2023年3月23日木曜日

戴冠式の準備

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5月6日に予定されている、英国王チャールズ3世の戴冠式。

観光でイギリスにお越しの方たちも多いと思います。
現在私が把握している情報をシェアします。
こういった情報はアップデートが必要なことも多いので、ご自身でも必ずチェックしてくださいね。

イギリスの戴冠式で使用される宝物類は、通常、ロンドン塔の宝物殿に展示されています。
ロンドン塔に入場すれば、写真は禁止ですが、実際に間近で見ることができます。

宝物殿の中はガイディングも禁止です。
なので、入る前にお客様にどんなものがあるかをお話ししてから入場してもらいます。

戴冠式というだけあって、君主が冠をいただく儀式。
その冠は「聖エドワードの冠」といいます。

12月から数か月お手入れのために展示から外されていましたが、以前よりも金ぴかになって、3月に宝物殿に戻ってきました。

聖エドワードは1066年に亡くなった英国王なので、この冠は11世紀のものだと思う人も多いのですが、実はそんなに古くありません。
1660年に王様になったチャールズ2世のために制作されました。
彼のお父さん、チャールズ1世が革命で処刑されて、いったん共和制になった際、オリジナルの王冠は失われてしまっています。

この冠は儀式の際に使用するだけで、君主がウエストミンスター寺院から退出してバッキンガム宮殿までパレードするときに身に着ける王冠は別のものです。

そちらは帝国王冠(Imperial State Crown)とよばれて、宝物殿に並ぶ宝物の中で一番使用頻度が高いものです。

故エリザベス2世の戴冠式の写真に出てくるのはこちら。
もちろん戴冠する時は聖エドワードの冠が使われますが、儀式の最後にこれに冠りなおします。
現在この冠と、カミラ王妃のための冠がロンドン塔の展示から外されています。
彼女の戴冠式は1953年。
凛とした姿が美しいです。
ご興味のある方のために、当時のテレビ放映の動画をリンクしておきます。
約3時間あるのでごゆっくりどうぞ(笑)

それら以外にも宝剣や金糸のケープなども展示されていません。

戴冠式が終わるまで、ロンドン塔の宝物殿は入れ替えがいろいろあると思うので、あまり期待していかないほうがいいかもしれません。


さて儀式が行われるウエストミンスター寺院ですが…。

現在発表の段階では、4月22日(土)が戴冠式前の最後の観光入場になりそうです。
24日にも開くようですが、部分的に入れない場所があるようなので、観光するならその前の週までに済ませたほうがいいでしょう。

戴冠式の後は8日から開くかもしれないとのことですが、確実ではありません。
ウエストミンスター寺院のサイトで予約しようとすると、15日からしか予約できないようになっていますから、その心づもりでいたほうが無難なようです。

そしてこういった儀式の前後はリハーサルも含め近隣の交通状況が悪化します。
通行止めはもちろん、セキュリティーのために混みあうことも予想されるので、近くに宿泊、食事、訪問などを考えているのなら注意が必要です。

既にたくさんのお店で戴冠式にゆかりがあるお土産などの扱いが始まっています。
例を挙げればスーパーマーケットのM&SやデパートのF&M。

それにしてもお祝いムードいっぱいのイギリス、楽しみですね。










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2023年3月20日月曜日

緑茶とそば茶

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日本からのお土産に日本茶をいただくことがあります。
悪くならないように少しだけ室温で置く以外は冷凍して、それもなるべく早めに飲み切るようにしています。
先日も宮崎のおいしいお茶をお土産にいただきました。


イギリスだから便利なようにってわざわざティーバッグのものをいただきました。
もうね、色も香りも普段こちらで飲んでいるものとは全然違います。
もったいないので一袋で4杯分くらいティーポットで淹れるんですが、美味しい!

でも、そういったおいしいお茶が切れると、イギリスで手に入る緑茶に切り替え。

ふだんイギリスで買っているのは100袋のティーバック、伊藤園のヨーロッパ仕様 Kirkland社のお茶(リンクします)のもの。
日に拠ってお値段はまちまちだけど、大体20ポンドから25ポンドくらいです。
日本から輸入されている同メーカーの「お~い、お茶」と比べてみましたが、それよりも苦みが少ないところが気に入っています。
今のところ、簡単にイギリスで手に入るお茶の中ではお値段とのバランスも悪くないと思います。

一日中時間を気にせず飲んでいたんですが、緑茶ってカフェインが入っているから夜遅くに飲むと眠れないことがあるそうです。

なので、最近は夕方までは緑茶、以降は「そば茶」に切り替えています。
そばなんて、日本以外にあるの?って思うかもしれませんが、英語ではバックウィート、こちらでも容易に手に入ります。
既にローストしてある袋入りのものを、お茶用のストレーナーに入れて熱湯で数分間じっくり出すとおいしいです。

ただ、そば茶は利尿作用があるそうなので、寝る前に飲みすぎると夜中にお手洗いに起きることになって、だったらカフェインを気にする意味がないかも。
ということで飲みすぎにはご注意。



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2023年3月15日水曜日

握りずしを家庭風に作ってみたよ!

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好きな食べ物は何ですかって聞かれたら、
「お鮨とローストビーフとスパゲッティーミートソースとキャビア!」って即時に答える私(笑)
この4つは毎日でも食べたいです。

何でも手に入るロンドンですから、お金さえあれば、毎日食べることもできます。
スパゲッティーのミートソースは学生の得意料理にもなるくらい経済的。
ローストビーフも、そこそこまともなお肉を買えば、お財布を心配しなくてもおいしいものが家庭で食べられます。
でも、キャビアは経済的にも毎日はちょっと無理かな。

お鮨は島国のイギリス、握りのテクニックを気にしなければ、家庭でも問題なく楽しめます。
もちろん味にこだわるなら、まともなレストランに行くべきで、それなりの支払いが必要になりますけどね。

お手軽でしかも美味しいというなら、私はさがみやというレストラン(リンクします)をお勧めします。
ロンドンのウォータールー駅から歩いてすぐ。
カウンティーホールの中で、おいしいお鮨が破格で楽しめて、シェフの人柄も素敵です。

でも今日紹介するのはおうちで自分で作ってみようというプラン。
いろんな事情で外出がままならない場合にも、おうちで握りが作れたらうれしいですよね!


これまでいろんな方法を試してみましたが、今回の方法が一番ハードルが低いと思います。

これ、なんだかわかります?

製菓用のシリコン型。
たぶんチョコレートやケーキ用だと思います。

お魚は薄く切って型に入れます。
お好みでわさびを塗ってお次に酢飯。
隅までちゃんとご飯を詰めて、上からぎゅっとスプーンなどで押してから、くるっとお皿の上に。
そっと上から押しながら型から外したら、握り風の押しずしが出来上がり!
こちらはスズキのお寿司です。
10貫一気にできました!

同じ要領でマグロとサーモンも用意しました。
簡単だし、これでもいいと思うのですが、食べてみて、幅はちょうどだけれど、ちょっと長いな、というのが正直な感想。
半分から2/3くらいの長さでちょうどいい。

なので型を半分にはさみで切って部分的に重ねればちょうど。
上がオリジナル、下が半分に切って重ねたものです。
ダブルになった部分がフニャフニャじゃないのも作りやすいと思います。

更に取り出す時に両側から引っ張ると、型からすごく楽に取り出せます。

Happy Sushi Time!!






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2023年3月10日金曜日

タダで貰えるかも!

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物価が高いといわれるイギリスですが、無料のものもたくさんあります!

ロンドンには世界最高クラスの博物館や美術館があって、そのほとんどが一般入場は無料。
沢山の公園やお庭もあって、緑が豊富。
公園は無料だし、有料のお庭も無料で入れる日を設定していたり、一部を無料で開けているところもあります。

でも今日の話題はそういった観光のお話ではありません。

イギリスで生活している人向けのお話です。

私は最近フェイスブックやインスタグラムの代わりにツイッターすることが増えています。
在英邦人で仲良くしてもらっている人も多くて、スーパーマーケット情報やレストラン情報などを交換しています。

先日もある情報をツイートしたらたくさん反響があったので、こちらにも紹介しておきますね!

その情報とは…

天かすはフィッシュアンドチップスのお店で貰えるってこと!

お好み焼きやタコ焼きに欠かせない天かす。
揚げ物をよく作るなら別ですが、わざわざ天かすだけを作るのって面倒です。
イギリスだと、日系の食材店で売ってはいますが、50gで2ポンドから4ポンド。
日本だときっと200円以下ですよね。
こちらはロンドンのジャパンセンターのウェブサイトから。
1ポンド170円で計算したら576円。


でも、実はイギリス人も天かすを食べるんです。

イギリス料理として有名なのがフィッシュアンドチップス。
白身魚とじゃがいものフライです。
これはおうちではお料理せずに、専門店で食べるか買うかします。

これはおうちの近所にあるフィッシュアンドチップス屋さん。
おうちで作らない理由は、揚げ物はお台所が汚れるから(笑)
そんな専門店では天かすは副産物。
そういったお店で、天かすだけを学生が買う場合は一袋1ポンドとかで売っています。

実はタダでもらえる場合も多いのです。
「タダで差し上げます」をウリにしてしまったら、お商売になりません。
でも何か買うなら普通はただでくれます。

暇そうな時間で、店内に学生のグループがいなければ、何も買わなくてもまずもらえます。

この写真を撮った日も、ふらっとお店に入ってもらってきました。
一応おいくらですかって聞きましたよ。
高いわけでもないし、おなじみさんでもないので。
でもこんな袋に、わざわざ揚げたのを入れてくれました。
そしてお勘定はなし。
おうちに帰って計ってみたら120gありました。
ランチにタヌキうどんにして食べました。
美味しかった~。


ツイッターに載せたら作る派、買う派、もらう派いろいろなコメントが来ました。
イギリスでもイギリスの人用にスーパーマーケットで売ってるという話も出てきて、調べたらありました!

これがそう。
まだ買ったことはないです。
これを見たらわかると思うけど、英語で天かすはスクラップといいます。
他にも呼び名は色々で、ティムちゃんはクリスピーといいますし、ビッツっていう人もいるそうです。
色々調べると「北の食べ物」というイメージがあると書かれたものが多かったです。

イギリスでは、北=貧しい労働者といった構図で南と対比させる人が時々います。

生まれも育ちも南のティムちゃんに聞いてみたら、南でももちろん食べるそうです。
ただ、大人が食べるイメージではないって。
南では、主に子供や学生がおやつに食べるものらしい。
ただ、こういったイメージは人によって違う場合が多いので、主語を大きくしないほうがいいみたいです。
天かすみたいに材料として使うのは知らないそうです。

観光中におなかが空いたらフィッシュアンドチップスのお店で貰ってみますか?












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2023年3月5日日曜日

キリンと人間とクジラの共通点!

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この写真はロンドンの自然史博物館で撮りました。
正面入り口から入ってすぐ右手にあります。

左がキリンの骨格見本、右手はキリンのはく製です。

キリンの骨の首が何本あるか、ちょっとこの写真では見づらいかもしれません。
実際にこの標本を前にすると、簡単に数えられます。

答は7本。

実は哺乳類の首の骨はどれも7本なんです。

人間もクジラも象もすべて7本。

勿論、何のルールにも例外があって、ナマケモノとかジュゴンなんかは7本ではありません。
何千という哺乳類の中で数えられる種だけが例外ですから、これってすごいことですね!

このキリンが展示されているホールには、以前ディッピーというニックネームの恐竜の骨見本が展示されていました。
2017年に、ディッピーはシロナガスクジラの骨格見本に変わりました。
クジラは哺乳類。
ということで、キリンの後はクジラの首の骨を数えてみてください。
ちゃんと7本ありますよ!

自然史博物館にはたくさんの素晴らしい展示があって、そのほとんどが無料で楽しめるようになっています。
なので、学校のお休みの期間は家族連れでとても賑わう場所のひとつ。
入場にかなりの時間がかかることもあります。

イギリスの学校は日本と同じ3学期制。
そしてそれぞれの学期の中間に「ハーフターム」とよばれる1週間ほどの中休みがあります。

なので、もし自然史博物館に行く予定なら、学校のお休みに重なっていないか確認すると予定がたてやすいです。

私はロンドンの博物館や美術館のいくつかのメンバーになっています。
年間60ポンド程度の会費でそれぞれの博物館のサポートをするわけですが、一番大きな特典は並ばずに入場できることかな。
行列の最先頭にまっすぐ進んでメンバーカードを見せて入場。
メンバールームで人混みを避けてゆっくり寛ぐこともできます。
(大英博物館とテートモダンはメンバールームも混んでいますが!)

自然史博物館は幅の広い展示で大人から子供まで楽しめるお勧めの場所です。
観光でロンドンを訪れる時に、大英博物館とナショナルギャラリーがまず最初に来ると思うのですが、時間があればV&A、自然史博物館、科学博物館なども是非行ってみてください。





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2023年3月1日水曜日

ロンドンの居酒屋さんに行ってきた!

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ツイッターで最近よく名前を見ていた、ロンドンの隠れ居酒屋「東京レトロ」に行ってきました。
場所はマーケットで有名なカムデン。
ロンドン中心地からは北側に位置しています。

最近すごく気になっていたんですが、なかなか行く機会がありませんでした。
ロンドン中心地って立地ではないし、遠いわけじゃないんですが、便利ではない。

やっと今日、大英博物館(中心地やや北!)に行く用事があったので「ついで」にランチしてきました。
大英博物館にいたのは大体40分。
東京レトロにいたのは1時間半くらい?
どっちが「ついで」なんだかさっぱりわかりませんよね(笑)

カムデンタウンの駅は地下鉄ノーザンライン。
駅を出たら右斜め前の通り「Inverness Street」に入って50mくらい?
大英博物館からレストランまでは20分くらいでした。

隠れ家居酒屋というのは誇大広告じゃないです(笑)
1度目は通り過ぎて通りの端まで歩いてしまいました。
通り過ぎてしまった入り口はこちら。
建物の看板には Tai Pan Alley と書かれています。
戻ってきた時によく見たら看板が出ていました。
入り口がわかりにくいので隠れ家という形容がぴったりです!
でも一度来ると次からは簡単。

中に入ると奥の方に提灯が見えます。
「ここで合ってるのかな~?」と恐る恐る入って行くと「こんにちは〜」という明るい声。
怒ってるみたいな「らっしゃい!!!」とか、気持ちのこもっていない「イラッシャイマセ〜」じゃなくて、「こんにちは~」

すごくいいです。

ちょうど開いたばっかりの時間だったので1番乗り。
お好きな席にどうぞって言われたので、カウンターに面して置かれた大きなふたつのテーブルの一角に座りました。

メニューはウェブサイトにも載っているものと黒板(白いけど)のおすすめの2本立て。
ランチタイムには一品+3ポンドでご飯とお味噌汁とサラダがついてくるそう。


さて、とりあえず何を飲もうかな~と思っておすすめを聞いたらメニューに載せていないお酒もあるということでお味見をしてから決めさせてくれました。
普段、どんなお酒やワインを飲んでいるのか聞いてくれて、すごく丁寧なサービス。

試したものは、両方美味しいけど、私が選んだのは出羽桜の方。

そして最初のおつまみは黒板から軟骨のから揚げ、5.50ポンド。
食べたことがなかったんですが、コリコリしておつまみに向いたお味です。
レモンを絞ってさっぱりさせたらよりおいしかったです。

メインメニューのお刺身の盛り合わせ、15ポンドはこちら。
マグロがとてもおいしいと言ったら「ホンマグロを使っているので」との答えが返ってきました。
他のお客様が注文していたのでライチのお酒もお味見してみましたが、私にはちょっと甘すぎ。
氷をたくさん入れてアペリティフにしたら美味しそうな感じでした。
こちらはさっぱりしてお食事中にもよく合うお酒。

冷奴には大根おろしとおろししょうがとおネギと鰹節がたっぷりかかっていました。
メインのメニューからで、4.50ポンドです。



接客が丁寧で居心地のいいお店です。

夜はいっぱいになってしまうことも多いそうで、特に週末は予約した方がいいということでした。

お店のウェブサイトをリンクしておきます。




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