2010年4月28日水曜日

Bigoted Woman

総選挙が近づいて、主な政党が1票でも多く獲得しようと選挙運動をがんばっています。
初めて3大政党の党首によるテレビ討論会などもあって、これはかなりの視聴率をとりました。
見たい方はこちらのリンクからどうぞ。

この時に労働党(現政権)も保守党も、自由民主党(とりあえずは3番目だけど、かなり、2番手の保守党からはギャップがあるのでライバル視はされていなかった)の党首、ニック・クレイグに人気を取られてしまいました。

それ以来、保守党も労働党も人気奪回のために、あちこちに出かけて、いかに自分の政党がいいのかを、民衆にアピールしています。

毎朝 BBCでこういったキャンペーンの中継をやっているので、2-3時間ほど、お茶を飲みながら「観戦」しています。
その辺のくだらないドラマよりも面白い。

昨日は労働党の影の黒幕、マンデルソンの記者会見での質問のかわし方に敬意を表しました。
選挙の票の不平等さについての質問だったのですが、さらっと。上手かったです。
「ちゃんと答えなさいよ」と攻めようって気にさせないかわし方。
下手な人だと、「だから、さっきの質問は?」と言いたくなります。

政治家の第一条件はウィットだと思います。
私はマンデルソン氏自身のことは「Disgusting(もーサイアクーってかんじ?)」だと思いますが、政治家としては最高の部類に入ると思います。
バラ戦争時のリチャード・ネヴィルみたいな感じ、かな?
あくまでも表に出ずに、でもやりたいことはみんなやってる。

逆に、ゴードンブラウンはだめ。
スマートじゃない。

特に今日の失敗はいただけません。
何があったかというと、マンチェスターの北、ロッチデールでキャンペーン中だったゴードンブラウンが、地元のサポーターの女性と話す機会を持ったのです。

これは生中継で放送されていました。
もともとはロッチデールを訪れていたゴードンブラウンに、彼女が労働党の政策について文句を言ったのがきっかけ。
はじめは無視して喋っていたブラウンだったのですが、(それも下手なやり方・・・)アドヴァイザーが、却ってこういったサポーターとキチンと話すというのも党のイメージにいいだろうということで、わざわざ会話にこぎつけたのです。
実際ブラウンとの会話を終えた彼女は満足だったようで、「いい人ね、彼は」なんてコメントをテレビにしていました。
「これまでずっと労働党に投票したし、来週の選挙もそうするつもり」
2人は笑顔で別れました。
すぐに車に乗り込んだブラウンですが、まだマイクが付いたままだったのに気が付かず、今回の出来事についてのコメントをしたのがテレビに流れたと言うわけ。
「That was a disaster – they should never have put me with that woman. Whose idea was that? 最悪!一体誰のアイディアだ、あんな女と喋らせるなんて」
何が悪かったんでしょうと言う問いには
「Everything, she was just a bigoted woman 全てだよ。まるで狂信者のようじゃないか」
bigoted とは、偏見を持った、などの意味がありますが、他の単語、例えばprejudice などと比べると、とても強い印象の言葉です。

この一件はすぐに各局のニュースに流れ、ネットでもたくさんの情報が手に入ります。
たぶんYOU TUBEでもみられるんじゃない?

あ、やっぱりあった。
リンクしておきます

明日はどんなドラマが見られるかな?

0 件のコメント: