2010年11月9日火曜日

サイエンスミュージアム

今日は朝から小雨。
随分寒くって、最高気温は8度だそうです。
ティムちゃんが御用でサウスケンジントンに行くというので、ついでにサイエンスミュージアムに行くことにしました。

ティムちゃんはちょっと子供みたいなところがあって、1人で出歩くのが好きではありません。
だから、どこかに行かなければいけない時には、
「みきちゃん、サウスケンジントンの近くとかで行きたいところある?」
なんて風に聞いてくるのです。

今週末にVIPのお客様をサイエンスミュージアムにご案内させていただく予定なので、ちょっと下見にいいカンジ。
でなければ、こんな日は暖炉のそばで読書にかぎります。

サイエンスミュージアムは、自然史博物館やヴィクトリア・アルバート美術館とともに、ハイドパークの南側に建っています。
1851年の世界で初めての万国博覧会の黒字を、国民(の教育や啓蒙)に還元するために、このあたりに博物館が作られたわけです。

科学博物館の見所はいろいろですが、私は普段グランドフロアーの展示物を中心にご案内します。
産業革命の元になった、たくさんのボイラーやエンジンなどが、ずらりと並んでいます。
また、宇宙のコーナーを通り抜けると、イギリスが世界に誇ることの出来る発明の数々。
スティーブンソンのロケットや、アークライトの紡績機など、教科書に出てくるものが次々に現れます。

主な展示はそれほど変化はないはずなのですが、たまに修理や、別の博物館に展示になっていてちょっとお留守とか、やっぱり細々とした事は時々チェックの必要があります。

行ってみると、それほど気になるクローズはありませんでした。
ざっと見渡しただけで私の用はおしまいです。
少し時間もあったので、普段は案内しない2階に上がってみました。
ここには素材のコーナー、プラスティックの歴史などの展示の他に、「時を刻む」というコーナーがあって、時代別にいろんな時計が展示されています。
日本の時計とかもあったりするので、眺めながらぶらぶら歩いていくと、突き当たりにこんな壁。何かなーと思って注釈を読んで大笑い。訳しますね。
「あなたの時計をこの時間に合わせてください!
英国のデジタル時刻表示、2009年
これはこのギャラリーでもっとも正確な時計です。
GPS衛星からの信号を受け取り、その場所での正確な時間を表しています。
GPS衛星には、セシウムとルビジウムによる原子時計が設置されています。
セシウム時計は1955年にNPLに於いて初めて完成しました。
グラウンドフロアーの「近代世界を創る」のコーナーで、その展示をご覧いただくことが出来ます」


私、イギリスのこんなどうしようもないところが大好き。
「この世に完全なものはない」
イギリスに住んでいて思うのですが、他人に寛容になるためには、こういった下地が必要なのかもしれません。
日本みたいに「全てが整っていることが当たり前」という場所では、周りだけではなく、自分にも完璧さを求めてしまうのかもしれません。

4 件のコメント:

rie さんのコメント...

これって最高ですね!私もこういうの、好きです。なんだか、さくっと肩透かしを喰らわせられちゃう。日本だったら即座に修理か撤去されるんでしょうけど、これはどのくらいこの状態なのでしょう。実はジョークで最初から動いてなかったとか?なんて勘ぐったりさえしてしまいそうですが、いくらなんでもそれはないでしょうね。

phary さんのコメント...

アハハ、ドイツでもありそう。
ドイツ人ってきっちりしているようで案外こういうずぼらなところがあるんです。

miki bartley さんのコメント...

rieさん、こんばんは。
「実はジョークで・・・」
あーそれは思いつかなかったけど、ステキなアイディアですね。
でもこれはたぶん単純に壊れているだけだと思います。残念ですが。

日本だったら修理の人が徹夜をしてでも翌日の開館に間に合わせて、きっと一般の人には壊れたことは知らされないままでしょうね(笑)
去年のお盆でしたっけ?
日本で土砂崩れで崩壊した高速道路をたった3日で修理して、予定よりも半日遅れたことを責任者が謝ったのは。
私は逆に自慢すればいいのに、なんて思いました。

miki bartley さんのコメント...

Pharyさん、こんばんは。
ドイツでもありそうですか?
なんだかキッチリしてそうなんですけど、住んでみればそうでもないのかもしれませんね。
これが面白かったのは、やたら自慢げな注釈がついていたからです。
だって、時計のコーナーなのに、展示の時計がみんな違う時間を指していたんですよ。
そして突き当たりの壁がこれですもんね。
もうブログに載せるしかないって思いました(笑)