。
でも、環境のためだし・・・。
ガラスのボトルは、広口のディッシュウォッシャーで洗えるタイプを探したけれど、いいものがみつかりませんでした。
そこで750mlのジュースのボトルを再利用することにしました。
これが結構いい感じ。
まだ3日しかたっていないけれど、既にゴミは激減です。
でもおなかの調子が悪いのは偶然かなぁ?

2008年5月30日金曜日

ウッチェロの聖母子


ダブリンの国立美術館にある、ウッチェロ(Paolo Uccello 1437-1440)の聖母子です。
これが飾られている部屋には宗教画がたくさんかかっていますが、これが一番の個性を放っています。

私はこの小さな作品(57x33cm)を前にして、まず「皆さんはこの作品がお好きですか?」と聞いてみることにしています。
殆どの方は「あまり好きではありません」との答え。
皆さんはいかがですか?

次に理由を聞くと「キリストが意地悪そう」とか「マリアが美しくない」とか結構ネガティブな要素が次々に指摘されます。

美術館や博物館でいろんなものをガイドする時に、私が気にすることのひとつが、その周りに何があるか、そしてどんな順番でそれを見せるか、ということです。
この作品を見るときも、最初の質問をした後で、ぐるっと周りを見てもらいます。
「さあ、それではこのキリストと同じぐらい意地悪な顔を捜してください」
お客様は言われたとおり、まじめに他の作品を見つめますが、ウッチェロの作品に戻ってきます。
「ね、この作品の登場人物は人間なんですよ。他の作品のような、感情のないアイコンではないんです」

ウッチェロは若い時にモザイク師としての修行を積みました。
モザイクでの表現は、絵画に比べると限られています。
色を混ぜることもままなりません。
彼が絵画の世界に足を踏み入れた時に、どんな感動を彼が襲ったでしょう?
この当時は、ポプラ材などの板に卵などを糊に使って色を載せました。
作品によっては卵に油を混ぜて、絵の具の乾きを遅くして、細かな絵柄を表現しました。
ウッチェロが夢中になったのは、細かな模様や感情の表現だけではなく、絵画中の奥行き「遠近法」です。
この作品でも、2次元の世界からキリストが飛び出しているのが解りますか?
彼以前にはありえなかった表現です。
ただ遠近法に夢中になるあまり、彼の作品からは2次元の作品から得られたような厳粛さはあまりありませんし、後期ルネッサンスの美しさも期待できません。
不自然さの残る、ぎこちない作品ですが、私はウッチェロの作品が大好きです。
彼の作品からは、きっと彼が試行錯誤して、楽しんで仕上げたんではないか、といった雰囲気が感じられるからです。
今の私たちからすると、当然のような遠近法ですが、彼は子供のように夢中になったに違いありません。
残念ながら彼の時代にも、そしてその後もずっと評価の低かったウッチェロですが、最近になって改めて見直しが行われているようです。

2008年5月29日木曜日

TVライセンス


日本に「NHKの受信料」というものがありますが、ほぼ同じものがイギリスの「TV-Licence」です。
イギリスのBBC(NHKのイギリス版)は民間のコマーシャルが入りません。
経営はこのTVライセンスからの収入が充てられています。
私たちは1年分を銀行引き落としで前払いしていますが、年額139.50ポンドです。
為替レートにも拠りますが、3万円前後でしょうか?

以前にお客様から、日本では受信料を払わない人もたくさんいると聞きました。
「うちではNHKは見ないから」というそうです。

イギリスでは、払わないと起訴される可能性がありますから、普通の人は払います。
テレビでもライセンスを払わないとどうなるか、という脅しまがいのコマーシャルが流れます。
BBC受信料という名前ではないので、日本のような手は使えません。
また、普通のテレビ以外で受信する場合も払わなくてはいけません。
最近では携帯電話やコンピューターで受信する人もいますから、そういったこともきちんと記載されています。
イギリスでは今年から2013年にかけて、少しずつアナログからデジタルに移行していきます。
テレビの受信の仕方は随分昔と変わってきました。
我が家ではヴァージンという会社のデジタルケーブルを受信しているのですが、毎月この会社にも50ポンドくらい払っています。
生放送をストップさせたり、まき戻してみたり出来る機能があるのでとても便利です。
加えて見たい番組を好きな時間に見ることが出来るので、デジタルはテレビの見方をすごく変えてしまいました。

2008年5月24日土曜日

イミグレーション


今朝6時20分のパリ便で、アイルランドツアーのお客様はダブリンを発ちました。
空港でウロウロしていても仕方がないので、私はすぐ後の6時40分のヒースロー行きを予約しておきました。

イギリスのイミグレーション(入国管理)は、その厳しさと並ばせることで、世界中でワースト5に入るといわれていますが、私は永住権を持っているので、並ぶことはあっても入れないことはありません。
でも知り合いで強制送還になった人も知っていますし、入国拒否に会った人もいます。
この二つは以前は同じだと思っていたのですが、実は全く違う扱いだそうです。

ヒースローからアイルランドに入った時はちゃんとイミグレーションがあります。
普通はは職業とか滞在日数を聞かれるだけですが、今回の係りは「よいご旅行を」と愛想のいいアイルランド訛りのおにいちゃんでした。

今回エアリンガスで往復したのですが、ヒースローからの出発は「Domestic & Ireland (国内とアイルランド)」という、普通の国際出発ゲートとは違うところからです。
そして帰ってくる時も、「国内とアイルランド」という場所から入国するのでイミグレーションはありません。
飛行機を降りて、荷物を受け取ったら、誰もいないカスタム(税関)の脇を通ってそのまま出てこられます。イミグレーションで並ぶのが嫌な人は、アイルランド経由で来るのもいいかもしれません。
でも日本からアイルランドは直行便はありません。
ヒースロー経由で乗り継ぎをすると、乗り継ぎ時に何とイギリスのイミグレーションがありますから、イギリスとアイルランドの2つの入国管理を体験することになります。
上の写真は私のパスポートに押されたアイルランドの入国スタンプ。

2008年5月21日水曜日

スライゴー


スライゴーの近くに、ギル湖という湖があります。
今日はコネマラ国立公園をドライブして、カイルモア修道院を訪れた後、スライゴーに入りました。
そして、ギル湖の遊覧を楽しんだ後、Glasshouseというホテルに泊まります。
昨日の「g」に比べると、ちょっと落ちます。
格好はそんな感じだけど、今ひとつ努力が足りない感じ(わかります?)
インターネットも有料です。
でもお部屋からテーブルマウンテンが見事に見えます。

2008年5月20日火曜日

Galwayのホテル「g」




昨日は泊まったリムリックを出て、この間紹介したモハーの断崖とバレン高原経由でGalwayに入りました。
ここでのお泊りはGalwayで一番の「g」というホテルです。
超カッコイイ!!
とりあえず今チェックインして、写真を撮ったのでアップします。これからお客様を連れて、Galwayの観光に行ってきます。
大聖堂やなんかをご案内してから、街でお食事を取って帰ってきます。
夜お部屋でリラックスするのが楽しみ。

中世の晩餐会

ヨーロッパの各都市で、中世の晩餐会といった団体用のアトラクションが催されています。
私はこの手のものはあまり好きではありませんが、昨日の夜のナッポーグ城のものはとても楽しめたので紹介しておきます。
ここはアイルランドのシャロンヘリテージが運営していて、アイルランドの音楽を楽しみながら食事ができるようになっています。
場所柄アメリカ人の団体が多いのですが、昨夜はインディアナの大学の合唱部が40人くらいのグループで来ていました。
それ以外にも全部できっと150人以上が宴会を楽しんでいました。
会の途中ではこの合唱部の人たちが紹介されて歌いだしたりして。
係りの人に聞いたら「もちろんこんなことは殆どない」
「僕たちよりうまいから、困っちゃったねー」

肝心の(?)お料理ですが、これが前菜、スモークサーモンとサラダこんな格好をした人たちが、世話をしてくれます。メインは鶏肉、半分くらい食べてから思い出して写真を撮りました。期待していなかっただけに、びっくりしました。美味しかったんです。これはデザート
ワイン(赤・白)ハニー・ミード(蜂蜜のワイン)水は飲み放題で、食後にコーヒーと紅茶が付きます。
6時半から9時過ぎまで遊ばせてもらって、50ユーロちょっと。
昨日は十分価値があるとおもいましたが、他にどんな人が来ているかで、随分印象は違ってくると思います。
シャノンヘリテージのサイト