2016年1月15日金曜日

イギリスの税金年度はどうして半端な日付なの?

今日のロンドン情報ブログリストはこちら(リンクします)

イギリスでの税金年度は4月6日から4月5日まで。
4月5日までの1年間の収入を税務署に申告する期日は翌年の1月末まで。

ただしこの期日が適応されるのはオンライン入力だけ。
書類での申告はその年の10月末までです。

私はここ数年、1月に入ってから全ての作業を始めます。
クリスマスの後で暇だし、寒いからお外に出るのも嫌なのでぴったり。

税務署からもそろそろ出してくださいね~というリマインダーがメールされてきます。


ところでこの税金年度、半端な日付だといつも思っていました。
別に忙しい12月31日に終わりにしなくてもいいけど、春がいいなら3月31日とか、もっとキリのいい数字にすればいいのに。

いったいどうして4月5日になったんだろう?

で、今日はすることもないので、ちょと調べてみました。

現在私たちが使っているカレンダーはグレゴリオ暦というローマの暦。
16世紀の後半に考案されました。
以前、詳しく記事にしたので興味のある方はどうぞ(リンクします)


このグレゴリオ暦はカソリック世界にすぐ浸透したのですが、イギリスはその当時カソリックから独立して英国国教会をつくったチューダー時代。
なので、新しい暦を無視して古い暦を使い続けました。

ところが古い暦と新しい暦は既にスタートの時点で10日の開きがありました。
そして、イギリスがようやく重い腰を上げてグレゴリオ暦を導入する1752年には、さらに1日の誤差が追加されていました。

この11日間をどう処理するか…。
政治の腕の見せ所。

もともとイギリスでは1年を4つに分けて会計処理がされていました。
今でも月極ではなく、クォーターがよく使われます。
地代とか光熱費なんかもそう。

その1年の始まりはキリスト教にとって一番大切な日。

クリスマスじゃないですよ。

イースターでもありません。
イースターはその年で変動するので年の始めには不向きです。

じゃあいつかといえば…

3月25日です(キッパリ)

…は?
日本の人には「何の日?」ってカンジですよね。

大天使ガブリエルがマリア様に受胎を告知した日です。
つまりキリストは神様の子供ってこと。

そこで1752年に9月を11日間減らして帳尻を合わせました。
なぜ9月かっていうのは3月から始まる年の真ん中だからでしょうね。
年の始めや終わりには無くなった感が強いから、真ん中から取ったってことだと思います。

ところが「11日減ったのに、税金はそのままか」という問題が起こります。
国の出納係からすれば、ややこしい計算をするよりももっと簡単な方法が魅力的。

単純に3月25日から365日後を税金年度の終わりにしたわけ。
それが4月4日というわけ。

1800年は本来ならうるう年のはずがグレゴリオ暦ではそうでないのでさらに1日が加わります。
そこで税金年度が4月6日から4月5日に定着したというわけです。
なんにでも歴史があるイギリスだと実感しました(笑)






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