2025年10月31日金曜日

チャプターハウス

ブリストルの大聖堂にあるチャプターハウスはイギリスで最も古いもののひとつです。

入り口のアーチが丸いのに気が付きますか?
赤く線を引きました。

これはノルマン様式といってゴシック様式のひとつ前のスタイルです。
大聖堂は長い年月をかけて建築された後も、改築や増築が行われることが普通。
だから、建物のどの部分かで作られた時期は様々です。

本堂の部分を新しいスタイルにしても、脇にある付属の部分には手を加えなかったり。
ブリストル大聖堂の場合は、現在の大聖堂の一番古い部分がこのチャプターハウスで、建築は1160年ごろだと言われています。
鎌倉時代よりも前!!

中はこんな感じ。
窓の上部が丸いことに注目してください。
チャプターハウスというのは教会の会議室。
マイクがなかった時代ですから建築を工夫して音響効果がすごくいい。
お部屋の端に座って普通の声でしゃべるのが反対側でしっかり聞き取れます。

ロンドンだとウエストミンスター寺院の中にもチャプターハウスがあります。

エドワード1世という王様が、そこでいろんな階層の人々から政治に関する意見を聞いたのがこの国の国会の始まり。

ダヴィンチコードの最後の方でクリプテックスを落とすシーンがある、あの場所です。

ただし、映画の中に出てきたのはウエストミンスター寺院という設定ですが、実際は撮影の許可が下りなかったのでリンカーン大聖堂のチャプターハウスが使われました。
後姿のトム・ハンクス。

ウエストミンスター寺院のチャプターハウス(リンクします)はもっと明るいし、窓の形も少し違います。

建築はともに13世紀、丸いノルマンではなく、とんがり窓のゴシック建築。
長い年月の中で何回も修復されて、第2次世界大戦の時にほとんどのステンドグラスは失われてしまいました。

教会を訪れる時には、ぜひ本堂以外のこういった付属建築の部分もご覧ください。



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2025年10月29日水曜日

見た目はいいホテルだけど・・・

先日ブリストルで泊まったホテルを紹介します。
パッと見はきれいでおしゃれな感じ。

おしゃれに見えないヘタクソな写真はこちら。←ブロガー失格😓
お隣のかわいい建物もホテルの一部です。
中はリフトから降りて曲がり角が多く、お部屋によってはちょっと複雑。
そして地面の階が2階という不思議なつくり。


お部屋の写真もちゃんと撮ってきましたよ。
古いエリアにあるのでもっと狭いと思っていましたが、意外に広い。
バスタブもある(ただしシャワーのみのお部屋もあります)
こうしてみると悪くないでしょう?
でもね、アメニティーとかは何もなし。
ま、イギリスでは歯ブラシとかは普通に無いんだけど、シャワーキャップとかくらいは常備してほしい。
シャワーキャップはレセプションでもらってきました。

後、4つ星を謳うならボディーソープとかの類は個別のものがいいなぁ。
大きなものを使うのは気にならない人もいるかもだけど、私は嫌なので自分のものを持っていきます。
エコなのはわかるけれど、安全じゃない気がする。
だって、前に泊まった人が何か入れたとしても分からない。

そしてね、このホテル、トイレットペーパーが最悪のクオリティーでした(笑)
ざらざらでしかも薄い(笑)
高速道路のサービスエリアのものよりひどいといえばわかってもらえるかなぁ。

朝ごはんはビュッフェで普通でした。
最近多い、マシーンでコーヒーを淹れるタイプ。
イングリッシュブレックファストが続いたので、この日の朝ご飯はローストビーフとメロン。卵は用意されているスクランブルエッグじゃなくて目玉焼きを作ってもらいました。

ビュッフェでも言えば作ってもらえるものっていうのがあるので、食べたいものがない場合はダメもとで聞いてみるといいです。
ただし時間がかかる場合もあるので急いでいる時には諦めた方がいいです(笑)

ブリストルではマリオットに泊まることが多かったんだけど、同じような金額だし、私はそっちの方がいいかな。
ただもう10年近くご無沙汰なので最近の様子はわかりません。




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2025年10月27日月曜日

ブリストルでラーメンを食べてきた!


「何もわざわざブリストルくんだりまで来てラーメンを食べなくてもいいじゃない」そう思いました?

そんなにラーメンが好きなの?
いいえ。

だけどホテルで晩ご飯を食べたくなかったので、ひとりで気軽に食べれそうでそんなに遠くないところって考えたらここになったというだけです。

ネットでメニューを見たら日本酒がいっぱいある。
ということは日本の人がやってるかも。
カウンターに座っておつまみとか食べるのもいいかな。
そう思ってやってきて、カウンターに座って、出てきたメニューがこちら。
柚子ラーメンはいいとして、マーポー豆腐つけ麺!!!
ボだったらよかった。
でもね、ポなのよ(涙)
中国系のお店ってことです。

ま、日本食が食べたいってわけじゃなくて、ひとりでご飯食べる用に選んだわけだから、別にいいんですけどね。

とりあえず日本酒を頼んでみた。
玉の光、吟醸特選、175mlで   12.95ポンド。
これで出てきたので「え、熱燗?」と思ったら室温でした(笑)

おつまみに注文したポーク餃子。
悪くはないけれど、特に美味しいというわけでもない。
おそらく冷凍ものを焼いただけ。
おつまみにはちょうどいい量。

そして、とんかつもおつまみに頼んだんですが、量が多くてびっくり。
衣も厚めでこれは好き嫌いが分かれそう。
そしょて、衣はザクザク感があるんだけど、中身のお肉は火が通りすぎ。
ソースとマヨネーズが全体にかかっている出し方も好きじゃない。
1/3くらい食べたところで残しました。
お野菜系のおつまみがもっとあったらいいのにな。
実はわかめサラダがメニューにあったんだけど、中華系のお店だと緑色のプラスティックみたいなのが出てきそうだったので注文しませんでした。
タコ焼きもあったんだけど、これも揚げていそうだからパス(←しかも野菜じゃないし)

ラーメンは散々迷った挙句「白湯ラーメン」を選びました。
白湯ラーメンは以前ロンドンで食べたものが美味しかったのでおんなじ感じだと嬉しいな~と思ったんですが、全然違いました。


スープはえぐみがあってちょっと好みの味ではない。
でも麺はしこしこして、硬すぎず柔らかすぎず、美味しかったです。
ラーメンを注文してスープを飲み干すことはないけれど、スープと麺は同じくらい重要な要素だと思っているので残念でした。

ラーメンの各パーツの重要度って人によって違いますよね。
私はスープ>麺>具の順かな。

そのうちロンドンのスープが美味しいラーメン屋さんも紹介したいと思います。

こちらがお勘定。
サービスチャージは10%で合計50ポンド弱。
カウンターの席は壁に面しているのですが、その壁には日本のラーメン屋さんの食レポみたいなものが張ってありました。

退屈だったのでそれらを見ながら食べました。
グルメ隊の食レポとはかけ離れたイギリスのラーメン。
シュールな夜だなぁ(笑)

ブリストルのラーメンモンスター(リンクします)



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2025年10月25日土曜日

大聖堂の中に太陽を見つけた!


大聖堂というのは英国国教会の地区教会をまとめている、いわば親みたいな存在です。
なので英語では Mother Church という言い方もします。

そしてそれらの大聖堂をまとめているのがカンタベリー大聖堂。
ということで教会を会社に例えると本社がカンタベリー。
そして各都道府県にある支店が各大聖堂、その下にある地区教会が地元の営業所ってカンジかなぁ。
あくまでも例えですけどね。

Mother Church には、他にも自分が洗礼式を受けた教会という意味があって、それらは普通は地元の地区教会です。
ですから文脈によってどちらを指すのかは違ってきます。


先日ブリストルでお仕事がありました。
せっかくなので久しぶりに大聖堂に寄ってみた。
右手の弓型の建物は市役所、左手のゴツゴツした建物がブリストル大聖堂です。

中に入るのは久しぶり。
びっくり、中に太陽が出ていました!
そうか~、ここに太陽があるから外は曇りなんですね(笑)
身廊を進んでいると途中で小さな青いボール。
もし、この太陽が本当のサイズだったら地球はこのボールくらいの大きさですって書いてありました。

このインスタレーションは今だけの展示だそう。
10月6日に始まって11月2日まで。

7メートルの直径の「太陽」は内側から照らされていて、近くで見ると中が動いているのがわかります。
近づくとすごい迫力!

黒点やフレアーの様子はたくさんの実際の写真から作られたそうです。
利用されたのは天体写真家スチュアート・グリーン博士が提供した太陽の写真40万枚(2018年5月から2024年6月の間に撮影)とNASAの太陽観測データ。
本物の太陽は肉眼で観察することはできないけれど、これなら安全に見ることができますね。

作者はルーク・ジェラムというアーティストでブリストル出身。
ブリストルといえばバンクシーが有名ですが、そういった興味深いアートが生まれやすい環境なのかな?
太陽が大聖堂の中にあるなんて、すごく意味が深い。
というのはキリストは明かりに例えられることが多いからです。

キリストが明かりを手にあなたのドアの前に立っていますがドアには取っ手がありません。
内側からしか開けることはできないのです。
これはラファエル前派のホルマンハント「世の光」という作品。


ギリシャ神話の太陽の神様である「ヘリオス」と名付けられたこのアート。
もうすぐ展示は終わってしまうので、今のうちにどうぞ。
ブリストル大聖堂での展示の後はどこかに常設してほしい作品です。






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2025年10月23日木曜日

モリスギャラリーの小さなクリスマスショップ

まだハロウィーンも終わっていないのに、イギリスではクリスマス商戦が始まっています。

この間訪れたウイリアムモリスギャラリーにも小さなクリスマスコーナーができていました。
モリスの図柄を使った革製の小物などもあって、図柄の説明パネルが用意されていました。
こちらはクレイというパターン。
ずいぶん昔モリスの記念切手のシリーズで、この柄のものをたくさん買ったことがあります。
もう使い切ってしまったので残っていない。

これは海藻という名前のパターン。


こちらはコンプトンという名前でコットンと壁紙になったそうです。
お次はハコベ。
宝塚で「紅ハコベ」という作品があるそうですが、私も大好きな物語です。
ま、これは赤じゃなくて青だけれど。


最後はブラックソーン。
森の小さな花々が色とりどりに描かれています。

どれも甲乙つけがたいけれど、私はたぶんピンパネルが一番好きかなぁ。
でもブラックソーンもいいなぁ。

コッツウォルズにあるケルムスコット・マナー(リンクします)は車がないと行くのは難しいし、レッドハウスは公共の乗り物でも行けるけれど鉄道の利用。

それを考えると地下鉄やバスで1時間以内のアクセスというのは行きやすいと思います。
入場料は無料。

中は結構しっかりとモリスの活躍がわかる展示になっていて、1時間から2時間じっくり楽しむことができます。

是非どうぞ!


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2025年10月21日火曜日

よく行くフィッシュ&チップス屋さん

私がブログで紹介する食べ物で一番多いのはフィッシュ&チップスかもしれない。

そんな私がよく行く専門店のひとつを紹介します。
絶対に既に紹介していると思ったんですが、探したけれど出てこない。
よく行く場所は普通すぎて書かないんだと思います。

さて、こちら、場所はコベントガーデンです。
大英博物館から歩くこともあるんだけど、大体5分強10分弱といった距離です。
店内で食べることもできるし、お持ち帰りも、そしてテラス席も人気。


ここでの一番のお勧めは定番のタラ。
こちらです。

さっくりした身がとっても美味しい。
本場でフィッシュ&チップスを食べてみたいというお客様にはこれをお勧めしています。
他にもカレイも人気があります。

ちょっと珍しいのはロックというお魚で、日本語だとメバルらしいです。
これ、この間行った時にあったので注文してみました。
いつもあるわけではないです。
太い骨があるのですが小骨はないので食べにくくはありません。
食感はふわっとしていて美味しいけれど、私はタラの方が好き。


こちらがお勘定。
3人でアルコールなしで80ポンドちょっと。
いつも何人か待っているのですが、回転も早いのでそれほど待つことはありません。



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2025年10月19日日曜日

ティファニーからお届け物

郵便屋さんが小さな箱を届けてくれました。

開けてみたらティファニーから。

もしかしたらクリスマスのためのプレゼントを間違って開けてしまったのかと思って一瞬焦りましたが、よく見ると伝票が同封されていました。
伝票にはお預かりの商品の返却と書かれています。
そういえば9月にティムちゃんが電池を交換するためにティファニーに持って行ってくれたのですが、電池がなかったので郵送してもらう手続きをしたって言ってたっけ。

普通だったらお店で10分程度で入れ替えてくれるのですが、こんな風に箱に入れて送ってくれるなんて嬉しいですね!
ずっと昔、20年以上前にもらった時計なのに、新しいプレゼントみたいでうれしいです。
「送料とか高かった?」って聞いたら無料で送ってくれたそうです。
でも電池の交換に65ポンド払ったらしい。
もっと安いところもあるだろうけれど、ティファニー以外で交換したら修理とかの時に受け付けてくれないとのことで、いつもボンドストリートのお店で交換してもらっています。

5年位前に針が止まってしまった時はお店で電池を交換しても動かなくて、故障のようだから預かって調べたいと言われました。
その時は1か月以上かかったけれど、きちんと修理してくれて、しかも無料で対応してくれました。
革のベルトが傷んでしまった時はお店で取り換えてくれます←それは有料。

高価なものって大切に長く使うので、長い目で見れば安価なものをいくつも買うよりはずっと経済的。
飽きないデザインだし、何にでも合うので私のお気に入りの時計です。

この話を知り合いにしたら、ティファニーの箱と同封されていた手提げの紙袋、時計が入っていたきんちゃく袋はネットに出せば売れるそうです。
そんなの誰が買うのと思ったら、中古の時計やアクセサリーを売る時に箱に入っていると高く売れるそうで、そのためにブランド物の箱やバッグを買いたい人がいるそうです。
まさか空箱が売れるなんて、と思ってネットで検索したら、私のと同じ箱や袋が売られていました。
いろんな需要があるんですね。






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2025年10月17日金曜日

湯葉もどきを買ってみた!


この間紹介した餃子の皮(リンクします)を買ったお店で湯葉もどきも見つけました。
確証はなかったけれど、干したお豆腐というネーミング、そしてクリーム色のシート状の形状から「半分乾燥させた生湯葉かも」そう思って買ってきました。

お店の人に食べ方を聞いたら「そのままでも食べられるからサラダに入れたり、炒めてもいい」ということでした。

レシピを探してみたら「丸めたものを切って麺のようにするといい」「重曹を入れたお湯で下茹でするといい」とあったのでやってみました。
1分ごとに1本引き上げて様子を見たら2分ちょっとでちょうどいいカンジ。

でも麺として食べるにはコシもないしそんなに好みの味ではない。
結局一口サイズに切って中華風サラダに入れていただきました。
乾燥湯葉を水で戻した感じの食感です。

お豆腐を薄く作ってプレスして作るそうです。
炭水化物が少なくてたんぱく質が多いから糖質制限ダイエットにはいいのかもしれませんが私は多分もう買わないと思います。

これのおかげで無性に生湯葉が食べたくなったので、豆乳を買ってきました。
豆乳を茹でたら生湯葉ができるそうなので挑戦しようと思っています。

そちらのレポートは近日中に(←まだ作っていません)
食欲の秋にふさわしく、いろんな実験を計画中!
乞うご期待(笑)


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2025年10月15日水曜日

イギリスのお薬は何個入り?


これ、イギリスのお薬です。
ティムちゃんが飲んでいるコレストロールのお薬。
めっちゃ半端な数ですよね。
左右対称とか好きな人はイラっと来たりするかも(笑)

でも、これって実用的なんです。
裏を見れば一目瞭然。
曜日が書かれていて、左上から右に向かって月、火、水、木。
下の段は金、土、一つ飛ばして日。

どうして土曜と日曜日の間が空いていて日曜日の後にしないのかは謎ですが、たぶん日曜日から飲み始める人たちのためじゃないかな。
私の勝手な想像で根拠はありません。

こんな風に14個入りのシートもあります。
こういったシートが複数枚入って一箱になっていて、私が一番よく目にするのは28個入りの箱。
日本はどうだったか覚えていないのでネットで探したら10個とか30個とかがたくさん見つかりました。

28という、ひと月にはちょっと足りない半端な数字がイギリスらしい(爆)
でもイギリスだと一般的な会話に出てくるひと月は4週間。
例えば「次のアポイントメントは1か月後にね」みたいな話の時には4週間後の同じ曜日という場合が多いです。
だったら12か月で48週だから数が合わないじゃんって思うんですけどね。

それでもイギリス人に1年は何週って聞いたら即座に52という数字が返ってくると思います。
日本人に聞いたらきっと計算してから答えると思う。
逆なのが月で、日本人なら12か月ってすぐにわかると思うけれど、イギリス人は数えてから答える人もいるかも。
こんなところにも文化の違いがあって面白い。

色々な場面でイギリスでの生活の基本は週に基づいているんだなぁと気づかされます。
週がどれくらい大事かというのは聖書の創世記のはじめに書かれていることでもわかります。
聖書(旧約の方)はキリスト教のものだけではなくて、それ以前のユダヤ教やその後のイスラム教にとっても基本になるものです。
なので、それらのどの宗教にとっても7日間のサイクルというのは大切なのです。

そして聖書よりも前に週7日のコンセプトを打ち出したのは現在のイラク、バビロニアの人々です。
大英博物館にはたくさんのバビロニアの遺跡が展示されていますが、粘土板の中からおそらく聖書の元ネタになったのではという物語がいくつも見つかっています。
バビロニアで有名なのは苦情のお手紙(リンクします)だけじゃないんですね。
自分たちが目にする星の名前が週の各日に当てられたということで、望遠鏡がないと見えない天王星や冥王星、自分たちが住んでいる地球を外した7つになったそうです。

さて日本で曜日の習慣が定着したのは明治時代。
でもね、実はもっと以前から知られてはいたんですって。
ただし、一般庶民にではなく貴族階級と僧侶たちの間でですが。
空海が中国(唐)から持ち込んだということなので、9世紀に入ってすぐのこと。
その後は主に占いに使われていたそうです。
明治9年3月の官報で公務員の休日が日曜日に制定されてから一般にも広く使われるようになりました。


イギリスに週を持ち込んだのは約2000年前にやってきたローマ人たち。
ただ、イギリスには土着のケルト教があったので、ローマの神様(ラテン系)に呼応する自然の神様(北欧系)の名前になりました。
そしてローマ人たちもバビロニアの惑星の神様の名前を自分たちの神様の特性にあてたようです。

日曜日 Sunday 北欧の太陽神 Sun 
ラテン語では Sol 、バビロニアの Shamash 太陽神

月曜日 Monday 北欧の月の神 Moni 
ラテン語では Luna、バビロニアの Sin 月の神、暦を司る神

火曜日 Tuesday 北欧の軍神 Tyr 
ラテン語では Mars、バビロニアの Nergal 火星を象徴する神、戦争と死と疫病の神

水曜日 Wednesday 北欧の死者の神 Woden 
ラテン語では Mercurius、バビロニアの Nabu 水星を象徴する神、知恵と書記の神

木曜日 Thursday 北欧の雷神 Thor 
ラテン語では Jupiter、バビロニアの Marduk 木星を象徴する神、神々の指導者

金曜日 Friday 北欧の美の神 Freyja 
ラテン語では Venus、バビロニアの Ishtar 金星を象徴する神、愛と美と豊穣の女神

土曜日 Saturday 北欧の大地の神 Sif 
ラテン語では Saturnus、バビロニアの Ninurta 土星を象徴する神、大地の神






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2025年10月13日月曜日

お仕事で使うスーツケースを買い替えたよ!

前回の出張で伸縮する取っ手の部分がおかしくなってしまった私のスーツケース。
取っ手がちゃんと下がらない時がある。
車に入れる時とかにそんなことになったら大変なので買い替えを決めました。
以前から車輪の部分のゴムが擦り切れて転がすと異様に大きな音がするようになっていたし、そろそろ替え時かと思っていたので取っ手の不調子で背中を押された感じです。

右手がこれまで使っていたもの。
左手が新しいもの。
イギリス製で評判が結構いいのでこの会社に決めました。


評判がいいのはそのお値段(笑)
私はこれまでスーツケースはサムソナイトしか買ったことがありません。
比べるとすごく安いです。
キャビンタイプのケースはどれも99ポンド。

そのままでも十分安いのに、これは特にクリアランスで70%オフだったんですよ!!

見えます?

29.50ポンドですよ!!
大阪人なので、安いものを買ったら自慢せずにはいられない(爆)
黄色なのも目立っていいでしょ?
黄色だから安かったんじゃなくて、このシリーズはどの色もこのお値段でした。
スーツケースは目立つ色の方が便利です。
実は以前の黒いのは壊れたケースの代わりに英国航空でもらったものです。
ブログを調べたら2013年11月。
10年以上前だから、まったく不満はありません。

今回実はソフトケースにしようかハードケースにしようか迷ったんですよね。
ソフトケースのいいところは外付けのポケットがあること。
本体を開けなくても荷物の一部にアクセスできるのは便利。
でもソフトケースはきれいな色がなくて、結局色優先で決めてしまいました。
似たようなタイプのピンクと最後まで迷ったんですが、ピンクは結構見るのでやっぱり黄色に決定!

さてこちらは何年持つのか、また買い替えの時にブログでチェックするんだろうなぁ(笑)


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