2018年8月27日月曜日

ロンドンのナショナルギャラリーで、あまり知られていない秘密

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こちら、ロンドンのナショナルギャラリー。
 トラファルガー広場に面しています。
その西側には1991年に建てられた、新館のセインツブリーウィング。
この中に収められているのは、ナショナルギャラリーの中でも古めの絵画。
なので、時代別にご案内するときにはここから入る場合が多いです。

ナショナルギャラリーは人気の観光場所なので、館内の絵画の入れ替えがある場合は、全館をクローズせずに、その部屋を閉めるだけで対応しているようです。

なので、所々で入れないお部屋があったりします。
 ついこの間まで印象派の絵画が並んでいた、正面から右手の部分は、9月半ばにはコートルド美術館が移ってくる予定。
ドアにはお知らせが貼ってあります。
 コートルド美術館が、9月3日から2年ほどかけて大掛かりな改装をするためです。
なので、改装中は所蔵品がナショナルに移されるらしいです。

なので、この奥にあったヒマワリなどの作品は、休館の中央の部屋に移されました。
 ヒマワリはいつも人だかりなのでどこにあるかすぐわかります(笑)

クローズの部屋の案内は、いつもそこまで親切とは限りません。

普通はこんな感じ。
 「今日は閉まってますが、何か?」ってカンジです(笑)

 こっちは9月初めまで開きませんと書かれています。
 トータルで2千点以上の絵画が楽しめるので、正直、数部屋閉めたくらいでその魅力が失われることはありません。


さて、今日はそんなナショナルギャラリーの秘密の一つを紹介します。

と言っても、実際知っていても「だから?」っていう情報なんですけどね。
ネタの一つ、というか、私がよくご案内する内容の一つです。


セインツブリー館からナショナルギャラリーに入ると、絵画の鑑賞は大きな階段で2階に上がってから。

その階段に関する秘密です。

この間、ブログのために写真を撮ってきました(笑)

こちらが地階から2階を見上げたところ。
こちらは2回から地階を見下ろしたところ。
 下から見上げたほうが奥行きが浅い気がしませんか?

 写真だとあんまりよくわからないかな?

実は階段の幅が、地階と2階で違うんです。
遠近法の一つで、奥行きを出すために、遠くのものを小さく書いたりします。
この階段はその応用。
上が広いので、下から見上げると、てっぺんまでそれほどの距離には感じませんが、上から見ると、地面階がひどく遠くに見えるんです。

ここからアプローチするときには、よくこの話をして、遠近法のコンセプトに繋げてから鑑賞を始めることにしています。

でも、今まで正確なサイズは知らないまま。
巻き尺もってナショナルギャラリーに行ったら、何してるのって言われそうだし(笑)

そこで、この間、昔の人の知恵で測ってみることにしました。

昔は長さの目安に良く体の一部が使われました。
イギリスだと、フィートとかヤードという単位で知られます。
ヤードは約90㎝。
12世紀にヘンリー1世が自分の鼻から指先までを1ヤードに定めました。
フィートは約30センチで、足のサイズが基になっています。

そこで、地階の階段の幅を靴を履いた自分の足で測ってみたところ、17.5という結果。
そして、2階の階段の幅は、25.5。
ということで、2階の幅が30%も広いことがわかりました。

この間、性格診断のクイズをしたら、チャレンジ好きとか行動がすばやいって出てきて、この記事を書きながら、結構当たってるなぁって思いました(笑)









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2018年8月25日土曜日

ウエストエンドでゆっくりお茶したいなら、おすすめはここ!!

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今日紹介するのは、一風変わったアフタヌーンティーとハイティー。

アフタヌーンティーって「超イギリス」ってイメージですよね。
でも、ここで紹介するのは「お茶会」

そう、日本風のアフタヌーンティー。

というよりも、ちょっと遅めのランチをおいしいお茶でいただこうってコンセプト。

セントジェームスにある、銀座おのでらで、週末の午後にどうぞ。

週末はビジネスで訪れる人が少ないロンドンの中心地。
レストランにとっても、お客さまにとっても、お得な価格で和食を楽しむいい機会じゃないかと思います。

お茶は一つだけ選ぶか、抹茶との組み合わせにするかをまず選びます。

辻利とのコラボなので、お茶は本格的。

アフタヌーンティーは
かぶせ茶
煎茶
ほうじ茶
玄米茶
抹茶の5つから選びます。

「お茶会」というセットにすると、選んだお茶+お抹茶をテーブルで点ててもらえるので、特別感あります。

 お茶を入れるための特別なレッスンも辻利さんから受けたそうで、お水に関する秘密も教えてもらいました。

ロンドンは硬水なので、わが家でもお茶を入れるときにはフィルターで越したお水を80℃に沸かして入れています。

銀座おのでらのマネージャーさんによると、ロンドンで手に入る水で、日本茶に一番なのは、ウェイトローズの自社ブランドのボトルウォーターらしいです。

へぇ~。
因みに銀座おのでらでは、お米を炊くときにはヴォルヴィックを使っているそうです。
今度やってみよう!!

今回はいつものレストラン探検隊メンバー、ロンパラさん(リンクします)ねこなすさん(リンクします)の3人で行ってきました!

おしゃれなセットが出てきてご機嫌な私!

さて、このアフタヌーンティーに何が出てくるかというと…

先ずは地鶏の唐揚げ
サクッとした衣にジューシーなチキン。
久々のから揚げはとっても美味しかったです。
串刺しになって、立てて出てくるので、ベタつかない。
おしゃれだし、食べやすいのでおうちでもこんな風に出してみようかな?

和牛バーガーと蟹クリームコロッケ
バーガーは高さがあるので食べにくそうって思ったんですが、実際にはパンも柔らかくてパクパク食べることができました。
コロッケはしっかりとカニの味で、クリーミー。
おいしかった!

サーモンのたたき
脂ののったサーモンをみぞれソースでさっぱりと。
レストランの前菜でもおなじみの人気メニューらしいです。

牛肉の照り焼き
ホックり柔らかくておいしかったです。
上の丸いのはチェリートマト。
お肉の後にさっぱり酸味でいいコンビでした。

スパイダーロール 
やっぱりちょっとご飯系があるのはうれしいです。

その後、甘いものが2種類。
きなこブランマンジェ
チョコレートガトー
それぞれ一口サイズなので、多すぎることはありません。
遅めのランチって定義で、ちょうどいい感じじゃないかな?

お茶会だと、こんなセットがテーブルまで。
 そして、テーブルでお抹茶を点ててもらえるので、イギリス人のお友達と来るのもいいと思います。
もちろん日本人だけでも楽しめますよ!!

さっきのお水の話はこの時に伺いいました。

もう一つの選択はお茶と2種類のデザート。
ハイティーということで11ポンド。
お手洗いもきれいだし、サービスもいいし、ゆったりとしたお店で、抹茶パフェとか食べながらくつろぐのも、週末ならでは。
辻利のソーホー店もいいけれど、お世辞にも寛ぐって雰囲気じゃないし。
用意できるデザートは…
抹茶パフェ(写真のものがそう)
餅アイス
チョコレートガトー
きなこブランマンジェ
ほうじ茶ブリュレ
日替りアイスクリーム
日替りシャーベット

甘いものが好きならハイティー、遅めのランチにはアフタヌーンティーがおすすめです。
銀座おのでら(リンクします)



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2018年8月22日水曜日

プレゼント探しにお勧めな場所

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  秋ですねぇ。

まだ猛暑が続く日本の皆さんからは、どこがって声が聞こえてきそう。

イギリスも、今年の夏はとても暑い日が続きました。
30年近く住んでいるけれど、こんなに暑い夏は初めて。
ようやく普通の日が戻ってきました。

暑かった時には、お仕事以外でロンドン中心地まで出る気がしませんでしたが、やっと、出かける気になりました。

今日の目的はお買い物。

以前にも紹介した、銀製品の専門店街、シルバーヴォルト(リンクします)に行ってきました。

ここはいろんなものがあるので、目的を絞って訪れるのがおすすめ。
今日の目的は、トンボのモチーフです。

トンボって、日本では季語に使われたりしますよね。
害虫を食べるので、人間との相性はいいようです。
昔は、お侍さんの持ち物のアクセサリーに使われたり、イメージがいいみたい。

でもヨーロッパではその逆です。
人間を混乱に陥れるために送り込んだ、悪魔の手下ってカンジ。
英語ではドラゴンフライといいます。


トンボの特徴は動きが機敏なこと、水と陸の両方で生活できること。
目が大きくて、視界が広いこと。
そういったことで最近ではビジネスをやっている人とかの縁起物として人気が出てきました。

今日はそんなお友達へのプレゼント探し。

とても素敵なブローチが見つかってうれしいです。
喜んでくれるといいなぁ。


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2018年8月20日月曜日

シンプソンズでローストビーフ以外に何がおすすめ?

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ロンドンのガイドブックで、必ずと言っていいほど紹介されているシンプソンズ。

ストランドという大通りにあって、シャーロックホームズも通った(笑)名店です。

私のブログでも何回か紹介しました。
シンプソンズで長年働いていたおじいさんの話(リンクします)

ローストビーフがここの名物なので、観光で来られる方は、ほぼ皆さん注文されます。
こんなトロリーが来て、目の前でお肉をカットしてくれます。
もちろんとてもおいしいのですが、それ以外にもおいしいものがたくさんあります。
今日はそんなお料理をいくつか紹介したいと思います。

ここの前菜、私のおすすめはステーキタルタル。
平たく言えばユッケ。
メインにお肉を考えているならお肉ばっかりになっちゃうので、私のお客様はスモークサーモンかスープを注文される場合が多いです。

でも、何人かで行って、ぜひ注文してみてください。
イギリスではこんな風にカリカリの薄いトーストがついてきて、それに乗せて食べる人が多いです。
が、私はそのままお肉だけ食べる方が好きです。


こちらはメインコースのおすすめ。
ビーフウエリントン。
上質なフィレの部分をマッシュルームのパテで包んでパイ生地をかぶせて焼き上げたもの。
こんな風に中がミディアムレアなのが完ぺきな仕上がりです。
グレイビーソースをたっぷりかけていただきます。
さっくりしたパイ生地とお肉の組み合わせはイギリスならでは。
伝統料理の一つなんですが、手間もかかるしフィレが高級素材なのでどこででも食べられるわけではありません。

舌平目もイギリスらしい素材。
シンプソンズではこんな風に骨から外して身だけを出してくれます。
舌平目の歯触りは他のお魚と全く違うので、一度は食べてみてください。
付け合わせにはマッシュポテトとほうれん草をお忘れなく。
バターソースとレモンでいただきます。


こちらはお勧めのワイン。
ジゴンダスという南ローヌのワインです。
お肉に合うのでよく注文します。



デザートも、ここはイギリスらしいものがずらり。

エンタテイメント性を求めるなら、一押しはベイクドアラスカ。
おうちではまず作らないので、ご飯食べに来た~って気になります!

アイスクリームをメレンゲで包んで外側をカリッとさせるお料理。
ウエイター君が準備を整えてテーブルまで来てくれます。
ジャグからラム酒を小さなパンに入れて火をともします。
おお~、燃えてる!!


これをメレンゲにかけて出来上がり。
この炎が消えないうちにお願い事をして火を吹き消すのが習慣。

他にはチーズの盛り合わせをポートワインで楽しむのもイギリスらしい。
ぜひ、ローストビーフ以外にもいろいろ注文してみてください。

シンプソンズ(リンクします)





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2018年8月18日土曜日

まだあまり知られていない、ターナーのおうち博物館

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今日紹介するのは、公開が始まってほんの1年ほどの小さな博物館。
まだそれほど知られていません。

リッチモンドの次の駅、セントマーガレットから歩いて数分のところにあるターナーのおうち。

ターナーはサンディーカムロッジと名付けました。 
 建物にはブループラーク。
 ここは以前にもブログで紹介したことがありますが、その時はまだ個人のおうちでした。
10年以上前のブログ記事(リンクします)

しかも色が白かった!
この写真は2014年のチャリティーツアーの時のもの。
ターナーの時代はレンガがむき出しだったそうで、今はその当時のスタイルに戻されています。

先日ティムちゃんが暇だというので一緒に見学に行ってきました。

ここは毎日開いているわけではなくて、月曜日と火曜日はお休みです。
10時から1時までは自由見学の入場、1時からは毎時行われるツアーに参加となります。
入場料はツアーのあるなしにかかわらず6ポンド。

おうちにはその時代の家具が置かれて、ターナーが住んでいた時の様子が想像できます。

こちらは地階のお台所。
 角に置かれた椅子にはターナーのお父さんの影!
 もう片隅には釣り竿とウナギ網。
ターナーは釣りが好きだったそうです。

 階段を上がるとターナーの寝室。
かなり立派なベッドですが、ターナーのものというわけではないそうです。
窓際には望遠鏡が置かれて、その時代の風景が見えるようになっていました。
 このお部屋の壁紙は、壁の古い部分から見つかった資料を基に再現されたもの。
こちらがその資料。

 ターナーの時代、壁紙を張るということはステイタスシンボルだったそうです。
そんなところにお金をかけたくせに、おうち自体はずいぶん質素。

ベッドルームも2つしかないし、贅沢はしなかったようです。

他にもいろんなものが壁の間やお庭から見つかったそうで、あちこちに展示してありました。

これはターナーが描いたわけではなさそうですが、有名人。
誰だかわかる?
 壁の間から見つかった、サンタさんの絵です。
私たちのイメージでは赤い服だけど、あれは1930年代にコカ・コーラが作り上げたイメージで、イギリスではいつも緑の服だったそうです。(写真はBBCのサイトから)

お庭からはピストル!
 物騒なものが見つかったなんて、びっくりしないでください。
おもちゃです。
最後にこのおうちに住んでいた人の甥っ子がお庭で無くしたものだそう。


 ターナーはこのおうちを設計した時には、お友達のジョンソーン(イギリスの有名な建築家)からいろんなアドバイスを受けたそうです。
それが理由なのか、建物のあちこちに規模は小さいのですが、ジョンソーンのおうちだった、リンカーンズインの博物館と似たような特徴がみられます。

例えばこの天窓や階段。

こちらはダイニングルーム。
たくさんの人がもてなされたんだろうなぁ。

反対側にあるパーラーの窓には、当時の景色が映し出されています。
今はヴィクトリア時代の住宅がびっしりなんだけど、テムズまで放牧地や畑が広がっていたそうです。
現存している一番古いサンディカムロッジの絵。
これはパーラーから見たお庭。
お庭はもっともっと広かったんですって。
フットボールのピッチ3つ分くらいはあったって。
私も図書館で調べたことがあったので、広かったのは知っていましたが、それほどとは思いませんでした。
まわりの土地も買って当時のようにしたくても、この辺りはテラス(長屋スタイル)でもミリオン以上するからちょっとムリだったらしく、とてもこじんまりしたお庭になっています。

応接間にお船の模型があったという訪問者の記録をもとに,室内装飾が整えられたそうです。
マントルピースには自画像。
テイト美術館にある、自信満々の自画像を思い出すなぁ。

お庭にも自信満々のネコちゃんがいました。
ねぇ、写真撮ってもいい?
そうしたら、こんなポーズをとってくれました!

ターナーのおうち(リンクします)

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