2012年4月11日水曜日

La Fleur de Lys

シャフツベリーで私たちが2泊したのは「 La Fleur de Lys」という名前のホテルです。
ここは、「ホテル」というよりも「部屋つきのレストラン」と謳っています。
どう違うかというのは、どちらに力を入れているかということ。
7部屋しかないブティックホテルで、お部屋はお掃除も行き届いているし、バスタブも深くて十分満足。
今回は結婚記念日なので、ティムちゃんは天蓋付きのベッドのあるお部屋を予約してくれました。
といっても、本当の楽しみはレストランの方。
ところがこちらは本当にがっかり。

これは私が前菜に選んだスープ。
A Cornish Crab Consommé Laced with Sherry & served with Coriander Dumplings.
(シェリー酒がふりかけられた、コーンウォールのかにのコンソメ、コリアンダーのお団子入り)
こうして見ると、おいしそうでしょう?
デモね、コンソメには味がなくて、ただ、甘いだけ。
とても食べられたものではなかったので、他のものに取り替えてもらいました。
すごく残念。
ティムちゃんは(食べたいものが見当たらないから)無難なサラダを前菜に選びました。
A Crisp Green Salad of Lettuces, Cucumber, Green Pepper, Onion,Celery, Asparagus and Croutons In a Garlic Dressing.
でも中のクルトンがべチャべチャで美味しくなかったと、全部取り出して食べていました。
子供みたいな食べ方するなぁ・・・。

私がコンソメの代わりに頼んだ前菜は Pan-Fried Breast of Quail & Duck Liver Served on Celeriac Puree with Asparagus Tips in a Light Truffle Sauce.
ここのシェフはお料理にムラがあるのかもしれない。
レバーの焼き加減なんだけど、2切れとも全然違う。
ひとつは完全に焼きすぎ。
スープよりはましだけど、美味しくない。

さて気分を入れ替えて、メインはティムちゃんが舌平目。

Grilled Fillets of Local Dover Sole served with Langoustines andBaby Leeks in a Light Caviar Sauce.

味見させてもらったけど、やっぱり火が通り過ぎ。
ちょっとドライで、いい素材がもったいなかったな。

私はアンコウ。
Pan-Fried Fillets of Monk Fish Served on Bok Choi & Ginger,
Garnished with Lobster in a Creamy Lemon Sauce.
これはまぁまぁ。

ティムちゃんのデザートはFresh Strawberries and Raspberries Served with Clotted Cream
前菜もメインもハズレだったから、外れようがない、フルーツのクリーム添え(笑)

私はクランブーレにしました。
A Halva, Honey & Fig Crème Brule Served with Fig Cookies.
これもまぁまぁ。

最後は翌日の朝ごはん。
ソーセージがすごく細いんですけど・・・・・。
これじゃあソーセージって書かずに、チッパラータだねってティムちゃんと笑いました。

今にして思えば、ウェブに載っているワインリストに書かれている内容(それぞれの注釈)がめちゃくちゃなので、そこから推察できたはずなんだけど、レビューなんかも良かったし、シェフは腕が良くてもワインに詳しくない人も多いから、と考えていました。

グルメな週末になるはずが、大ハズレの食事だったんだけど、こういったことをふたりで笑いあえた、楽しい週末になりました。

この「La Fleur de Lys」はホテルとしてはお勧めですが、食事は本当にお勧めできません。






おまけ

席を立つときに、ウエイトレスにティムちゃんがチップ(10ポンド札)を渡そうとしました。
ここはオーナーシェフだし、お料理はまずかったけど、ウエイトレスに責任があるわけでもなし、目立たないように、直接そっと渡したかったらしいです。
でも、彼女が「これ(チップ)はキッチンに報告しないといけない」って言うので

「これはね、君にあげるんだよ。食事は本当にまずかったんだから、彼らにあげるんじゃない」って説得していました。

4 件のコメント:

phary さんのコメント...

せっかくの結婚記念日のしかも期待していたレストランでのゴハンがはずれだなんてお気の毒でした。
<彼女が「これ(チップ)はキッチンに報告しないといけない」って言うので「これはね、君にあげるんだよ。食事は本当にまずかったんだから、彼らにあげるんじゃない」って説得していました。>
うちのおにいちゃんがレストランのウェイターのアルバイトをしていたときによくこういうことがあったそうです。おにいちゃんはうちではオレ様ですが、外では本当に好感の持てるナイスガイらしいです。なので、特に常連のお客様からこっそり個人的にチップをもらっていたみたいです。チップってサービスしてくれた人への心づけだと思うのですが、たいていのお店では一度集めてキッチンのスタッフも含めたみんなで公平に分けるというシステムだったと言ってました。

nekonasu ねこなす さんのコメント...

結婚記念日、おめでとうございます〜。
でもディナー、残念でしたね。
ガックリですが、いつも美味しいものを食べているからたまにはいいですよー。(笑)

miki bartley さんのコメント...

Pharyさん、こんにちは。
そういった仕組みの場所もよくあるみたいですね。
でもやっぱりあげる側としたら、その本人にあげたいです。
お食事はまずかったけど、そういったことを怒らずに、二人で笑える楽しい週末になりました。
結婚って価値観が合うってことが第一条件だなぁと思いました。

miki bartley さんのコメント...

ねこなすさん、こんにちは。
そうなんですよね、外で食べるものには味以外の要素の方が大事だと思っています。
ここは、ブログに書く話題を提供してくれた場所ということで、満足です(笑)