ロンドンは世界の大都市の中では比較的安全だと言われています。
でももちろん完全に安全な都市などはありません。
日本は世界でもかなり安心できる国なので、外国旅行に行くと身構えてしまう人も少なくありません。
でも、ただ身構えるよりも、やっぱりどんな手口があるのかがわかっていれば対策は立てやすいと思います。
ロンドンで一番注意すべきなのはスリと置き引き。
これらはロンドン以外でもあるので、万国共通の注意かもしれません。
それ以外に多く報告されているのは携帯電話のひったくり。
被害に遭ってしまったら被害届を出して、保険で処理する方法が現実的です。
タグで位置情報を確認して奪い返すなんてSNSの書き込みを見たことがありますが、正直なところ、犯罪を侵すような人のもとへ飛び込むなんて怖すぎる選択だと思います。
以前このブログでもイギリス警察への被害届の書き方(リンクします)を紹介しました。
泣き寝入りという選択は、更なる犯罪に巻き込まれる可能性を考えれば、悪い選択ではないと思います。
さて、今日の話題は最近のロンドンでよく被害を聞くインスペクター詐欺。
インスペクターというのは検査官。
イギリスではいろんな業界にインスペクターが存在します。
そのひとつがロンドン交通局。
ロンドン交通局ではキセルなどの軽犯罪で莫大な被害が生じています。
そこでそれを取り締まる検査官が存在します。
去年夏のイブニングスタンダード新聞(リンクします)によればロンドン交通局の年間被害は約400億円にも上るそうです。
そして、そういった取り締まりにも活躍する、交通局検査官の数は500人以上。
検査官たちのお給料がどれくらいか気になりますか?
いろんなサイトで数字は変わりますが、大体4万ポンド前後という数字が多いです。
日本円だと年収800万円くらい?
常習犯など、悪質なキセル行為は起訴に至る場合もあります。
2024/25年にはエリザベス線の乗客3,751人がキセルで起訴され、地下鉄では4,063人、オーバーグラウンドでは3,044人が起訴されました。
私は地下鉄、エリザベス線、鉄道、そして路線バスで検査官を見たことがあります。
路線バスでは運転手に検査官がライセンスを見せて運転手から何らかのプリントを受け取って検査官が乗客のバスパスやクレジットカード、オイスターカードなどを一枚ずつ点検しました。
検査官が乗車後、バスは普通に動くので、乗客が慌てて出発前に降りたり、次の停車場所で普段よりも多くの人たちが降車するのを見たこともあります。
そして、私が出会ったバスの検査官は普通ひとり。
鉄道や地下鉄などの検査官は通常二人ペアで見かけます。
鉄道なら隣の車両から二人一緒に乗り込んできますが、地下鉄の場合は1両の両端からそれぞれ乗り込んで検査後は真ん中のドアから出ていきます。
列車で検査官がひとりだけならちょっと身構えた方がいいかもしれません。(←ありえないわけじゃないので見極めが難しそう)
さて、最近、この検査官になりきった人がチケット検査のふりをしてカードからお金を盗むという手口が多く報告されるようになりました。
去年の秋ごろにも新聞記事を読んだ覚えがあります。
最近は小型のカード決済マシーンもあるし、何なら携帯電話でもタッチ決済できます。
検査官は普通カードリーダーのようなものでチケットを読み取るのですが、現在ロンドン交通局では携帯電話のペイ機能(グーグルペイやアップルペイ)、クレジットカードやデビットカードが交通機関カードのオイスター以外に併用されています。
日本の交通系カードとは違って、ロンドンのオイスターカードはロンドン交通局の支払いに特化していて他の支払いには利用できません。
ですからこういった詐欺のマシーンでも被害は出ないのですが、携帯ペイ機能やクレジットカード、デビットカードはタッチ決済機能があります。
というか、タッチ機能がないカードはロンドン交通局では利用できないので、オイスターカード以外のものは詐欺に遭う可能性があるということになります。
こういった検査官に扮する人たちは蛍光のジャケットを着ていたり、偽物の身分証明書を持っていたりもします。
なので中々素人ではその違いに気づきにくい。
バスはこういった詐欺まがいの人が乗客として乗ってくるときに運転手とのやり取りといった手続きがあるので比較的遭いにくい気がします(あくまでも私の印象なので保証できません)
でも地下鉄や鉄道の場合は車両から車両への移動ということで、本物の検査官かどうかの判断が難しそう。
予防策としてはなるべくオイスターカードを利用することくらいです。
私はお客様と公共の乗り物に乗る時にはやはりオイスターカードをお勧めしています。
安全面を考えると、改札を通る時にお財布からカードを取り出すとか、携帯を取り出せば、周りの人たちにどこに貴重品があるのか教えているようなものですからね。
オイスターカードには発行に7ポンドかかりますが、それで詐欺を防いだり盗難を防ぐことができるなら安いと思います。
どうぞ気を付けて、ロンドン観光をお楽しみください。
イギリスの観光ガイドはライセンス制です。ご予約の際は英国政府公認ブルーバッジガイドを雇用しましょう。(リンクします)
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