そこで名前を出した日本の天皇、孝謙天皇は女性でした。
飛鳥・奈良時代には彼女を含め女性の天皇が何人かいました。
歴史上、日本の女性天皇は彼女を入れて8人。
イギリスでは1066年のウイリアム征服王以降、君主としての女王の数は6人。
戴冠の前に廃位されたレイディー・ジェーン・グレイを入れると7人ですから日本の方が多いですね。
チューダー朝
レイディー・ジェーン・グレイ(戴冠なし)子供は無し
メアリ1世 王様の娘、子供は無し
エリザベス1世 王様の娘、女王の妹 子供は無し
スチュワート朝
メアリ2世 王様の娘、子供は無し
アン 王様の娘、女王の妹、子供は無し
ハノーヴァ朝
ヴィクトリア 王様の姪、長男が後継
ウインザー朝
エリザベス2世 王様の娘、長男が後継
イギリスでは直系の後継者ではなかったり、直系の後継者であっても女王の子供が後を継ぐ場合に、その王朝はいったん幕を閉じます。
例外が現在の王朝。
チャールズ3世は名字がウインザー・マウントバッテンなのですが、王朝の名前はウインザーを継続しています。
ただ、彼が望めば王朝の名前を「マウントバッテン」に変えることは国会を通さずに枢密院を通すだけで成立させることができます。
女性と男性の権利の平等を考えて変えないのかなと思いますが、あまり踏み込んだ事実関係は探すことができませんでした。
変える時には理由が必要ですが、そのままにするのはわざわざ聞かないのかも。
日本の場合は天皇の皇后だったという立場以外の女性天皇が自分の子供を後継者にした例はないようです。
つまり、イギリスの王朝のような見方をすれば、日本の天皇家はいにしえの王朝がずっと続いている珍しい家系ということになります。
これまでの女性天皇の名前を書きだしておきますね。
飛鳥時代
皇后ではありますが、後を継いだのは彼女の子供ではなく夫である天皇の前妻の子供。
35代目、皇極天皇 (同じ人物が37代目の斉明天皇、天皇の皇后)後を継いだのは直系の子
41代目、持統天皇 (天武天皇の皇后、自身も天智天皇の娘)後を継いだのは直系の孫
奈良時代
43代目、元明天皇 (天智天皇の娘、文武天皇の母、皇太子の妻)後を継いだのは直系の子
44代目、元正天皇 (元明天皇の娘、文武天皇の姉)後を継いだのは甥(天皇の息子)
46代目、孝謙天皇 (同じ人物が48代目の称徳天皇 聖武天皇の娘)後を継いだのは高祖父の天智天皇の直系男子
江戸時代
109代目、明正天皇;後水尾天皇の娘 弟が後継
117代目、後桜町天皇;桜町天皇の娘 甥(前天皇の息子)が後継
日本の歴史は詳しくないのでイギリスの女王については機会があれば少しずつ記事にしていこうかなと思います。
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