2009年3月3日火曜日

RSPB・王立愛鳥協会

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今日は日本の愛鳥家のお客様と王立愛鳥協会を訪れました。
今回のアポイントメントは、お客様から依頼を頂いて、私がアレンジしたのです。
ロンドンのキングスクロス駅から最寄のサンディーという駅まで、1時間かかりません。
そこから徒歩で30分弱。
協会のウェブサイトでは徒歩15分と書いてありますが、イギリス人との歩幅は随分違うようです(笑)
中を案内してもらって、インターナショナルの担当であるマネージャー二人と、歓談後、昼食をご馳走になりました。
日本でのいろいろな問題を、お客様がお話になって、それを通訳するのですが、すごく勉強になりました。
あらかじめ、下準備のために日本の事情などは調べていたのですが、やはり直接聞いてみるとよくわかります。

日本では、猟区というのはいわゆる釣堀のようなもので、そこは有料で猟を楽しむことのできる私有地だそうです。
今まで知らなかったのですが、私は日本ではそういった場所でしか、銃を使えないと思っていました。
ところが実情は、ほんのわずかな保護区を除くと、日本の土地の大部分の場所は猟用語で「乱場(らんば)」と呼ばれるものだそうです。
乱場というのは、銃を使って鳥や動物を撃つことのできる場所という意味です。
マナーの悪いハンターが、保護されている鳥を撃ったり、決められた以上に捕獲したり、問題は多いようです。
色分けされている、日本の地図を見せてもらいましたが、本当に乱場ばかりです。
日本の野鳥の会からも、RSPBにたくさんのビジターが訪れているそうですが、これまで猟の規制などに関する問題というものは、話題に上らなかったそうです。
こういった実情や意見の交換というのは、どんな業界でもとても興味深い内容が多いので、やっていて面白く感じます。
今回のお客様は日本からたくさんの資料をお持ちだったので、論理的に話を進めることができたのがよかった点です。
RSPBの方たちも、たくさんのアイディアや意見を出してくれたので、とても活発な歓談になりました。
企業や団体から視察に訪れる人は、積極的に質問をしないので、場が持たないことがよくあるのですが、個人的にイギリスまで来られる方はさすがに熱意が違うな、と実感した一日でした。

リザーブと呼ばれる保護区(RSPB所有)を歩いているときに見つけた木です。これは英語でウィッチヘイゼルと呼ばれています。
お薬の材料になります。
にきびとかに効くみたい。
それ以外にもスノードロップがとてもきれいでした。

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