2012年9月22日土曜日

Long Sutton


ティムちゃんとふたりで、コーンウォールに小旅行。


これから2週間ほど、イギリスの秋のステキな景色や味覚をお届けします。



ロンドンからコーンウォールは、車で6時間から7時間。

1度で行くのは少し大変なので、ちょうど中間地点のサマーセットに宿をとりました。

ロングサットンという小さな村です。



パブ兼宿屋、郵便局を兼ねた小さなスーパーマーケット、そして地区教会。

このパリッシュ(教区)には、なんと14の農家が現存するそうです。

この辺りには、オーチャードとよばれるりんご畑がたくさんあります。
ホテルの裏にもりんごの木がありました。
たくさんのりんごがみえますか?


この村に2泊して、それからコーンウォールまでは3時間ほどのドライブです。

今日はとってもいいお天気だけど、明日は雨が予報されています。




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2012年9月18日火曜日

新学期

9月も半ばを過ぎました。
桃太郎君は、今週から新しい学校に通っています。

18歳までは、私立の男子校に通っていました。
普通なら、今年は大学の1年生です。

でもイギリスでは、ストレートに大学に行く以外にも、いろんな選択があります。

今年から、大学の費用が値上がりしたので、去年に比べると15%ほど、願書が減ったそうです。
もちろん、進学せずに、就職する子もいます。

また、短めの時間働きながら、その職業に役立つコースを、企業のバックアップで勉強するなんてシステムもあります。

桃太郎君のお友達の何人かは、ギャップイヤー(Gap year)です。
ギャップイヤーというのは、大学に行く前の1年間、社会勉強をする制度です。
世界旅行をする子もいますし、外国でボランティアする子もいます。
また、イギリスで、自分が将来就きたい仕事を体験してみる子もいます。

そういった体験の後、進路を変えることもしばしば。
私たちのお友達の子は、アメリカに社会勉強に行って、そこが気に入ったから、アメリカの大学に入ったなんて話もあります。

また、実際に世間を見て、学部などの選択を変える子もいます。

いい話だけではなくて、遊び癖がついてしまって、そのまま進学を放棄した子供もいます。

桃太郎君は、芸術関係に進みたいので、大学に行く予定です。
でもイギリスの大学は、日本のように広い範囲にわたる教育ではなく、かなり専門的なことを勉強します。
そこで「芸術」と、ひとくくりにはできないので、1年間のファウンデーション・コースが設けられています。

1年で、広くいろんな分野を試してみて、その中で自分に合った分野を模索するのです。

桃太郎君は、映像、アニメーション、写真、ファインアートの4つの分野に興味があります。
それぞれ、その分野でのトップクラスの大学が異なるわけで、ファウンデーション・コースを体験してみた後に、専門分野を絞ることが可能になります。
いくつかの大学が、このファウンデーションコースを持っているので、桃太郎君もそのひとつに在籍しています。

今までの学校と違って、なんと、ほとんどが女の子なんですって。
「かわいい子いた?」なんて、ティムちゃんは早速聞いていました。
「まあ、ちょっとだけだけど」って言うのが、桃太郎君の答えでした(笑)

でも、桃太郎君の好みは、見た目はともかく「頭のいい子」らしいです。
ティムちゃんは「若い時に、できるだけたくさんの、かわいい女の子と付き合え」なんて、むちゃくちゃなアドヴァイスをしています。
でも、桃太郎君いわく「僕はそんなに頭が良くないから、パートナーも頭が悪いなんて、最悪の組み合わせ」だそうです。

なんだか「ちょっと考えすぎなんじゃないの?」と思います。
ティーンエイジャーの男の子が考えることって、ちょっとわかんない。

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2012年9月15日土曜日

プロセルピーナ



ラファエル前派の展示会を紹介したついでに、ラファエル前派を代表する、ロゼッティーのこの絵も紹介しておきます。

ダンテ・ロゼッティーのプロセルピーナ(テイトブリテン、リンクします)

4月を英語で書くとAprilです。
これはラテン語の「Aperire」つまり、開くという意味があります。
冬の間、堅く閉ざされていた大地が開いて、命の芽が吹きはじめるということです。

ギリシャ神話には面白いお話がたくさんあります。

大地の女神は「デメテル」という名前で、たくさんの子供がいました。
彼女は、末娘のプロセルピーナを、特に可愛がっていました。(一人娘という説もあります)
ある時、このプロセルピーナが野原で花を摘んでいると、突然大地が裂けて、地下(死者の国)の神様、ハデスが飛び出してきました。
ひと目で彼女に恋をしたハデスは、彼女をさらって地下に連れて行ってしまいました。
娘がいなくなってしまったデメテルは大騒ぎ。
地上のあらゆる場所を探しましたが、プロセルピーナを見つけることはできませんでした。
デメテルの悲しみは大変なもので、それ以降、大地からは何の収穫も得ることはできません。

これには人間だけではなく、他の神様も困ってしまいました。
何とかして、プロセルピーナを探し出す努力をしないと、このままでは食べるものがなくなってしまいます。

しばらくすると、ニンフたちから、ハデスの仕業だと証言がありました。
そこで早速、彼の元に使いが出されます。
ところが、彼はプロセルピーナが気に入ったから結婚したいと言い出します。
それを聞いたデメテルは、なんとしてでも娘を取り返すと息巻いています。

とうとうゼウスが仲裁に入って
「もし、プロセルピーナが地下で何も食べていなければ、彼女はデメテルのもの。
もし、地下の食べ物を何か食べたなら、彼女はハデスのものになる」
という取り決めが交わされました。

ところが、彼女は誘惑に負けて、ハデスから受け取った、ざくろを一口食べてしまっていました。

取り決めどおりなら、彼女は永遠にハデスの元に住まなくてはいけません。
でもデメテルの気持ちも考えて、秋と冬はハデスの所に、春になったらデメテルのところに戻ることで、まとまりがつきました。

つまり、プロセルピーナは種(たね)の擬人化です。
4月に大地が開いて、それまで地下にいたプロセルピーナ(種)から芽が出ます。
それが、ぐんぐん育って、夏に花が咲きます。
その実が、秋には地面に戻っていくわけです。
ちなみに、プロセルピーナ(Proserpina)という言葉も、ラテン語の種(Species)からきています。



この絵のモデルは、ロゼッティーの友人、ウイリアム・モリスの奥様ジェーンです。
結婚前はロゼッティーのモデルだったジェーンですが、結婚後もロゼッティーとの仲がうわさされていました。
ジェーンは、プロセルピーナのように、こころの半分をロゼッティーのところで、残りの半分をモリスの庇護の下で過ごすのでしょうか。

この絵が描かれたのは、ロゼッティーがモリスの家「ケルムスコット」(リンクします)に滞在していた時です。
仕事に忙しいモリスと違い、自分を見つめてくれるロゼッティーに、ジェーンの心が傾いたとしても何の不思議もありません。
それでもヴィクトリア時代は、簡単に離婚などできる環境ではありませんでした。
ロゼッティーは、禁断の実を食べているジェーンをプロセルピーナに重ねることで、彼女の環境が「地下にとらわれた花嫁」だと言っているのです。


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2012年9月14日金曜日

ラファエル前派って?


この作品は、テイト美術館の「絵葉書売り上げナンバーワン」だと聞いたことがあります。
どこで、誰から聞いた話だったか、すっかり忘れましたから、正確な情報ではありません。
それでもそう言われると、納得してしまいます。
確かに絵葉書もステキですが、実物にはかないません。

ラファエル前派の絵画は、その場に足を運んでみないと、良さがわかりにくいと思います。
もちろん、全ての絵画がそうですが、特に。

ラファエル前派というのは、イギリスで起こった、アートの動きのひとつです。
時代は工業化が進む、ヴィクトリア時代。

イギリスのアカデミーでは、簡単に言うと「伝統的な絵」がお手本になっていました。
ぼかした風景だとか、暗い色調だとか。
それに真っ向から反対したのが、まだ若い画家のグループ「ラファエル前派」です。

「ラファエル」は、もちろん、あの巨匠のラファエルです。
ラファエル前派が目指したのは、ラファエルがでてくる前の、中世の芸術です。
フレスコや祭壇画などのはっきりした線、色鮮やかさ、シンボル。
例えば、国立美術館の、セインツブリー館に展示されているような絵画のことです。

彼らは、カンヴァスを白く下塗りしました。
そのために、上に乗せた色はより鮮やかに見えます。
入念に下調べをして、正確さに気をつけました。
衣装や髪型の考証などのために、大英博物館にも通いました。
また、屋外のスケッチに長い時間も費やしました。
ハントなんて、背景の為だけに、わざわざ死海まで旅行をしています。

彼らがモデルに使ったのは、自分たちの友人や家族。
モデルを専門にしている人たちではなくて、本物の人間。
絵画の中に、現実味を持たせるための、試みの一つです。

また、初期の彼らは、自分たちの主義主張を体現するために絵を描きました。
注文主の希望を描く、注文制作ではないのです。
描きたいものを描いて、売れればそれでよし。
そんなスタンスです。

現在で言えば、学生時代のバンドみたいなものかもしれません。
大人になるにつれて、主義があわなかったり、いざこざが生まれたり。
そして、解散になってしまうところも同じ。
ラファエル前派の主なメンバーは、
ウイリアム・ハント、ジョン・ミレー、ロゼッティー、バーン・ジョーンズ、ウイリアム・モリスの5人。
この5人以外にも、付かず離れずといったメンバーもいます。

少し前に BBC でラファエル前派のストーリーがドラマ化されました。
DVD が出ていますから、興味のある方はどうぞ。
「Desperate Romantics」というタイトルです。(リンクします)

以下のおすすめはテイト所蔵なので、この特別展示が終わっても観ることができます。
人気のある作品なので、解説は近いうちに書きます(笑)

オフィーリア(ミレー)
家族の家にいるキリスト(ミレー)

V&Aにあるもの

国外だけど、機会があったら是非
この作品は13年1月までテイトで観ることができます。



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2012年9月13日木曜日

ラファエル前派展

 昨日から一般公開の、テイト美術館「ラファエル前派展」に行ってきました。
私がブルーバッジガイドの試験を受けたとき、ここも、実技試験の会場のひとつ。
候補生(数人)と試験官(現役のガイドも含む)で美術館に入って、
名前をよばれたら、目の前にかかっている絵の説明をするってかんじです。

テイト美術館は最終試験ではなくって、2年間のコースの1年目が終了した時の試験でした。
「これに受からないと、次の年に進めない」って恐れていたことを思い出します。
その割には、何の絵を案内したのか覚えていません(笑)


テイト美術館はイギリスにいくつかあります。
ロンドンにはふたつ。
ここはテイト・ブリテンという名前で、英国の絵画が主に集められています。
もうひとつは西暦2000年にオープンしたテイト・モダン。
そこは、近代から現在に至るアートを観ることができます。

ラファエル前派はぎりぎりテート・ブリテン。
これ以降のものは、モダンの方に振り分けられちゃうみたいです。

これは今回の展示のパンフレット。
カタログは、重なるものが既にたくさんあるので買いませんでした。
ほとんどの作品は、テイト美術館所蔵のもの。
そこで、私にとっては新たな発見はほとんどありませんでした。

ただ、最後の部屋で、あっと息を呑むほど惹かれた絵がありますから紹介します。
ウイリアム・ホルマン・ハントの作品。

これまで私は彼の作品はあまり好きではありませんでした。
少し、宗教的に、押し付けがましいところが感じられるのが理由です。
でも、このシャロット姫を観て、ずいぶん印象が変わりました。

この作品はハントの晩年の作品です。
一気に描きあげた訳ではなくって、17年の月日を費やしています。

この絵は、詩人テニスンの「シャロット姫」がテーマです。
「赤毛のアン」の中で、アンが川で溺れそうになるシーンは、テニスンが書いた別の作品。
小船、ランスロット卿など似たようなモチーフが出てきます。
ランスロット卿に恋焦がれて死んでしまう、エレーンが主人公。

シャロットは呪いがかけられたお姫様。
「外の世界を直接見ると死んでしまう」という呪い。
塔の中でひとり寂しく住んでいる彼女は、鏡に映った世界をタペストリーに織って過しています。

ある時、歌声を聴いて、鏡に映った騎士の姿を見ます。
それは、美しい騎士ランスロット卿でした。
思わず窓辺に近づき本物を見てしまった彼女は、呪いを受けてしまいます。
その時、彼女の世界の全てであった、鏡は横にひび割れて、
彼女は塔を後にランスロット卿のいるキャメロットへと急ぐのです。
ところが、呪いはとうとう彼女に追いついて、
キャメロットへの小船の中で、シャロット姫は息絶えてしまうのでした。

テニスンの詩の全部を載せると長くなりすぎるので、この絵の部分だけ抜粋しますね。

She left the web, she left the loom;
  She made three paces thro' the room,
  She saw the water-lily bloom,
  She saw the helmet and the plume,
  She look'd down to Camelot.
  Out flew the web and floated wide;
  The mirror crack'd from side to side;
  "The curse is come upon me," cried
  The Lady of Shalott.

とっても大きな作品で、圧倒されます。
そして鮮やかな色!!!
奥に見えている景色は彼女の世界の全てであった鏡の世界です。
糸が絡まった彼女は今、彼女を縛っていた世界から飛び出すところ。

これまで私が観たことのあるシャロット姫のイメージは、
小船に乗って、はかない生涯を終える時。
感傷的なシーンは美しくはありますが、あまり好きではありませんでした。

でもハントのシャロット姫は違います。
運命のドラマが前面に出されて、とても迫力があります。
ふと、アガサ・クリスティーはこの絵を観たことがあるのかと、考えてしまいました。

「鏡は横にひび割れて」という彼女の作品は、このシーンにヒントを得ているのです。

とても残念なことに、この作品はテイト所蔵ではありません。
アメリカ、コネチカットにある「Wadsworth Atheneum Museum of Art」のもの。
一応オフィシャルサイトの絵の部分をリンクしておきます。
メインのページで見つけられなかったので、レプリカの販売ページ。
でも美術館のサイトだから、他のページにも簡単に移動できます。

ということで、この作品を観たい方は、是非テイトに足を運んでください。
この特別展示を逃したら、しばらくはお目にかかれない作品です。
2013年1月13日まで
これ以外にも、モリスの家具とかケルムスコット(リンクします)から持ってきていました。
ラファエル前派がお好きなら必見の展示です。



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2012年9月12日水曜日

アクセシビリティー

オリンピック・パラリンピックが終わったロンドンは、何となく空虚感。
今回のオリンピック・パラリンピックの間は、公共の乗り物を使うという建前のために、地下鉄などのメンテナンス用の閉鎖はありませんでした。
初めてロンドンに来られた方は「なあんだ、ロンドンの公共の乗り物って思ったほど悪くない」って思われたでしょうね。
毎日、公共交通機関の運行チェックをしていましたが、ほとんど問題はありませんでした。
この週末から、また元に戻って、少しずつメンテナンス閉鎖があるみたいです(笑)



昨夜、仲のいいガイド仲間とオリンピック・パラリンピックの打ち上げパーティーをやりました。
気心の置けない仲間内で、いろいろ今回のイベントに関しておしゃべりしようといったカンジ。

ロンドンにはガイドのプロフェッショナルがいて、その協会も存在します。
Japanese Registered Tourist Guide Association という名前で略して「JRTGA(リンクします)」
毎年恒例のチャリティーなども、この協会主催です。

私は、ここ数年ずっと、この協会の役員をボランティアーでやっています。
今のところ会員数は50名前後。

昨日集まったのは、その中のほんの一握りのメンバーでしたが、本当に楽しかった。

普通、同じ業界の人間が集まると、経験談とか、最新情報なんかで盛り上がると思います。
私たちガイド業界も同じ。
特に今回は、普段あまり経験しない、身体のどこかに不自由のある人たちの、ロンドンの受け入れ体制について、いろいろ情報交換がありました。
英語で、身体が不自由な人たちへのサービス対応のことをアクセシビリティ(accessibility)といいます。
ステップフリー(行程中に段差がないこと)とか、目の不自由な人が触って楽しめる展示があるとか、その種類はいろいろです。

その結果「車椅子の方をご案内するなら1番!」とほぼ全員一致だったのが大英博物館。
リフト(エレベーター)や係員の対応など、すばらしい。
実際に私も問題なくお客様をご案内できました。

ウインザー城もかなりポイントが高かったです。
係員の対応がすばらしいところ。
ただ、やっぱり健常者のアクセスできるところ全てに入れるかと聞かれると、答えはノーです。

バッキンガム宮殿は、車椅子の方が入れる入り口が、少し離れたところにありますから、グループの方が2分されることはあります。

やはり、古い建物が多いヨーロッパでは、建築上の問題をクリアーするのが大変なようです。
そこで、教会などは、ずいぶんポイントが低くなってしまっています。

私はパラリンピックの時期に、車椅子の方3名さまと、杖をついていらっしゃる方が3名さま含まれる、全部で20名さまくらいのツアーを担当しました。
セントポール大聖堂(ダイアナ妃が結婚したところ)の入場が含まれていましたが、大変でした。
リフトが狭いために、全員が本堂に集まるまでずいぶん時間がかかりました。
また、健常者の方を、同じ入り口から入れてもらうことは拒否されました。
これは同じグループとして、限られた時間を観光に使っているグループとしては致命的です。
柔軟な対応次第で、もっと楽しめたのにって思うと残念です。

ウイリアム王子とケイトさんのウエディングがあったことで、大変に人気のウエストミンスター寺院に至っては、車椅子の方はかなり入場が困難な状態です。
全く無理ではないのですが、係員があまり親切ではありません。
クロイスターから本堂に入るとき、そして逆に出る時に、階段が5段ほどあるのです。
高低差は1mもないのだから、車椅子用のリフトを付ける予算がないのなら、鉄道駅にあるような、車いす用の渡し板くらい使えるだろうにと思いました。

地下鉄などは、整備されているところと、そうでないところの差がかなりあります。
地下鉄の地図(リンクします)に、アクセシビリティーの詳細はあるのですが、まだまだ。

ところが日本からのお客様によると、日本に比べると、ロンドンは全く悪くないそうです。
驚いたことに、日本では特別な場所にでも行かないかぎり、車椅子の人を見かけることは、街中でほとんどないそうです。
ショッピングセンターや、博物館などで、車椅子の人たちを見るのは当たり前なので、今まで気にしたこともなかったのですが、日本ではそんなに見かけないそうです。

車椅子の人たちが、普通に日常生活をしているのを見られたので「それだけでも、今回来て良かった」ってお客様から言われました。
うれしいの半分だけど「東京のパラリンピック招致大丈夫かなぁ」と少し考えてしまいました。
オリンピックをホストするのはどこでもできるだろうけど、パラリンピックをホストするのはすごく大変だろうなぁと思います。

選手だけではなく、世界中から来られるお客様の、泊まるところ、食べるところ、遊ぶところ、全て、どれくらい身体に不自由がある人たちを受け入れる施設があるのでしょうか?
車椅子のお客様から聞いた話なので、実際に自分で調べたわけではありませんが、ビジネスホテルクラスなら、車椅子で建物に入ることも難しく、お部屋の設備(お風呂やお手洗い)なども使えないことが多いそうです。
大手のチェーンはともかく、中小企業のこういった設備の負担をどうするつもりなのか、少し考えてしまいました。
それでも東京でパラリンピックがホストされたら、日本のアクセシビリティーの改善にはぴったりでしょうね。



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2012年9月11日火曜日

マナー

昨日、ティムちゃんと桃太郎君と3人でお買い物に行きました。
桃太郎君、アートの時間に着る、汚れてもかまわない安いシャツが欲しいそうです。
で、いろんなお店をみて回って、上の写真のお店にも行きました。

私と桃太郎君がはじめに階段を上がって、振り返ったらティムちゃんがいません。
しばらくして上がってきたと思ったら、笑っています。

階段の途中にいるマネキンが人間だと思っていたんですって。
そこで、彼(マネキン)が降りてくるのを待っていたんですが、降りてこないから、
自分のために立ち止まって待っていてくれると思って、ココロ、早足で階段を上がって、
すれ違う時に「Thank you 」と言って、顔をみて初めてマネキンだって気がつきました。
自分でもバカさ加減に笑っちゃったそうです。
私も桃太郎君も、マネキンを見直して、ゲラゲラ笑っちゃいました。

イギリスでは、これくらいの幅と長さの階段だと、相手を待ってあげる方が多いようです。
すれ違うことができない幅ではないですが、ちょっと狭いかな?
マネキンが等身大だから、何となくサイズが分かりますか?

イギリスはマナーにうるさい国という印象があるようです。
私はこの国に住んでいる時間の方が、日本にいたときよりも長くなってしまいました。
日本で大人として過した時間はほとんどありません。

そこで、私の日本のイメージは、私が子供の頃のもの。
もしくは現在のお客様のお話からうかがうもの。
それにしても、私の印象では、日本のほうがマナーにはうるさそう。

それでも習慣の違いから、あれっと思うときもあります。
イギリスでみかける、日本の人があまりやらないマナー関係のこと。
こちらでは普通なので、違う人を見ると気になります。
もちろん日本人を全員ひとくくりにしているわけではなくって、よく見かけるという話。

他の人のために、待ってあげること。
例えば入り口でドアを支えてあげたり、階段の手前で立ち止まったり。
きっと、日本のほうがイギリスよりも忙しいんでしょうね。
何事ものんびり、がイギリス風です。


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2012年9月10日月曜日

ロンドンのタクシー

オリンピック、パラリンピックが終わってしまいました。
何となく、長いようで短い1ヶ月でした。
私のお仕事 は、オリンピックの時期、前後3週間びっしり。
パラリンピックの時はほんの数日だけでした。

お客様との移動や、夜自宅まで帰るためにタクシーにもたくさん乗りました。

ロンドンのタクシーは、基本、個人タクシー。
昔はブラックキャブと呼ばれましたが、今では広告を車体に出しているものも多いです。
だから黒とは限りません。

ずいぶん昔に運転手さんに聞いたら、広告を取ると、年間数千ポンドの収入になるそうです。
10年位前だけど、「エアコンならダイキン」なんて、日本語をみた事もあります(笑)

上の写真は携帯電話大手の「Vodafone」の広告のタクシー。
ロンドンに1000台くらい走っているそうです。
上の写真はウェブから拝借しました。
この間乗ったのですが、中に携帯電話のチャージャーがついていてびっくりしました。
座席の右側。
思わず写真を撮ってしまいました(笑)
このときは、夜自宅に帰る時。
充電するほどバッテリーが減っていたわけではなかったので使いませんでしたが、
便利だなぁっておもいました。
運転手さんに聞いたら、お客さまが降りる時に、
「携帯電話は忘れていませんか」って聞く習慣がついたそうです(笑)

クレジットカードが使えるタクシーとか、
テレビがついているものとか、
クーラーのついているものもあります。
日本だとタクシーにクーラーは当然かもしれませんが、ロンドンはまだまだ。
暖房なら、まず間違いなくついていますが。

昔は運転手さんの横、助手席があるべきところに飼い犬を乗せているタクシーをよく見ました。
運転手さんは、東ロンドンの白人のおじさんかおじいさんがほとんどだったけど、
最近は女性の運転手さんにも当たったことがありますし、
また、ヨーロッパのほかの国から来た運転手さんにも会ったことがあります。

ロンドンで生まれ育った、黒人の運転手さんにも一度会いました。
その時には運転手さんに「黒人の運転手さんは初めてだわ」って言ってみました。
そうしたら、やっぱり面接で落とされちゃうことが多いんですって。
面接というより実技のテストって言った方が正確かな?
差別的な言葉で、煽ったりするんですって。
それで怒ったりしたら、テストには合格しないそうです。
やっぱりロンドンのタクシーの運転手さんになるのは大変みたい。

いまだ、ロンドンではブラックキャブはある程度のステイタスを保っていますが、
回りはどんどん変わってきているようです。
ミニキャブとよばれる、要予約のタクシーの台頭もあります。
オリンピック、パラリンピックの時には、オフィシャル専用レーンの利用ができないことに、
ロンドン中心地で抗議のデモもありました。
ロンドンのアイコンのひとつであり続けるのも難しいようです。

2012年9月9日日曜日

パブの肴


この建物はマーブルヒルハウスといって、私のおうちの近くです。
いいお天気の時には、ここでピクニックをしたり、のんびり読書をしたりします。

とてもいいお天気だったので、ティムちゃんと桃太郎君と3人でお散歩。
もちろん歩くだけではなくて、目的はパブ(笑)

私のブログのタイトルにも入れていますが、是非、パブに足を運んでみてください。
特に住宅地のパブがお勧め。
マーブルヒルパークを抜けて、トゥイッケナムの方面に少し行くと、ホワイトスワンというパブ。

私はワインを飲みますが、ティムちゃんはビール。
お、アサヒビール発見。
いつもはコーラを飲む桃太郎君、今日はアサヒに挑戦。
 私とティムちゃんだけのときはただ飲むだけなんですが。
桃太郎君はいつもおなかがすいています。
そこで、おつまみ。

これは日本には売ってないんじゃないかな?
豚の皮。
多分揚げてあるんじゃないかな?
カリカリしてとっても美味しいのです。
ローストポークをお料理したときにも楽しめます。
 こちらはクリスプス。
ポテトチップスのこと。
イギリスではチップスといえば、フライドポテト。
なのに、パッケージにはチップスと書かれています。
カウンターで「チップス」といえば、フライドポテトが出てくるのにね。

2012年9月8日土曜日

Emirates Air Line

少し前の話ですが、テムズを渡るケーブルカーに乗りました。
「ロンドンの乗り物をいろいろ試してみたい」という方にお勧めです。

料金は片道4.30ポンド。
でもオイスターカードや1日乗車券を持っているなら割引があります。
その場合は片道3.20ポンド。

往復割引はないので、純粋に倍にしたら料金が出ます(笑)
私は高いところが苦手なんですが、このケーブルカーはそんなに怖くありませんでした。
ロンドンアイのように、30分間閉じ込められたままではないので、気が楽だったせいかも。
乗ってしまえば数分で向こう岸。

これは、南側、ノースグリニッチの地下鉄駅の脇です。
ロンドンアイのように、動いているケーブルカーに乗り込みます。
中には10人くらい乗ることが可能だそうですが、普通は6人前後を乗せている様子でした。
車椅子やベビーカーの場合はちょっと止めるところもロンドンアイと同じ。
数分間ですが、O2のドームやドックランド、テムズバリアーも観ることができます。
オリンピックパークも見えます。
高いところでは90mくらいだそうです。
1kmほどのショートトリップ。
ノースグリニッチ(地下鉄ジュビリー線)とロイヤルヴィクトリア(DLR)を結んでいます。
ただの乗換えならカニングタウンの方が便利です。
デザインはウィルキンソン・エアー。
ヒースローからロンドンに向かう高速道路沿いにある、アウディーのショールームも同じ会社。
エレガントなデザインで、目を引きます。