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2026年5月17日日曜日

歴史が詰まったお屋敷ホテル、クリブデンハウス


この間すごく久しぶりにクリブデンへ行く機会がありました。
以前は夕方空港で終わるVIPのお客様をランチにご案内することが多かった場所。
ヒースローも近いし、景色もきれい、そしてお料理もおいしいと3拍子揃った場所です。

ここはハリー王子がメガンさんとウインザー城で結婚式を挙げた前夜、彼女がお母さんと泊まったホテル。
入り口はこんな感じです。


中に足を踏み入れると少し暗い。
入って左手の北のドローイングルーム(居間)
こういったお屋敷は明るいと雰囲気が出ません(笑)
暗いのがちょうどいいんです。

お仕事までまだ時間があったのでコーヒーを持ってきてもらいました。
メニューなんて野暮なものは置いてありませんでした(頼めばもちろん持ってきてくれるとは思うけれど)
イギリスでは欲しいものを言って、なければ何ができるのるか聞く人が多いように思います。
日本からのお客様は最初に何があるのかを見てから決める人が多い。(←だからメニューを読む時間がかかる)←さらにみんなが何を注文するのか見てから決める人も多いです。
時間の効率を重んじる日本と、それほどではないイギリスといった構図が逆転する事例のひとつだと私は思っています。

朝のコーヒーを5つ星のホテルで注文すると大体7ポンドから10ポンドというのが最近の相場。
ここは無料でした(笑)
そういったこともよくあります。
ロンドンでも宿泊客のためにロビーに飲み物のセットがあって、泊っていなくてもその関係者だったら好きに飲んでも文句を言われることはないと思います。
私の経験なので、ご自身で判断してください。
気になるなら係に聞けば判断してくれます。

このお部屋にはこのお屋敷に住んでいたある女性の肖像画がかけられています。
ずいぶん久しぶりに来たのに、同じ場所にかかっていて、ようこそって迎えてくれたみたい。

サージェントという画家が描いたナンシー・アスターの肖像画です。
ちょっと顔の部分をアップにしてみましょう
したたかで、気の強そうな女性に見えます。
ナンシー・アスターは女性で初めてイギリスの国会議員になった人。
男性ばかりの世界でいろいろ大変だったと思います。

彼女の政敵だった一人で有名なのはウィンストン・チャーチル。
禁酒を広めようとしていた彼女とお酒が大好きなチャーチルだからそりが合わないのも想像できます。
ナチスドイツに対する考えも彼女のサークルとチャーチルは真逆のものでした。

ふたりが毒舌でやり合ったというエピソードには事欠きませんが、私がいつもご案内するのはある夜の出来事。
いつものようにお酒をたくさん飲んでいたチャーチルとそこにやってきたナンシーとの会話です。
👗「まぁウィンストン、あなたベロベロの酔っぱらいじゃないの!」
✌「マダム、私は確かに今はひどい状態ですが、明日になったら素面になります。ところがあなたは明日になってもひどい(≒見た目がひどい)まんまじゃありませんか」
👗「ウィンストン、もしあなたが私の夫なら、コーヒーに毒を入れてやるわ!」
✌「マダム、もしあなたが私の妻なら、喜んでそのコーヒーを飲むよ」

さて、このお屋敷はナンシーと夫のウォルドルフ・アスター子爵が住んだ場所です。
もう一度お玄関の写真を出しますね。

北にむいた正面玄関です。
屋根の近くにはラテン語で掘られた文字。
POSITA INGENIO OPERA CONSILIO CAROLI BARRY ARCHIT A MDCCCLI と書かれています。
各ラテン語の意味は;
Posita: 建てられた
Ingenio: 天才
Opera: 努力
Consilio: 計画
Caroli Barry Archit[ecti]: 建築家チャールズ・バリー
A[nno] MDCCCLI: 西暦1851年

ということで建てた建築家バリーを讃えたもの。
因みにこのバリーは国会議事堂(ビッグベン)の建築家でもあります。
ネオゴシックの国会議事堂とはえらく違うスタイルですが、火災で焼失してしまった元の建物のスタイルを遺すためのデザインです。

ビッグベンと少しだけ似ている時計塔もちゃんとある(笑)
どう?何となく面影があるでしょう?


こちらがお屋敷本体の設計図。
下の横に細長いのはテラスで、南側の眺望のため。
景色がどんなだか見たい?
ちゃんと写真を撮ってきましたよ!(←さすがブロガーって褒めて!)
もっと晴れていれば水面が青いテムズ川がはっきり見えるんだけど、この写真だとわかりませんね。
お屋敷の周りをぐるっと歩くこともできます。
小さな階段が見えるでしょう?
こんなかわいらしい燭台が飾られています。

このドアの脇には侯爵の私室がありました。
なので、この燭台はそこへ行く階段と侯爵専用のお庭への道を照らすために備えられたそうです。
スタイルは19世紀にイギリスで人気だったエジプト様式で1870-1890年頃に作られたもの。
古代エジプトで奴隷にされていた黒人を象徴しています。
こういったアートはイギリスでは負の遺産として考えられていますが、隠して無かったことにするのではなく、過去を学習して正面から向き合おうという姿勢が取られることが多いです。

この燭台の脇にもそういった内容が書かれた小さなパネルが設置されていました。
パネルに書かれている一部を紹介しますね。
「今日、ヨーロッパの彫刻における黒人の描写は、多くの人々に動揺と苦痛を与えています。私たちは、植民地時代の歴史が私たちの場所の根幹に織り込まれているという事実を検閲したり否定したりするつもりはありません。これらの彫像を含むクリブデンは、国にとって重要なものとして指定されているグレード1に登録されています。そのため、私たちは奴隷制度と奴隷貿易の恐ろしい歴史を認識する形で、これらの彫像を再展示し、再解釈する作業に取り組んでいます。これらの彫像がイギリスと世界の歴史について何を表しているのか、ぜひ考えてみてください。」

週末にのんびり泊るのには少し重い話題かもしれませんが、イギリスのいいところはやっぱり歴史がある建物を普段使っているところだと思います。

ま、この建物は19世紀半ばなので、正直イギリスでは古いうちには入らないんですけどね。

ロンドンの街中を歩いていて建物にラテン語が書きこんであったらぜひ訳してみてください。(AIを使ったり、グーグルレンズで見れば簡単!)
いろいろな歴史がわかって面白いと思います。



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2025年12月6日土曜日

​ リバプールの名物料理といえば?

リバプールの名物料理、それはスカウス。

日本に住んでいれば、聞いたことも見たこともないという人が多いでしょうね。

スカウスは簡単に言えば「リバプール風肉じゃが」
アイリッシュ・シチューとかランカシャー・ホットポットなどのような、イギリスの各地にあるお肉とお野菜の煮込み料理。

湖水もそうだしリバプールやマンチェスターといったイギリスの北西は本当に雨が多い。
ロンドンを含む南東と比べると、おそらく降水量は倍くらい違うと思います。
イギリスの北西にこういった煮込み料理が多いのはお天気も関係するのかも。

私が滞在した時もお昼は晴れていたのに夕方から雨。
傘が必要なくらいの雨でした(ロンドンでは降っても傘がいらないか、すぐ止むことが多いです)
晩ごはんに雨の中出歩きたくなかったこともあって、ホテルのレストランのメニューを確認したらスカウスがある。
寒くて暗い夜にはぴったりですね!


スカウス、私は羊肉の方が好きなんですが、牛肉のスカウスが嫌いというわけではありません。
ノボテルのレストランは牛肉のスカウス。
すね肉をじっくり煮込んであったらうれしいけれど、頬肉でもいいかな。
脂身やゼラチン質がないお肉を長時間煮込むとぱさぱさになって美味しくないので、それさえ気を付ければ絶対に美味しくなるはずのお料理です。

写真、見たい?

こちらは前菜というよりもワインのおつまみに注文した「シェフ名物の手羽先」
BBQ味とピリピリ味があったのでピリピリにしました。
一口食べて好みの味ではなかったのでそれ以上食べるのをやめました。
だってスカウス食べる時にお腹が空いている方が美味しいでしょ?

スカウスがきたよ~💗

紫キャベツの酢漬けが付いてきた。
スカウスの味をキュッと引き締めるために添えられていると思うけれど、何の味もしない。歯ごたえもないし、酸っぱくもないし、塩味もない。
こんなに存在感のない味なら、いっそ無い方がいい。


グリルしたパンだ~。
気を取り直してパンに手を伸ばしました。
どこを食べても焦げた部分が口に入るので炭を食べているような味だった(涙)


でもいいの、キャベツもパンも要は添え物。
スカウスが美味しければ文句はないのよ~。


え、

煮汁がない。
煮すぎてなくなってしまったのか?
それとも器に盛る時に入れなかっただけなのか。
こういった煮込む料理はお汁が美味しいのになぁ。
スプーンでそのままいただいたり、パンに浸していただいたり。
お肉はドライでなおかつ固い。

ここまで美味しくないスカウスを食べたのは初めて。
お口に合いませんでした程度では表現できないほどおいしくなかったです。


こちらはお勘定。

ワインと前菜とメインで £35.75、日本円だと約 7000円。
安いといえば安いんだけど、ワイン以外は満足じゃなかったのでお勧めはしません。
リバプールでスカウスが食べたいのなら、ぜひ他の場所へどうぞ(笑)

ただ、スカウスは実際は家庭料理だからそれぞれの家庭の味があるわけで、すべての人を満足させるような定番を選ぶのは難しいんだと思います。

この記事を書きながら、肉じゃがが食べたくなってきました。
ティムちゃんは「肉じゃが」と発音できずに「ミック・ジャガー」とよんでいます。
コロッケを「カラオケ」というのと似たような半分ジョークの呼び名。

美味しく出来たら写真をアップしますね!



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2025年12月4日木曜日

リバプールのノボテル


先日リバプールに行く機会がありました。
泊ったのはフランス系チェーンのノボテルというホテルです。

中心にある割にはそれほどお値段は高くない。
簡素なサービスですけどね(笑)

2泊だけだったので、一番安いお部屋。
その割には広さがあります。
ノボテルはお値段の割には広いホテルが多い印象です。
ロンドンだとハマースミスという町の駅のそばにあるのを旅行会社がよく使います。

昔、私がガイドの資格を取る前、旅行会社で内勤だった頃、大人数の安いツアーで使うことが多かった。
リッチモンドからは便利なので私は不満はありませんでしたが、ゾーン2(ロンドン中心地はゾーン1)だし、北ロンドンに住むガイドからは遠いと不満の声もありました。
それでもお部屋は広いのでお客様からの評判は悪くはなかった。
ヒースローへの行き来にも便利だし。

さて、リバプールのお部屋ですが、バスタブ付きのお部屋は全体の半分以下です。
お値段は同じ。
なのでブッキングの時と併せて前日にもバスタブの希望を伝えておきました。
寒い時にシャワーのみは嫌ですからね。
こちらはお部屋に入って冷蔵庫の横から撮ったところ。
一番上の写真は窓の横から撮ったところ。
これで大体の広さがわかると思います。
公式ウェブによれば 25m²ということです。

こちらがバスルーム。
驚いたことにお手洗いが別になっていました。
普通はバスルームの中にあるので何だか狭く感じてしまいました。


お値段はシーズンによるけれど、11月後半で1泊120ポンド前後でした。
朝ごはんは可も不可もないビュッフェ。
同じ場所で晩ご飯も食べられますが、そのお話はまた今度(笑)
もうひとつリバプール大学のそばにある方が新しくてきれいだけど、中心からは少しだけ距離があります。

もう少し予算があって、ビートルズ関係で行くのならハードデイズナイトホテルもおすすめ(リンクします)





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2025年11月28日金曜日

ホテルの朝ごはん


旅行に行くと「楽しみなのは食べ物!」って人も多いと思います。
私も、そう。
「ランチに何を食べようかな~」
「晩ごはんはどんなレストランにしようかな~」
旅行の日程で何回食べる機会があるかを考えて、それに従った行程にするなんてことも珍しくありません。

残念ながらお仕事での旅行となるとそう勝手に物事を進めるわけにはいきません。
それでも普通は朝ご飯だけは泊まったホテルで好きなものを食べることができる。

ということで、今日はイギリスのホテルでどんなものが食べられるかというのを少し紹介したいと思います。

もちろんホテルのクラスや場所によって様々だとは思いますが、こんな感じなのかなぁという程度に参考にしてください。

まずホテルの朝食はイギリスでは大きく三つに分かれます。
  1. 自分で取りに行くタイプ(ビュッフェ)
  2. 注文して持ってきてもらうタイプ(オーダー)
  3. その混合タイプ(冷たいものはビュッフェ、温かいものはオーダーなど)
3つ星クラス以下は通常タイプ1。
4つ星は普通タイプ3ですね。
5つ星は通常タイプ2ですが、3の場合もあります。
ただ、ホテルのロケーションやサイズによっても差がありますから予約時に確認をお勧めします。
ビュッフェは「Buffets」オーダーは「Cook to order」といえばわかります。
例えばビュッフェは無駄も多くなってしまうので、小さなところだとクラスに関係せずオーダーの場合もありえます。


田舎の4つ星クラスのホテルの朝食の例。

席に着いたらまず紅茶かコーヒー、トーストの種類(白、胚芽入り、ミックスなど)温かい食べ物を注文します。
そして冷たいもののビュッフェ(シリアル、フルーツ、ヨーグルト、ジュースなど)を取りに行き、それを食べ終わったころに温かい調理されたものが運ばれてくるといった風。
コーヒーや紅茶は席に戻ってくる頃には届いているはず。
私は朝からそんなに食べられないので温かい朝食をいただく前にビュッフェに行くことはほぼありません。
でも行く人もいっぱいいます。

これ、なんだかわかるかなぁ?
左からポーチドエッグのホランデールソース乗せ、燻製のハドック、そしてレモン。
ポーチドエッグにお魚を絡めていただきます。
レモンはお好みで。


こちらはイギリスでは定番、スモークサーモンとスクランブルエッグ。
スクランブルエッグは好きじゃないけれど、スモークサーモンと合わせる時はこの卵料理。

和朝食でお魚が出てくるのが常識な日本。
イギリスの朝食にもこういったお魚料理があるので是非機会があったら食べてみてください。
少し癖はあるけれど、キッパーといって燻製のニシンも4つ星以上のホテルではよく見ます。

私が好きでよく注文するのはエッグベネディクト。
写真がないか探したら、過去に紹介したものが出てきました。
もしよかったら、どうぞ。

こんな景色を見ながらお庭で朝ご飯が最高!

もちろん都会であれば屋内でいただくのが普通です。
ビュッフェだとこんな風に出てくるホテルもあります。
左から、ベーコン、ハッシュドポテト、そしてソーセージ。
好きなだけどうぞって感じですよね。
焼いたトマトはイギリスらしいもののひとつです。
他にも朝ごはんにはベイクドビーンズ(煮豆のトマトソース)が必須。
一番左端がそうです。
そのお隣はマッシュルームにスクランブルエッグ。


ハムやフルーツやチーズなどもビュッフェで出されることが多い。
野菜サラダ欲しいって言ったら出ていると言われて行ってみたらこれ(笑)

キュウリとトマトを切っただけ。
ま、イギリス人の考えではそれでも立派なサラダなんでしょうけれど。

好きなものを盛り合わせるとこんな感じで、イギリス式朝ごはんの出来上がり


また別の日は軽めにローストビーフとメロン、そしてクロワッサン。

ということで食べたいものを食べたいように選んでください。

ただ、朝ごはんを食べすぎてしまうとお昼ご飯にお腹が空かないなんてことにもなりがち。
特にビュッフェの時は気を付けてね!

レストランの入り口でお部屋番号や予約名を確認されるので、にっこり「Good Morning」で一日のスタートをどうぞ!


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2025年10月29日水曜日

見た目はいいホテルだけど・・・

先日ブリストルで泊まったホテルを紹介します。
パッと見はきれいでおしゃれな感じ。

おしゃれに見えないヘタクソな写真はこちら。←ブロガー失格😓
お隣のかわいい建物もホテルの一部です。
中はリフトから降りて曲がり角が多く、お部屋によってはちょっと複雑。
そして地面の階が2階という不思議なつくり。


お部屋の写真もちゃんと撮ってきましたよ。
古いエリアにあるのでもっと狭いと思っていましたが、意外に広い。
バスタブもある(ただしシャワーのみのお部屋もあります)
こうしてみると悪くないでしょう?
でもね、アメニティーとかは何もなし。
ま、イギリスでは歯ブラシとかは普通に無いんだけど、シャワーキャップとかくらいは常備してほしい。
シャワーキャップはレセプションでもらってきました。

後、4つ星を謳うならボディーソープとかの類は個別のものがいいなぁ。
大きなものを使うのは気にならない人もいるかもだけど、私は嫌なので自分のものを持っていきます。
エコなのはわかるけれど、安全じゃない気がする。
だって、前に泊まった人が何か入れたとしても分からない。

そしてね、このホテル、トイレットペーパーが最悪のクオリティーでした(笑)
ざらざらでしかも薄い(笑)
高速道路のサービスエリアのものよりひどいといえばわかってもらえるかなぁ。

朝ごはんはビュッフェで普通でした。
最近多い、マシーンでコーヒーを淹れるタイプ。
イングリッシュブレックファストが続いたので、この日の朝ご飯はローストビーフとメロン。卵は用意されているスクランブルエッグじゃなくて目玉焼きを作ってもらいました。

ビュッフェでも言えば作ってもらえるものっていうのがあるので、食べたいものがない場合はダメもとで聞いてみるといいです。
ただし時間がかかる場合もあるので急いでいる時には諦めた方がいいです(笑)

ブリストルではマリオットに泊まることが多かったんだけど、同じような金額だし、私はそっちの方がいいかな。
ただもう10年近くご無沙汰なので最近の様子はわかりません。




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2025年10月3日金曜日

正統派のアフタヌーンティー@クラリッジーズ


先日クラリッジーズでお茶をいただく機会がありました。
ここは正統派のアフタヌーンティーを楽しむことができます。
でもね、よくアフタヌーンティーが提供される3段のお皿ではありません。

まずテーブルに着くと分厚いメニュー。

お茶の種類がいくつもあるので選ぶのも楽しいです。


高級なアフタヌーンティーと安価なアフタヌーンティーの違いはいろいろあるけれど、私が感じる一番の違いはサービス。
そしてサンドウィッチかな。


サンドウィッチは作りたてをいただくのが一番。
安いところではパンが少し乾燥していたりすることもあります。
また、サンドウィッチのパンの種類が少ない。
高級なところだと具材に合わせたパンを使っていますから最低でも3種以上。
プレーンな白いパン以外に胚芽入りやライ麦を使っていたり、バターロールだったり。
いつだったかリッツでいただいたトマトが練りこまれたパンもおいしかったなぁ。
他にも具の細かな気配り。

どういうことかといえば、たとえばスモークサーモンはとても一般的なアフタヌーンティーのサンドウィッチの具材です。

クラリッジーズでは軽くたたいた(と思う)みたいな感じで噛んだ時の跡がきれい。
きちんと嚙み切れる工夫がされています。
キュウリやハムもそう。

サンドウィッチというのはバター(など)を塗ったパンに挟む具に水分が多いとパンの上を滑ってしまう。
すると噛み切る時にベロって出てしまう時があるんです。
クラリッジーズのサンドウィッチでそんな思いはしたことがない。
とても食べやすいんだけど、見た感じが大きく違わないのでほとんどの人は気が付いていない配慮。

5種のサンドウィッチは右から;
①ライ麦のパンに挟んだスモークサーモンとディルが入ったクレムフレッシュ。
②レモンクリームチーズとキュウリ、これは白くて柔らかいパン。
③ローストチキンはタラゴンマヨネーズを胚芽入りパンに挟んで。
④卵のサンドウィッチも柔らかい白いパンが合います。
⑤玉ねぎパンに挟んだのはローストハムとマスタード入りのマヨネーズで、もう15年以上同じサプライヤーからハムを仕入れているそうです。

一番右端のタルトは季節で変わります。
この時はサンドライトマトとチーズのタルトでした。
係員の案内やメニューの記載では、最初に出てくるサンドウィッチ類にはほうじ茶が合いますって。
でも、今までいろんな人をここのアフタヌーンティーにご案内したけれど、紅茶以外のものを注文した人はいません(笑)
私はイギリス、コーンウォール産の紅茶がメニューにあったのでそれを選びました。
アールグレーということだったんだけど、それほどベルガモットの香りはしなかったです。
逆にアッサムの香りが強くて私の好みではなかった。
アールグレーがお好きなら普通のアールグレーの方がいいと思います。
人気なのはクラリッジーズのブレンド。
それはミルクティーでいただくのがおすすめ。

サンドウィッチはほとんどの高級ホテルでのアフタヌーンティーでおかわり自由になっています。

クラリッジーズでもそうなんですが、いくら美味しいといってもそんなに食べられません(笑)
食べ終わることを見計らっておかわりはいかがですかと聞きに来て、要らないといえばスコーンがやってくる。
プレーンなものと干しブドウ入りのものの2種にクロテッドクリームとジャムが添えられています。
ここのスコーンは小ぶりでカリッとしています。
手でふたつに割ってクリームとジャムを乗せていただきます。

わかりやすいように、二つのスタイルを並べてみました。
左がクリームを先に塗ってジャムをドロップするデヴォン式。
左がジャムを塗ってクリームを乗せるコーンウォール式。

私はいつもコーンウォール式です。
スコーンも欲しければいくらでも持ってきてくれますし、ジャムやクリームもたっぷり用意されています。
でもきっともうお腹がいっぱいじゃないかな。
なのでケーキ類は小さくて軽い方がいいですね。
これで二人分だから一人4つ!!
食べきれないなら最後に包んでくれます。
どれもそれほど甘くないし、軽めだからか完食するのが難しいわけではありません。
普通はフルーツタルトやチョコレートケーキなどが含まれています。

さてこんな感じで2時間ゆっくりとおしゃべりを楽しむアフタヌーンティーですが、クラリッジーズは安くはありません。
午後のお茶のお値段は95ポンド。
もちろんシャンペンを付けたりするともっとします。
そして95ポンドにはサービス料が付くので実際はふたりで行けば約220ポンド(44000円)。



このお値段だけあって、とっても優雅な気分に浸れます(笑)
お勧めはフォイエーといってロビー入ってすぐのところ。
音楽を楽しみながら他の人たちを観察したり、自分たちが見られるのもアフタヌーンティーの一部です。
なのでおしゃれしていくと気持ちがいい。
でもそういったのが落ち着かないというなら正面から左奥の席もあります。
そちらは少し暗めでゆったりできますから好きな方を選べばいいと思います。
公式のドレスコードはスマートカジュアル。
だけどおしゃれして目立つのも楽しいです。


イギリスの観光ガイドはライセンス制です。ご予約の際は英国政府公認ブルーバッジガイドを雇用しましょう。(リンクします)





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