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2025年6月18日水曜日

キューパレスに行ってきたよ!



ロンドンはヒートウェーブ中!

今週から最高気温が20度後半、日によっては30度越え!!
2週間ほど続くみたいでちょっと恐怖(笑)

日本の方からすれば「たいしたことないわね」って思うでしょう?
でもね、冷房設備がほとんどないロンドンでは一大事なんです!

私はこの期間に大切なお客様を何組かアテンドするのでレストランをいくつか予約しなおしました。

理由ですか?

エアコンがないからです!!

天井が高くてエアコンが効いている場所はそれほど多くはありません。
美味しいけれど、混んでいるパブとか、ガーデンの温室を利用したレストランとか全てアウト!!

なので忙しく行程の見直しで数日過ごしています。

そんな合間を縫って久しぶりにキューパレスに行ってきました。
キューパレスはキューガーデン内にある昔の宮殿。

でも宮殿というよりは小さなお屋敷という規模です。
30分もあればじっくり見られるのでお勧め。

ガーデンの観光も日影がない場所が多ければ要注意。
実はその確認でキューまで行ったんですけどね。
ルート上、日影がどれくらいあるかとか、その週に行かないとわからないことも多いし。

お花よりも木が多いエリアを縫うように歩くと日影で過ごすことができます。
そんな風に進んでメインのヴィクトリアゲートから奥に進むとキューパレス。


最近はブリジャートン家の人々で有名になった王様一家が19世紀初頭に住んだ場所です。
ジョージ3世。
これはマダムタッソーの蝋人形のレプリカ。
彼とシャーロット王妃の間には15人の子供がいました。
その子供たちの名前がずらりと並んだお部屋。
彼らの後、王位は長男のジョージ、そしてその後は5男の娘ヴィクトリアが王位を継ぎます。
そんな家系図。
15人の子供を産んだシャーロット王妃はその人生の大半を出産とその回復で過ごしたことになります。

私はひとりしか授からなかったけれど、それでも大変だと思いましたがその15倍!
想像できない。

そんなシャーロット王妃が亡くなったのはこのキューパレス。
このプラークは孫であるヴィクトリア女王によってシャーロット王妃の寝室に掲げられています。
暑かったから、ショートパンツで行ったのがプラークに映っていますね(笑)
そのほかのお部屋に比べるとあっさりとした趣向のお部屋。
彼女はこのパレスで病気の王様ジョージ3世と一緒に暮らしました。
キューガーデンは広いので、あまりこの奥の方まで進む方が少ないです。

特に以前はこの宮殿がキューガーデンの入場料を払った人にも有料だったこともあって、いまだに古いガイドブックを見て「有料なら行かない」という人も多いようです。

今はこのパレスの追加入場料は撤廃されました。
11時から4時まで追加の入場料なしで入ることができますから是非どうぞ。















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2025年6月2日月曜日

日本の庭師さんから教えてもらったよ!



英国公認日本語ガイド協会 JRTGA (リンクします)の勉強会でキューガーデンの日本庭園のレクチャーがありました。

16歳から造園の勉強をしてきたというだけあってお庭への情熱が感じられてとても有意義な時間を過ごしました。

彼は今ロンドンに住んで、個人宅の庭園の管理や、キューガーデンを含む日本庭園の手入れのアドバイザーをしているそうです。

私は日本で大人として過ごした時間がほぼないので、日本庭園のことは全くわかりません。
そんな私でもわかりやすく見どころや基礎知識を教えてもらいました。

今日はそんな中から私が特に面白いと思ったものをいくつか紹介したいと思います。

こちらが村田さん。
彼の横に見えるのはアセビの木。
アセビは馬酔木と書きます。
神経系の毒があるので馬が間違って食べたら足がもつれて酔っぱらったように見えるから。
「足がしびれる」が訛ってアシビ→アセビとよばれたという説もあります。
日本庭園やお寺などに植えられるのは動物除けということで、この間紹介したイチイ(リンクします)と同じですね。
馬酔木はつつじの仲間で同じように酸性の土壌を好むそうです。
なので日本庭園では土にピートを混ぜて土壌改良を行ったそうです。

馬酔木の下には玉竜がたくさん植えられています。
名前は丸いことと竜の髭を想像させるところから。
イギリスでは非常に値段が高いそうで、一株15ポンド(3千円弱)もするそうです。
それが何とキューの日本庭園には3900株も植えられているんですって!
気になって日本でのお値段を調べたら1000株で5万円ちょっとでした。


次は彼の足元を見てください。

アラレコボシという石畳。
これはキューガーデンの人(イギリス人)が作ったそうです。
日本では桂離宮のあられこぼし(リンクします)が有名ということです。

小石を並べるだけではないので本当に手間がかかる作業。
ここはセメントも使っているけれど、本物は石と砂だけで作っているので水はけも良く、再利用もできるので環境にもいいそうです。

最近、ベルギーのブリュッセルで観光客が広場の石畳を抜いて持ってかえることが問題になっているというニュースを読んだので、日本ではそういった問題はあるのか質問してみました。
そうしたら「石の面やかみ合い具合を見ながら丁寧に叩いて仕上げていくのできちんと仕上げられたアラレコボシの石は動かない」そうです。
日本庭園では道以外にもいろいろな場所に石が使われていますが、石にはそれぞれの面(ツラ)があるから、その石の1番良い面を見極めるのが大事だそうです。
これは人のいい面を見つけるのと同じと教えられたんですって。

深いなぁ。

形式には真・行・草の3つがあるという考えではアラレコボシは草にあたるそう。
加工されて整えられたものと違い自然の石を使って自由度がある。

真の道というのはこんな感じ。

それらの中間の行はこんな風です。
庭に設置される石張りの通路、延べ段。
ちょっとわかりにくいけれど、加工された石と加工されていない石が組み合わされています。

ここにも玉竜がいっぱい。
お値段を聞いてからは無意識に株の数を数えてしまう(笑)

この竹の柵もキューの人が作ったんですって。
竹って節がありますよね。
こういった柵を作る時に庭師が絶対にやらないことがあるそうです。
それは節と節を重ねるということ。

何故か?

節 x 節 = 節合せ(→不幸せ)に通じるからですって。
面白い!!
今度竹の柵を見つけたら絶対確認したい。
こちらで東洋風の家具なんかに竹があしらわれていたりすることがあるから、それらも当てはまりそう。
音を気にするということは日本人が作ったかどうかの目安になるかもね。

逆に縁起がいいのは南天。
南天→なんてん→難を転じる、だそう。
日本庭園でよく見ますよね。

残念なお天気だったけれど、あっという間に90分が過ぎてしまいました。
他にもいろんなことを勉強したので、是非これからのガイディングで使ってみようと思いました。

キューガーデンは今、バラがちょうど満開です。
それ以外にも見どころがいっぱいなのでぜひどうぞ。

中にはレストランやカフェもあるので、のんびり1日楽しめます。
お天気が良ければピクニックもいいかも。







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2025年5月29日木曜日

トランスジェンダーな睡蓮




モネの絵でおなじみの睡蓮。

夜、花を閉じることから「眠る蓮の花」という名前が採られたそうです。
でも実際にはハスとスイレンは別の種。
なので同じように池などで見られるお花ですが、たくさんの違いがあります。

英語ではスイレンが Water Lily
ハスは Lotus と全く違う名前です。

イギリスの世界遺産のひとつに、植物園で有名なキューガーデンがあります。
ここには睡蓮館(Water Lily House)があります。
睡蓮は温帯や熱帯のお花ですから温室で温度調整して育てられているのです。

こちらがその睡蓮館。
お隣には非常に大きなパームハウスとよばれる温室があるので、どうしても比べてしまって小さく見えるかもしれません。
赤い矢印を入れてみました。



でもこの温室が建てられた1852年には世界で一番大きな温室のひとつだったのです。
中に入るとこんな感じです。
私がこの写真を撮ったのは2025年5月の終わり。

そしてこの写真は1900年ごろに撮られたもの。
キューガーデンの公式ウェブサイトから拝借(リンクします)

全然変わっていませんね!

こちらはオオオニバスに乗った子供。
オオオニバスはその英名が Victoria Amazonica。
ヴィクトリア女王の名前にちなんで命名されました。。
今は別の温室、プリンセスオブウェールズ・コンサーバトリーで見ることができます。
睡蓮館にあるのはパラグアイ・オニバスという種類で少し小ぶり。

ハスという言葉が名前に入ってはいますが、実は両方ハスではなくスイレンです。

ハスとスイレンの違いを調べると「お花が水に浮かぶようなものがスイレンで水から茎が伸びたその先に咲いているのがハス」といった記述を目にすることがあります。

でもそれは正確じゃない。
例えばこちら。
その記述だとこれはハスになってしまいますが、立派なスイレンです。
名前はなんと「キューの歌舞伎」
「キューの密航者ブルース」と並んでキューガーデンで交配された種です。
そっちは青くてきれいなお花。

こちらも茎が長いけれどスイレン。
これも。
これもやっぱりスイレン。
これも!!
さて色々見てもらっている美しい睡蓮の花なんですが、実は睡蓮って両性花なんです。
そしてこの睡蓮館の中に咲いているヒツジグサ(Pygmy water lily)はトランスジェンダー(性転換)で有名なんです(驚)

最初に咲いたときは雌花として咲きます。
でも雌しべは無くてお花の中央に柱頭板という部分があって液体で満たされています。
そこに花粉が付くと受精する仕組み。

受精した後は雄しべが発達して雄花になります。
すごいですね!
受精が終わるまで雄しべが発達しないのは自家受精を防ぐためなんですって!
自然の知恵や仕組みってひとつひとつが奇跡みたい!

ところで睡蓮のことを英語で Water Lily というと書きましたが、これは俗名。
正式には Nymphaea といって、これはギリシャ神話のニンフから来ています。
ニンフは自然界の精霊。
不思議で美しい睡蓮にぴったりな名前です。


ハスもこの温室にあります。
葉っぱが水に浮いているのがスイレン。
葉っぱの茎が顔を出しているのがハスというのが見分ける時のヒントになります。
こんなのとか、
こんなのとかがそうです。


ここはそれほど混まないことが多いので、ゆっくりグルグルお花を観賞しながら池の周りを歩くと癒されます。
室温も20度ちょっとに管理されているし、雨でも関係ないし(笑)
ただちょっと湿度が高いですけどね。

キューガーデンのメインの入り口「ヴィクトリアゲート」から徒歩数分。キューガーデンのアイコン「パームハウス」の北側です。





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2025年4月3日木曜日

ウエストミンスター寺院の見どころ 入場編




ウエストミンスター寺院に写真を撮りに行ってきました。

普段はお客様と一緒なので、写真が撮れないんです。
というか、撮れないわけじゃないけれど、観光地では余程のことがないとやりません。
本当にその時だけっていう珍しいことでもない限り。

ロンドンの観光地は無料のところも多いから、そういった場所だけでも十分満足できる観光ができます。
有料の場所も行程に入れて観光するなら、ウエストミンスター寺院はお勧めのひとつです。


ネットで検索すればで写真はいっぱい出てくるけれど、せっかくなので自分で撮った写真で紹介しようとわざわざ出かけてきました。
ブロガーの鏡ですね(笑)←誰も言ってくれないから自分でほめる。
実はちょっと中で調べたいことがあったので、ついで。


私は公認ガイドなので、ウエストミンスター寺院には好きな時に無料で入ることができます。
お客様と一緒の時はもちろん、下調べだとか、ちょっと見たいものがあるっていう時にふらっと入場できるのです。
観光客としての入場料は大人が30ポンド、シニア割引や学割が27ポンド、5歳以上の子供は13ポンドです。

ロンドンで有名なもうひとつの教会といえばセントポール大聖堂。
そちらの入場料は、大人が26ポンド、シニア割引や学割が23.50 ポンド、5歳以上の子供は10ポンドです。

両方、有料メンバーになることができます。

メンバーになると優先レーンがあるのでスムーズに、そして無料で入場できます。
そしてショップでのお買い物は10%引き。
年に2回以上来られるのならお勧めです。
重要な礼拝やイベントなどでは一般の人たちより一足早い予約枠があったりもします。

一般の観光客としてウエストミンスター寺院を訪れる際は北入り口からの入場です。
こちらも写真を撮ってきました。


教会の壁に沿って人が並んでいるのが見えますか?


この人数は別にびっくりするような行列ではないです。
ゴシックの建物で中は狭い場所も多いし、安全のためにも無制限に入れられるわけではないです。
一旦入ったら「何時までに出ないといけない」とかの制限もないし。


ガイド付きグループには別の入り口があります。
私がお客様と入場するのはこちらから。
公認ガイドと一緒でなければこの入り口は使えません。
アーチをくぐったところに小さな売店があってそこでチケットを購入するか、既に持っているチケットをリストバンドに交換します。
予定が決まっているなら事前に購入がおすすめです。


どちらの入り口から入るにしても手荷物検査があります。

ガイドが案内すると効率よく見ることができるので30分から1時間というグループが多いです。
私はお手洗い休憩も入れて1時間というケースが多いけれど、もっとゆっくり観たいという場合に2時間近くいたこともあります。
特に上のギャラリーに行くならトータル1時間だときついです。

上のギャラリーというのはダイアモンドジュビリーギャラリーのことで、2018年にオープンした新しい部分です。
中は博物館のような雰囲気。
そこからウエストミンスター寺院の内部を見下ろすことができるので、高いところがお好きならお勧めします。
どんな感じなのか公式ビデオだとわかりやすい。


私は高いのがちょっと苦手なのであんまり近くにはいきませんが、ガラスも何もないから本当に真上から教会を見ることができるちょっと珍しい場所なんです。

このギャラリーと聖エドワードの棺の周り、そして聖フェイスチャペルでは写真撮影が厳禁なので気を付けて。
その他の場所での写真は大丈夫です。

ちょっと長くなってきたのでウエストミンスター寺院の中はまた次回!


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2024年6月20日木曜日

夏至といえばストーンヘンジ!それなのに…

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今年のイギリスは雨が多くて気温も低いです。

こんなにお天気が悪いのは、私がイギリスに来て以来かも。
それでも今週はいいお天気が続いて嬉しいです。
そして、今日は夏至。

一年で一番陽が長い。
ということは、明日からまた少しずつ朝が遅くなるんですね(涙)

私が住んでいるリッチモンド(ロンドンの南西部)では、きょうの日の出は4時44分。
日暮れは9時22分です。

夏至と冬至は太陽信仰にとってはとても大切な日。
太陽のサイクルの重要なポイントです。

赤道に近いならともかく、緯度が高い地域では陽の長さは1年を通して大きく異なります。
そんな陽の長さが1年で一番長いのは北半球では6月20日頃。

夏至といえば日だと思っている人が多いのですが、実は夏至は地球の軸の角度が太陽に対して最も大きくなる瞬間のひとつ(もうひとつは冬至)です。
地球のどこにいるかで夏至の瞬間の時間は違います。
イギリスの今年の夏至は、今日6月20日の夜8時51分。

太陽の周りを公転している地球は、公転の軌道を円周と考えると、その円周から90度に自転の軸があるのではなくて、少し傾いています。
なので、黄道を一周する1年の間に、太陽に対するこの軸の角度が変化するわけです。
こんな風に書くとややこしいですが、イラストにすると分かりやすい。
コンピューターでパパっと描いたからちょっと変だけど、太陽の周りの水色の円盤が黄道を表しています。
そして地球に刺さっている軸が自転軸。

左の地球が夏至で、北極に一日中陽が差すのが想像できると思います。
宇宙レベルではなく、地球上から太陽の動きを見ると、北半球では正午の太陽が1年で最も高くなるのが夏至。
逆に一番低くなるのが冬至というわけです。

太陽信仰の人たちはそういった太陽の動きをモニターできるような設備を持つことでも知られます。
そんなひとつがイギリス南西部にある世界遺産「ストーンヘンジ」

昨日はこの大切なストーンヘンジに、環境問題を提議する JUST STOP OILのメンバーたちがオレンジ色の粉末ペイントを噴射するという事件が起こりました。

許せない暴挙です。

ストーンヘンジ自体は基礎部分が約5000年前に作られた建造物です。
古代からここにあるとても大切な場所で、石そのものにも貴重な地衣類(簡単に言うと藻の仲間)が見られます。
今回のこの事件のために、この地衣類に被害があったのか心配する声が出ています。

イギリスでは昔から人権のひとつとして問題提起の機会を守る風潮がありますが、目立つために何をしてもいいというこのような行動は許されるべきではないと思います。

今回はこの貴重な文化財に対する暴行、
地衣類への危険行動、
太陽信仰を持つ人たちの神殿への暴挙、
自分がやりたいことのために、さっと数えただけでも3つの大きな暴力が振るわれました。
皆さんはどう思われますか?



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2019年9月17日火曜日

秋晴れの日にストーンヘンジに行ってみよう!

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さわやかな秋晴れ、こんな日は少し田舎に行ってみるのも面白い。
ストーンヘンジはいかがですか?
ロンドンからは鉄道とバスを使ってアクセスできます。

もしくは4~5人くらいなら、車を雇っていくのもいい方法。
お天気がいいなら、のんびり1日楽しめます。

以前、楽しみ方については記事にしました。
新しいストーンヘンジの楽しみ方(リンクします)

ところで太陽ってどっちの方角から登るのでしょうか?

東!

ですよね。

ほんと?

実は季節によって違うんです。

ストーンヘンジのあたりでは、夏至の日の出は北東から、冬至の日の出は南東から。
ということで、夏と冬で90度も違います!
真東から登るのは、春分と秋分の日の2日だけ。

今週はお天気のいい日が続きそうで、最高気温が20度ちょっとと大変快適な予報が出ています。

ぜひお出かけくださいね!


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2019年9月15日日曜日

トイレが盗まれて大変だった!

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…といっても我が家のトイレじゃないですよ!

昨日はブレナム宮殿にお客様をご案内するお仕事でした。
お天気もいいし、楽しんでもらえるだろうな~と思ってホテルを出発した矢先、旅行会社から電話が入りました。

「みきさん、ブレナム宮殿なんですが、急に今日は閉館という連絡が入りました!お客様と相談してご希望を伺いながら、その場アレンジでお願いします」

私は朝お客様にご挨拶をするときに、どうしてその予定を組んだのか、お尋ねすることが多いです。

その観光地にどんな思い入れがあるのかわかっていたほうが、ご案内に役立つからです。

たとえば、ブレナム宮殿だったら、ウィンストンチャーチルのことが好きとか、最近の映画で「女王陛下のお気に入り」を見て興味を持ったとか、単にお屋敷や庭園が好きだとか、マイセンが見たいとか、いろんな理由が考えられます。

昨日も、出発前に「どうしてブレナム宮殿に行こうと決めたんですか?」って聞いたら、素晴らしいと知り合いから聞いた以外は特に理由はないというお返事でした。

なので「今日は閉館」というニュースをご案内しても、宮殿に入れないのは残念だけど、それほどがっかりってわけでもないようでホッとしました。
お天気もいいし、ブレナム宮殿はお屋敷の中も有名ですが、その敷地も素晴らしく美しいので、とりあえず行ってみましょうかってことに決まりました。

A44 号線の正面入り口から入ると、チケット売り場のお姉さんから「急な出来事があって、宮殿内には入れませんけどいいですか?」と案内がありました。

「急な出来事って、何があったの?」
そう聞いてみましたが、「私たちには知らされていないけど、警察が来てるから事件みたい、午後から開くと思うけど」ってことで、何もわからないまま。

とりあえず車を止めて宮殿に向かって歩いていきました。

立派な入口でしょう?
これは通用門。
この中は昔キッチンでした。

この右脇からくるりと北正面に出ることができます。
 逆光で見えにくいのですが、立派な入口のコラムの右側に白い服の二人組が見えますか?

鑑識の人ですよ!

いや~ん、刑事ドラマみたい!
 ちょっと大きくしますね。
 この後この二人は大きなサッシ窓にはしごをかけたりもしていました。
きっとそこから何か盗み出されたんでは?
この時はまだ事件の内容は知らなかったのですが、18金のトイレが宮殿内のどこかに展示されているのは知っていたので、お客様には「金のトイレが盗まれたかも」とは冗談でお話ししていました。

まさかそれが本当だったとは!
ブレナム宮殿では、Maurizio Cattelan の特別展を開催中で、別室で彼の作品を展示するわけではなく、宮殿のいろんな場所に彼の作品をコラボさせているのです。
なので、今だけ感満載。
古いお屋敷と新しい芸術作品の融合が話題。

金のトイレも個室にあって、配管工事がされて、実際に、トイレとして使えるようになっていました。(この写真はブレナム宮殿の公式サイトから)

18金でできていて、約6億5千万円だそう。
作品のタイトルはアメリカ。
以前ニューヨークの美術館に設置されたときは、長蛇の列ができて話題になりました。

見るの(というか、使うの)楽しみだったんだけどなぁ。
でも、代わりに普段はあまり時間がなくてゆっくりと歩くことのない敷地を楽しむことができました。

例えばこの木。
これ、ハリーポッターに登場して有名になった木です。
 映画を見た人はこのうろの部分とか、見覚えがあるのでは?

湖の向こう側から見える宮殿も素敵。
 カモがのんびりお昼寝をしていたり、1時間ちょっとという滞在時間をのんびり充実できました。

普段なら1時間ちょっとだと、お屋敷の中をさっと見て、噴水のところからお屋敷の写真を撮ってお終い。
豪華な内装は楽しめますが、敷地の規模までは実感できないのです。

もしブレナム宮殿に行ってみようかなという人は、宮殿の横にあるウッドストックに泊まって、のんびり一日を過ごしてみてください。

オックスフォードやコッツウォルズと組みたいのはわかるけど、ここだけで十分楽しめます。

金のトイレはなくなりましたが、Maurizio Cattelan 展は10月27日まで続けられるそうです。

ブレナム宮殿オフィシャルサイト(リンクします)






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2018年9月28日金曜日

パレルモの観光は何がおすすめ?

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パレルモの観光は何がおすすめ?
答えは、ずばり、教会です。

もう、角を曲がったら教会って感じの町なので、入る場所には困らないかもしれません。
が、ひとつだけ選べって言われたら…

Santa Maria dell'Ammiraglio が一番!
日本語ではマルトラーナ教会って出てくるけど、地図では Santa Maria dell'Ammiraglio(提督の聖マリア教会)と出てくる場合もあるので気を付けて。

パレルモは、文化の違う民族が一緒に住んだ、世界で最初のコスモポリタン都市。
その融合具合が最も楽しめる教会ではないかと思います。

余裕があればパラティーナ礼拝堂も見る価値は十分ある。
ただ、ひとつしか見る時間がないのなら、マルトラーナ教会をお勧めします。
両方モザイクがとてもきれい。

マルトラーナもパラティーナも、両方ルッジェロ2世の時代(12世紀)なんだけど、パラティーナは彼が彼の宮殿のために作らせた礼拝堂。
ということは入ってくる人は限られているし、階級の高い人が主に利用したわけです。


そして、マルトラーナは市中の教会なので、内装のテーマが直接的。
ルッジェロ2世の大臣だった、ジョージさん(提督の地位だったらしい)が作った教会で、現在大聖堂の肩書です。
お隣に簡素なセントカタルドという教会もあるので、一緒に見て対比させてみるのも面白いと思います。
石がむき出しなのが神聖なカンジ。

豪華絢爛さと素朴なものと、どちらがより神々しいかは意見の分かれるところかも。

天井の金のモザイクでたくさんの聖人を見ることができます。
 こちらが祭壇。
 フレスコ、モザイク、彫刻とあらゆる手段の芸術を堪能できます。
豪華なラピスラズリの聖龕も素晴らしい。

わたしが一番惹かれたのは、入って左手のこちらのモザイク。

ジョージさんがマリア様を前に跪いている。
跪くというよりも、這いつくばってる。
なんだかすごい。
反対側には戴冠されるルッジェロ2世のモザイクがあるんだけど、キリスト様から直接戴冠されている。

シチリア王の位はローマ法王が認めてできた位なので、本来ならローマ法王が出てくるべきなんだけど、ジョージさんはかなりごまをすって、神様から直接授かったような印象を与えることに心を砕いたようです。
そして、自らはマリア様の足元にひれ伏した敬虔さ。

人間関係のドラマって、いつどこでみても面白い!

これ以外にもほ、街中のほとんどの礼拝堂や教会が公開されています。

私たちは、お散歩がてら、それらしい建物を見かけたら入るって感じで楽しみました。
入場料は取ったり取らなかったり、色々でした。
でも取ったとしても、パラティーナ以外は2ユーロ程度。
パラティーナは館内の他の場所との混合チケットで12ユーロだった。
有名でない教会でも、中に入って昔の時代に思いを馳せたりするのはとてもいい経験になると思います。

第2のおすすめはマーケット歩き。

他の記事にも書きましたが、パレルモには3つのマーケットがあります。
私たちが歩いた感覚では、バラッロマーケットが一番観光ずれしていない感じ。
ただし、エスニックものを扱うストールも多いので、ちょっと好みが分かれるかも。

歩いている人たちもアフリカ系、アジア系の人たちがほとんどで、イタリアじゃないみたいな雰囲気でした。

ティムちゃんから「バラッロは危険な感じがするから、お昼間でもみきちゃんひとりで絶対に歩かないように」って念押しされました。
実際どうなのかはわからないけれど、とりあえず言いつけは守って、一人でお買い物に行くときはカポを利用していました。

ヴィッチリアは、午前中の早い時間に行かないとマーケットじゃなくて、観光名所っぽくなります。
屋台で食べたり飲んだりしたいのならいいけど。
その場合はランチタイムとかディナータイムに行けばいいです。
タコを目の前で茹でてくれたり、揚げ物とか、おつまみ系がいっぱい。
マーケット内にレストランも数件あります。
ティムちゃんがこの手の場所がダメなので、残念ながらトライできなかったけど、去年行った黒門市場みたいと言えば、大阪の人には通じるかな(笑)
マーケットのフードコート化は、ヨーロッパの流行りみたい。
リスボンもそうだったし、ロンドンのバラーマーケットもいい勝負。

さて、3つ目のカポマーケットは、ツアーガイドに連れられたグループをいつも見かけました。
マッシモ劇場をスタートして、カポマーケットを歩いて、旧市街地を抜けて大聖堂とかノルマン宮殿の方へ向かうというコースみたい。

実はパレルモのウォーキングツアーに興味があって、日本語のツアーに問い合わせしたのですが、残念なことに人数が集まらずに催行になりませんでした。
ツアー代は50ユーロだったし、本物のガイド(もぐりじゃない)なので、参加したかったな~。
同じヨーロッパのライセンスガイドとして、パレルモの日本人ガイドに会ってみたかったんだけど、ま、次回ということで。

面白かったのは、マーケットの中ほどでグループが飲み物を飲んだり、乾物屋で買い物したりするシーンに何度も出くわしたんだけど、他のストールと比べると全て高い!!

例えばサンドライトマト。
観光客が買っているところは4~5ポンド。
カポマーケットの中心は南北に伸びているんだけど、南の方は1ポンドとかで売っているストールもありました。
他にもからすみとかツナの燻製とか、ナッツ類もお土産としてよく見ました。

ま、同じものではないかもしれないから、私がどうこう言うことでもないですけどね。

カポマーケットで歩き疲れた時、私たちがよく利用したバーはふたつ。
両方マーケットの北側です。
Sit & Mancia
Enoteca del capo

両方、まともなグラスワインと清潔感があるのが理由。
特に Sit & Mancia は軽食の種類が豊富でおいしいからおすすめです。
注文してから調理してくれるので、出来立てが食べられるのもいい。

すぐそばに Trattoria Supra i mura というレストランがあって、日本語でのレビューもいいんだけど、私たちはいいとは思いませんでした。

そこに行くくらいなら、お隣の Sit & Mancia でいろいろ小さなものを注文した方がいいと思います。


観光のおすすめやレストランのおすすめは主観的なものなので、あくまでも私の意見です。
パレルモはとても魅力のある街で、混沌としたところが私は大好き。
何回も訪れる価値のあるところだと思います。








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