2011年10月31日月曜日

牡蠣

牡蠣のおいしい季節というのは、英語で月の名前を書いて、Rの入っている月とされています。
つまり9月 (September) から翌年の4月(April) まで。

ということで、夏の間はお目にかかれなかった牡蠣を、秋口から魚屋の店先で見かけるようになります。
最近では1年を通して見かけますが、やっぱり秋のもの。
気の利いた魚屋では、店の片隅にちょっとしたカウンターを設けています。
そんな所で殻つきの牡蠣を、専用のナイフで器用に開けて、レモンを絞ってごくりと呑み込むのも粋なものです。

牡蠣には亜鉛が多く含まれていて、精力がつくそうですがこれを英語では Aphrodisiac (アフロディジアック)といいます。
なんだか長くて、難しい単語に聞こえるかもしれませんが、よく考えて見るとなんのことはない、美と愛の神様アフロディーテの影響を受けるということなんです。
日本語の精力とは、えらく響きが違いますよね。

言葉のいわれって面白い発想で、これもふうんって納得してしまいます。

2011年10月29日土曜日

鯡と狩猟


今回はなんだかパブの名前みたいなタイトルですが、秋といえば英国は狩猟のシーズン。

最近では都会の狐狩り反対派と、田舎の賛成派との対立の為に新聞を賑わせることもある話題ですが、ここでは狩猟が関係していた、面白い英語の言い回しに焦点を当てて見ましょう。

英語で「おびき寄せる」とか「間違った情報で相手を惑わせる」ということに「Red Herring(赤い鯡-燻製のにしん)」 という言葉を使います。

猟犬を訓練するのには大変な時間と経験が必要なんですが、獲物を追って森の中を駆け回る、この犬の嗅覚のトレーニングに、昔は鯡が使われたそうです。特に燻製の鯡はにおいが強いために、狐の通り道にこれをばら撒いておくと、犬はどの匂いを追いかけるべきか混乱してしまいます。訓練を積み重ねることで、そのうち鯡の匂いを無視できるようになるそうですが、初めのうちはどの犬も間違った方向に向かわされてしまいます。

というわけで「Following Red Herring」偽の情報を追いかけて成果が上がらない、となるわけです。

シャーロックホームズが潜伏調査をするときに、この言い回しが出てきます。
またアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」の中にもドクターが溺死体で発見されるときのプロットがこれに当たります。

秋が深まるにつれて長くなる夜に、読書でもいかがですか?

2011年10月27日木曜日

ポピーアピール

日本にもいろいろな募金活動がありますが、イギリスでは10月の半ばを過ぎると赤い造花を胸に挿している人が多くなります。これはポピーアピールと呼ばれて、戦没者の遺族や戦争で怪我を負った人達、また引退した人達のサポートのための募金です。
11月11日はイギリスの戦没者の日です。
この日には私たちのために亡くなったり、怪我をした兵士たちを考える日です。
この日に一番近い日曜日には王室のメンバーの参加の元、ウエストミンスター寺院で荘厳な式が挙げられます。
リメンバランス・サンデーと呼ばれています。
この赤い花は芥子の花のつもりなんです。
第一次世界大戦で最も激しい戦場だったのが今のベルギー、そこには芥子の花が咲き乱れていたそうです。
英軍はそこから身元も階級もわからない遺体を引き取ってきて、英国のシンボルである樫の木でお棺を作りました。
そしてフランスの土とベルギーの墓石で記念碑を作ってウエストミンスター寺院の中に埋葬しました。
無名戦士の墓と呼ばれています。
3000体の遺体が葬られている寺院ですから、みんなお墓の上を歩いちゃうわけですが、このお墓の上だけは誰も踏むことは許されていません。
もしこの季節にイギリスに来られたら、街中の募金箱にお金を入れるとポピーを受け取れます。

これは実はリッチモンドで作られているんです。
ヒルに工場があって身体障害のある人達の職場になっているそうです。

ご報告

たくさんのメッセージありがとうございます。
このブログのコメント欄以外にも、直接メールやお電話をいただいて、本当にうれしく思っています。
心細い時に、いろんな方から応援や励ましの言葉をいただくことが、心の支えになることを本当に実感しました。

桃太郎君は手術の経過があまりよくありません。
感染をおこしたみたいで、高熱の後、やっと落ち着きましたが、肝心の気胸の方はまだ肺からの空気が漏れているようで、状況は手術前とあまり変わりません。

もうほぼ一月入院しているので、本人はうんざりしているようです。
個室にいるのですが、相部屋と違って、他人との接触がないことがプラスにもマイナスにもなっています。
他人のひどい症状を見なくても済む分、一人ぼっちが寂しいようです。
面会時間が非常に厳しい病院なので、親でも長居出来ませんが、できるだけたくさん傍にいてあげることを心がけています。

とりあえず、退院のめどがつくまでは、過去記事の面白そうなものをアップしていきます。

2011年10月7日金曜日

最近のこと

少し、ブログの間があいてしまいました。
実は桃太郎君が入院しています。
理由は去年の春とおんなじ。
気胸です。
この間の日曜日、剣道の練習に行く準備をしていた時に、急に胸が痛いと言い出しました。
深く息が出来ないというので、念のために救急病院に連れて行ったら「気胸」
去年手術をした時には再発の可能性は5%と言われていたのですが、その5%に入ったみたいです。
もう、その場で入院。
同じことを繰り返すだけなので、去年のように「不安でいっぱい」というわけではないのが、せめてもの救い。
現在手術を待っている状態です。
おうちはまだまだ片付いていないし、ネットはプロバイダーを変えて、まだ慣れていないしで、もう大変な状態です。
少し落ち着いたら、また報告しますね。

2011年10月1日土曜日

ペインター・デコレイター続

今日は10月1日です。
この間書いた、ペインター・デコレイターは、まだいます(爆)
カーテンのクリーニング(外で)は土曜日にピックアップのはずだったんですが、月曜日の延ばしました。
ソファーのクリーニング(おうちで)は日程を余分に見ていたので、月曜日のままでいいかなーっと。
ただし油断は禁物。

それに加えてなぜか、サーバーの調子が急に悪くなり(偶然?)ネットが使えない状態が続いていました。

今回の内装関係で「電話線に傷がついたんではないか」とか、いろいろ考えてはいるのですが、どうもよくわからないままに終わりそう。

それよりも、ちゃんとキッチンが使えない生活が続いています。
パンもずっと焼いていないし、洗濯機もそのまま。
月曜日までに終わって欲しいと思います。
イギリスでDIY(日曜大工)が流行るのは、やっぱり他人が信用できないからかなぁ?
因みにイギリスでは、「If you want a thing done well, do it yourself(ちゃんとやりたいなら、自分ですれば)」といいます。

もうティムちゃんは、今日でとりあえず終わってもらって、あとは自分たちでやろうかとかって。