2015年11月30日月曜日

クリスマスプレゼントはいつ買えばいい?

今日のロンドン情報ブログリストはこちら(リンクします)

今日は11月最後の日です。
明日から12月。
ロンドンではどこでもクリスマスの飾りがきれい。
リッチモンドでも先週末にイルミネーションが灯されてお買い物気分を盛り上げています。

 金曜日にあった、テムズ川沿いのマーケット
大したものは売っていないけど、何となくワクワクします。


街角のツリー、ここはオフィスが入っているブロック。
ペイパルとか、オークションのEbay とかもこのブロックに入っている。

子供たちが動物に触れるコーナーも出ていました。
 ツリー点灯式の人混み
 大通りのイルミネーション。
意外にも実はリッチモンドでは今年初めて。
これまではイルミネーションはありませんでした。


ところで皆さん、クリスマスプレゼントって毎年いつ買ってますか?

私は12月にロンドンのウエストエンドでお買い物って風だったんです。
でもここ数年はネットでショッピングすることも多くなりました。

去年はビスタビレッジまでお買い物に行きました。
その時のお話はこちら(リンクします)

今年も行こうかと思ったのですが、リッチモンドからだと片道2時間以上かかるし、
去年たくさんの荷物を持って帰るのに大変だったことも思い出して止めました。
でも割引率は高かったから、バーゲン狙いの人にはお勧めします。


桃太郎君のプレゼントは11月に入って正価で早々に購入済み。
ティムちゃんが「子供のためのクリスマスなのに、プレゼントが万が一何かの理由で手に入らなかったら嫌だから」そう言って、売っているうちに買えってうるさかったのが理由。

子供っていうけど、桃太郎君もうすぐ22歳…



ところで今日は Cyber Monday っていうらしいですね。
金曜日(Black Friday)にティムちゃんのプレゼントを買ったお店のウェブサイトから夜中にメールが届いていました。

そのお店はセレクトショップで、いろんなブランドのものが一堂に揃っています。
2週間ほど前から良さそうなものに目星をつけておきました。
本当は正価で買うつもりだったんです。

でも「もしかしたら金曜日にちょっぴり割引になるかも」
そんな淡い期待を抱いて金曜日にサイトを見たら
「割引コードを入れたら全品20%引き」って書いてあるじゃありませんか!。
売れ残りのもの、とかデザインの変なものとかじゃなくて、全商品。

うわ~、よく買わずに待ったね、偉いじゃん私。
そう思ってすごく幸せでした。
うれしくって買わなくてもいいものまで買ってしまうのはお決まりのコース。
割引で浮いたお金も使っちゃおうって気になりますよね?

で、今朝、このお店からのメールを見たら
「CyberMonday のコードを入れたら、今日は全商品30%引きですって。

がーん。
今日まで待てばよかった。
結局30%引きを逃すのは悔しいので、さっき、また買い物をしてしまいました。
来年は月曜日まで待ってお買い物しようかな?
でも私が金曜日に買ったものはもう出ていなかったので、微妙。

クリスマスがどんどん前倒しになってきて、ちょっと残念。
リッチモンドのクリスマスナイトも去年までは12月の第一週だったのに。

12月に入ったら、もっと割引するお店が増えるかな?
私がイギリスに来たころは、セールはクリスマス後と決まっていました。
なので、プレゼントは正価で買うのが当たり前だったのに。





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2015年11月27日金曜日

イギリスの衛兵さんたちの帽子の中はどうなっているの?

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ガイドのお仕事をしていると、お客様からいろんな質問をされます。
この間も「ガイドが使っている教科書ってどこで買えますか」とかね。
マニュアルがあって、単に覚えていることをそのまま話していると思う人も多いみたい。
車に乗ったままのパノラマツアーの場合なんかは特に。

資格を取ったときにも、もちろん勉強はたくさんしたんですが、実際は資格を取った後に勉強したことの方が量では勝っていると思います。
数え切れないほどの本を読んでいるし、歩いてみて興味のあることを調べたり、いきなり知らない建物に入っていって、そこで働いている人から情報をもらったり、勉強の仕方も決まったスタイルがあるわけではありません。
秋の終わりから春先にかけて、レクチャーに参加するガイドも多くいます。

私が所属しているJRTGA(リンクします)でもたくさんの勉強会を企画しています。
JRTGA以外にも、この時期にはAPTGギルドでもプログラムがたくさん。

先日もそんなレクチャーのひとつに参加してきました。
ロンドンの観光で人気1番の「衛兵さんたち」を勉強するレクチャー。

イギリスのブルーバッジガイドたちはガイドになる前に専門職に就いていた人たちも多くいます。
建築家とか、アーティスト、学校の先生や俳優なんかもいます。
今回は、イギリスの軍に今も所属しているブルーバッジガイドが講師を務めてくれました。
プロジェクターで写真を見ながらわかりやすい勉強会。
騎馬近衛兵や陸軍歩兵の歴史なども、ガイドとしてすでに知っていることよりさらに踏み込んだ内容で、とても面白かったです。

 レクチャーの終わりには実際に制服を触らせてくれました。
 これ、革のベルトです。
バックルの部分を拡大してみました。
これって手榴弾がモチーフなんですって。
ずっと植木だと思っていました(笑)

講師のグレッグさん。

気になるフワフワのお帽子も触らせてもらえました。

随分昔に、元軍隊というコーチドライバーから、この帽子には中に竹の内張りがあるということを聞いていました。
だから、お客さまにもそんな風にご案内していたんですが、実際に内側を見たり、触るのは初めて。

グレッグさんは平のポジション(失礼)なので、雄のクマの毛皮のお帽子です。
オフィサー以上になると、雌のクマの毛皮。
雌の方が毛が細く艶もあってきれいだそうです。
今度衛兵交代を見る時に、観察してみようっと。

さて、気になる内側。
あれ、竹の内張りじゃなくて、革の内張りだよ?
これがあるから深くズレてこないようになってるんだ。
へぇ~。


そして、そのさらに内側を覗くと…

あった~!!
この素材はイギリスでウィッカーとよばれているもの。
ウィッカーは藤のツルとか葦や竹、柳なんかが使われます。
かごや家具なんかをウィッカーで作ったりもします。

イギリスの衛兵さんといえば、この帽子抜きには語れない。

でも動物の毛皮の使用を反対する人も多いそうです。
クマの毛皮一匹分から一つの帽子しか作られないんですって。
毛皮はカナダの森で間引きされるクマのものだそうで、わざわざ毛皮を取るために育てられているわけではないし、また、そのために殺しているわけでもないそう。

アイコニックなこの帽子、オークションサイトなどに流れないように、中にはマイクロチップが入っていて管理されているそうです。

軍服も、この帽子やベルトも、そして靴さえも軍の備品。
ということで退軍後は返却しなくてはいけない。

だから、変な話、誰かのお古を支給されることもあるんですって。
白い革を白く保ったり、靴磨きがどんなに大変かとか、面白い話が満載でした。

衛兵の交代式を観たい人は、おすすめの場所を以前記事にしたのでどうぞ。
衛兵交代式のベストポジション(リンクします)

冬場は赤い制服ではなくて、グレーのコートを着ています。
今までコートの中は赤い制服を着ていると案内していましたが、今回のレクチャーでそれが間違いだと分かりました。

グレーのコートはすごくタイトなので、その下には Tシャツくらいしか着る余裕はないそうです。




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2015年11月25日水曜日

来年のホリデー先にいかが?

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もうあとひと月で今年も終わり。
あっという間。

もう既に来年のホリデーの予定をたてている人もいるのかな?

昨日、来年のメインホリデーの足と宿を予約しました。
久しぶりにスペインに行くつもりです。
3週間、食べて飲んで何にもしないホリデーの予定。

日本の人はまだまだ観光で忙しくするタイプのホリデーがメインみたいです。
観光だとやっぱりロンドンベースが便利。

でもイギリスにはロンドン以外にもたくさんステキなところがあります。
少し前だけれど、コッツウォルズで泊まった宿を紹介しておきます。
Little Campden House」(リンクします)

チッピンカムデンという、コッツウォルズでは北に位置する町にある。
ここはお肉屋さんやパン屋さんもあります。
寝室とバスルームが二つずつ、お台所もあるのでホテルよりものんびり滞在するのに向いています。

こちらは居間。
結構広いでしょう?
ホテルだと、よっぽど高いお部屋でないと居間が付いていません。
 寝室その1。
 と、そのバスルーム。

こちらは寝室その2。
 そしてそのバスルーム。

 ハイストリートも素敵だけれど、少しお散歩するとかやぶき屋根のおうちが並んでいます。


 ハイストリートは石造りのおうちがほとんど。
昔ながらの佇まいが楽しめます。
こんなお肉屋さんで大きな塊肉を買って、お料理してみませんか?
 ロンドンに泊まって日帰りでコッツウォルズに行くのもいいけれど、本当のコッツォルズで朝日が昇るのを見たり、朝霧の中をお散歩したりするのも素敵です。

観光以外のホリデーもおすすめなイギリス。

チッピングカムデンはヒドコートやキフツゲートといったガーデンも近いです。
また、マナーハウスも近くにいろいろあるので、お出かけ先には困りません。






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2015年11月17日火曜日

おすすめミュージカル

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昨日の夜はティムちゃんとミュージカルを観にいきました。
パリのテロのすぐ後だし、前日まで「行くの止めようか」なんて話していたんですが、行ってよかったです。
劇場のセキュリティーは拍子抜けするほど何もなかった。
私たちが入場した時には、バッグのサーチもありませんでした。

チケットは持っていても、来なかった人も多いんじゃないかな?
バーのエリアも空いていたし、いくつか空席も見られました。

この写真は開幕のベルが鳴った直後。
その前はもっと人がいましたよ(笑)



ロンドンのウエストエンドは観劇で有名です。
シャフツベリー通り沿いやコヴェントガーデンなどが劇場の多い地域。

昨日観たのは「チャーリーとチョコレート工場」
古い方の映画も何回も観たし、ジョニー・デップの新しい方も有名。
もうお馴染みのストーリーですよね。

わが家はロアルドダールが大好き。
昔イギリスのテレビ放送されていた「予期せぬ出来事」のシリーズも全編持ってます(自慢するほどでもないけど笑)

「チャーリーとチョコレート工場」は、さすがウエストエンドのヒットミュージカルって納得できる素晴らしい内容でした。

場所はシアターロイヤルといって、オペラハウスのすぐ近く。

プライベート感を楽しみたいならバルコニー席。
とっても豪華。

私たちは普通見下ろす感じのサークル席が好きなのですが、今回はストール席。
ちょうど中央でとてもいい席でした。

座席の前のスペースが広いでしょう?
K の列です。
中休みの後、ここをキャラクターが通り抜けていきました。

サークルの座席の一番前がちょうどこの列の上くらい。
前すぎるよりも、これくらいの距離がある方が観るのには楽。
しかもお手洗いはこの列から出たすぐの場所にあります。


今回の登場人物でぴか一はベルーカ・ソルト役。
ダールの物語にはいつも個性的なキャラクターが登場しますが、チョコレート工場の中では私は彼女が一番好き。
なので、その役を魅力的に演じてあると、それだけでうれしくなります。

もちろん他の子役もとっても良かった。
もう一度観てもいいなと思います。
というか、ウエストエンドで演っているものはみんなそうだけど。

ロンドンに来るなら、ミュージカルの予定もぜひ入れてみることをお勧めします。

チャーリーとチョコレート工場の公式サイト(リンクします)






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2015年11月12日木曜日

認知症の人にやさしい住まい

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イギリス北東部にあるサンダーランドで、認知症にやさしい建物をいくつか見てきました。

介護付きホームのような施設だと週に600ポンドくらいがサンダーランドの平均だそうです。

因みにイギリスの平均は週に738ポンド。
年間で約4万ポンドかかる計算です。
平均の介護付きホーム入居期間は66週間。

地方自治体から一部ないし全額の費用負担があります。
が、こういった手当が必要かどうかの査定があります。
マイホームや一定以上の貯蓄がある家庭だと、まず下りない。
そこで、家族のケアホーム入居費を捻出するために、イギリスでは去年1年で百万人以上の人たちが自宅を売りに出したそうです。

重度の認知症のために病院で入院ということになれば1晩800ポンド以上。
もちろんこれはNHS の負担なので、個人払いではありません。


そこで国としてもこれから増えてくる認知症の人たちをいかにケアしていくかは重要な課題。
金銭的にみても、悪くなるまで無視して病院に入られるより、そういった事態にならないような予防作戦が有効だということには気が付いているようです。
ただ、今現在かかっている費用を止めるわけにはいかないのが難しいところ。
お金がかかりすぎている場所から予防の場所への、現在は意識のシフト中のようです。
今日のBBC でもメンタルヘルスのケアがなってないといった批判的な内容のニュースが流れていました。



それほど数は多くないのですが、エクストラケアハウジングといった住み方があります。
これはマンションタイプの住宅に24時間体制のケアが必要に応じて受けられるもの。

サンダーランド市にあるエクストラケアハウジング(リンクします)
この写真は私が訪れたHaddington Vale。
写真はウェブサイトから借りました。

ケアホームとの違いは、その入居者はそこで自活しているということです。

私が見せてもらった物件は、寝室が2つにキッチンとリビングとバスルームが付いているもの。
入居者は家賃を払って普通に暮らしています。
もちろん外出も好きな時に好きなだけできますし、家族が遊びに来るのに制限もありません。

普通のマンションにレストランとコインランドリーと美容室がくっついているといった風。
レストランと美容院はテナントだそう。
入居者は好きな時に有料でこういったサービスを受けることができる他、有料のケアを受けることもできます。
入浴の手助けやお買い物の代行など、色々なサービス。
入居者の経済状況や身体の状態に応じて、地方自治体が費用を負担する場合もあります。

普通の賃貸住宅と同じように、家具は入居者のもの。
壁に家族の写真などがたくさん飾ってある部屋もありました。

このエクストラケアハウジングの家賃は光熱費込みで週160ポンド。

サンダーランドはロンドンに比べると物価が安い地域です。
住宅の値段や家賃も随分違います。
普通のマンションを例に挙げると、2つ寝室のあるタイプで、市内中心部だと週に100ポンドから130ポンドくらい。
川のそばで景色がいいとか、贅沢な内装で150ポンドなんていう物件もあります。

なのでエクストラケアへのアクセスが付いて週160ポンドで安心して暮らせるってすごくいいと思います。
案の定、ここは長いウェイティングリストがあるそうです。

55歳以上の人たちが入居できるそうですが、ほとんどの入居者は80代だそう。

レストランでは2コースのお食事が5ポンドで提供されています。
私が訪れた日のメニューはローストチキン。
もちろん自宅のキッチンでお料理もできます。

廊下も広く取られていて、車いすでの移動にも便利。
階段にも廊下にも手すりが完備されていました。

でも一番気を遣っているのは視覚にかかわる工夫。

自分の部屋が何階の何号室なのか覚えられない人のために、各階の色を変えたり壁にかかっている絵に工夫してありました。

また、認知症の人は色相のチャートを見て、その色から30度くらいまでの色の識別が難しい場合があるそうです。

そこで、公共部分の家具などは周りの床や壁と色が近くなりすぎないような工夫が必要。
影が別のものに見えたり、妄想の引き金になったりすることもあるので、採光をよくして必要以上に影を作らないようにしています。


操作が必要なものは目立ちやすいように(明度や色相の)コントラストをつけたり、逆に触ってほしくないものは似たような色にしたりするのもアイディアだそうです。

また、バルコニーやパティオなどへのアクセスは思っている以上に効果があるそうです。
ストレスの軽減や一日の流れを感じたりすることができるので、安全柵や手すりを完備したうえで、屋外へのアクセスを容易にする必要があります。

もちろん認知症といっても軽度から重度まで幅があります。
全く普段の生活に支障のない人たちも多いのです。
私がもし認知症になったら、ホームとかに入るよりも、なるべく普通の暮らしを長く続けたいな。



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2015年11月10日火曜日

イギリスの高齢化や貧困

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11月の前半はお仕事で北イングランドを訪れていました。

日本の皆さんが北イングランドを想像すると
「ピーターラビットの住んでいる湖水地方」ってカンジでしょうか?

湖水地方はイギリスの北西に位置しています。
山や湖があって、美しい国立公園があります。

私が訪れたのは北東部。
炭坑や造船業などで昔栄えた地方。
現在ではそういった産業が衰えてしまった地域です。

以前は典型的な労働者の生活が見られました。
男性が働いて奥さんと子供を養うといった図式です。

その後公共セクター(税務署など)や民間のコールセンターなどが主な雇用主となりました。
そうなるとスキルの高くない雇用が多くなって、それほどの収入が望めなくなります。
また、男性よりも女性の雇用が増えて、家庭の構造が変化します。

それでも雇用があっただけまだまし。

コールセンターは国内の安い地域から国外の更に安い地域へと移転。
また公共セクターも財政の縮小で雇用が減少しています。

そこで貧困家庭が多いのがこの地域の特徴なのです。

もちろん貧困家庭というのはその国によって違います。
イギリスの貧困家庭はアジアやアフリカの一部の地域と同じレベルではありません。

イギリスで貧困家庭というのは、家庭収入の中央値に比べて60%以下の収入しかない家庭を指します。
実は視察先の一つで「イギリスでは平均の2/3以下の収入が貧困の定義」というお話があって、参加されていたお客様から日本の場合は平均の半分以下ということを伺いました。
ブログに書くのでちょっと調べたら、イギリスでは60%という数字が出てきました。
やっぱり聞いた話をそのまま書かずに自分でも調べる必要がありそう。


こういった貧困地域では様々な問題を抱えています。
ひとつはティーンエイジャーの問題があります。
親は一緒に住まわせて養うことができないし、本人が独立する資金もないのです。
問題を抱えた家庭の子供は成績も悪く、進学率が低くなりがち。
就労の競争率は高いので、そのような若者が職を得るのは大変難しいそうです。
イギリスの北東部では、地域によっては40%以上の失業率を記録する場所もあるそう。

また高齢者の問題もあります。
日本と同じようにイギリスも高齢化が進んでいます。
イギリスの北東部のサンダーランド市では高齢者(65歳以上)の割合が18.8%。
因みにロンドンでは約11%、マンチェスター9.6%、バーミンガム13.1%
2015年の数字です。
この65歳以上の人たちが、イギリスの国民健康保険(NHS)利用者の2/3を占めています。
また、2014年の統計では、英国の認知症の人の数が850,000(推定)、そのうち65歳以上の人は
773,502 人ということで91%が高齢者が占める結果になっています。
2014年のこの国の人口は6400万人だったので、その1.3%は認知症。
認知症の人たちが安心して暮らすことのできる住宅は大変高価です。

そこで、こういった地域では若者の就労支援や高齢者のためのケアなどの社会的企業などが大きな役割を果たしています。
更に貧困地域での問題は、3世代にわたって就労することなく政府からの手当てで生活するのが当たり前だと思っている人たちがいること。
この世代をベネフィット世代と呼んでいます。
働いて収入を得るという常識が欠如している人たち。

就労支援は単に職業のポストを紹介するだけではなく、職業に就く必要性を説くことから始めないといけないそうです。
そういった社会的企業は地方自治体からの補助が減少しているので、財源を確保するのが年々難しくなってきています。
機会を見て、こういった地域の社会的企業のいくつかを紹介できたらいいなぁと思っています。




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