これ、イギリスのお薬です。
ティムちゃんが飲んでいるコレストロールのお薬。
めっちゃ半端な数ですよね。
左右対称とか好きな人はイラっと来たりするかも(笑)
でも、これって実用的なんです。
曜日が書かれていて、左上から右に向かって月、火、水、木。
下の段は金、土、一つ飛ばして日。
どうして土曜と日曜日の間が空いていて日曜日の後にしないのかは謎ですが、たぶん日曜日から飲み始める人たちのためじゃないかな。
↑
私の勝手な想像で根拠はありません。
こんな風に14個入りのシートもあります。
こういったシートが複数枚入って一箱になっていて、私が一番よく目にするのは28個入りの箱。日本はどうだったか覚えていないのでネットで探したら10個とか30個とかがたくさん見つかりました。
28という、ひと月にはちょっと足りない半端な数字がイギリスらしい(爆)
でもイギリスだと一般的な会話に出てくるひと月は4週間。
例えば「次のアポイントメントは1か月後にね」みたいな話の時には4週間後の同じ曜日という場合が多いです。
だったら12か月で48週だから数が合わないじゃんって思うんですけどね。
それでもイギリス人に1年は何週って聞いたら即座に52という数字が返ってくると思います。
日本人に聞いたらきっと計算してから答えると思う。
逆なのが月で、日本人なら12か月ってすぐにわかると思うけれど、イギリス人は数えてから答える人もいるかも。
こんなところにも文化の違いがあって面白い。
色々な場面でイギリスでの生活の基本は週に基づいているんだなぁと気づかされます。
週がどれくらい大事かというのは聖書の創世記のはじめに書かれていることでもわかります。
聖書(旧約の方)はキリスト教のものだけではなくて、それ以前のユダヤ教やその後のイスラム教にとっても基本になるものです。
なので、それらのどの宗教にとっても7日間のサイクルというのは大切なのです。
そして聖書よりも前に週7日のコンセプトを打ち出したのは現在のイラク、バビロニアの人々です。
大英博物館にはたくさんのバビロニアの遺跡が展示されていますが、粘土板の中からおそらく聖書の元ネタになったのではという物語がいくつも見つかっています。
バビロニアで有名なのは苦情のお手紙(リンクします)だけじゃないんですね。
自分たちが目にする星の名前が週の各日に当てられたということで、望遠鏡がないと見えない天王星や冥王星、自分たちが住んでいる地球を外した7つになったそうです。
さて日本で曜日の習慣が定着したのは明治時代。
でもね、実はもっと以前から知られてはいたんですって。
ただし、一般庶民にではなく貴族階級と僧侶たちの間でですが。
空海が中国(唐)から持ち込んだということなので、9世紀に入ってすぐのこと。
その後は主に占いに使われていたそうです。
明治9年3月の官報で公務員の休日が日曜日に制定されてから一般にも広く使われるようになりました。
イギリスに週を持ち込んだのは約2000年前にやってきたローマ人たち。
ただ、イギリスには土着のケルト教があったので、ローマの神様(ラテン系)に呼応する自然の神様(北欧系)の名前になりました。
そしてローマ人たちもバビロニアの惑星の神様の名前を自分たちの神様の特性にあてたようです。
日曜日 Sunday 北欧の太陽神 Sun
ラテン語では Sol 、バビロニアの Shamash 太陽神
月曜日 Monday 北欧の月の神 Moni
ラテン語では Luna、バビロニアの Sin 月の神、暦を司る神
火曜日 Tuesday 北欧の軍神 Tyr
ラテン語では Mars、バビロニアの Nergal 火星を象徴する神、戦争と死と疫病の神
水曜日 Wednesday 北欧の死者の神 Woden
ラテン語では Mercurius、バビロニアの Nabu 水星を象徴する神、知恵と書記の神
木曜日 Thursday 北欧の雷神 Thor
ラテン語では Jupiter、バビロニアの Marduk 木星を象徴する神、神々の指導者
金曜日 Friday 北欧の美の神 Freyja
ラテン語では Venus、バビロニアの Ishtar 金星を象徴する神、愛と美と豊穣の女神
土曜日 Saturday 北欧の大地の神 Sif
ラテン語では Saturnus、バビロニアの Ninurta 土星を象徴する神、大地の神
イギリスの観光ガイドはライセンス制です。ご予約の際は英国政府公認ブルーバッジガイドを雇用しましょう。(リンクします)
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