2011年8月10日水曜日

暴動の影響

追記
毎年恒例の、国会議事堂ツアーですが、緊急国会が11日に開かれるために明日分がキャンセルになりました。
詳しくは国会のホームページをどうぞ。
既に購入したチケットは、払い戻しか日にちの変更になるそうです。


おとといくらいから新聞もテレビもラジオも暴動のことを90%以上の割合で報道しています。
そして昨日から「ロンドンの暴動」から「イギリスの暴動」に扱いが変わっています。
昨日の夜は、ロンドンよりもマンチェスターなどの地方都市が大変だったようです。

昨日、私がリッチモンドのタウンセンターを歩いたのは2時ごろ。
おまわりさんがいつもより多いと書きましたよね。
それ以外は特に何も変化は感じられませんでした。

ティムちゃんがお仕事から帰ってきたのは6時ごろだったかな?
でもリッチモンドの話題は出ませんでした。
7時ごろになって、リッチモンド橋の横のインド料理屋さんに電話をしたんですが、誰も出ません。
ここの夫婦と私たちは仲がよくて、今度ごはんを一緒に食べに行く約束をしていたので、その日取りの事で電話したのです。
で、レストランは諦めて携帯にかけて、話を聞いてみたらびっくり。
警察から安全のためにお店を開けない方がいいってアドヴァイスされたんですって。

どうやら月曜の夜、トゥイッケナムのベティングショップが壊されたり、いろいろあったみたいで、リッチモンドまで広がるのを懸念しての配慮らしいです。

私たちの住んでいるところもリッチモンド橋のすぐ近くなので、この辺のレストランが危ないってことは、私たちのおうちだって危ないってことじゃないの?
で、橋の周りの他のレストランにも電話をかけましたが、やっぱり誰も出ません。
そこで今度は同じフラットに住んでいるE子ちゃんに電話をしてみました。
彼女は桃太郎君の剣道の先生で、本来なら火曜日の夜はヒースローの近くの学校の体育館でお稽古があります。
「今、どこにいるの?」って聞いたら「おうち」
警察からのアドヴァイスで、学校が閉鎖、体育館が使えないのでお稽古はお休みになったそうです。

で、しばらくおしゃべりをしていたら、彼女も今日リッチモンドに居たんだけど、5時過ぎにはお店は閉め始めていたし、高級店ではショーウインドウも空っぽになっていたそうです。
ウエイトローズ(スーパーマーケット)も棚がガラガラだったそうです。
私が2時ごろハーブを買いに行った時は全く普通だったのに、ちょっとの差で随分変わるものだと思いました。

ティムちゃんはおうちは大丈夫だって言うんだけど、万が一、火事になった時のことを考えて、すぐに持ち出せるバッグをお玄関の脇に用意してからベッドに入りました。
バッグの中身ですか?
クレジットカードとお財布。
買ったばっかりなのに、まだ着ていないお洋服とかのレシート類。
パスポート。
車の鍵、家財保険と車の保険の番号。

正直、使うことになるとは思わなかったけど、用意があるって考えるだけで、ちょっとは安心できるから。
それにしても本当に火事になったりしたら、何も持ち出せずに身体ひとつになることの方が多いだろうな、と改めて思いました。
今回、いろんなニュースで一番ドラマティックだと思った映像。ロンドンの一般市民はただ黙ってみているだけという立場から、昨日は自主防衛に立場を替えた地域も多かったようです。
また、暴動の後片付けなどをボランティアを募って行っている地域もあります。

引き続き、夜の外出には注意が必要だと思います。

4 件のコメント:

かんとく さんのコメント...

MIKIさん、こんばんは。とりあえず、ロンドンは落ち着き始めた感じですね。私が家に居ても頻繁にパトカーのサイレンが聞えてくるので、結構不安になります。一刻も早く、普通のロンドン、イギリスに戻るよう祈るばかりです。

phary さんのコメント...

この写真、ウチでとっている新聞の今日のトップに載っていました。
はじめは局部的であった暴動があっという間にイギリス中に広がるなんて怖いですね。
でも略奪・放火している人たちは主義主張もなくただ暴れたいだけ、どさくさにまぎれて物を盗んでいるだけでしょう?そんな人たちは見境もなく何をやらかすか分からないから本当に恐ろしいです。
みきさんたちもどうか気をつけてくださいね。(言われなくても十分気をつけているとは思いますが)

miki bartley さんのコメント...

かんとくさん、こんにちは。
多分、もう大丈夫でしょうね。
でも週末のトッテナム対エヴァトンの試合はさすがに延期になったみたいです。
今日の緊急国会の中継を見ていましたが、被害者のサポートを政府で面倒見るみたいなので、なかなかだと思いました。
「暴動」ということになると、保険の補償の対象外になる人たちも多いことが気になっていましたが、保険に入っていない人も含めてサポートが得られるようです。
今回は後片付けなどで、地元の連帯感が生まれた地域もあるようですし、学ぶことが多い一連の事件だと思っています。

miki bartley さんのコメント...

Pharyさん、ご心配ありがとうございます。
近所のレストランが、軒並みお休みになった時は、さすがにちょっと心配だったのですが、結局は何もありませんでした。
よく、紳士の国と形容されるイギリスですが、フットボールのフーリガンも含めて、日本では考えられないようなことも起こります。
でも今回の事件は、そういった今までのものとも全く異質なものです。
Pharyさんがおっしゃるように主義も主張もないただの暴力です。
落ち着いてきたので、本当にほっとしています。