2011年5月31日火曜日

ドーヴァーの西側

観光でドーヴァーを訪れる人たちは、通常、街の東側を観るだけになることが多いようです。
この間紹介した、お城があるのも東側。
また、自然が好きな人は、ナショナルトラストが管理している、白い崖の上の休憩所なんかもあります。

今日紹介するのは、あまり日本の人には知られていない、ドーヴァーの西側の見所です。
ただ、かなり足に自信のある人じゃないと、きつい行程かもしれません。
とりあえず歩くので、歩きやすい靴というよりは、しっかりウォーキングシューズで行ったほうがいいと思います。

まず、必要なのは、地図。
絶対に必要です。
本当ならOSのウォーキングマップを手に入れるべきだけど、値段も張るので、お金を使いたくなければドーヴァーの街のインフォメーションセンターで「Western Heights」のパンフレットを手に入れてください。
そこに簡単な地図が載っています。

で、このウォークは人気のないところがほとんどなので、女性の一人歩きはお勧めできません。
実は、この写真を撮ったときには、私は一人で歩いていました。
お天気のいい日曜日の午後だったので、きっとたくさんのウォーカーがいると思っての行動でしたが、後から考えると何もなかったからよかったものの、ちょっと無謀かもってカンジでした。
途中からは拾った石を片手に持って、ちょっとドキドキしながら歩いたので、あんまり精神衛生上良くなかったかな?

「Western Heights(ウエスターンハイツ)」というのは、ドーヴァーの街の西側です。
ドーヴァーの港は南に面して開いています。
その両側(つまり東と西)はかなりの高台で、2000年前にはローマ人たちが両方の高台に灯台を建てました。
東の灯台があるのが、現在のドーヴァー城。
そして西の灯台があったところは、なんとナポレオン時代に、敵(フランス人)がドーヴァーから上陸した時に、一網打尽にできるような、殺人要塞(!!)が建てられたのです。
これは英語でDrop Redoubtという名前です。
興味のある人は、年に数回観光をすることが出来ますから、日にちを合わせてお出かけください。
詳細はこのサイトから。
普段は私がやったように、周りを歩くことが可能です。

このエリアへはドーヴァーの駅から歩いて20分かからないと思います。
どこが正式な入り口かという事は気ににせずに、好きなところから歩き始めるといいです。
こんな風に木の扉があって、入ったところにはちゃんと地図の看板があります。
でもあらかじめ、どんな風に歩くかは、決めておいたほうがいいかも。ほとんどの道は、こんな風に人が一人歩くことができるくらいの幅。かなりの高台。
どんどん上がっていくと、ドーヴァーのお城が見える?ちょっと拡大してみます。
ブログの写真、どれでもクリックすると、少しだけ大きくなります。しばらく歩くと、いきなり崖で行き止まり。
写真で観るとたいしたことはないけど、本当にいきなりの崖。
だから子供をつれている時は絶対に目を離さないで。仕方がないので少し引き返してから周りを歩いていくと、今度はこんなもの。
崖をまたぐ橋でもあったんでしょうね。この崖はいわばお堀なのです。
でも水が張ってあったわけではなくて、敵を陥れるため。
しばらく歩いていくと、どんどん下り坂になって、細ーい小道の先に、いきなりこの壁。
崖の真ん中に要塞があるわけです。それでは要塞の周りを歩いてみます。
壁にたくさんの細長いスリットが入っています。
これが殺人のためなのです。
つまり、敵をこの崖に陥れて、銃で皆殺しにするわけです。
こわーい。何となく歩いていると気持ち悪くなってきたので、海が見えるところから逃げ出そうとしましたが、あまりにも険しい道だったので、断念して遠回りで街まで戻りました。
地図の上ではここを降りていけるはずなんですけどね。ちょっと視覚的に、私の言ってる意味が判るように、ウエスターンハイツのウェブから写真を引用しておきます。こうやって上から見ると、よくわかるでしょう?
すごい規模です。
要塞とか、軍事関係に興味のある人たちにはたまらないと思います。
所要時間は2時間弱かな?

3 件のコメント:

phary さんのコメント...

<要塞とか、軍事関係に興味のある人>ではありませんが、やっぱり面白そうと思います。
でもみきさん、どうしてこんなところに一人で行かれたの?この記事のため?
<拾った石を片手に持って、ちょっとドキドキしながら歩いた>
悪いけどちょっと笑っちゃった。だって、、、
実は私も砂漠で野良わんこに吠えられた後に石を拾ってそれを握って走ったのです。万が一のときのことを考えて。
よく考えれば石を一つ投げたからといって危機が去るとは思えないのですがね。

phary さんのコメント...

この記事と前の記事にコメントを入れたのですが消えてしまっていますね。どうしたんでしょ?
同じことを書くのも億劫なのですが、一つだけ、、、。
<途中からは拾った石を片手に持って、ちょっとドキドキしながら歩いた>
ってとこ、笑いました。だってね、私もエジプトの砂漠でジョギング中にホテルからちょっと離れたところで野良わんこの足跡を見つけたときにやっぱり石を拾って、そのまま持って走ったんです。たった一個の石を投げたからって危機がそう簡単に去るとも思えないのですが、、、、人間の心理って面白いですね。

miki bartley さんのコメント...

Pharyさん、こんにちは。
ごめんなさいね、スパムの件。
こんな機能をつけるなら、オンかオフ、選べるといいんだけど。
グーグルも余計なことを考えたものです。

私も石を持って歩いている時に、こんなもので身を守れるわけないじゃんって思ったのですが、ないよりもましっていうか、心の支えみたいな・・・(笑)
ここはね、興味があったので行ったのですが、まさかこんなに人気がないとは思っていませんでした。
ブログのため・・・うーん、ちょっとはそんな気もあったかな。
でも基本やっぱりガイドなので、何でも見ておこうという気は強いです。
何かの話の伏線になるかもしれないし。