2015年7月29日水曜日

少し和風なタリアテーレ

私はパスタが大好物。

パスタだったら毎日でもいいなぁ。

ということで、今日はちょっと最近気に入っているレシピを紹介します。

イギリスではスーパーマーケットやお魚屋さんで手に入るサバの燻製。
お値段もお手頃です。

皮や骨が取り除かれたものとか、胡椒のきいたもの、風味付きのものなどいろいろ種類があります。
ウェイトローズには、はちみつとお醤油味なんてのもあります。
こんなパッケージ。
 二きれ入って3ポンド以下。

こちらはオクラ。
ひとパック1.80ポンド。
日本でもおなじみのお野菜。
イギリスでは輸入品ですが、年中手に入ります。



 タリアテーレは生タイプ、150g用意します。
燻製のさばは一切れで十分。
オクラは半パック。
これで一人分。

皮を取り除いたサバは1.5㎝位に切ります。
オクラはヘタとしっぽを取って斜めに切ります。

 パスタ用のお湯を大きなお鍋に用意して、沸騰したらタリアテーレを加えます。
 私は書いてある茹で時間より1分少なめに茹でます。
でもお好みで好きな硬さにどうぞ。

タリアテーレをお湯に入れてから中華鍋にお水を100ml入れます。
おだしをちょっとだけとゆず胡椒を少々加えて沸騰させます。
最後まで強火のまま。
 そこへ(パスタのタイマーが1分半を切ったことを確認してから)オクラを投入。
そしてサバも加えたら、ほとんどお汁がなくなっているはず。
 さらにサラダオイルを大匙2~3杯加えます。
 茹で上がったパスタを加えて味を絡めて出来上がり。

 サラダオイルを入れないと、パスタがべたつくので忘れないように。
 ゆず胡椒がなければわさびでもおいしい。

オクラを茹ですぎないことが肝心。

ちょっといつもと違う味を試してみてください。




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2015年7月27日月曜日

環境にやさしい建物ってどうやって決めるの?

世界的に有名なチャリティー機関、イギリス発祥のものがたくさんあります。

WWF というのは、世界自然保護基金の略とされていました。
でも現在では単純にアルファベットの頭文字が正式な名前だそうです。
パンダのロゴでおなじみですよね。

先日ここのヘッドクォーターにお邪魔する機会がありました。
ロンドンウォータールーから30分ちょっと、ウォーキング駅が最寄り。
駅から歩いて5分強くらいで到着。


この土地は地方自治体が持っていたもので、有料の駐車場が自治体の収入でした。
新しいオフィスを建てるにあたって、駐車場をそのまま残すことを条件にリースが契約されたそうです。
こちら側から見ると、駐車場の入り口。
WWF とは何の関係もありません。

以前はもっと交通の不便なところにあったWWF本部。
ここに移ったのは公共の乗り物でアクセスできるようにということだったので、車での来館はお勧めしていないそうです。

実際入館の際に何の手段でここまで来たかを書く欄がありました。
この建物の運営がどれだけ環境にインパクトがあるかを測る指針の一つだからだそう。

単なる「環境にやさしい建物」ではなくて、数値での裏付けが求められるんです。
BREEAM というのがその格付けシステム。
BREEAMのホームページ(リンクします)

これは、ビルのデザイン、建築、そして運営をトータルで数値で査定するシステム。
環境に対するインパクトをすべての面から数値にしていくのです。
ポイント制になっていて、客観的な査定が可能になっています。
世界中で利用されている査定ですが、残念ながら日本ではまだみたい。

WWFのヘッドクォーターはBREEAM の格付けが"Outstanding"だそうです。
「Outstanding」は抜きんでて素晴らしいって感じ。


 木がたくさん使われていて、気持ちのいいオフィス。
 かなり大きなベンジャミンの鉢植えが3つ。
ベンジャミンってIT系の悪い気を吸い取ってくれる作用があるんですって。
そういえば、最新のオフィスに行くと、ほぼ必ず見かけます。
そんな理由があるなんて知らなかった。

 大広間はコンファレンスなどに使われるそうです。
150人収容できる大きさです。


ここは会議室。
8人から20人くらい収容できるオフィスがいくつかあります。
 こういったお部屋は有料で貸し出すそうです。
そういった収入がチャリティーの収入になるんですって。

会議室にはみんな名前が付いていて、場所の名前もあれば人名も。
ピータースコットは有名な南極探検家スコットの息子です。
WWF 創始者のひとり。


入口に入ってすぐのところは、森、河川、海洋、ワイルドライフの4ブースがあって、それぞれの環境について学べるようになっています。

また小学生向きのワークショップなども定期的に行っています。
小さい時から環境について学べるように、内容も工夫されているようでした。


ということで、具体的にWWFヘッドクォーターで行っている、環境にやさしい10のこと。

 1. 地熱の活用で、空調にかかるエネルギーを節約。

2. Brise soleilの利用で照明需要を減少。
Brise soleilというのは屋根の下のこの部分。
木の板の角度を計算して、1年を通して太陽光を効果的に取り入れるシステム。


3. ソーラーパネルを使って、必要な電気の1/5までを供給しています。


4. オフィス内で使用している機器は全てエネルギー効率の良いもので、モニタリングとデータの公開もしています。

5. オフィスの建築はできるだけリサイクルのものを使用し、また、すべての木材は、森林管理協議会(FSC)の認定を受けています。

6. 敷地内に低木、樹木や花を植え、鳥やコウモリのために巣箱を設置。自然をそのまま残すことに工夫。

7. 雨水やシンクからの水をトイレや植木の水やりに利用。

8. 建築時に埋立地に送られる廃棄物を最小限に抑え、リサイクルやコンポーストの利用で、ゴミの量を抑制。

9. テレビ会議などの利用でミーティングの飛行機利用を減少。

10. 公共交通機関で簡単にアクセスするオフィスの位置、自転車利用を奨励するために、自転車置き場とシャワーを設置。



オフィスやおうちでできることもあるので、参考にしようと思います。

みんなでやれば、環境にインパクトを与えることができるんじゃないかな。

最後にWWFのオフィスの中にあった、面白いアートを紹介します。
「パンダの目」っていうタイトル。
Panda Eyes(ビデオにリンクします)

これ、昔WWFが使っていた募金箱を利用したアートです。
周りを歩くとパンダの目線が追いかけてくる。

このビデオは音楽のせいでちょっと気持ち悪いけど、実際は結構面白い。
人々の行動をパンダ(=自然)は見ているってことらしい。





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2015年7月25日土曜日

バッキンガム宮殿の 「おもてなし」

毎年この時期になるとバッキンガム宮殿から招待状が届きます。

バッキンガム宮殿の一部、公式の間の夏の一般公開のため、ロンドンのブルーバッジガイドたちに対するプレビューの日が設けられるから。
この一般公開は、1992年にウインザー城の一部が火災に遭った時、その修復費を捻出するために始まりました。

当初は限定5年間ということでした。
が、それが2000年にまで延ばされて、最近では「毎年恒例の…」

ま、人気もありますから、続けるのには賛成です。
8月と9月は女王様がスコットランドにお出かけなので、その間だけ。
今年、2015年は7月25日 から、9月27にちまで。

昨日はロンドンには珍しく大雨。
でもせっかくなのでお友達を誘っていってきました。

バッキンガム宮殿へは、正面に向かって左側の入り口から入ります。
白いテントが目印。
夏の間だけ設けられる仮設の入り口です。

このテントの先に空港スタイルのセキュリティーチェックがあります。
そこからお庭に出るまでは写真禁止。

なので、バッキンガム宮殿のサイトからの写真をどうぞ。
女王様がお召しだったドレスの例です。

去年は「王家の子供たち」というテーマで、このお部屋にジョージ王子様の洗礼式の様子が展示されていました。

 今年のテーマは王室の「おもてなし」

公式訪問の際の会食をテーマにしたお部屋なんかもあって、テーブルセッティングなんかに興味のある人は是非どうぞ!

豪華なお部屋の数々から裏庭に出てきました。
 明かりが見えているのはお手洗いとお土産物屋さん。

そちら側からバッキンガム宮殿を臨むとこんな感じです。
表とずいぶん違います。


さて、お楽しみのお土産物屋さん。
 毎年、その年ならではのお土産が用意されています。

今年はロイヤルプリンセスの誕生が話題。
なので、その特別記念品。
商魂たくましい(笑)

限定品もあります。
 これはロイヤルシェフのテディーちゃん。

限定100個。
 証明書付。
このクマちゃんは49/100だそうです。
モデルはこちら。
 彼のサインもついてきます。
ロイヤルシェフのマーク・フラナガンさん。

定番のお土産で人気のコーギー犬たち。
 ちっちゃなキーホルダーもかわいいです。
日本円だと1200円くらい。 

アクセサリーのコーナーとかもあって、自分へのプレゼントも買えます。
 モノに寄るけど結構お手軽なお値段です。

シェフはわかるけど、子供にメイドの格好をさせる心理がちょっとわかりません(爆)
 兵隊の格好はなおさら…。
 見るだけでも楽しいお土産物屋さんです。
 箱入りのものは割れにくいのでお土産向きかも。
色とりどりのピルケースが並んでいました。

夏の間だけの限定だから、ぜひお時間が合えばどうぞ!







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2015年7月23日木曜日

日本の国立競技場とロンドンのオリンピックパーク

日本の国立競技場がちょっと大変なことになっていますね。

でも日本のことだから、きっと最後にはきちんと間に合うように立派な競技場が建てられると確信しています。

今回、国立競技場をデザインしたのはザハ・ハディドさん。
今回の顛末で、たくさんの日本人が彼女の名前を覚えたんじゃないかな?
イラク出身でしかも女性。

たくさんの女性建築デザイナーが世界にいるとは思います。
でも私が聞いたことがあるのは彼女くらい。

初めに名前を知ったのは2000年。
ミレニアム祭の時かな?

それ以降ハイドパークのギャラリーや、チェルシーのギャラリー、東ロンドンの学校、そしてオリンピックのアクアティックセンターなど、建築関係のお客様を幾度もご案内する機会に恵まれました。

数でいえば、オリンピックのアクアティックセンターが一番多い。

日本の国立競技場が彼女のデザインになるって聞いたときは、ロンドンとの共通点だと思ってちょっとうれしかった半面、そんな大きなもの作れるのかなって疑問も浮かびました。

彼女のデザインは通常とてもきれいな流線型。
真直ぐなものよりも、カーブのあるものは作るのが大変。
デザインする側と違って、実際に施工する人の手間が予想外にかかる場合が多いのです。

だから、今回ザハさんの事務所が発表した、
「コストがかさんだのはデザインのためだと伝えられたのは間違いで、デザインは、日本の建設業者の標準的な材料や技術を使って、JSC=日本スポーツ振興センターの設定した予算に見合うものだ」
(NHK のウェブニュースから抜粋しました)
というのは、ちょっと甘いと思います。



だって、ロンドンのアクアティックセンターの時にも似たような問題がありましたから。

日本で彼女のデザインに決まった時に、これが考慮されたのかどうかは知りません。
でもロンドンのオリンピックのアクアティックセンター、当初の予算は75ミリオンポンドでした。

ちょっとわかりやすいように1ポンド200円で計算しますね。
75ミリオンポンドは150億円です。

ザハのデザインに決まって、その直後に実際は150ミリオンポンド(300億円)はかかるという試算になりました。
敷地に対してデザインが大きすぎることで、担当省がデザインの見直しを通達した裏には、もちろん見積もりを縮小させる目的もありました。

ところがそれでも費用は214ミリオンポンドという請求が施工会社からありました。
214ポンドって、428億円です。

「最初の150億円という数字はどこに行ったの」ってカンジでしょう?

ところがそれでも足りなかったんですよ。
結局は242ミリオンポンドかかりました。
それって円だと484億円です。
3倍以上になったわけ。

だから、招致段階で1300億円なら、ロンドンの結果を踏まえると4000億円くらいになる可能性は当初から無いとは言えなかったかも。

白紙に戻して正解だったと思います。


それでもザハの建築はきれいです。
工事費が高くなるのはデザイン優先で実際の工事の苦労がわかってないから。

これ、知っている人が結構少ないんだけど、アクアティックセンター、材料はなんだと思いますか?


これ、木製なんです。
メインはガラスと木。

信じられないでしょう?
こんな色ですからね。

天井も木製。
ちょっとアップしますね。
ひとつひとつの木のパネルが、違う角度にカーブしているんです。
そしてそれをすべて合わせて一つの波のうねりにしている。

もう芸術作品といっていい。

ザハじゃなくって、実際に木をひとつひとつカーブさせた木工職人さんに拍手。

技術は確かに不可能ではないし、素材ももちろん調達可能。
だけど、「日本の建設業者の標準的な材料や技術を使う」って言っていいのかな?
こんな風に作るんだったら予算オーバーは当たりまえだと思うのは私だけ?


因みにホプキンスの作ったベロドロームもきれいです。
 こちらは色目ですぐ木だってわかりますよね。
こちらは誘致時の予算が40ミリオンポンド。
結果は倍の80ミリオンポンドで出来上がりました。

何でも予定通りに進む日本で、物事を白紙に戻すのは勇気がいる行為だったと思うけれど、時には必要だと思います。

2020年、東京オリンピックが成功しますように!



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2015年7月21日火曜日

ロンドンで一番新しいガーデンはどこ?

ここはロンドンの第2の金融街、ドックランド。
ドックランドは使われなくなったドックの跡を開発した地域。
19世紀の初めから20世紀半ばまで活気のあったテムズ川の港です。
シティーと呼ばれるロンドン市からは東に位置しています。


ロンドンはテムズ川のおかげで商業が発達した街です。
ロンドンから見ると東に北海があって、テムズ川はそこに大きな河口を持っています。

1802年にロンドンの港の混雑が問題化して、その対応のために新しい港が作られました。
それが West India Dock と East India Dock。
当時、安全で最新技術を駆使した新しいドックには、アメリカ(イギリスの西)やアジア(イギリスの東)からたくさんの貨物船がやってきました。
つまりこのドックは世界の東と西を繋いでいるということ。

また、East India Dock は、グリニッチの真北に位置しています。
つまり標準子午線の上を通っているということ。
標準子午線は東経と西経の真ん中にあります。
ということで、東と西っていうフレーズが出てくる。


2018年にロンドンの東と西を繋ぐ新しい鉄道プロジェクト、Cross Rail が完成予定。
その主要駅の一つがカナリーウォーフ。
今日紹介するガーデンは、その駅の上に作られているのです。
East India Dock からは少し西側なので子午線がここを通っているわけではありません。

でもガーデンのコンセプトは東と西。

こちらがガーデンのある Crossrail Place の入り口。
無機質なカンジで、ガーデンがあるなんて風じゃないでしょう?
 Crossrail Place に入ったら、エスカレーターで1階に上がります。
下の階にはお店やレストランが入っています。

ガーデンの入り口はこんな風です。
 私も大好きなノーマンフォスターのデザイン。
ガーキンとか、ロンドン市庁舎のデザインも彼。
 ガーデンに植えられている植物の説明パネルの一つ。
 イギリスから見て西側、東側という風に植え分けられています。

ところどころにLED照明があるようでしたから、夜もきれいだと思います。
私が行ったのはお昼だから、ドーム状の天井や壁からの自然光がたっぷりでした。
シティーエアポートが近いので、飛行機も何機か見ました。


 私は西から歩き始めて東から出ました。
写真は撮らなかったけど、ところどころにあるベンチでのんびりしている人が多かった。

本当にビルの谷間といった立地だけど、こんなスペース、いいな。
でもこのエリアには屋外にのんびりスペースがたくさんあります。

このガーデンは屋根があるので雨でも大丈夫。
後、屋内だから、法律でタバコが吸えないのがいい(笑)

だって、ビルの中で吸えないから、外はタバコを吸っている人が多いんです。




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