2008年12月2日火曜日

イギリスの通勤

今週はティムちゃんがフランスにいるので、桃太郎君が学校に行っている間はちょっとヒマです。

ティムちゃんも私も通勤はしていません。
それでお昼ご飯を食べについて行ってあげたり、お買い物にロンドンについて行ったり、プレイステーションで遊んであげたり、と普段はティムちゃんのお守りが結構大変です。
1人だと何もやりたくないそうで、なんでも一緒にしないといけないので、普通のカップルの3倍くらいの時間を共有していると思います。
だからこんな風に1週間もいないと、普段はできないことに没頭できます。
本を読んだり、資料の整頓をしたり、本を読んだり、本を読んだり・・・。
そう、私は読書が大好きです。
でもティムちゃんは私が本を読むのを嫌がります。
そんなことをするくらいなら、一緒に遊んで欲しいそうです。
そこで私が読めるのはお仕事に行くときの列車の中くらい。
イギリスの列車の中では本や新聞を読んでいる人たちがたくさんいます。
でも日本みたいに漫画や雑誌を読んでいる人は殆ど見かけません。

通勤者のことを英語でコミューター(Commuter)といいます。
コミューターの定義は、自宅から職場(決められた場所)間での移動をする人、となります。
ということで、お仕事を持っていても、同じ場所に通っていない人はコミューターではないわけです。

今日は国会の開会宣言があります。
これはこの国の元首である女王陛下が、帝国王冠を頭上にいただいて、厳かに執り行われる儀式なのですが、彼女は馬車で儀式に向かいます。
「女王様」というお仕事を、普段は自宅でやっているわけですから、在宅勤務なわけですね。
国会議事堂には年に1回しか行きませんから、今日の馬車でのお出かけはコミューティングではないわけです。
首相も在宅勤務です。
ダウニング街10番地が首相官邸。
普段はここでお仕事です。
国会にもモチロン定期的に顔を出します。
必ず水曜日には出席するのは「首相への質問の時間」というものがあるからです。
ということは国会に顔を出すときには、コミュートしてるってことなのかなぁ?
首相官邸のドアから国会議事堂の門までは、歩くと5分かかりません。
多分、ホワイトホールという大通りを横切るときに待つ時間の方が、実際に歩いている時間より長かったりして・・・。
モチロン首相は歩いて国会へは出向きません。
オクルマでご出勤です。
あんまりエコじゃないけど、警備その他を考えると仕方がありません。

ちょっと古い資料なんですが、(4-5年前かな?)ヨーロッパの中ではイギリスが一番通勤時間が長いようです。
1日平均45分とか、そんな数字をうろ覚えです。
この数字はイタリアの約倍にあたるそうです。
でもきっと日本からすると半分くらいかな?
残念ながら日本の資料はありませんので、比べることはできません。

この数値を出したときにアンケートをとったそうですが、
「なんでもっと近くに住まないんですか?」という問いに対しての答えが興味深いです。
このエリアが好きだから 28%
通勤が楽だから 6%
いい家だから 7%
学校がいいから 7%
考えたことがない 27%
今までずっと住んでいるから 16%
友達や家族の近くだから 8%
自宅と職場は離れている方がいいから 7%

通勤の手段に関しては
自転車通勤: 全国平均 3%,
Cambridge 28%,
Oxford 16%,
York 13%,
Hull 12%,
Peterborough 8%,
central London 4%

徒歩通勤: 全国平均 10%,
Isles of Scilly 51%,
Norwich 24%,
Scarborough 23%,
Berwick on Tweed 22%,
Exeter 20%,
central London 4%

列車(National Rail)を利用している人は全体のたった2%
しかもその約半分はロンドンとその周辺。
そして利用者の半分は所得ピラミッドの上部20%だそうです。
ロンドン以外の地域では通勤の72%が車です。
公共の乗り物を使うのはたったの11%
そしてその2/3がバスを利用しています。

マイカー通勤の理由を聞かれて、
他の手段よりも早いから55%
仕事で車を使うから36%
公共の乗り物は不便28%
他の手段より居心地がいいから26%
運転が好きだから23% enjoy driving
便利もしくは安い駐車場が職場にあるから21%

6 件のコメント:

  1. みきさん、こんばんわ!

    ラブラブですねぇ(^^)
    うちは、ご飯は一緒に食べるけど、その後はそれぞれが好きなコトをやってますょ!
    おかげで好きなコトし放題です♪♪♪(笑)

    日本にいるとき、マイカー通勤してましたが、理由は早く着くし、楽だったからです(笑)
    帰りに買い物しても荷物は詰めるし・・・。
    色んな所に寄れる・・というのも便利ですね!

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  2. イギリスの通勤時間が45分ですか・・・。
    僕は東京の標準と言われている、片道1時間半です。
    これが大阪だと片道せいぜい1時間らしいですが。
    徒歩通勤・・・なんて言うのもありなんですね^^
    少なくとも東京じゃぁ、考えられませんね。
    それに都内で自動車通勤なんてしたら、いったい事務所に着くまでに何時間かかることやら。
    いつも正確に運行してくれている電車達に感謝です、うふふ。

    日本人の朝の通勤途中にマンガを読んでいる大人達・・・。
    ほんと、何を考えているんだか、まったく恥ずかしい。

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  3. 以前ドイツ人から聞いた話ですが、ドイツでは職場の近くに住む人は低所得者層で、遠くの環境の良いところに住むのがそれなりの人って事だそうです。
    例えば、ベルリンやフランクフルト市内に住んで市内で通勤している人より、郊外ののんびりした所から通勤している人の方がいい!と。正しいのか正しくないのかはわかりませんが。ただこれは、ドイツにはアウトバーンがあるからそういう発想になるんだと思いますね。
    うちは電車なら1時間くらいのフランクフルトに車で通勤しているんですけど、電車よりぐーんと時間がかからないので、市内に住んで電車やバスで移動する人より時間が掛からないんです。待ち時間もないし。

    …東京にいる時には、夫の仕事の時間が不規則だったのでタクシーで1メーターの所しか住んだことがありません。家賃が高くても、余計な出費を抑えられるので、そっちの方が経済的だったかな?

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  4. まめ子ちゃん、こんにちは。
    お久しぶりです!
    最近コメントは残してませんが、ちゃんと読んでますよ。
    手打ちうどんとか、カツどんとか・・・(笑)
    まめ子ちゃんのところの方がいつもラブラブみたいです(爆)
    うちはラブラブというよりも女の子同士の親友みたいかな?
    一緒にご飯食べたり、お買い物に行ったり、お料理したり。
    別にティムちゃんがゲイなわけではありませんが(実ははじめてあった時はそうだと思ってた)結構女の子っぽいところがたくさんあります。
    おとめ座だからかな?

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  5. NOMOさんこんにちは。
    やっぱり東京はそれくらいですよね。
    日本のように全て時刻ぴったりに動く国なら公共の乗り物が一番便利でしょう。
    イギリスから見るとうらやましい限りです。
    イギリスでは普通交通費は自己負担なので(しかも免税の対象にすらならない)なるべくお金をかけない方法をとるわけです。
    だから必然的に(日本よりは)距離が短いんだと思います。
    列車代もすごく高いです。

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  6. ゆき珠さん、こんにちは。

    ドイツでは職場の近くに住む人は低所得者層で、遠くの環境の良いところに住むのがそれなりの人

    やっぱりイギリスとおんなじ。
    例外的にロンドンの中心にもいい場所はありますけれど、普通は郊外に行けばステキな住宅地が多くなります。

    ロンドンの中心の、しかもいい場所に住んでいる人たちは、きっと通勤なんてしないと思います(笑)

    イギリスでは「地下鉄に乗っている人たち」と「列車に乗っている人たち」は層が違うって、観光でふらっと来た人でもわかります。
    ↑のコメントにもちょっと書きましたが、交通費が支給されないので、お給料が少ないと遠くには住めないと思います。

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