2011年5月4日水曜日

AVの選挙

これは、今日の国民投票のお知らせです。
残念ながら、我が家で投票権があるのはティムちゃんだけ。
桃太郎君はまだ年齢じゃないし、私は外国籍(日本国籍)なので、投票権はありません。
税金を払ったり、その他いろいろの義務はあるんだけど、永住権だけではイギリス、投票権はないのです。

好奇心から、選挙があるときはティムちゃんにくっついていって、投票を見届けることはします。
我が家の最寄り、指定された投票所はなんとボーリング場です。
といってもテンピンボーリングじゃないですよ。
イギリス風のローンボーリングです。
以前選挙の話題は記事にしました。

今回の国民投票はAVに関しての投票です。
これはこれからの選挙の方法が変わるかもしれない、とても大切な投票のチャンスなのです。

イギリスでは、これまで「自分が選んだ人に単純に印をつける」という投票の方法が取られてきました。
今回、これに変わって、国会議員の選挙に際して「代案投票(alternative vote)」という方法に変えるのに賛成か反対かという国民投票なのです。
代案投票というのは、超単純に言えば「大多数ではなく、過半数を超える人を選ぶ」という方法。

例を挙げますね。
100人の人が投票したとします。
結果、Aさんに40人、Bさんに30人、Cさんに15人、Dさんに10人、Eさんに5人の票が入ったとします。
これまでの選挙ではAさんが多数決でめでたく当選となります。
AVの場合は、候補者の中から一人を選ぶのではなくて、もし、ダメならこの人(つまり代案)という風に、候補者を複数順位をつけて選ぶのです。
こんな結果になると、一旦この集計をとった後に、今度はEさんに投票した5人の投票用紙を調べなおして、その用紙の2番目の選択を前の結果に足すわけです。
こんな風に最下位の人の投票を数えなおして、誰かが過半数を超えるまで最下位の人を排除していくわけです。

今日は残念ながらお仕事なので、投票にはついていけませんが、こういった選挙がある度に、「イギリスのパスポート取ろうかなー」と思うのです。

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