2012年11月15日木曜日

ルイスキャロルセンター

不思議の国のアリスを書いたルイスキャロルは,チェスターに近い小さな村で生まれました。
ダーズベリーというところです。

キャロルのお父さんは、彼が生まれた時には、この小さな村の教会の牧師をしていました。
そんな縁で、ダーズベリーのオールセインツ教会に、ルイスキャロルセンターができました。

この洗礼盤は、キャロルが洗礼を受けたもので、今は教会の外に出されています。
洗礼というのは、教会の世界の出生届みたいなもの。

だから、大概、教会の入り口近くに置かれています。
(でも外には置きません。これは新しいものが中にあるから出されちゃったそうです)

こちらが教会内で現在使われている洗礼盤です。

 他にも教会の入り口近くによくあるもの。
寄付のための箱です。
 日本語があったので、教会の人に聞いてみました。
そうしたら、以前はよく日本人がこの教会を訪ねてきたそうです。
「でもねぇ、2000年位からかしら、さっぱり来てくれなくなったのよ」ですって。

「地球の反対側から、わざわざこんな田舎の小さな教会に来てくれるなんて、
それだけで、本当にうれしいんだけど」

ここは本当に田舎。
アクセスは、チェスターから路線バスが一番簡単じゃないかな?
毎時「X30」という路線バスが走っているようです。
チェスターに数泊して、ここにはゆっくりバスで日帰りとかがいいと思います。

ロンドンから日帰りにするなら、列車はユーストン駅から。
「Warrington Bank Quay」駅まで1時間40分。
そこからタクシーで10-15分です。

教会についたら、まずはセンターにまっすぐ。
そこにはお手洗いもありますし、お茶を飲むこともできます。

お茶をオーダーするカウンターの上にこんなものが・・・。
ルイスキャロルはたくさんいた子供たちの一番上。
そこで、弟や妹達にお話を聞かせたり、模様入りのお手紙を書いたりしたそうです。
これ、読めますか?

ちょっと解説してみますね。

My Dear (鹿の絵でディアー)Visitors
Welcome(Well =井戸+Come だから)And(Hand からHをとって)
目はアイ=I
Hope that You(メス羊はEweで発音はユー)Will enjoy
Our(花Flower からFlを取ると、発音はアウア)
Lewis Carroll Centre(的の真ん中だから、センター)
Please look around and(Hand からHをとって)・・・

こういうのが好きな人のために、全文の写真を撮りました。
クリックすると大きくなるので、自分でもトライしてみてください。

このセンターには、キャロルのお父さんのことなんかも書かれています。
 この鐘は、運河に停泊していたボートのもの。
教会に行くことができない貧しい人たちは、そんなお船でお説教を聴いたそうです。
 キャロルのお父さんは、そこでもお説教をしていました。
 ルイスキャロルセンターのアイリーンさんとジョスリンさん。
いろんな質問にも親切に答えてくれます。
 教会内の売店では、いろんなお土産を買うことができます。
記念のプレートなんかもあります。
 ショーケースには、かわいいグッズがずらり。
 うれしいびっくりなのは、どれもかわいいのに低価格なこと。

これ、かわいいでしょう?
なんと、しおりなんです。
でもしおりの先に、チェーンで小さなオブジェがくっついています。

これ、あんまりかわいいので、あるだけ買い占めてしまいました(笑)

たまに、ガイドをする時にクイズを出したりするので、賞品にいいかなーとかって。

教会の中のステンドグラスもステキなので、見逃さないで下さい。

これは、ルイスキャロルの窓とよばれていて、1932年に作られました。
 この年は、キャロルの生誕100周年だったのです。

左下の部分を拡大しますね。
 白うさぎとドードーの間に、キャロルの本名、チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。

白うさぎはアリスのお父さん、リドリー学長のことです。
ドードーは、キャロル本人。
どもりの癖があったキャロルは、自己紹介のときに、
「私の名前はド、ド、ドジソンです」と言うので、
いつの間にか、ドードーがニックネームに。

他にも不思議の国のアリスに出てくるキャラクターがいっぱい。


この窓は、キャロルが数学の教授を務めていた、オクスフォードのクライストチャーチのホールにある「アリスの窓」と同じ人がデザインしたそうです。
アリスはクライストチャーチの学長の娘でした。
自分の弟や妹達にしたように、アリスに物語を語ったのが、不思議の国のアリスです。

キャロルの生まれた場所は、現在ナショナルトラストが地主です。
建物はなくなってしまいましたが、この教会から歩いていくことができます。
詳しくは、教会で訪ねるといいと思います。


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