2008年8月29日金曜日

国立美術館


週末に入っているお仕事の下見に、国立美術館(ナショナルギャラリー)に行ってきました。
ロンドンでは、大英博物館と国立美術館、そしてヴィクトリア・アルバート美術館が3大美術・博物館です。
もちろんそれ以外にもたくさんの美術館、博物館がありますが、規模が全く違います。

ナショナルギャラリーでは、いつも何がしかの特別展示が行われています。
以前にも触れたかもしれませんが、ギャラリーで絵を見るときには、何らかのテーマに沿って見るようにするのがお勧めです。
ただ順番に部屋を移動するよりも、もっと深く楽しめます。
まあ絵の見方に決まりはないので、お節介と言われればそれまでなんですけどね。
今やっている無料の展示に「LOVE」があります。
愛の表現をちょっと集めてみました、見たいな少し軽めの展示です。
中央玄関から入ると、真直ぐ入った部屋のひとつ先です。
わざわざこれを見に行く価値はどうかな?
でも近くにいるなら見てみれば?といった程度です。

私は印象派も含めて、それ以降の絵画はあまり好きではありません。
好きではないものを熱心にガイドすることはできないので、普通はやりません。
じゃあ何が好きかといえば、イギリス絵画、北方も好き、ルネッサンスのイタリアももちろん大好きです。
ということで、好きなものが多すぎるんです。
だから今日は「どの絵を案内しないでおくか」を決めに来たんです。

お客様によっては、何時間絵を見ていても飽きない、という方もいらっしゃいますが、ガイドの話を立って聞いて歩くのには、それなりの体力と集中力が必要です。
私の経験では、2時間を越えるとやっぱり疲れます。
興味のない人なら、もっと短くなります。
普通、1時間半弱ガイドすることが一番多いかな?
じゃあ、1時間半でいったい何枚くらい絵を説明するかといえば、5枚から8枚の間。
たまに10枚くらい駆け足で説明することもあるけれど、かなり内容は「あっさり」になります。
ナショナルギャラリーの絵画の数(時期によって2000から2300枚)を考えると、この選択がどれくらい難しいか想像してもらえると思います。
「これだけは外せない」という人気のある絵画は50近くあります。
時間のない人のためのハイライトですら30枚です。
今回は「画家のスタイル、そしてその影響」というテーマで、10枚弱の絵を選んできました。
ボティチェリの、ヴィーナスとマルスからはじめて、ティチアーノ、ベロネーゼ、カラバジオ、ルーベンス、そしてレンブラントと続けるつもりです。
今日は忙しいので、来週辺り簡単なガイドを載せますね。帰りにショップを覗いてきました。
パッと目に入ったのが、ゴッホ人形。
耳のところにタグが付いていて、「この耳は取り外し可能」ですって。
大笑いしちゃいました。

10 件のコメント:

EMI* さんのコメント...

みきさん、こんにちわ。

イギリスには、身近なところに
素敵な美術館がいっぱいあって、
いいですね~。

でも、あまり、いっぱい素敵な
絵画などがあると、ガイドするのも
大変ですね。

みきさんは、いいお仕事してますね。

ところで、↓の記事で・・・
電話をして、予約したにも
かかわらず、商品がない、というのは、
やはり、カチ!っと、きますよ~。

日本じゃ~お客様第一で、なにか
トラブルあると、家まで出向いて、
商品と、菓子箱つきで、持ってきてくれるとこも・・・。

前の職場が、そうでしたね~。
あっ、今の、銀行もそうだ!

お客様は、神様です~。
ってかんじです。

Yogacat さんのコメント...

マダムみきのガイド、一度ぜひお聴きしたいですね♪ ステキな裏話なんてのも聞けそうで楽しそうです。
でもそのためには、何千枚もの絵画について、日頃からのお勉強なさってるんですよね(絵画に限らずと思いますが)。
来週の記事、楽しみにしてますね。

Miki Bartley さんのコメント...

EMIさん、おはようございます。
ガイドするのが一番難しいのは、ロンドンでは、ずばりテイトブリテンです。
なぜかというと毎年絵をかけ替えるからなんです。年代別に並んでいるときもあれば、テーマ別だったり・・・。
V&Aはスタッフ不足で、開いているはずのギャラリーが閉まっていたりするすることもあります。

お客様は神様、って本当に日本ですよね。
こちらは需要と供給って感じかな?
欲しい人vsそれを持っている人。
個人は対等なので、媚びることもしませんが、手落ちがあっても誤らないのは、また違う次元の話だと思います。

Miki Bartley さんのコメント...

マダム、風邪はちょっと治まったみたいですね。よかった。
そのうちロンドンに来る機会がありましたら、是非どうぞ(笑)
勉強というほどでもないんですが、よく観には行きますね。
美術館主催のレクチャーなんかも、よく受講します。
イギリスのガイディングはマニュアルがないので、好きなことが言えるのがいいです。
最近はテクノロジーのおかげで、基本的なインフォメーションは誰にでも簡単に手に入るようになりました。
例えば画家の略歴とか、絵の描かれた年代とか、何が主題かなんていうのもイヤフォーンガイドで聞けちゃいます。
だから「生身のガイドならでは」っていうところををみて貰わないとね。
だから一方的なガイド(レクチャー)よりも質問とかを繰り返しながら話を進めたりすることも多いです。
予想した答えが返ってこないときも多くって、それはそれで展開に変化があって面白いですよ。

rosso さんのコメント...

耳が取れるの?
ゴッホ人形!
かわいい~

わたしは海外の美術館に行く時、とても広く疲れるので見たいものを決めています。
ミーハーなので有名なものばかりです。
でもそうでもしないと、疲れて何も見た記憶が残りません。
ヨーロッパにある美術館は体力がないと楽しめませんね。
でも、大好きなので懲りずに毎回行きます。

Miki Bartley さんのコメント...

Rossoさん、こんにちは。
本当に、見学は体力勝負っていうの、頷けます(笑)。
ゴッホ人形かわいいでしょう?
「あ、ブログに載せよう」と思って写真を撮りました。
これと似た感覚のものに、精神科医のフロイト人形があります。
そのときの記事はこちらです。
http://bluebadgeguide-mikibartley.blogspot.com/2007/05/blog-post_8698.html

terumin さんのコメント...

みきちゃんこんばんわ。
そして、お久しぶりです。

ゴッホの人形とてもかわいいですね。
私は画家や作品に詳しくありませんが、ゴッホの色やタッチが好きです。
あと、ミュージアムショップも。

“留学辞典”の雑誌探してみます!!

まめ子ちゃん さんのコメント...

みきさん、こんにちわ!!

写真の美術館の建物(?)スゴイですねぇ~!!
行ってみたいなぁ~(^^)
やっぱり、美術館のガイド・・・大変ですよね。私なんて・・・ただのお遊びガイドだからみきさんのお仕事とは比べ物になりませんね(苦笑)ステキだなぁ~と思います!
(・・・比べてすみません。)

ゴッホ人形、かわいいです~!!!
何だか「ゴッホ美術館」に行きたくなりましたぁ!

また遊びに行きますね!

Miki Bartley さんのコメント...

Teruminさん、こんばんは。
ここのミュージアムショップはアート関係の本がとっても充実しています。
最近はDVDなんかでも作品を楽しめるようになりました。
あと1-2ヶ月でクリスマスカードもずらりと並びます。
美術館所有の宗教画がたくさんあるから、それがカードになってとっても素敵です。
私が好きなのはやっぱり受胎告知かな?
いろんな画家が描いています。

Miki Bartley さんのコメント...

まめ子ちゃん、こんばんは。
ブリュッセル-ロンドン間はユーロスターだと、2時間かからないので、本当に近くなりましたね。
その気になれば、日帰りだってできますよ。

ガイドはね、要は自分の好きなものを他の人にわかってもらいたいってことで、知識とかよりも性格です。
一生懸命その人に楽しんでもらおうって、事前に調べたり、ドキドキしながら一緒に歩いたりしているまめ子ちゃんのガイドもとっても素敵だと思います。

ベルギー(それからオランダも)のお話楽しみにしています。