今日は日本語ガイド協会主催の勉強会がありました。
日本語ガイド協会は、日本語でガイドするブルーバッジガイドの集まりです。
ブルーバッジは、イギリスのプロのガイドライセンス。
私もそのメンバーです。
今回の勉強会は、長い間修復のために閉鎖されていたケンウッドハウス。
ケンウッドハウスは約250年前のお屋敷です。
100年弱前にこのお屋敷を手に入れたギネス家によって国に遺贈されました。
レンブラントやフェルメールといった超有名な画家の作品がずらり。
なので、小規模で品のいい美術館として楽しめます。
お屋敷が有名建築家ロバートアダムによって建てられたのが1760年ごろ。
当時は現在のお玄関でお客様をもてなすことも多かったそうです。
なので、お玄関の天井を見上げてください。
ブドウの彫り物や、ワインや豊穣の神様などが描かれています。
1760年頃、お食事に招かれた人たちは自分用のカトラリーを持ち歩いていました。
でも、当時の持ち主マンズフィールド伯爵はお客様用のカトラリーを用意していたそうです。
今日案内してくれた、ハウスガイドのキースさん。
この中に、カトラリーが収められていたわけ。
キースさんは、こんな風にハウスガイドならではの細かな案内に徹してくれました。
失礼かもしれないけれど、ハウスガイドはあたりはずれがものすごく大きいのです。
基本的な知識(今日は全員ガイドなので既に知っている)よりも、プラスアルファの部分。
そこでとても充実した時間になりました。
これは入り口左手に置かれたテーブルとワインクーラー。
どうやってワインを冷やしたか知りたい?
ケンウッドハウスの南側の湖から、冬の間に氷が集められました。
それを敷地内の氷室に保存して、次の冬まで使ったそうです。
このテーブルの上に食べ物が置かれて、おもてなしにはビュッフェ形式をとったそうです。
でも2代目のマンズフィールド伯爵はフランスで大使をしていただけあって、これでは不満足。
そこで1790年ごろお屋敷に両翼を加えて、現在の大きさに建増ししました。
このお部屋はその部分で、ダイニングルームとして使われました。
ケンウッドの最も重要な絵画がこのお部屋に集められています。
そのひとつ手前のお部屋は吹き抜けになっています。
吹き抜けの上の階では、ゲストのために生演奏が奏でられたそう。
さぞかしステキな晩餐会だったでしょうね。
ケンウッドハウスは入場料無料。
ロンドンの北側に位置しています。
ロンドン情報ランキングに参加しています。
コメントは承認制なので反映に時間がかかります。
2 件のコメント:
あれ、どうしてコメが入らなかったのかしら?
ということで二度目の投稿です。
当時の人はどうしてカトラリーを持参したのですか?その頃はカトラリーが貴重だったから?
それと、私はこういうお屋敷の台所を見たくなるのですが、みきさんたちは見ましたか?
Pharyさん、おはようございます。
ここのお台所はカフェの一部になっていて、調理用の暖炉とかを見ることができます。
お台所関係で圧巻なのはハンプトンコートです。
実際に火を焚いて、当時の雰囲気いっぱい。
カトラリーは高価だったことと併せて当時の習慣といったこともあります。
ただし、このお屋敷の時代くらいから、少しずつ変化してきたみたいです。
コメントを投稿