2025年11月30日日曜日

イギリスの最低賃金はいくら?


秋の予算演説(リンクします)でイギリスの最低賃金が上がりました。
(実際は演説の1日前の発表)

イギリスの賃金は年齢によって違います。
18から20歳までは8.5% 上がって £10.85(2242円)へ、21歳以上は4.1% 上がって £12.71(2626円)になったのでフルタイムで働いていれば年間で約900ポンド(約18万円)増えることになります。
円のレートはこの記事を書いている今現在のもの(206.62円/£)

若い子のアルバイト的なカテゴリーがあって、それは16歳から17歳用。
そちらは6%上がって時給が8ポンド(1653円)になりました。
年齢が上でも見習いなども同じ金額です。

日本に比べると高いなぁって思います?
イギリスは日本よりも物価が高いです。
だから、時給が日本よりも高くても、それで生活できるかというのは別の話。
特に物価が高いロンドンでは非常に困難です。

そこでイギリスには最低賃金よりも少し高めの生活賃金(Real Living Wage)という考えがあります。
この機関によれば、現在この国では責任ある16000の雇用主が雇用者の生活を考えて最低賃金ではなく生活賃金を支払っているそうです。

この生活賃金というのは生活に必要な金額を考慮して計算されるそうで、現在国内の生活賃金は £13.45(2779円) そしてロンドンの生活賃金は £14.80(3058円) です。
ロンドンだと8時間で2万4664円。
1日120ポンドで生活できるかは、お家賃次第かな。
前にも書いたことがあると思うんですが、イギリスではお勤め先への交通費は自己負担。
というのも通勤費は経費として認められていないからです。


なので、最近ロンドンに多い日本からのYMS(所謂ワーキングホリデー)の人たちが直面するのは仕事を探すのにお家賃と交通費をどうするかという点ですね。
おうちの近所で働くことができれば交通費はかかりませんが、安いお家賃の場所にはカジュアルワーカーを雇うような場所は多くはない場合も多い。
郊外から中心地に向かうにはそれなりの交通費が必要。
そして意外に郊外でもお家賃はそれほど安くありません。
却って中心地の方が安い場合も多いですが、治安が心配。

全ての人にお勧めするわけではありませんが、キャリアなどを考えていないワーキングホリデーだったらオーペアとかも視野に入れてみるのはどうかなと思います。
子供の送り迎えなども含まれるので、責任感があって誠実な人柄が求められます。
写真は Wikimedeia から

我が家も桃太郎君が中学校に上がるまではオーペアを置いていました。
家族のように生活を共にして、学校への送り迎えや簡単な家事手伝いをしてもらう制度です。
オーペアというのはフランス語で「同等の」という意味がある言葉ですから正式な雇用関係ではありません。
あくまでも家族と同じ扱いということ。
ご飯も一緒に食べるし、お出かけもホリデーも一緒。もちろん費用は全て家族の負担です。
家事は日に5時間、1週間に5日でお小遣いは最低賃金以上というのが常識。
現在ロンドンだと週に£300前後だと思います。
オーペアのいい点はお家賃や交通費がかからないからお小遣いがそのままポケットに入るところ。
ただ、家族が自分に合うかどうかがポイントですね。
召使のように扱う家族がいないとも限らない。
酷い時なんて、ご飯を食べるものも別だったり、お部屋も狭いところをあてがわれたり、うちにいた女の子たちからお友達の境遇などいろんな話を教えてもらってびっくりしていました。
でもいいおうちだと、イギリスの生活がよくわかるし、その後もいい関係が続くことになります。
うちにいた子たちも、その何人かはいまだに連絡を取り合っています。
全員というわけではないですけどね。


住んでみたいなって思う町があったら、そこの語学学校なんかを覗いてみるとオーペア募集の広告があったりするかも。
他にもネットのエージェントから探してみたりするのも方法のひとつです。
このリンクはあくまでもこんな感じですという参考のために張っただけです。




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