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2025年10月23日木曜日

モリスギャラリーの小さなクリスマスショップ

まだハロウィーンも終わっていないのに、イギリスではクリスマス商戦が始まっています。

この間訪れたウイリアムモリスギャラリーにも小さなクリスマスコーナーができていました。
モリスの図柄を使った革製の小物などもあって、図柄の説明パネルが用意されていました。
こちらはクレイというパターン。
ずいぶん昔モリスの記念切手のシリーズで、この柄のものをたくさん買ったことがあります。
もう使い切ってしまったので残っていない。

これは海藻という名前のパターン。


こちらはコンプトンという名前でコットンと壁紙になったそうです。
お次はハコベ。
宝塚で「紅ハコベ」という作品があるそうですが、私も大好きな物語です。
ま、これは赤じゃなくて青だけれど。


最後はブラックソーン。
森の小さな花々が色とりどりに描かれています。

どれも甲乙つけがたいけれど、私はたぶんピンパネルが一番好きかなぁ。
でもブラックソーンもいいなぁ。

コッツウォルズにあるケルムスコット・マナー(リンクします)は車がないと行くのは難しいし、レッドハウスは公共の乗り物でも行けるけれど鉄道の利用。

それを考えると地下鉄やバスで1時間以内のアクセスというのは行きやすいと思います。
入場料は無料。

中は結構しっかりとモリスの活躍がわかる展示になっていて、1時間から2時間じっくり楽しむことができます。

是非どうぞ!


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2025年9月8日月曜日

ペリシテ人を打ちのめすサムソン



女運が悪い選手権を開いたら絶対に5本の指に入る聖書の登場人物サムソン。




ということで、今回紹介するのはジャンボローニャの彫刻のサムソン。

別にマッチョな男の人が好みっていうわけじゃないです。
でもこの像の魅力は力強さ、とても惹かれる彫刻です。

この像は大理石でできているのですが、熱気というか、殺気というか、すごい迫力。
聖書の士師記15章に出てくるシーン。

14サムソンがレヒに着くと、ペリシテ人は歓声をあげて彼を迎えた。そのとき、主の霊が激しく彼に降り、腕を縛っていた縄は、火がついて燃える亜麻の糸のようになり、縄目は解けて彼の手から落ちた。 
15彼は、真新しいろばのあご骨を見つけ、手を伸ばして取り、これで千人を打ち殺した。 
16そこで彼は言った。
「ろばのあご骨で、ひと山、ふた山
ろばのあご骨で、千人を打ち殺した。」
17こう言い終わると、彼は手に持っていたあご骨を投げ捨てた。こうして、その場所はラマト・レヒ(あご骨の高台)と呼ばれるようになった。 
18彼は非常に喉が渇いていたので、主に祈って言った。「あなたはこの大いなる勝利を、この僕の手によってお与えになりました。しかし今、わたしは喉が渇いて死にそうで、無割礼の者たちの手に落ちようとしています。」 
19神はレヒのくぼんだ地を裂き、そこから水が湧き出るようにされた。彼はその水を飲んで元気を取り戻し、生き返った。それゆえ、その泉はエン・ハコレ(祈る者の泉)と呼ばれ、今日もレヒにある。
20彼はペリシテ人の時代に、二十年間、士師としてイスラエルを裁いた。

この彫刻は実は噴水の飾りとしてメディチ家のために作られました。
神様がサムソンのために泉を与えたという、噴水にはうってつけのモチーフですね。
でもこういったお話は説明されないとわからないとよく言われます。

ま、そのためにガイドがいるので美術館や博物館に行く時はぜひ声をかけてください(笑)

ところで聖書のお話といえば全く今の私たちの世界とは関係ないと思っている人も多いと思います。
特に日本に住んでいれば聖書を読む機会がある人も少ないし、それも旧約聖書はなおさらかもしれません。

でもイギリスに住んでいるとメインの宗教はキリスト教の一派である英国国教会だし、そのほかの宗教の人と触れ合う機会も多いです。
主義主張が違う人たちがデモをしたりするのを間近で見ることもあって、最近は土曜日といえばイスラエルに対する抗議のデモを見ることも多いロンドン。
その中で「ガザのために」とうたう人も多くいます。
実はパレスチナというのはローマ帝国の時代にペリシテ人が住むところという意味で付けられた名前です。
ただ聖書の時代のペリシテ人が現在のパレスティナの人々の直接の祖先というわけではないようです。
ガザも士師記を含め聖書に何回も出てくる土地の名前。
そしてもちろんイスラエルも旧約聖書には欠かせない名前。
歴史の本を読む感じで旧約聖書を読んでみると興味深い発見があるかもしれませんね。



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2025年8月7日木曜日

もうすぐ始まるミレー展

ロンドンのナショナルギャラリー所蔵の絵画はイタリアのものが多いです。
特に古いものはイタリアの比重が高い。

イギリスの絵画ももちろんあるけれど、イギリスのものを観たいならテイトブリテンの方がおすすめです。

テイトブリテンでミレーの絵をご案内すると、「え、これがミレー?」って意外な顔をされます。
日本ではフランス人のミレーの方が有名みたいです。
ふたりは全く別人です。

イギリスのミレー(Sir John Everett Millais)の代表作はテイトにあるオフィーリア。
彼はラファエル前派というグループに属していて1829年生まれ。


フランス人のミレー(Jean-François Millet)はバルビゾン派に属していて、代表作はたくさんあるけれど、種をまく人もそのひとつ。
イギリス人のミレーよりも15年生まれは早い。


そんなフランス人の方のミレーの展覧会が8月7 日から10月19日までナショナルギャラリーで行われます。

月曜日にはその展覧会に先立ってメンバー用のズーム紹介がありました。
ゴッホの模写が登場したり、いろいろ面白そう。

ということで訪れるのが楽しみな展覧会です。

チケットは特別展なのに無料。


ところでこれまでナショナルギャラリーは友の会(メンバー)に入ってもメンバーの部屋とかがなかったのですが、創立200年の改装に伴ってSupporters' Houseというエリアを作りました。
朝ごはんが食べられるとか、メンバールーム以外にもいろいろな特典があるみたいだけど、これまでのメンバーの倍額の会費。
入ろうかどうしようか悩んでいます。
私のメンバーシップは12月が年会費の切り替えなので、それまでには決めようと思っています。




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2025年7月30日水曜日

カルティエ展に行ってきたよ!



修学旅行のグループとV&Aに行ってきました。
小一時間ほどご案内した後、自由時間があったので、カルティエ展を覗いてきました。
「観てきた」と書かないのは、時間的に余裕がなくて駆け足でざっと見てきたからです。

時間をかけてゆっくり堪能したい展示でした!

入ってすぐのお部屋から、もう圧倒されるような煌めき!
左から;
1951年、パリ、ルビー、ダイアモンド、プラチナ、金。
1932年、ロンドン、エメラルド(143カラット)ダイアモンド、プラチナ。
1926年、パリ、ダイアモンド、オニキス、プラチナ、金。
1923年、パリ、エメラルド、サファイア(121カラット)、プラチナ、金。


お部屋によって色々なテーマがあります。

次にご紹介するのは顧客とカルティエのコラボレーションというテーマのお部屋から。
蛇の形をしたネックレスです。
これはメキシコの映画俳優マリア・フェリックスがカルティエのパリのお店に注文を出して作られたもの。

本物の蛇のような動きをすることができるようにプラチナ製の台座や宝石の組み方に工夫がされているそうです。

ダイアモンドのの数はなんと2473個!!
すごいですね。
また腹の部分にはメキシコの国旗から取られた色があしらわれていて、彼女の出生を表しているそうです。

このお部屋にはビデオでこのネックレスの動きがわかるようにしてありました。

蛇の動きというものがどういったことなのか、ビデオで見るとわかりやすい。
また各方面から作品を見ることができるのも素晴らしいと思いました。


30分強いたんだけど、全然見きれなかったので、少なくとも1時間は余裕を見ておいた方がいいと思います。
オープン当初はチケットを取るのがほぼ不可能だったのですが、少し状況は落ち着いてきたようです。

11月16日までなので、11月に入ったらまた混むと思います。

是非すいている今のうちにどうぞ!





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2025年6月12日木曜日

美の館、レイトンハウスに行ってみよう!




ロンドンにある、隠れ家的な美の館。
それがレイトン・ハウス。
残念ながら有料なのですが、一般的な観光地は行ったことがあるというならぜひ足を運んでみてください。


場所は閑静な住宅街として知られるケンジントン地区。

このエリアは昔、洋館といった体のお屋敷が多かった地域。
そんなひとつがレイトンハウスで芸術家の彼が住居兼アトリエとして建てたもの。

左の建物の中はショップとカフェになっていて、こちら側だけなら無料です。
地下では10分ぐらいでレイトンハウスについてのビデオを見ることができます。
月曜日と火曜日はお休みなので気を付けて。


レイトン卿はヴィクトリア時代の芸術家で王立アカデミー学院の会長も務めた人物。
その他の会長たちと同じくセントポール大聖堂に眠っています。

そんな彼が住んだ美の館がレイトンハウスなのです。

お玄関から入ってすぐ、階段の間がこちら。

いきなり孔雀(本物ではありません)で圧倒されますよね。

美の価値というのはもちろん人によって違いますが、時代にも大きく左右されます。
ヴィクトリア時代の豪勢な美は、現在では好き嫌いの幅が大きそう。
私はこういった内装、住みたいとは思わないけれど(笑)嫌いではありません。

レイトンハウスで一部屋だけを選ぶとすれば、アラブの部屋。
異国情緒たっぷりなお部屋で圧倒されること請け合い。
壁に張り巡らされたタイルも圧巻だし、息をのむ美しさです。
お部屋の中央には小さな噴水があしらわれていてその静寂さが周りの豪奢さと対照的。
このお部屋ではゆっくりとディテールを観賞してほしいです。
上の階はレイトン卿がアトリエとして使っていたお部屋がいくつかあります。
意外に質素だった彼の寝室。
豪奢なお部屋の数々と同じ人物のものというのが不思議な感じがします。

入場料は大人14ポンド、子供は5ポンドです。
アクセスはハイストリートケンジントンから徒歩で10分弱。

是非どうぞ!





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2025年5月15日木曜日

現代アートに特化した新しい美術館に行ってきたよ!




ロンドンのマーブルアーチにMOCOという新しい美術館ができたのは去年のこと。

で、いまさらの紹介?
って思いました?

だって、ここ、有料なんです。
それって他の国では普通なのかもしれないけれど、ここはイギリス。
教育のための場所は無料が当たり前の国、今ひとつ行く気にならなかったんです。

実はAPTG(プロフェッショナルガイド協会・リンクします)の勉強会があって、その後行ってみる気になったのが本当のところ。

現代アートがお好きなら、本当におすすめの場所です。
私の個人的な意見ですが、
良いところ;
  1. オリジナルのアートが揃っている
  2. キュレーションがわかりやすい
  3. 場所のアクセスがいい
  4. まとまっている
  5. 短時間でも観やすい
  6. 混みすぎない

悪いところ;
  1. 有料
つまり、払えるのなら行った方がいい。
ミュージアムショップだけなら無料。

マーブルアーチの駅からすぐのところです。
ピンクが目印で分かりやすい。

構成は3階でグラウンドフロア(入口の階)は常設展示。

入るといきなりアートが目白押し。
どれもこれも有名アーティストなので「えっこんなところに!!」ってカンジです。
現代アートに多いのはパッと見た時の印象もすごいけれど、近づくとさらにその素材やアイディアに驚きがあるところ。

バスキアのアートも4点。
混んでいないのでゆっくり観ることができるのも魅力。

ところどころの壁にアーティストの言葉が書かれています。
選ばれたものだけあって、考えさせられます。

ピカソとウォールホールがお隣同士。


お二階にも堂々たる名前がずらり。
プラス特別展示があって今はロビー・ウイリアムスのアートが飾られています。

え、ロビー・ウイリアムス?
そうです。
有名歌手の彼です。
皮肉が効いたお墓があったり。
ブランシェはお土産物屋さんにも置かれていました。
有名人が抱えるであろう不安などが可視化されていて、結構共感できるなっていうのが面白かったです。

地下はデジタルアートです。
お月さまのお部屋とかミラールームとか、思わず写真に撮りたくなります。




所要時間は1時間半くらい?
もちろんもっと長くてもいいです。

ショップに行くのも楽しいだろうけれど、お値段は少し高め。
例えば絵葉書1枚5ポンド。
たくさん買えば少し安くなる。

是非お出かけください。













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2025年4月9日水曜日

ナショナルギャラリーのワークショップに行ってみよう!



イギリスの主だった美術館や博物館が無料で楽しめることは広く知られていると思います。

物価が高いと非難されることが多いロンドンでも、そういった場所や公園ではお金をかけなくても良い時間を過ごせる。

でも美術館や博物館や公園の本来の目的は国民の教育や余暇の充実。
1824年にできたナショナルギャラリーでも、そのポリシーは受け継がれています。


さて、今日紹介するのはそんなナショナルギャラリーの北側にある別館のお話。
ローデンセンター(The Roden Centre)という名前で今年2月末にオープンしました。
私はナショナルギャラリーのメンバーになっているので、メンバーイベントなどによく顔を出すのですが、この時も建築や内装を担当した人のトークがあるというので出かけてきました。
記事にしようと写真もいっぱい撮ってきた(一応ブロガーだしね)
その割に記事が4月って遅くない?
いや、別に旬の話題ってわけでもないし(笑)

これ、入り口すぐのところの壁なんですが、面白いので紹介させて。
実はナショナルギャラリーの名画のいくつかからとられたモチーフがちりばめられている。
どのコーナーが何の絵からインスパイアされているのかクイズみたいに楽しめます。
(でも正解は載っていないから自分で考えないといけないけれど(笑)


その壁に向かって右側奥にはカラフルなドアが並んでいます。
ドアに白い文字で何か書かれているのがわかりますか?
その色の歴史など、説明が入っているんです。
そしてこのドア、ふつうは閉まっています。
中にはトロリーが入っていて、学校で来たときに子供たちのバッグやコートなどをまとめて預かる場所として利用されています。

階段やエレベーターで3階まで上がると広いスペース。
この建物は以前からあったものを改築したものです。
以前は窓がほとんどない建物だったのですが、北側の壁のあちこちに大きな窓をたくさん作ってかなり広く明るくなりました。
トークではそんな工事中の苦労話や改装されてよくなった部分、特に工夫した部分も含めいろんなお話が興味深かったです。

例えば以前は小部屋に分かれていたために狭く暗かったので、子供たちの創作意欲には良くなかったとか、特別支援の子供たちを受け入れるために(音が響くので)他の教室を全く使えなかったとか。
特別支援学校には音に敏感な子供たちもいますからね。
今は建物に防音材をたくさん使っているのでそういった問題はなくなり、隣の教室の音をまったく気にしなくてよくなったそうです。
天井に防音効果のあるものが利用されています。

お弁当を食べるスペースもある。
いろんな場所にリサイクルされた材料が使われています。
この洗面台の周りはヨーグルトのパッケージを再利用した素材でできています。
よく見るとパッケージの一部がちゃんと入っている。

このフロアの一つ下はレクチャールームでトークがあったのもここでした。
天井が高いのと、窓の大きさがわかると思います。
立っている二人はローデンセンターの建築家とデザイナー。


さて、今日紹介したいのは終わってしまったイベントの話や、予約がないと入れない学校単位のクラスの話ではなくて、このブログを読んでいる人たちが参加できるプログラムのこと。

え、今までのはイントロ?
ちょっと長すぎない?
はい、反省しています(笑)

学期中は月曜日から金曜日の 10am–6pmまで、予約された学校や個人の貸し切りクラスがあります。 
もう秋ごろまで予約でいっぱいだそう。

でもそんな貸し切りが終わった時間、6pm–9pm(現在、金曜日のみ)
そして週末や学校のお休みシーズンは 10am–6pm の間一般に開放されて、予約の必要なく入場できます。
ワークショップなどもあって楽しそうだし勉強にもなる。
ワークショップは主にこのセンター。
でも、無料のギャラリーツアーなどもあって、観るのは本館だけど、ローデンセンターで受付。
予約制のものもあれば、当日早い者勝ちなんていうものも。
是非行ってみてください。
入り口はオレンジストリートでトラファルガー広場ではありませんから要注意。
こちらがローデンセンターの建物とその入り口です。


近々行く予定はないという人でも、アプリをダウンロードして遊ぶプログラムがあります。







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