2011年6月20日月曜日

Villa Jovis

さて、2ユーロ払って入場(?)するとまず右手に崖が臨めます。
これが有名なティベリウス帝の崖(Salto di Tiberio)で、ここから気に入らない使用人たちを突き落としたとか?
本当かなぁ?こんな端っこに連れてこなくても、宮殿の景色のいいロッジァから、いくらでも好きに突き落とせただろうに。
なんだか、作ったような話だなーとは思いましたが、実際高さは335m、落ちたら確実な死が待ち受けているようです。

ローマ帝国はかなりの大きさだったので、ヨーロッパのあちこちにその時代の遺跡が残っています。
ヨーロッパの北側だとイギリス。
スコットランドとの境まで、ローマの支配下にありましたから、イギリスにもたくさんの遺跡が残っています。
例えばバースの浴場跡。
Villa Jovis にはほとんど遺跡の説明などがないので、私はバース浴場のつくりなんかを参考にしながら廻りました。
「石とレンガの組み合わせ」というのはローマ時代の遺跡の特徴のひとつでもあります。何ヶ所かに、説明のパネルが出ていましたから写真に撮りました。
いずれもクリックすると少し大きくなって読めるはずです。
ただ、残念ながら詳しい説明はありません。このプレートには、ここの建設は、オーガスタスの時代に始まって、ティベリウスの時代に増築されたと書いてあります。
かなりの規模だったということと、大理石の装飾は18世紀に持ち去られたとも記載されています。
もっとちゃんと訳そうかと思ったけど、お仕事モードになりたくないので興味のある人はご自分でどうぞ(笑)あ、モザイクの床だ。
多分きれいな模様の部分は、持って行かれちゃったんだろうなー。
でも18世紀ごろだったら、後でどこかの美術館とかに入ったかもね。またパネルが出てきて、色で今どの辺かわかるようになっています。この辺りは召使が使っていたエリアですって。収納に使われていたエリア。
ティベリウス帝はお酒が好きだったそうだから、ワインの樽とか並んでいたかもね。このオレンジ色の部分は皇帝の私的な部分だったそうです。どちらかと言えば、小さめのお部屋。このパネルには、ヴィラの外側に植えられていたであろう植物のことが書かれています。
樫の木や月桂樹、ギンバイカなどの木と共にクレマチスとかスイカズラなどの名前もあります。
面白いな、と思ったのはアスパラガス。
味のために植えたのかな?
それとも他の目的?
アスパラガスは昔から性欲増強の成分で知られていました。
ティベリウス帝が、子供を集めて倒錯した生活を送ったのも、性的な能力が衰えてきたことに刺激を与えるためという説だってあります。
もちろんここにはそんなことは書かれていませんが(笑)中世にはここに教会が建てられたそうです。
そんなことを示す像も立っています。ここは廊下だったみたい。
あ、ウサギ発見。
人の造ったものは何でも野に帰るんだなぁ。
これは、ヴィラの上からの眺めです。
ティベリウス帝の見た景色。
もちろん船はこんなのじゃなかっただろうけど(笑)

2 件のコメント:

rotenmeier さんのコメント...

きたーっ!ありがとうございます。道程は本当にハードなようですね。塩野さんもそんな風に書いていらっしゃいました。ティベリウス帝の倒錯的性癖は根拠があんまり無いらしいですが、女運が悪かっただけに、今で言うBL(ボーイズラブ)に走っても同情の余地はあるかと。イケメンだったらしいですし、私はティベリウス帝、好きです。それにしても美しいところですね。やっぱり行きたい。ローマ人の物語を片手に・・・。

miki bartley さんのコメント...

ロッテンマイヤーさん、こんにちは。
昔の人のことは、やっぱりどれだけ信憑性があるかってビミョーなところですよね。
伝説が伝説を生んでしまうようなところも、きっとあると思います。
でもそれはそれで旅行の楽しい部分。
ゆっくり遺跡を眺めながら、読書っていうのもロマンティックな時間の過し方だと思います。
カプリ島は本当にお勧めです。