2025年12月14日日曜日

郵便切手は高いけれどクリスマスにはカード!


今年の我が家のクリスマスカード、1番に届いたのは数年前に利用したプラマー(配管工)の会社から。
12月1日に届きました!

元旦にまとまって届く日本の年賀状と違って、イギリスのクリスマスカードは投函された順にバラバラと届きます。

12月に入ったら送り始めるという人が多い。
というのはそれをクリスマスの飾りの一部として居間などに並べる習慣があるから。
早く送ると長く楽しめるということになるわけです。

ところが年々郵便切手のお値段が高くなっているので、もうカードは送らないという人も増えているようです。
カードのお値段もどんどん上がっていますしね。

私がお友達に出すのはそんなに高価なカードではありません。
多分、1枚 2ポンド(400円ちょっと)前後くらいのものかな?
もっと安いカードもいっぱい売られています。
でも最近問題になっているのはカードのデザインを無断でコピーしたもの。
コピーライトのあるものがネットで安く売られているケースは後を絶たないそうです。

それでもカードを贈るのはイギリスの文化のひとつ。
町のあちこちにカード屋さんがあります。

これはリッチモンドにあるカード屋さんのひとつ。
今はクリスマスカードがたくさん並んでいます。

このお店の前に出ている看板。
カードを贈るようなイベントに合わせてちょっと目を引く面白い一言が書かれています。
「大人にはなるな、それはワナだ」
クリスマスは子供のためにあるってことからかなぁ?
よくわかりません(笑)

私は美術館や博物館でカードを買うことが多いです。
ナショナルギャラリーとかだとクリスマスっぽい絵画も多いし、そういった売り上げは美術館の大事な収益になりますから。


さて、郵便切手はいくらくらいするのかといえばびっくりな金額です。
ファーストクラスが1.70ポンド(約350円)セカンドクラスが87ペンス(約180円)
国内の普通サイズの郵便です。
A4サイズだと倍くらいします。

元からこんなに高かったわけじゃない。
1980年にはファーストクラスが12ペンス、セカンドは10ペンスでした。
1990年にはファーストが22ペンス、セカンドは17ペンス。
1995年にはファーストが25ペンス、セカンドは19ペンス。
2000年にはファーストが27ペンス、セカンドは19ペンス。
それが2002年までそのままだったのが、2003年からまたじわじわ上がり続けて下の表みたいになりました。
最初の数字がファースト、ふたつ目がセカンドで単位はペンス(100ペンスで1ポンド)に統一してあります。
2003年 28 20
2004年 28 21
2005年 30 21
2006年 32 23
2007年 34 24
2008年 36 27
2009年 39 30
2010年 41 32
2011年 46 36
2012年 60 50
2013年 60 50
2014年 62 53
2015年 63 54
2016年 64 55
2017年 65 56
2018年 67 58
2019年 70 61
2020年 76 65
2021年 85 66
2022年 95 68
2023年 110 75
2024年 165 85
そして今年4月の値上がりでファーストクラスが1.70ポンド(約350円)セカンドクラスが87ペンス(約180円)になったわけ。

因みに日本の普通郵便は110円、大体50ペンス。
それでちゃんと届くんだから、日本はすごいなぁ。



日本の切手にはいくらのものだか金額が書かれていますよね。

イギリスの切手は金額が書かれているものもありますが、単純に「1st」とか「2nd」と書かれているものの方が一般的です。
買った時のお値段にかかわらず、ずっとその目的で使うことができるので、値上げされても問題なし。

実際に今私がよく使うのは2012年のロンドンオリンピックの際に大量に買った記念切手です。
かなり値上がりされるというのでその前にたくさん買ったものが今まだ残っているんです。
上の表を見たら46ペンスから60ペンスに値上がりした年ですね!
それからすでに倍以上になっているイギリスの切手。
1980年から比べるとほぼ15倍!!
その辺の投資話よりもよっぽどいいかもしれない(笑)

 


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2025年12月12日金曜日

銀行口座を開けるだけでお金がもらえるのは本当?



今日紹介するのはタイトル通り。

銀行の口座を開けるだけでボーナスが支払われたというお話です。



新しい顧客の開拓なのか、普段使いの普通口座を他行から乗り換えることでボーナスが出ます。
普通はこういったキャンペーンはいろんな条件が付いてくる。
「えっ、そんな美味しい話あるの?」と思って細かな説明を読むと注意しなくてはいけない規約がある場合がほとんど。
維持するのに有料の口座とかね。
他にもお給料の振り込み先に使わないといけないとか、自動引き落としが最低2つ以上アレンジされていなくてはいけないとか。
なのに今回のオファーは普通口座をTSB銀行に移動させるだけで 100 ポンドが振り込まれるという謳い文句。
有料の口座というわけでもなく、普通に無料の口座です。
その後、デビットカードを月に20回使うと6 か月間に月額 15 ポンドのキャッシュバック。
積立口座も開けて、その口座からリンクさせたら12か月間は5%の利子が付くって!
(ただし積立額は毎月 £25から £250までの間に制限されています)

ちょっと話が良すぎるんじゃないの?
そう思ったんだけど、リスクは特にないし、面倒なこともないので開けてみたのが6月の話。
そうしたら8月のはじめに約束通りちゃんと £100が振り込まれました。
日本円だと約2万円。
6月中に20回デビットカードを使ったんですが、7月のキャッシュバック・ボーナスは無し。
知らなかったんですが、デビットカードって使ったらその場で処理というわけじゃないんですね。
アプリで見たら19回目と20回目は6月29日に使ったのに処理されたのが7月1日と2日でした。

デビットカードは基本口座にあるお金しか使うことができません。
なので大きな金額には使えないのが不便。
普段はクレジットカードを使うので金額を気にせずカードを切るのに慣れてしまっていたのが不便に感じた理由。

7月からはギリギリを避けてきちんと早めに行動して毎月20回以上カードを使うことに成功しました。
そこで8月以降は約束通り £15 が毎月第2週目に振り込まれました。

ということで今のところ £175 ボーナス+キャッシュバックを受け取っています。
さらに 12月にデビットカードを20回以上使うと2026 年 1 月に追加の特典があるんだって。
でもそれが何だったか思い出せない。
確か保険とかのサービスを購入する時に割引が受けられるとかそんな感じだった気が。。。
キャッシュバックじゃなかったから、どうでもいいやと思ってきちんと確認していなかった(笑)

あと半年で積立口座の方はおそらく今よりも金利が下がると思うので、その頃にまた別の似たようなオファーに乗り換えようと思っています。
それまではとりあえず £250を毎月地味に振り込むつもり。
解約するころには £3000(+利子) になっているから、それを使うのも楽しそう。

上にも書いたように、こういったオファーは本当に口座を開けるだけでいいのか、従来の口座から移動させる必要があるのか、決まった金額を振り込まないといけないのかといった規定や制限などもありますから、詳細をきっちりと調べて思い違いが無いようにするのが肝心です。
こういったゲーム感覚でお金を動かすのが好きな人は Money Saving Expert の口座開設オファーのページ(リンクします)をチェックしてみるといいと思います。
今も開設ボーナス £200 とかがいくつか出ています。

このサイトはお金に関するちょっとしたヒントみたいなものがカテゴリー分けされていてとても使いやすいです。
例えば旅行に関すること、お買い物の特別ディール、私が使った様な口座開設に関するもの、保険や光熱費とか、生活のいろんな場面が網羅されています。

このサイトに写真が出てくる人はマーティン・ルイスという経済ジャーナリストで、元は彼がこのサイトを立ち上げました。
ただ10年以上前にこのウェブサイトは売却済み。
今もまだテレビ番組などで経済ジャーナリストとして活躍しています。

このMSEのサイトはその特性上いろんな会社のウェブサイトにリンクしているので、リンク先の会社は自分自身でも必ず調べて納得の上で契約するようにとのアドバイスがホームページにも記載されています。

私のくだらないブログですらそうですが、書いたときにはちゃんと調べていてもその後情報が変わったりすることもありますから「金融商品などの契約は自分でも調べてから」というのは本当に大事です。





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2025年12月10日水曜日

ちょっと飲茶

お仕事の合間とかを含めて、味よりも場所で食事を決めないといけない時って結構ありますよね。

この間紹介した孤児院博物館に行った時も近くでサッとさべられる場所を探していました。
地下鉄の最寄り駅はラッセルスクウェア。

ファストフードがいろいろあるし、座ってちゃんと食べたければ、パブもレストランも色々あるエリアです。

そういえば最近飲茶を食べていない。
美味しいところまで行く時間はない。

ま、適当なところで折り合いをつけようと駅のそばにある中華レストランに行ってみました。
ここは多分来るのは初めて。
大昔、プーンズという名前だった時にグループのお客様と何回か来たことがあったと思う。

ロンドンの中華レストランでは飲茶の提供はランチのみというお店がほとんど。
ディナー時は数種類を前菜の一部として提供しているところはあるけれど、それもそんなに多くはありません。
なのでディナーに飲茶を食べたいのならちゃんと調べた方がいいです。

飲茶はたくさんの種類をお友達とわいわい食べるのが美味しいですよね。
なのでひとりでランチすることが多い私はどうしても疎遠になりがち。

ま、たまにはおひとり様飲茶もいいかもね。
多分3つ以上は食べられないので厳選しないと(笑)

ということで他の人がいたらほぼ注文することがない鶏の足を注文しました。
ドラムスティックとか手羽じゃないですよ(笑)
地面を歩く足の部分。
ゼラチン質がプルプルで大好き。
でもティムちゃんとかの前では絶対に食べない。
だって気持ち悪がられるし。
私は繊細な神経の持ち主なのでそんな逆境でものを食べる気にはなれません(爆)

こちらは定番のハーカオ(エビ蒸しダンプリング)
ここのは少し大ぶり。

そして小籠包。
ちょっと皮は厚め。

お味は悪くないといった程度で「機会を作ってまた行きたい」というレベルではありませんが、この辺で食べるところを探しているなら候補に入れてもいいかなって感じです。

こちらがお勘定。
サービスは特に良くも悪くもありません。
いたって普通。
他にお客さんはいなかったので静かにのんびり食べることができました。
逆に言えば人気のお店で食べているといった雰囲気は全くありません(笑)

ホテルが多い一角なので夜は忙しいかもしれませんが、ランチタイムは空いている日が多そうでした。


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2025年12月8日月曜日

イギリスの孤児院

ロンドンの大英博物館そばにイギリスの孤児院博物館があります。
名前は「Foundling Hospital」
ホスピタルとありますが、病院というわけではなくて、「世話をする」というラテン語が元の言葉。
そして、わかりやすいように孤児と書きましたが、実際は棄児(つまり親がいないわけではない)捨て子という言い方もありますが、ちょっと響きが残酷。


この孤児院は1739年にトーマス・コーラムによって設立されました。
コーラムさんは海軍のキャプテンです。
なのでこの博物館の前には彼の銅像が置かれています。
ロンドンにある銅像のいくつかは音声を聞くことができるようになっているものがあって、これもそのひとつ。
そのためのQRコードやリンクが像に付けられています。

効くことができる銅像は他にもいろいろあるのでマップもどうぞ。



イギリスの孤児院がどんな理由で設立されたのか、どんな風に経営が成り立っていたのかを詳しく観ることができるので、18世紀のイギリス社会を勉強している人たちにとっても興味深い場所です。

ここで受け入れることのできる子どもたちの数は限られていたので、1768 年までは抽選で受け入れが決められていたそうです。
母親が袋からボールを​​引く抽選方式。
白いボールが出れば入所、オレンジ色のボールが出れば入所待機、黒いボールが出れば失格でした。
後に孤児院の入所は請願制度に変わったので、状況によって入所が検討されることになります。
結局は政府が児童の家庭養育を重視する法律を可決した後、この孤児院は1954年で閉鎖されて、現在、英国最古の児童慈善団体であるCoram(リンクします)に姿を変えました。


昔、子供を連れてきた(主に)母親は、将来こどもを引取りに来ることが前提でした。
子供たちは入所すると母親の保護のために名前を変えられてしまっていたので、親との絆として「トークン」とよばれるしるしを託すことが多かったそうです。
この博物館にはそういったトークンがたくさん展示されています。
使われることがなかったためにここに残っているってことで、見ていると悲しくなります。

ドラマに出てくるようなペンダントとかももちろんありますが、経済的な理由で連れてこられた子供の親が提供できるものは下着の切れ端や紙切れである場合も多かったそうです。


さて、コーラムさんはもちろん素晴らしい慈善家です。
でもこういったチャリティーは立ち上げることと同じかそれ以上に、持続させることの方が難しかったりします。

ここで登場するのが画家のホガース。
このブログでも彼のアートを紹介したことがあります。


ホガースはこの孤児院の中にギャラリーを設けました。
そこへ足を運ぶのが上流階級のファッションになって、チャリティーに賛同した彼らからたくさんのお金が集まります。
絵を展示するアーティストはパトロンを見つけるチャンス、かわいそうな子供たちのためにという建前ですが、実益を伴うことで孤児院は存続することができたのです。
音楽家のフレドリック・ヘンデルも孤児院にアートを提供したひとり。
彼の有名なメサイア(ハレルヤの合唱が有名な曲)がそうです。
孤児院のチャペル設立基金のためにメサイアのコンサートを行い、それが評判になって彼は孤児院の評議会メンバーに選ばれました。
その後も亡くなるまで毎年メサイアコンサートを開くようになり、その流れで孤児院では子供たちに合唱のクラスを設けて音楽の才能を伸ばすようになっていきます。

そういったかかわりから博物館の中には最上階にヘンデルのコーナーがあります。
ヘンデルの胸像はルービリヤック作。

耳元から音楽が聞こえる椅子も置いてありますからのんびりどうぞ。

このお部屋にはバロックの時代年表みないな趣向のテーブルがあります。

テーブルの引き出しの中にはヘンデルの懐中時計なども展示されていました。
大英博物館所蔵のものでこちらの博物館に貸し出されているそうです。

他にもヘンデルの遺書も展示されています。
貴重なものなので保護のために覆いがかけられていますから、見学する人は覆いをまくり上げて観るというスタイル。

もちろんそばに詳しく説明された冊子が置かれているので、ヘンデルの音楽を聴きながらゆっくり座って読むこともできます。

他にもアートのお部屋がいくつもあります。

設立当時の孤児院の建物を描いたもの。

他のよく知られたチャリティーの建物と並べることで孤児院の箔を付けようとしたことがわかります。

こちらはセントトーマス病院。

こちらはグリニッチの旧海軍士官学校。
元は病気やけが、または老齢で引退した海軍兵のための施設でした。

コスプレのコーナーもあります。
こんな子供たちの格好ができるんですが、全部子供用のサイズでした。

ということで帽子だけ被ってみましたが、サイズが小さくて全然ダメでした(笑)
何だか出来損ないのコックさんみたい!!

ぜひ訪れてみてください。
Foundling Hospital 博物館(リンクします)





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2025年12月6日土曜日

​ リバプールの名物料理といえば?

リバプールの名物料理、それはスカウス。

日本に住んでいれば、聞いたことも見たこともないという人が多いでしょうね。

スカウスは簡単に言えば「リバプール風肉じゃが」
アイリッシュ・シチューとかランカシャー・ホットポットなどのような、イギリスの各地にあるお肉とお野菜の煮込み料理。

湖水もそうだしリバプールやマンチェスターといったイギリスの北西は本当に雨が多い。
ロンドンを含む南東と比べると、おそらく降水量は倍くらい違うと思います。
イギリスの北西にこういった煮込み料理が多いのはお天気も関係するのかも。

私が滞在した時もお昼は晴れていたのに夕方から雨。
傘が必要なくらいの雨でした(ロンドンでは降っても傘がいらないか、すぐ止むことが多いです)
晩ごはんに雨の中出歩きたくなかったこともあって、ホテルのレストランのメニューを確認したらスカウスがある。
寒くて暗い夜にはぴったりですね!


スカウス、私は羊肉の方が好きなんですが、牛肉のスカウスが嫌いというわけではありません。
ノボテルのレストランは牛肉のスカウス。
すね肉をじっくり煮込んであったらうれしいけれど、頬肉でもいいかな。
脂身やゼラチン質がないお肉を長時間煮込むとぱさぱさになって美味しくないので、それさえ気を付ければ絶対に美味しくなるはずのお料理です。

写真、見たい?

こちらは前菜というよりもワインのおつまみに注文した「シェフ名物の手羽先」
BBQ味とピリピリ味があったのでピリピリにしました。
一口食べて好みの味ではなかったのでそれ以上食べるのをやめました。
だってスカウス食べる時にお腹が空いている方が美味しいでしょ?

スカウスがきたよ~💗

紫キャベツの酢漬けが付いてきた。
スカウスの味をキュッと引き締めるために添えられていると思うけれど、何の味もしない。歯ごたえもないし、酸っぱくもないし、塩味もない。
こんなに存在感のない味なら、いっそ無い方がいい。


グリルしたパンだ~。
気を取り直してパンに手を伸ばしました。
どこを食べても焦げた部分が口に入るので炭を食べているような味だった(涙)


でもいいの、キャベツもパンも要は添え物。
スカウスが美味しければ文句はないのよ~。


え、

煮汁がない。
煮すぎてなくなってしまったのか?
それとも器に盛る時に入れなかっただけなのか。
こういった煮込む料理はお汁が美味しいのになぁ。
スプーンでそのままいただいたり、パンに浸していただいたり。
お肉はドライでなおかつ固い。

ここまで美味しくないスカウスを食べたのは初めて。
お口に合いませんでした程度では表現できないほどおいしくなかったです。


こちらはお勘定。

ワインと前菜とメインで £35.75、日本円だと約 7000円。
安いといえば安いんだけど、ワイン以外は満足じゃなかったのでお勧めはしません。
リバプールでスカウスが食べたいのなら、ぜひ他の場所へどうぞ(笑)

ただ、スカウスは実際は家庭料理だからそれぞれの家庭の味があるわけで、すべての人を満足させるような定番を選ぶのは難しいんだと思います。

この記事を書きながら、肉じゃがが食べたくなってきました。
ティムちゃんは「肉じゃが」と発音できずに「ミック・ジャガー」とよんでいます。
コロッケを「カラオケ」というのと似たような半分ジョークの呼び名。

美味しく出来たら写真をアップしますね!



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2025年12月4日木曜日

リバプールのノボテル


先日リバプールに行く機会がありました。
泊ったのはフランス系チェーンのノボテルというホテルです。

中心にある割にはそれほどお値段は高くない。
簡素なサービスですけどね(笑)

2泊だけだったので、一番安いお部屋。
その割には広さがあります。
ノボテルはお値段の割には広いホテルが多い印象です。
ロンドンだとハマースミスという町の駅のそばにあるのを旅行会社がよく使います。

昔、私がガイドの資格を取る前、旅行会社で内勤だった頃、大人数の安いツアーで使うことが多かった。
リッチモンドからは便利なので私は不満はありませんでしたが、ゾーン2(ロンドン中心地はゾーン1)だし、北ロンドンに住むガイドからは遠いと不満の声もありました。
それでもお部屋は広いのでお客様からの評判は悪くはなかった。
ヒースローへの行き来にも便利だし。

さて、リバプールのお部屋ですが、バスタブ付きのお部屋は全体の半分以下です。
お値段は同じ。
なのでブッキングの時と併せて前日にもバスタブの希望を伝えておきました。
寒い時にシャワーのみは嫌ですからね。
こちらはお部屋に入って冷蔵庫の横から撮ったところ。
一番上の写真は窓の横から撮ったところ。
これで大体の広さがわかると思います。
公式ウェブによれば 25m²ということです。

こちらがバスルーム。
驚いたことにお手洗いが別になっていました。
普通はバスルームの中にあるので何だか狭く感じてしまいました。


お値段はシーズンによるけれど、11月後半で1泊120ポンド前後でした。
朝ごはんは可も不可もないビュッフェ。
同じ場所で晩ご飯も食べられますが、そのお話はまた今度(笑)
もうひとつリバプール大学のそばにある方が新しくてきれいだけど、中心からは少しだけ距離があります。

もう少し予算があって、ビートルズ関係で行くのならハードデイズナイトホテルもおすすめ(リンクします)





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2025年12月2日火曜日

お魚屋さんからの訃報


トゥイッケナムにあるお魚屋さんからメールで訃報が届きました。
オーナーのスチュワートさんが急にお亡くなりになったそうで、しばらくはお店を閉めるというお知らせでした。
多分オーダー履歴がある顧客や、メール登録している人宛に送っているんじゃないでしょうか。
まだ50代。
もうきっと15年以上前、先代が亡くなった後お店を継いで、寡黙だけどいつもお店に立っていました。

グーグルで見たら、きちんと急な閉店中と情報がアップデートされています。
遠くから来る人達をがっかりさせないように、中の誰かがアップデートしたのかな?
以前からお魚一匹でも無料で地元の人たちに配達をしてくれていて、特にコロナの時にお世話になった人たちも多かったと思います。
私たちも毎週のように配達をお願いていました。
ここ数年はウェブサイトも充実してきて、取扱商品も広げてオンライン注文も軌道に乗っていた感がありましたが、実際はどうだろう。
前回記事にした今回の最低賃金の上昇など(リンクします)で一番影響があるのはこういった個人商店じゃないかと思います。

チェーン店ばかりのリッチモンドと違って、お隣のトゥイッケナムには個人商店がいくつもあります。
もちろんチェーン店も多いけれど、いまだに昔ながらのお肉屋さんやお魚屋さん、八百屋さんが健在。

イギリスには住居に対する固定資産税はありませんが、ビジネスレートとよばれる税金があります。

ある不動産が住居以外の目的で使われている場合に地方自治体に支払う税金で、各物件にはビジネスレートを計算するための価値である「business rates valuation」というものが設定されています。
これは住所さえわかれば政府のウェブサイトから簡単に割り出すことができます。

この物件価値に掛け算する形でレートは決まります。

例えばレート用物件価値が £500,000 以上の場合、
それに 50.8 penceを掛けた金額がビジネスレートです。

でもレート用物件価値が £51,000 以上 £499,999 以下の場合は、
48 pence を掛けたもの、
更に £51,000 以下の場合は43.2 pence を掛けたものが税金です。

そしてこれが商店などであれば低めの数字が設定されています。
レート用物件価値が £51,000 以上 £499,999 以下の場合は 43 pence、
£51,000 以下の場合は 38.2 pence という具合。

ただしこういった金額は地方自治体によって違います。

例えばリッチモンド自治体(トゥイッケナムもこの中)ではビジネスレートは一律 55.5ペンスですが、レート用物件価値が £15000以下の物件ではスモールビジネス割引、また商店などはそれ以上の価値でも認められれば 40%の割引を受けることができるようです。

お魚屋さんのサンディーのレート用物件価値は £26500 なので、割引が適応されるとすれば年間のビジネスレートは £8824.50、適応無しであれば £14707.50 となります。

これはもちろん収入に対する税金ではありませんから個人の所得税に相当する法人税も支払いの必要があって、そちらは国の税務署に納めます。
現在のイギリスの法人税は一律25%で、こちらもビジネスやその収入のサイズによって割引などの制度があります。

この後サンディーがどうなるのかはわかりませんが、もしこのまま閉めてしまったら、トゥイッケナムのハイストリートは淋しくなるだろうなぁ。
クリスマスイブやニューイヤーズイブのサンディーの行列は有名ですからね。

スチュワートさんのご冥福をお祈りします。



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