こんな街並み、ロンドンでよく見かけますよね。
これらのおうちが実際に家族単位で使われていた時代もあったわけですが、今はほとんどが改造されて小さなフラットになっていたり、ホテルとして使われていたりします。
リンリー(友人たちからはサンボーンではなくリンリーとよばれていました)はパンチ誌のイラストレーターです。
パンチ誌は1841年から1992年まで続いたイギリスの雑誌。
風刺画(カートゥーン)を一般に広めた功績で知られています。
パンチ誌初期のイラストレーターはリチャード・ドイル、シャーロックホームズの作者コナン・ドイルの伯父さんなのでシャーロキアンなら聞いたことがあるかも。
リチャード・ドイルやジョン・テニエルの方が有名なので、リンリーはパンチ誌の歴史を調べてもあまり詳しくは出てきません。
でも彼のおうちが博物館になったおかげで彼のイラストをよく知ることができます。
それもこれも彼の子孫がこのおうちを当時のまま残したから。
彼の孫が貴族と結婚して、その子供、写真家のトニー(のちにスノウドン伯爵)がエリザベス2世の妹マーガレット王女と結婚しました。
彼の家系はリンリーという名前で写真や室内装飾でも知られています。
私がここを訪れて一番いいなって思うのはステンドグラスかな。
でも実際は人を招くのが好きでいつも賑やかな食卓だったそうです。
テーブルは大きくして12人で囲むことができるようになっていました。
ヴィクトリア時代の流行のスタイルになっています。
そしてこちらがバスルーム。
リンリーにとってとても大切な場所でした。
このバスルームは暗室としても使われていました。
バスタブのサイドに開閉式の横板があるのに気づきますか?
写真のプリントに必要な薬剤などを置く必要があったから取り付けられたわけ。
こちらは右手が写真です。
そんな写真を基に彼がイラストを描いた彼の仕事部屋。
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写真は趣味と実益を兼ねていたようで、本人や家族たち、そして召使も総動員で小道具を使ったり、面白いポーズを決めたり、そのほとんどが裏庭で撮影されたそうです。
ヴィクトリア時代のいろんなことがわかって、とても興味深い博物館です。
ロンドンに数日しかいないという人には、他のもっと有名な観光場所があるだろうけれど、住んでいる人やリピーター、そしてヴィクトリア時代に興味のある人にはとても面白い場所だと思います。
是非どうぞ。
因みにパンチ誌のアーカイブはネットで閲覧が可能です。
こちらもなかなか面白いです。
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