2007年6月2日土曜日

イギリスの郵便(武部六蔵日記)


以前、武部六蔵日記のことを少し書きましたが(カテゴリーの日本人・歴史をクリックすると出てきます)
日記を日本から送っていただきました。
前は抜粋を少し読ませていただいただけなのですが、これで欧州滞在時の殆どを読むことができます。
びっくりしたのは、これを送っていただける等のやり取りをメールでしたのが5月29日。
ゆうパックの日付を見ると消印は5月30日。
今日は6月2日土曜日、しかも朝です。
日本の時間が8時間先行していることを考えるとすばらしい早さです。
いつもは悪口ばっかり並べているイギリスですが、郵便の制度は他の国に比べても自慢できると思います。
イギリスの切手には国の名前が書いてありません。
切手はここで発明されたという自負心の現れでしょうか?
ローランドヒルという人がそれまでは届け先と枚数によって違った金額を1ペニーに統一して切手が始まりました。1840年のことです。
ロンドンの昔の中央郵便局の前に彼の像が立っています。
今はファーストクラスとセカンドクラスの2種類の切手が国内の一般郵便に使われています。
ファーストクラスは34ペンス、基本的には翌日配達です。
セカンドクラスは24ペンスで3日以内に配達できたらいいナ位。
以前は大きさは関係なかったのですが、今はA5を超えるサイズは48ペンス(1st)40ペンス(2nd)です。
こんな風に分けるほうが手間がかかるんじゃないの?と私は思ってしまいます。
お客様にこの話をすると「日本では普通郵便と速達がある」とおっしゃるのですが、ちょっと違います。
ファーストクラスで郵便を出す人は早いから選んでいる人は稀で(勿論中にはいますけど)ファーストという響きのためにこの切手を買います。
イギリス人はクラスに差をつけるのが大好き。
ヒースローとロンドン中心地を結んでいる「ヒースローエクスプレス」は乗っている時間が15分だけなのにやっぱりファーストとセカンドがあります。
武部六蔵日記の中にもあちこちにイギリス人のものの考え方のユニークさが出てきます。
またゆっくり紹介させていただきます。
日記のお問い合わせはrctakebe@blue.ocn.ne.jpまでどうぞ。

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