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2026年4月27日月曜日

赤いサンザシ

お散歩が楽しい季節です。

最近お天気がとてもいいロンドン。
あちこちで素敵なお花の香りが漂っている。

今日は近所のセントマーガレットという小さな町を歩いてきました。
ここにはターナーが設計して、彼がお父さんと住んだおうちがあります。


入り口はサンディカムロード沿い。

前には見事なサンザシが咲いていました。
赤いです。
この季節、木に咲く花は白や黄色が多いので目立ちます。
サンザシも白のイメージが定着していますが、こんなきれいなピンクがかった赤い花の種類もあります。
西洋サンザシの一種でポールズスカーレットという品種。
かなり背が高くなりますが、イギリスでは垣根によく植えられています。

花言葉は希望や庇護。


こちらは裏庭でセントマーガレット通りに面した入り口から入ったところ。
お天気がとてもいいのが青空で分かりますね。
気温は18度。
寒くもなく暑くもなく。

水曜日から日曜日の午後に開館しています。
他にも近くのマーブルヒルパークではブルーベルが花盛りでした。

ブルーベルを見たい方は少し足を延ばしてお出かけしてみるのもいいと思います。
以前ブルーベルのおすすめをいくつか紹介しました。



この季節ならでは、なので是非どうぞ。




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2026年2月10日火曜日

網で焼かれて死んでしまった聖ローレンス


こちら、ロンドン旧市街地のギルドホール前にある教会、セント・ローレンスです。



ロンドンにはたくさんの教会があるので、当然、私が見たことも聞いたこともない教会がいくつもあります。
「え、ロンドンの観光ガイドなのにそんなこと言っていいの?」
「もちろんです」←きっぱり!
経験を積んだガイドは自分が知らないことがどんなに多いかを知っています。
経験が浅いほど、知らないことは悪だと思い込んでいる(笑)

当然、ある場所をガイドするとわかっているのなら、前もってちゃんと下見はしますが、実際のお仕事でたまにあるのが全く違うお仕事で、そこへ行く予定がなかったのに時間をつぶさないといけないとかで「入ってみましょうか?」という場合。
そんな時はどうするかといえば正直に「初めて入ります」って言います。
で、落ち着いて入り口を見るとちゃんと教会の名前がどこかに書いてあるはず。
例えばここなら「St Lawrence Jewry」とある。
それがわかれば自分が知っている範囲でその聖人のことや周りに所縁のあることを絡めて話を組み立てる。
余裕があれば起承転結と笑いのポイントを入れるとなお良しってカンジです。

でも普段から気になったら入ってみる、そしておうちに帰って調べてみるという地道な努力も役に立ちます。

聖ローレンスというのはスペイン生まれの聖人で3世紀ごろの人。
のちにローマ法王になったシクストス2世と一緒に旅をして、貧しい人たちを助けたとされています。
キリスト教が異端だった時代なので捕らわれて火あぶりにされました。
普通火あぶりだと立ったまま下から焼くイメージだと思うのですが、聖ローレンスは鉄の格子の上で焼かれました。
それがまるでお料理の網焼きみたい、ということで、料理人・シェフ・お菓子職人の守護聖人(驚)
他にも 教会の財産・記録を管理していたために図書館員・司書・記録官・本屋・書店員の守護聖人でもあります。
他にも焼くためには火が必要ということで、消防士・火を扱うガラス職人、ステンドグラス職人の聖人。

そして焼かれている途中で「こっち側はもう焼けたからひっくり返して裏も頼むよ」みたいなことを言ったというのでコメディアンの守護聖人。
ここまでくるとなんだか冗談みたいです。

ローレンスをイタリア風に読むとロレンツォなので、私のイメージでは料理人が一番ぴったりくる(笑)イタリアンレストランのシェフにいそうな名前。

ところで聖ローレンスの教会は他にもあるので、区別するために St Lawrence Jewry(ユダヤ地区の聖ローレンス)というのがこの教会の名前です。
12世紀にこの教会が建てられた時、このエリアにユダヤ人が多く住んでいたことに由来しています。
が、その後エドワード1世の時代にユダヤ人たちはロンドン市から追い出されています。

残念なことに、1666年のロンドン大火災で12世紀の建物は残っていません。
現在のものはセントポール大聖堂と同じくクリストファー・レンによる建築、しかも部分的に1940年の空襲の被害に遭ったのでその後修復されたもの。
スタイルはレンの時代でバロック、上が丸くなった大き目の窓が特徴です。
用事まで15分くらいあったのでちょっと中に入って写真を撮ってきました。←ブロガーの鏡(笑)

彼が聖ローレンス。
右手に持っているのは鉄製の焼き網!!
こういった、それで誰なのかわかる持ち物のことをアトリビュートといいます。
左手には財産と記録の管理をしていたということでお金の袋と大きなノートを持っている。


ローレンスのお隣は大天使のひとり聖マイケル。
ドラゴンを倒しているのでセントジョージと間違えやすいですが、マイケルには翼があって人間ではなく天使だとわかります。
ジョージは人間なので翼は無し、馬に乗っていたりいなかったり、そして普段は鎧を身につけています。
こちらはその聖ジョージ。

ちょっと珍しいのはトマス・モアが出てくるところ。
トマス・モアは英国国教会を設立したヘンリー8世の時代に大法官の位につきました。
この教会のすぐそば、牛乳通りで生まれてこの教会にも所縁があるので窓に記念されています。

これらのステンドグラスは第2次世界大戦の時の爆撃の被害の後に作り直されたものです。
色付きガラスが少なめなので陽がたっぷり入って教会の中は明るいです。

立派なパイプオルガンはステンドグラスよりももっと新しく2001年に設置されました。
ドイツのボンにあるヨハネスクライス社のものです。
たくさんの個人やギルド、ロンドンコーポレーションの寄付で備えることが可能になりました。
外から見てもセントローレンスのアトリビュートがあります。
普通の風見鶏っぽく見えるけれど、焼き網です。
こういった小さな事って知っているとお散歩が楽しくなります。
ギルドホールの近くを通ったら、ぜひ探してみてください。
そしてドアが開いていればちょっと入ってみるのもいいと思います。








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2025年4月25日金曜日

裏道が好き!




コベントガーデンの裏道を歩いてきました。
このエリアに限らず、ロンドンには裏道の奥にサプライズがあることもしばしば。

楽しいサプライズといえばパブかな(笑)
このパブはラム&フラッグ(リンクします)というパブでけっこう有名です。
だからもちろんサプライズではないんだけど、細い道に入ってお客様にご案内すると「隠れ家みたい」って喜ばれることも多い。

観光地でもある大学の街並みから、こんな小さな路地が伸びている。
レンガの建物と石の建物の間。
ここをずんずん入って行ってその奥を曲がるとパブ。
ここは天皇陛下がオックスフォードに留学されていた皇太子時代に訪れたこともあるそうです。
12世紀からのパブ。
過去にここを訪れた著名人を数名…。
ホーキング博士、オスカーワイルド、ボリスジョンソン、クリントン大統領に交じってエマワトソンやデイヴィッドボウイの名前も見られます。
クリントン大統領はオックスフォードに在学でしたから、頻繁に来たんじゃないかな。

中は普通のパブです。
ここはいつ来てもアルバイトみたいな若い子が働いている。
客層は地元の長居する人は落ち着いた年齢層、観光客も多い。
この日のビールが壁に張り出されています。

その日によっていろんなビールが楽しめるみたいですね。


裏道のお散歩が楽しいのはパブ以外にも楽しい発見が多いこと。
有名人が住んでいたプラークとか、大切な建物があった場所とか、もうすでになくなってしまった場所であることも珍しくありません。

コベントガーデンにはメイドンレーンという道があって、そこにはポーターハウスというアイルランド系のパブがあります。

レンガの壁、お二階の部分に緑色のプレートが見えますか?
風景画家として有名なターナーはここに建っていたおうちで生まれました。
もう建物はありません。
並びはこんな感じだから、似たようなスタイルだったのかな。
この通りから路地に入るとこんな感じ。
路地にもパブがある。
こんなところを歩きながら、ターナーも歩いたのかなぁなんて想像したり。

裏道のお散歩、もちろん時間や場所によってはあまりお勧めできない場合もありますが、常識の範囲でうろうろする分には問題ないと思います。
ちょっとでも危ないかなという考えが頭をよぎったら、引き返す。
でもお昼間の観光地ではそういった場面はあまりないと思います。




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2024年10月13日日曜日

トランプにそっくり?

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もうすぐアメリカの大統領選ですね。
ハリス氏とトランプ氏のどちらが勝利するのかにはもちろん興味がありますが、私は特にどちらかを応援しているわけではありません。

そして今日の話題はそういった政治には全く関係のないお話です(笑)


この間バーツ病院のツアーに参加した話を紹介しました。

バーツ病院は1123年にセント・バーソロミューという聖人を祀った修道院から始まりました。
なので病院の脇にはセント・バーソロミュー教会が建っています。
正式にはセント・バーソロミュー・ザ・グレート(偉大な聖バーソロミュー)教会。

ヘンリー8世が英国国教会を設立して、修道院が解散した後、それまで病院内のチャペルとして機能していたものが国教会の教会になって、セント・バーソロミュー・ザ・レス(小さな聖バーソロミュー)教会と名付けられます。
この小さな教会は病院の敷地内、ヘンリー8世ゲートを入ったところにあって、病院関係者でなくても入ることができます。
ただ、やっぱりゲートの内側ということもあって、知らない人も多いんですよね。

この間のツアーの時に集合時間まで間があったので、ちょっと中に入ってみました。
シンプルな内装。
写真を撮ったりしているとフレンドリーな係の人がいて、私がガイドだというと「じゃあ君が知らない面白いものを見せてあげよう」と言って教会のお庭に連れて行ってくれました。

「この庭にトランプにそっくりなガーゴイルがいるんだよ」って。

ガーゴイルというのはイギリスの建築によくみられる飾りのひとつ。
雨どいの先とかについていたり、こんな風に窓の飾りになっていたりします。

これは建物の材料に石灰石を使うことが多いイギリスで、雨水が下って建物が傷むことを防ぐ方法のひとつとして雨水を撥ねさせるために設けられた工夫です。
ちょっと面白いものやグロテスクなものを作ったので、本来の目的よりも装飾的な意味で興味を引くことが多いです。

人間や動物、そして架空の生き物をかたどったものも多いです。
その一つがトランプに似ているなんて、興味津々ですね!

どうですか?
パッと見たときは似てるかもって思ったけれど、こうして落ち着いて見てみるとそうでもない気がします。

不機嫌そうに曲げた口元はそれっぽいかも(笑)
実物を見てみたい方はセント・バーソロミュー・ザ・レス教会へどうぞ(リンクします)

教会の入り口に面して左手に回り込むようにすればお庭。
そこから見える教会の側面に面した窓のひとつです。








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2024年8月20日火曜日

テムズ川沿いのお散歩

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最近、立て続けにバンクシーが作品を発表していました。
全部で9作、全て動物に関するもの。

その皮切りがリッチモンド区。
といってもリッチモンド中心地ではなく、隣町のキューにある橋のそば。
リッチモンド中心地からだと歩いて1時間、バスだと10分から15分といったところ。
バンクシーのインスタグラムのページがこちら。
リッチモンドのものは右下です。


今回の一連の作品、すでに盗まれたり保護のために移転したりしたものもあります。
もしかしたら徒歩圏にある今のうちに見ておいたほうがいいかも、そう思って行ってきました。

リッチモンドからキューへ行くにはテムズの南東側を歩くか、北西側を歩くことになります。
南東側は以前紹介したことがあるジョージ3世の子午線を過ぎると、ひたすらキュー植物園の柵の外側を歩くのみ。
こちら側は何回か試したことがあるので、今回初めて北西側に挑戦してみました。

リッチモンド橋からキューブリッジまでトータル3マイルほど。
5キロ弱です。

トウィッケナム橋を過ぎたらすぐ小さなロックがあって人が渡れるようになっている。
こちらが上流。
オレンジ色が見えるのは下流に向かって水が出ていかないように流れを止めているから。
これをしないとロックから上流のテムズが浅くなりすぎて船が通れなくなるために使われているシステムです。

こちらが下流で、ロックを過ぎて振り返ると水面の高さが違うでしょう?







しばらく行くとアイズルワース。
ここはエルキュール・ポアロのお友達ジャップ警部が住んでいるとされる街。
川沿いに建っているのは、ほとんどが新しいフラットです。

対岸はキューガーデンですが、川沿いを歩いても何も見えません。
特にこの季節は緑が生い茂っているから、向こう側は結構退屈なウォーク。
ま、なのでこちら側を選んだんですけどね。
ただ、南西側と違って、こちら側の川沿いウォークは所どころ途切れてしまう。
アイズルワースに入る前に一旦テムズから離れます。

でもしばらくしたら、また川沿い。
少し歩くとテムズの中之島のひとつ、アイズルワース島が視界に入ってきます。
ずいぶん水が引いている。
アイズルワース島を見ながらしばらく歩くと、パブ、Town Wearf に出ます。
それを過ぎるとオールソールズ教会。

そしてノーサンバランド侯爵のロンドンのお屋敷、サイヨンパークに到着。
お屋敷の観光は有料ですが、敷地内を歩くのは無料です。
こちらがお屋敷。

牛がのんびり草を食べているのを見たりするのも無料。
ゆっくりお散歩している人も多い。

サイヨンパークを抜けて、キューブリッジまではブレントフォードのハイストリートを歩きます。
ミュージカルミュージアムとか、水運ミュージアムとか、いろいろ見て面白そうなものもいっぱい。
時間がなかったので寄り道はせずにサイヨンパークを出てからは路線バスでキューブリッジまで行きました。

そしてついにたどり着いたバンクシー。
この写真はキューグリーンからキューブリッジを見たところ。
赤い矢印がバンクシーの壁。
橋の袂から見るとこんな風。
しっかりとアクリルか何かで保護されていました。
そしてされていないこの壁の下の方には、他の落書きアート。


トータルで見るとこんな感じです。

どっちも落書きだし、どっちもアート。
どれが良くてどれが悪いのかビミョーだなぁ。
そんな風に思うのは私だけじゃないような気もします。













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