2025年5月31日土曜日

穴に合わない?




ティムちゃんとおしゃべりしていると英語の面白いことわざを聞くことがあります。
その場で面白いと思っても、書き留めることまではしません。
おしゃべりの途中ってペンとメモを持っているわけではないし、探している間に会話は進んで忘れ去ってしまうことがほとんど。

というのもそういったことわざに出てくる単語はほとんどが日常の何気ない言葉だから。
知らない言葉だと「それ何?」って聞いてそこで頭に入るけれど、知っている言葉だとわざわざ別にインプットしないです。
そして、ほとんどの場合は英語のことわざって日本語に訳すとヘンテコになってしまったりします。
習慣や物の名前って文化圏によって変わってしまうから、意味を説明してもそれだけでは少し違和感が残るものも多いです。

でも昨日聞いて、これは日本語でも簡単に想像してもらえるからブログに書こうと思ったのが、「Square peg in a round hole(丸い穴に四角いペッグ)」というもの。
ティムちゃんの会社で働いていたある人が、とうとうクビになったという話の中で出てきました。
「He was a square peg in a round hole」

スクウェアは日本では正方形と訳されています。
イギリスでももちろん正方形なんだけど、普通にスクウェアという時はただの四角という意味で使われることも多いです。
または「型にはまって柔軟ではない」といった意味もある。

ということで Square peg というのは四角いペッグ。
ペッグは普通は洗濯ばさみのことなんだけど、木の小さな杭のこともそうよびます。
日本語では木タボというそうですね。
簡易家具の組み立てなどで穴に差し込む小さな木の杭。
もしくはゲームボードの得点や位置を示すための小さな杭もペッグです。

こういったペッグが四角かったら丸い穴には入りませんよね?
もちろん小さな四角なら入るけれど、スカスカで役立たない。

ということでこのイディオムは「適材適所ではない」という意味になるわけです。
面白いのは「適材適所」という言葉も、元は木造建築で正しい場所に適した素材を使うという意味なんですね。

ティムちゃんにブログに書くからって言ったら「じゃあ同じ意味で別の言い回しも教えてあげよう」と恩着せがましく言われたので一応書いておきます。

「A centre forward playing as a goal keeper」

フットボールのフォワードの選手がゴールキーパーするものってことです。
意味も分かるし状態も想像できるけれど、サッカーが好きじゃなければしっくりこないからペッグの方がいいなぁ(笑)



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2025年5月29日木曜日

トランスジェンダーな睡蓮




モネの絵でおなじみの睡蓮。

夜、花を閉じることから「眠る蓮の花」という名前が採られたそうです。
でも実際にはハスとスイレンは別の種。
なので同じように池などで見られるお花ですが、たくさんの違いがあります。

英語ではスイレンが Water Lily
ハスは Lotus と全く違う名前です。

イギリスの世界遺産のひとつに、植物園で有名なキューガーデンがあります。
ここには睡蓮館(Water Lily House)があります。
睡蓮は温帯や熱帯のお花ですから温室で温度調整して育てられているのです。

こちらがその睡蓮館。
お隣には非常に大きなパームハウスとよばれる温室があるので、どうしても比べてしまって小さく見えるかもしれません。
赤い矢印を入れてみました。



でもこの温室が建てられた1852年には世界で一番大きな温室のひとつだったのです。
中に入るとこんな感じです。
私がこの写真を撮ったのは2025年5月の終わり。

そしてこの写真は1900年ごろに撮られたもの。
キューガーデンの公式ウェブサイトから拝借(リンクします)

全然変わっていませんね!

こちらはオオオニバスに乗った子供。
オオオニバスはその英名が Victoria Amazonica。
ヴィクトリア女王の名前にちなんで命名されました。。
今は別の温室、プリンセスオブウェールズ・コンサーバトリーで見ることができます。
睡蓮館にあるのはパラグアイ・オニバスという種類で少し小ぶり。

ハスという言葉が名前に入ってはいますが、実は両方ハスではなくスイレンです。

ハスとスイレンの違いを調べると「お花が水に浮かぶようなものがスイレンで水から茎が伸びたその先に咲いているのがハス」といった記述を目にすることがあります。

でもそれは正確じゃない。
例えばこちら。
その記述だとこれはハスになってしまいますが、立派なスイレンです。
名前はなんと「キューの歌舞伎」
「キューの密航者ブルース」と並んでキューガーデンで交配された種です。
そっちは青くてきれいなお花。

こちらも茎が長いけれどスイレン。
これも。
これもやっぱりスイレン。
これも!!
さて色々見てもらっている美しい睡蓮の花なんですが、実は睡蓮って両性花なんです。
そしてこの睡蓮館の中に咲いているヒツジグサ(Pygmy water lily)はトランスジェンダー(性転換)で有名なんです(驚)

最初に咲いたときは雌花として咲きます。
でも雌しべは無くてお花の中央に柱頭板という部分があって液体で満たされています。
そこに花粉が付くと受精する仕組み。

受精した後は雄しべが発達して雄花になります。
すごいですね!
受精が終わるまで雄しべが発達しないのは自家受精を防ぐためなんですって!
自然の知恵や仕組みってひとつひとつが奇跡みたい!

ところで睡蓮のことを英語で Water Lily というと書きましたが、これは俗名。
正式には Nymphaea といって、これはギリシャ神話のニンフから来ています。
ニンフは自然界の精霊。
不思議で美しい睡蓮にぴったりな名前です。


ハスもこの温室にあります。
葉っぱが水に浮いているのがスイレン。
葉っぱの茎が顔を出しているのがハスというのが見分ける時のヒントになります。
こんなのとか、
こんなのとかがそうです。


ここはそれほど混まないことが多いので、ゆっくりグルグルお花を観賞しながら池の周りを歩くと癒されます。
室温も20度ちょっとに管理されているし、雨でも関係ないし(笑)
ただちょっと湿度が高いですけどね。

キューガーデンのメインの入り口「ヴィクトリアゲート」から徒歩数分。キューガーデンのアイコン「パームハウス」の北側です。





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2025年5月27日火曜日

ソーホーの英国料理屋さん





もっとお手軽なお料理屋さんに行きたければパブというのも一つの手。

でも普通のパブよりちょっといいところでルールズよりもお手軽なところは?
「え~、そんな都合のいいところはありません」って言うと思った?

ちゃんと用意してありますよ。


ここはクラブ「ソーホーハウス」の系列です。
「なんか聞いたことあるな」と思ったでしょ?
ハリー王子とメガン・マークルが出会ったクラブ。
ま、このレストランで出会ったわけじゃないですけどね。

タウンハウスというのはイギリスの建物の種類のひとつ。
こんな感じ。
ディーンストリートは通りの名前です。

中に入るとこんな感じ。
意外に広い。
左手がバーエリア、外のテラスにもテーブルがあります。

ここ、ウェブサイトにメニューは出ているけれど、お値段が書かれていません。
なので写真を撮ってきた。
いつまでこのお値段かは知りません。
気になるならメールしたら送ってくれます。
この日は金曜日だったのでフィッシュアンドチップスをいただきました。
お魚の下にはグリーンピースを半分つぶしてミントを入れたものが敷かれています。
ちょっとミントが効きすぎかな。

ところでお客様によくコメントいただくのがレストランで出てくるレモン。
こんな風にガーゼで包まれている。
こうしてあると種が落ちない+レモン汁が飛び散らずにまっすぐ下に落ちる、という利点があります。

日本ではあまり見ないそうです。
私にはこれが普通のレモンの出し方(おうちではお客様が来ないならやりません)なので日本で一般的ではないというのが意外でした。
多分日本では半分のレモンよりもくし形に切ることが多いためでしょうね。

たまにおしゃれっぽいレストランでお魚の下にチップスを置いて出すところがあるけれど、こんな風に別盛りの方が私は好き。
ティムちゃんはお皿に盛ってある方が好きらしいです。
それにたくさんビネガーをかける。
私はビネガーも好きだし、ケチャップも好き。

最近はフィッシュアンドチップスにタルタルソースを出すところが本当に増えました。
油で揚げたものにはちょっとしつこいんじゃないかと思いますが、初めのふた口くらいなら問題ないかな。


こちらはお勘定。
おひとり様ランチで56.11ポンド。
前菜もデザートもなし、添え物なしの単品メインと飲み物だけだからこんなものかな。
ワインはグラスじゃなくてカラフェで注文しました。

サービスも良かったし、気楽に行くことができるレストランです。
一応スマートカジュアルだけど、ルールズほど気を使わなくても大丈夫。







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2025年5月25日日曜日

公認ガイド証の体裁が変わったよ!




折に触れてイギリスの観光ガイドがライセンス制だということを宣伝しています(笑)

イギリスの観光ガイドはインスティチュートが管理している。

このサイトでもガイド証の体裁が変わったアナウンスがありました。

私のおうちにも数週間前に新しいガイド証が届きました。
これまでが横型だったのに対して、縦にスッキリ。
かなり前にお知らせが来ていたので、新しいケースも購入済み。

フォトカード用の透明なカバーも一緒に送られてきますが、私は別のケースを使っています。
水色の皮のカードケース。
美術館や博物館のメンバーカードや他のガイド証などをまとめておけるように。
中には交通系カードも入れてあるのでお仕事に行く時はこれひとつで便利。

イギリスでは通勤にかかる交通費は、オフィス勤務の場合、経費として計上できないことが殆ど。
でも私のように自営業で毎回行き先が違う場合は経費として認められます。
なのでお仕事用に私用とは別の交通系カードを使っています。
毎月利用の履歴がメールで送られてくるのをそのまま計上できるのでスゴク楽。
昔は紙のトラベルカード(切符)を保存して、1年に一度、税金のために計算するのがとっても面倒でした!
いつも何枚も無くしていたりしたなぁ…。
その度に置くところを決めておこうって思うんだけど、守れない(涙)
最近は必要な経費はクレジットカードの明細か銀行の口座から引き落としなので領収証をなくすことも少なくなりました(全く無いわけではない!!)

新しいガイド証は裏面がQRコードになっていてスキャンするとインスティチュートの自分の登録ページにつながります。
また、どの言語でガイドする資格があるのかも記載されている。
名刺を渡す代わりにコードの写真を撮ってもらうという話も聞いたことがあります。

未だ作ってないけど、新しく名刺を作るときにはQRコードを入れて作ろうと思っています。
便利な世の中ですね。

イギリスで観光ガイドを雇う時は「公認ガイド」をどうぞ宜しく😉

日本人の観光ガイドもたくさんいます!






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2025年5月23日金曜日

ポポドムは必須!




イギリスでインド料理屋さんに入ったら、ほぼ間違いなく目にするお料理。
…というか、スナック。

それがポポドム。

インド料理をイギリスで食べようと思っているなら、絶対に知っておいた方がいい存在です。
この記事でも写真を紹介しました。
美味しかったんだけど、ここはもう閉めてしまいました。
ま、レストランで出てくるポポドムの写真を見てほしかっただけ。

おうちでインド料理を作る時に淋しいのがポポドムがないこと(笑)
ということでいくつか買ってみたので中でも一番のおすすめを紹介したいと思います。
こちら。

開けるとポテトチップスの少し小さい版みたいな風です。

レストランでは小鍋の蓋くらいの大きさのものが数種類出てきます。
油で揚げてある。
おうちで揚げるタイプのものも試したことがあるけれど、レストランみたいにカリッと上手に揚がらない。
もちろん揚げずにそのまま食べられるものも試したことはあるけれど、どれもおすすめという感じではない。

今回紹介するタイプはカリッとして、油っぽくなくて、本番のカレーを待つ間にちょっとつまむのにピッタリ。
ミント入りのヨーグルトとか、ライムのピクルスとか、インド料理定番のディップと合わせればおうちパーティーの前菜としてトルティーヤみたいにもできます。


数か月前にスーパーマーケットで見つけて以来、我が家の定番になっています。
お値段もとてもリーズナブル。

一袋で2.50ポンド前後。

見かけたらどうぞ。




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2025年5月21日水曜日

木耳(キクラゲ)をみつけよう!!



ロンドンは東京や大阪といった町に比べると緑が多いと思います。

ロンドン中心地の地図を見ると公園以外にも住宅地にあるスクウェア(四角い広場)もあるし、ビルの屋上に芝生が敷かれていたり、壁に植物があしらわれていたりする場所もある。
街灯などにフラワーバスケットが下がっていたりもします。

そして緑色でなくても興味深いものがたくさんある。

嵐で折れてしまった木も公園や森の中では大切な生き物の居住区。

キノコなどの菌類が古い木を栄養にして育っています。
いくつかの菌類は大きな木を地面に帰す手助けをしていたり。

イギリスの森や公園で大きな木が倒れているのはそれぞれの理由がある。
倒れかけているものを安全のために切ることもあるし、いくつかは1987年のグレートストーム(大きな嵐)で倒れた木だったりもします。

この間、桃太郎君とハムステッドヒースを歩いていた時、こんなプレートを見かけました。
グレート・ストームの記念碑らしい。

周りにぐるっと名前が記されているから、嵐の記念というよりは、たぶんその保存やメンテナンスのためにお金を出した人たちの記念だと思います。

倒れた木は撤去することもあるだろうけれど、森や公園のエコロジーの一環としてそのままにすることも多いです。

ただし、倒れかけの木は危ないから何らかの処置がされますけどね。


私の知り合いの旅行関係者がこの嵐の前の晩に飲みすぎて早朝の空港でのお客様のお迎えに寝過ごしてしまったそうです。
でも(その人にとっては)幸いなことに、飛行機は全て嵐を避けるためにロンドンには到着しなかったので問題にならなかったと聞いたことがあります。
昔は日本からの便はアンカレッジ経由で早朝の到着だったんです。
最近は早朝便もありますが、ついこの間までは直行便は全て夕方の到着でした。

ティムちゃんは偶然にもこの嵐の前の日に寝室の窓を2重サッシに替えたそうで嵐には全く気付かずに朝を迎えたそうです。
一緒に住んでいたガールフレンドの両親から心配の電話がなって目覚めた後、テレビのニュースで見たあまりの被害にびっくりだったそうです。
その日のBBCニュースをYOU TUBEで見つけました。



この嵐の前日、BBCニュースのお天気コーナーでベテラン予報士のマイケルフィッシュさんが「嵐が来るって噂があるけど心配いりません」みたいに言ったのが今でも語り継がれています。
見たい人はそのお天気コーナーのビデオもどうぞ。



桃太郎君にそんな話をしながらハムステッドヒースを歩いていました。
ハムステッドヒースと桃太郎君。

何でハムステッドヒースを歩いているのかは、前回紹介したジョージさんのツアー(リンクします)に行くため。

このツアー、桃太郎君からのお誕生日プレゼントだったんです。
一緒にお散歩を楽しんで、いろいろ勉強もできて、本当にうれしいプレゼントでした。

ところでロンドンで木耳(キクラゲ)が採れるなんて知っていました?

え、やっとキクラゲ?
ここからが本番ってことで、これまでの話は前振り?

そうです(キッパリ)オマタセシマシタ🤣

やっぱりどんなところで採れるか、雰囲気感じてもらおうって思って(笑)
嘘です。
書きだしたら話がそれてしまっただけ(笑)

これもジョージさんのツアーでロンドンで木耳が採れるって教えてもらったんです。

この幹、えらくごつごつしていますね。
エルダーという木です。
お庭に植えたりする若い木はエルダーフラワーというお花で有名ですが、古くなった木には木耳ができます。
見える?
見えている葉っぱはこの木に寄生している植物の葉っぱでエルダーのものじゃないです。

ちょっと大きくしてみました。
これ、キクラゲです。

ポロっと簡単に取れます。
採ってすぐは柔らかいけれど、すぐに乾燥が始まります。
でもお水に漬けたら柔らかくなる。

木耳は年中生えているそうですが、1月や2月にたくさん見つかるらしいです。
エルダーはイギリスではかなり一般的な木のひとつなのでこの季節に目星をつけておいて冬になったらキクラゲを探しに行くのも楽しいかも。

ただし、キノコ類の採取は場所によっては許可が必要だったり採取自体が禁止されていたりする場合もあるので違反しないように気を付けてください。




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2025年5月19日月曜日

意外と身近なところで手に入る毒!




なんだか怖いタイトルの今日の記事。
ミステリー小説だともっとかっこいいタイトルにするんですが(笑)


アガサクリスティーの小説を読んでいるとたまに出てくる木の名前、イチイ。

英語では「YEW」という名前で猛毒。
何と葉っぱ50gが致死量だとか?(←きちんと調べたわけではありません!)

日本にもイチイの木があります。
聖徳太子が持っている笏(薄い木のメモ帳)の材料としても知られています。
イチイという名前も「一位」と音が同じだということで、日本では縁起がいい木とされているようです。
何とお箸の材料にするところもあるとか。
きっとイギリスのものとは完全に同じではないんでしょうね。

葉っぱを50g食べるのは少し難しいかもしれませんが、秋口に実る赤い果実には種があって、種だと数粒で命の危険にかかわるそうです。
かなり苦いそうなので、すりつぶしてカプセルに入れるとか、もしくはすでに苦いものに入れるなどの工夫が必要。
クリスティーの「ポケットにライ麦を」の中ではマーマレードに混ぜて殺人が行われました。
(当然ながら、このブログではイチイの毒の利用をお勧めしているわけではありません!)

常緑樹なので、お屋敷の木を使った迷路や垣根なんかもこれで作られたりします。
イギリスでは教会の敷地内に植えられることが多いので、本当によく目にする木。

実は教会に植えられるのには訳があって、その毒性のため。
一本の木が地面のところから分かれて上に伸びていきます。
上に載せた葉っぱの写真で見分けがつくと思うけれど、幹は赤茶で木肌は新じゃがみたいに薄くはがれた感じです。

根にも毒があるので、動物がその周りを掘り返さないという利点があるのです。
教会の敷地は土葬の場所でもありますからね。

ということでこの木の周りに生えている草は、食べられるものでも採取しない方がいいということです。
春に行者ニンニクとか見てもちょっと気を付けた方がいい。

誰からそんな話を聞いたかって?

ジョージさんから。

「自然から採取できる食べることのできるもの」というテーマのウォークで、彼が最初に話してくれたことのひとつ。

「なんでもむやみやたらに採取せずに、安全に食べることができるかどうかを考えてから」ということです。
彼はオーガニックの農場で、そのオーナーに許可を取ったうえで、周りの草や木の実、キノコ類を採取するそうです。


さて物事にはなんにでも裏表があります。
このイチイの毒、何と抗がん剤の材料のひとつだそうです。




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2025年5月17日土曜日

伝統的な英国料理のレストラン




その中で、伝統的な英国料理というわけではないと書きました。

では伝統的な英国料理を食べたいならどこがいいか?

何軒かあるのでぼちぼち紹介していきたいと思います。

英国料理の老舗レストランでガイドブックにも載っている。
なので行ったことがある人も多いと思います。

ここは私がガイドとしてお客様と行くレストランの中で頻度トップ5に入ります。
でも7-8年前くらいから客層とサービスがかなり落ちたこともあって、しばらくは足が遠のいていました。
ここ最近数回訪れる機会があったのですが、以前よりサービスが良くなっていて、またお客様にお勧めするようになりました。

このレストランもそうですが、英国料理のレストランは最低でもスマートカジュアルの服装が求められます。
入れてもらえないとかじゃなくて、中で浮くのが気になります。
ただ夕食に着替えてから行くならともかく、観光中のランチだと革靴でなんていうのはハードルが高かったりします。
最近は見かけがスマートな歩きやすい靴も出回っているので、スポーツウェアっぽくならないということに注意すれば大丈夫だと思います。


私がよく注文する前菜は生ガキ。
もう5月だからシーズンというわけではないけれど、お客様とお話しするときにさっと食べ終えることができるので注文します。
もぐもぐ食べながらお話ってしづらいですからね。
他にもおなかがそれほどすいていない時、あまり量を食べたくない時にも生ガキは便利。
英国のお料理屋さんでは3つ、6つ、12個という選択か、好きな個数を注文するかという感じです。
ルールズの人気料理のひとつはローストビーフです。
こちらで二人分。
手前の丸いのがヨークシャープディング。
大きいけれど軽いのでそれほどお腹にはたまりません。
お肉はリブアイ。
ルールズは注文した焼き加減よりもワンランク火の入りが浅いです。
例えばこれはミディアムで注文した時。
ミディアムレアくらいでしょう?
ミディアムレアで注文するとレアが出てきます(笑)
昔からそうなので、しっかり火が通ったほうが好きなら注文時に念を押すといいです。

秋は野鳥の季節。
では春は?

羊です。
ラムチョップ。
ちょっとくらいから見づらいかな?
お肉はピンクの仕上がりでとてもおいしかったです。

この時は4人で320ポンド。
ひとり80ポンドは安いです。
何故かというのはデザートも食事中のワインも入っていないから。
これでワインやデザートとかが入るとやっぱりひとり150ポンドくらいが相場です。












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2025年5月15日木曜日

現代アートに特化した新しい美術館に行ってきたよ!




ロンドンのマーブルアーチにMOCOという新しい美術館ができたのは去年のこと。

で、いまさらの紹介?
って思いました?

だって、ここ、有料なんです。
それって他の国では普通なのかもしれないけれど、ここはイギリス。
教育のための場所は無料が当たり前の国、今ひとつ行く気にならなかったんです。

実はAPTG(プロフェッショナルガイド協会・リンクします)の勉強会があって、その後行ってみる気になったのが本当のところ。

現代アートがお好きなら、本当におすすめの場所です。
私の個人的な意見ですが、
良いところ;
  1. オリジナルのアートが揃っている
  2. キュレーションがわかりやすい
  3. 場所のアクセスがいい
  4. まとまっている
  5. 短時間でも観やすい
  6. 混みすぎない

悪いところ;
  1. 有料
つまり、払えるのなら行った方がいい。
ミュージアムショップだけなら無料。

マーブルアーチの駅からすぐのところです。
ピンクが目印で分かりやすい。

構成は3階でグラウンドフロア(入口の階)は常設展示。

入るといきなりアートが目白押し。
どれもこれも有名アーティストなので「えっこんなところに!!」ってカンジです。
現代アートに多いのはパッと見た時の印象もすごいけれど、近づくとさらにその素材やアイディアに驚きがあるところ。

バスキアのアートも4点。
混んでいないのでゆっくり観ることができるのも魅力。

ところどころの壁にアーティストの言葉が書かれています。
選ばれたものだけあって、考えさせられます。

ピカソとウォールホールがお隣同士。


お二階にも堂々たる名前がずらり。
プラス特別展示があって今はロビー・ウイリアムスのアートが飾られています。

え、ロビー・ウイリアムス?
そうです。
有名歌手の彼です。
皮肉が効いたお墓があったり。
ブランシェはお土産物屋さんにも置かれていました。
有名人が抱えるであろう不安などが可視化されていて、結構共感できるなっていうのが面白かったです。

地下はデジタルアートです。
お月さまのお部屋とかミラールームとか、思わず写真に撮りたくなります。




所要時間は1時間半くらい?
もちろんもっと長くてもいいです。

ショップに行くのも楽しいだろうけれど、お値段は少し高め。
例えば絵葉書1枚5ポンド。
たくさん買えば少し安くなる。

是非お出かけください。













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